魅力的な採用サイトにするために掲載したいコンテンツ|作成のポイントや事例を解説
企業からのメッセージを求職者へ届けるためには、「採用サイト」が有効です。自社への理解も深められるため、オリジナリティのある採用サイトを作成する企業が増えています。本記事では、魅力的な採用サイトにするために掲載すべきコンテンツについて、事例とあわせて解説します。
目次
採用サイトとは?
採用サイトとは、企業が優秀な人材を確保するために作成するウェブサイトのことです。応募要項や各種スケジュールの掲載に加え、自社の魅力や働き方、求める人材像などを分かりやすく伝えるために、さまざまな工夫が凝らされています。
効果的な採用サイトを持つことは、企業に必要な人材を集めるためのカギになります。採用サイトは、いわば企業の顔ともいえる重要なツールなのです。
採用サイトの重要性について
近年はインターンや早期選考といった多様なシステムの導入により、学生が就職活動にかける時間が増加しています。時間に余裕があれば企業研究などにかける割合も増え、就活生はより詳細な情報を求めます。
実際、就職や進学など幅広い進路選択を調査しているキャリタスによると、就職活動中に企業の採用サイトに目を通した就活生は95%以上に上るそうです。就活生の多くは、採用サイトに書かれている情報から企業研究をし、自分に合った就職先を選んでいるといえます。
つまり、自社の魅力を最大限アピールできる、見やすくてわかりやすい採用サイトが、新たな人材の獲得に必要不可欠なのです。
[参考:株式会社ディスコ キャリタス就活「2024年卒 採用ホームページに関する調査」]
採用サイトを作成するメリット
上記のように、新規採用を求める企業にとって、自社採用サイトを持つことは欠かせません。ここでは、採用サイトによって得られる具体的なメリットをご紹介します。
入社意欲を高められる
さまざまな企業情報を一覧できる求人サイトでは、掲載できる情報量に制限があります。その点、個別の採用サイトなら、テンプレートや字数制限に縛られることなく、自社の魅力を存分に伝えられるでしょう。
企業理念や働く環境、福利厚生などから求職者は入社後のイメージをはっきりと持つことができ、入社後の環境をより鮮明に、魅力的に感じてもらうことで、入社意欲を高めることができます
競合との差別化を図れる
多くの求人サイトでは紹介ページのテンプレートがあり、デザインが統一されているため企業間の差が出にくいものです。
一方、採用サイトなら自社の特色を反映したデザインやコンテンツを自由に作れます。例えば企業の広報キャラクターがいる場合や、紹介ムービーがある場合には、目を引くメインコンテンツになるでしょう。個性的なサイトを作ることで、競合他社と大きく差別化することができるでしょう。
入社後のミスマッチを未然に防げる
採用サイトでは、企業文化や労働環境、キャリアプランなど詳細な情報を伝えられます。詳細な職場環境を事前に把握できれば、入社後のギャップを減らすことが可能です。
入社後に「思っていた職場と違った」と感じてしまうミスマッチを最小限に抑え、早期の離職リスクを減らせます。
▷採用ミスマッチが起きる原因とは?早期離職を防ぐポイントと事例について
求人情報を常に公開できる
求人サイトの掲載は一定期間に限られますが、自社サイトなら常に求人情報を掲載し続けられます。スタートアップなどで継続的に新規採用を行いたい場合や、能力のある中途採用者を集めたい場合には、特に魅力的なポイントです。
また近年では学生が就職活動にかける期間も長くなる傾向があるため、タイミングを問わず閲覧可能な採用サイトは、結果的に多くの応募者を集めることにつながります。
求める人材を採用できる
採用ターゲットに合わせて、サイトのコンセプトや内容を作れば、自社が求める人材に的確にアプローチできます。サイトを通じて企業文化や求める人材像を明確に伝えることができるため、ミスマッチの心配も少なく、理想の人材を確保しやすくなるでしょう。
また、情報量の多い採用サイトを隅々まで読み込んでいる求職者は、自社への関心やモチベーションが高いと判断できます。採用面接などで細かい内容まで踏み込んだ会話ができれば、より質の高い人材を見極めることが可能です。
採用サイトに掲載すべきコンテンツ
効果的な採用サイトには、求職者に情報を正確に伝えるべく、いくつかの重要なコンテンツがあります。ここでは、必ず取り入れたい基本の4項目を紹介します。
募集要項
職業安定法では、企業が労働者を募集する際に最低限明記しなければいけない事項が定められています。以下を参考に、不足なく募集要項を作成しておきましょう。
業務内容 | 例:「一般事務」「技術職」など |
契約期間 | 例:「期間の定めなし」など 正社員募集の場合は、基本的に左のようになります。 |
試用期間 | 例:「3か月」 試用期間の終了に際して何か規則がある場合は明記しましょう。 |
就業場所 | 例:「本社(○○市)」 拠点が複数ある場合は地図を載せるのがおすすめです。 |
就業時間 | 例:「8:30~17:30」など |
休憩時間 | 例:「12:00~13:00」「合計1時間」など |
休日 | 例:「土日・祝日・年末年始休業」 GWや夏季休暇、年末年始休暇についても記載しておくとよいです。 |
時間外労働 | 例:「○時間まで見込み残業代込み」など |
賃金 | 例:「○○万円 ※試用期間は××万円」など 試用期間に変動がある際は必ず明記しましょう。 |
加入保険 | 例:「雇用・労災・健康・厚生年金保険」など 火災保険などの任意保険についても記載するとよいでしょう。 |
受動喫煙防止措置 | 例:「社内完全禁煙、屋外喫煙所あり」 ※2020年より新しく規定 |
募集者の氏名又は名称 | 例:「○○株式会社」 大きな親会社などでなく、直接募集している企業名を記載します |
基本的には、これらを記載すれば求職者がまず知りたい情報は押さえることができます。募集要項は複雑化しようとせず、わかりやすく簡潔に記載するのがポイントです。
▷採用サイトには福利厚生を載せるべき!魅力的にアピールする方法や参考事例
選考フロー
選考フローを採用サイトに明記することで、応募者は選考プロセスを事前に理解し、準備を整えることができます。選考の透明性を高めることで、応募者の不安を軽減し、ポジティブな印象を与えることにもつながるでしょう。
エントリーからファーストコンタクト、面接、最終面接までの流れを、簡単な説明とともに掲載するのがおすすめです。
掲載例:
応募方法 | Webもしくは郵送にてエントリー受付 ※郵送で受け付ける場合は、郵送先を忘れず記載しましょう |
応募後の流れ | エントリー ↓ 書類選考 ↓ 一次面接(オンライン) ↓ 最終面接(対面) ↓ 内定 |
選考結果について | 通常1週間以内に、結果にかかわらずメールで通知 |
入社までの流れ | ※選考通過後に研修や説明会がある場合は、大まかなスケジュールを記載するのがおすすめです |
企業情報
社名や所在地といった、企業の最も基本的な情報のことです。支社の分布や従業員数、創業年などは求職者が企業の規模を把握するのに役立ちます。
掲載例:
社名 | 英語表記やフリガナがある場合はあわせて記載します |
社是やビジョン・ミッション | わかりやすいキャッチフレーズなどがある場合は、アピールポイントにもなります |
創業年 | 基本的には西暦、もしくは和暦・西暦併記にします |
代表者氏名 | 顔写真などを添えると、親しみやすさがアップします |
資本金 | 「○○万円」の形が基本です |
事業概要 | 長くなる場合は別項目を設けて、ここではごく簡単に触れるだけでも構いません |
従業員数 | 拠点が複数ある場合は、拠点ごとの従業員数を列記するか、「合計」とするとよいでしょう |
所在地 | 拠点が複数ある場合は、募集対象拠点がどこか明確にします |
主要取引先 | 取引先が多いことは、求職者へのアピールポイントにもなります |
上記のほか、別ページに分けて企業沿革を載せるのもおすすめです。求職者は単に給与や待遇だけでなく、企業の安定感や将来性も含めて応募先を吟味しています。
日本全国や海外に支社が多い場合には地図を載せるなど、アピールポイントが分かりやすい工夫をしてみるといいでしょう。
代表者メッセージ
会社の経営理念や人材育成に対する想いを代表者自らが語ることで、よりリアルな熱意を伝え、信頼感を高めることができます。
- 企業としての今後の展開や計画
- 今の自社に必要なものやミッション
- 求める人物像と、期待する成長ビジョン など
上記のような内容を具体的かつ、熱意の伝わる言葉で発信することで、インパクトのあるメッセージになるでしょう。
企業規模にもよりますが、実際に働き始めると、代表者の顔や大きな理念などは見えづらくなるものです。採用の段階から自社の特徴としてアピールしておくことで、帰属意識を高め、会社とともに成長していける人材の発掘につながります。
魅力的・効果的な採用サイトにするために掲載したいコンテンツ
単なる求人情報だけでは、自社の魅力を十分に伝えることはできません。より多くの優秀な人材を惹きつけるには、企業の姿をリアルに伝えるコンテンツが必要不可欠です。
ここでは、企業の個性をアピールするのにおすすめのコンテンツ7つを紹介します。
社員インタビュー
実際に働く社員の生の声を掲載することで、企業の雰囲気が手に取るように伝わります。入社理由から現在の仕事内容、働きがいなど、率直な体験談を掲載すれば、求職者は具体的な就労イメージを描けるでしょう。加えて、メッセージを通して自社の魅力をストレートに伝えられます。
キャリア紹介
キャリア紹介では、実際に働いている社員のキャリアパスを具体的に紹介します。社員がどのような経験を積み、どのような成長を遂げてきたのかを示すことで、応募者も自身のキャリア形成を前向きにイメージすることができるでしょう。キャリアアップの機会や教育制度についても触れることが効果的です。
オフィスの様子
職場環境や設備など、オフィスの様子を画像や動画で紹介しましょう。開放的なワークスペースか、プライベート重視のデスク環境かなど、働く空間の違いで求職者の印象は大きく変わります。
資料写真のような無人のオフィスより、実際に働く社員の姿とあわせて紹介するのがおすすめです。働きやすい環境であることを積極的にアピールしていきましょう。働く場所の雰囲気は、応募者が企業を選ぶ重要な要素の一つです。
企業文化や歴史
企業文化や歴史のページでは、企業がどのような価値観を大切にしているのか、どのような経緯で成長してきたのかを紹介します。企業の理念やビジョン、創業者の思いや過去のエピソードを共有することで、企業への理解を深め、応募者に企業のアイデンティティを感じてもらうことができます。
またその他にも、部活動など独自の交流文化がある場合には、インタビューなどとあわせて掲載してもいいでしょう。
1日の流れ
出社から退社までの一日のスケジュールを紹介することで、具体的な就労イメージが湧きます。ミーティングの頻度や業務内容、残業の実態なども伝えると、求職者の不安や疑問を払拭できるでしょう。
円グラフや写真付きのタイムラインなど、「自分だったらどうか」を想像させやすいデザインがおすすめです。また、電車通勤、徒歩通勤といったバリエーションのほか、休日の使い方などを載せてメリハリを付けてみてもいいでしょう。
社員ブログ
社員ブログでは、社内イベントや福利厚生の利用例、日々の業務での出来事などを社員の視点から紹介します。社員がどのように業務に取り組んでいるか、どのようなコミュニケーションが行われているかを伝えることで、応募者に企業の雰囲気をより身近に感じてもらえます。
なるべく多くの社員が写った写真を使う、複数人の社員に執筆をお願いするなど、リアルな職場環境が伝わる工夫が大切です。
数字で見せる情報
有給消化率や離職率、ダイバーシティなどの数値データを掲載することで、客観的な企業情報を把握できます。求職者の疑問に率直に答えることで、安心して入社できる環境であることをアピールしましょう。
特に事業所数や売上・顧客数などに大きな伸びがある場合は、グラフなどを使用して目につきやすい工夫をするのがおすすめです。
採用サイトの作り方
採用サイトを作る際は、戦略的なアプローチが必要です。目的の明確化からデザイン、内容の選定まで、一歩ずつ丁寧に進めましょう。
ここでは、採用サイトを作る前に確認しておきたいポイントについて、詳しく解説していきます。
採用サイト作成の目的を明確にする
採用サイトを作る目的は多岐にわたります。応募者数の増加、質の向上、採用コストの削減など、何を目的としているかを明確にすることが最初のステップです。この目的がサイトの方向性を決定づけ、コンテンツやデザインの指針となります。
まずは基本的なところから自社の課題を再確認し、採用サイトを作るに至った理由を明確にしておきましょう。きちんと軸が定まれば、広報との連携や、継続運用もスムーズになります。
採用ターゲットを決める
採用ターゲットを特定することで、サイトのトーンやコンテンツの種類が決まります。新卒採用、中途採用、アルバイト採用など、目指す層を明確にしてからサイト作成を始めましょう。
サイトの訴求ポイントや情報提供の仕方が不適切であれば、どんなに魅力的な内容であっても、求める人材に届けることはできません。ターゲットに合わせたメッセージで、適切な応募者を引き寄せましょう。
コンテンツに掲載する情報を決める
採用サイトに掲載する情報は、大きく分けて2種類あります。一つは企業側が求職者に伝えたい情報、もう一つは求職者が知りたいと思っている情報です。これらのバランスを考えながら、求職者のニーズを満たすコンテンツを企画しましょう。応募者が何を知りたいのかを理解し、それに応える形で情報を提供することが重要です。
一般的に、求職者は職場環境や就労後のキャリアパス、休日休暇の使い方など、自身の将来像に関わる部分を重視する傾向があります。社員の声などを通して、具体性のある情報を提供できるように工夫してみましょう。
サイトマップを作成する
サイトマップとは、「ホーム」「企業情報」「募集要項」といった各ページが、どのような構成になっているかを示す資料のようなものです。サイトマップを作成することで、サイト全体の構造を把握し、どのようなページを作成する必要があるのかを可視化できます。
また、サイト訪問者が情報を探しやすい構造になっているかのチェックにもなります。階層を増やしすぎず、気になる情報へすぐアクセスできるよう、サイトマップはシンプルにすることが大切です。訪問者の目線に立ち、サイトの使いやすさを考えた構造を計画しましょう。
サイトデザインを考える
サイトデザインは、企業のブランドイメージを伝える重要な要素です。訪問者が興味を持ち、快適に情報を得られるような親しみやすいデザインを心掛けます。
コーポレートカラーやロゴを積極的に取り入れるのはもちろんのこと、事業内容や職場の雰囲気に合わせたデザインにすることもポイントです。例えば食品や雑貨などを製造するメーカーであれば、商品デザインや画像を切り抜いてポップな雰囲気にするのもおすすめです。調査やコンサルティングなど、正確性や安心感の求められる業種ならば、直線的な図形などを活かしたシンプルなデザインが適しているでしょう。
もちろん、掲載情報をわかりやすく伝えることを忘れてはいけません。内容としっかりバランスを取りつつ、見やすいサイトデザインを心がけましょう。
採用サイトを作成する
自社でコーディングやデザインができるスキルがあれば内製化できますが、難しい場合は専門の制作会社に依頼するのが現実的です。高度な技術と経験を持つ会社に任せることで、質の高いサイトが構築できます。
外部に依頼する際にも、前述のサイトマップやデザインイメージが役立ちます。自社の特性やニーズに合わせた上で、依頼内容を詰めましょう。
▷【2024年最新】採用サイト作成サービス・制作会社18選比較|費用相場や実績・選び方
採用サイトのコンテンツ作成のポイント
企業の魅力を効果的に発信し、ターゲットに合った優秀な人材を惹きつけるコンテンツを作るには、いくつかのポイントがあります。ここでは、特に意識しておきたい5つのポイントをご紹介します。
採用ターゲットを明確にする
新卒、中途、アルバイトなど、ターゲットによって興味関心は異なります。ターゲットが明確でないと、期待する人材とのミスマッチが生じ、採用効率が下がってしまいます。
例えば新卒社員の募集であれば、フレッシュな職場環境や安定したサポートなど、働くことに意欲的になれるアプローチが有効です。中途採用であれば、前職で培ったスキルや経験を活かしてキャリアアップできることをアピールしましょう。アルバイト募集の場合は、長く安定して働ける環境よりも、柔軟な働き方が求められているかもしれません。
ぶれのないコンテンツを届けるため、ターゲットは明確にしましょう。
採用サイトの役割を明確にする
求人サイトでは伝えきれない情報、例えば企業文化や社風、働く環境などを詳しく掲載するのが採用サイトの役割です。求人サイトにあるような募集要項なども大切な情報ではありますが、せっかく独自の採用サイトを作るのですから、事務的な内容以外にも力を入れるようにしましょう。企業の実態をリアルに伝えることで、ミスマッチのリスクを軽減できます。
詳細なインタビューや画像、動画など、「求人サイトには載せることができない」という点を意識して、オリジナリティのある採用サイトを目指しましょう。サイトの存在意義を見失わず、狙いを明確に持つことが大切です。
ニーズに合った具体的な情報を掲載する
「働きがいのある会社」といった抽象的な説明ではなく、社員の具体的な仕事ぶりや働く姿を伝えましょう。「一定期間の成績が次のキャリアにすぐ反映される」「休暇が充実しておりワークライフバランスが保てる」など、求職者が気になるポイントに具体的にアピールできる例を掲載するのがおすすめです。
求職者はそこから、自分がその環境で働けるか、成長できるかを判断します。「いつ」「どこで」「誰と」「何を」といった詳細を組み込むことで、求職者のニーズに応えられます。
企業独自の強みを掲載する
他社にはない自社の強みは何か、しっかりと伝えましょう。独自の人事評価制度や研修体制、特別な福利厚生など、求職者の心を掴む魅力的な情報を差別化のポイントとして発信することが重要です。
近年では研修制度や福利厚生に力を入れる企業が増えてきているため、単に「研修制度あり」などと書いただけでは、その魅力を十分に伝えられません。ここでも具体例や社員の声を活用して、オリジナリティをアピールしましょう。
求職者は、思いのほかシビアに企業研究・比較をしているものです。競合他社との違いを示すことで、自社の魅力をよりわかりやすく伝えていきましょう。
定期的な改善を繰り返す
採用サイトは、一度作成して終わりではありません。PDCAサイクルを意識し、サイトのアクセス解析結果をもとに、定期的な内容の見直しや改善を行うことが重要です。事業内容や業績はもちろんのこと、求職者のニーズや業界の動向も刻一刻と変わっていくことを忘れてはいけません。
時代の変化や求職者のニーズの変動に応じて、コンテンツを最適化することで、常に魅力的な採用サイトを維持できるようにこころがけましょう。
▷PDCAとは?サイクルを回す意味や具体例・失敗する原因をわかりやすく解説
充実した自社採用サイトを持つ企業の事例
優秀な人材を確保するため、分かりやすく魅力的な採用サイトを持つ企業が増えています。ここでは、いくつかの優れた事例をご紹介します。
株式会社ロフト
株式会社ロフトの採用サイトは、イエローをメインとしたポップなビジュアルが特徴です。店舗スタッフが働く様子がキャッチーなイラストで表現されており、「人も、働き方も、いろいろ。」という採用メッセージも強調されています。
また、アルバイト・パートと正社員、キャリア採用それぞれに用意された専用ページのデザインが大きく異なる工夫も凝らされており、最も伝えるべき内容を丁寧に盛り込んだ採用サイトになっています。
[参考:株式会社ロフト「Recruit」]
Peach Aviation株式会社
Peach Aviation株式会社は、日本の低コスト航空会社の一つです。コーポレートカラーである赤紫を基調としたデザインで、社員が実際に働く様子や、航空機の写真など、企業の個性をアピールできる写真が多く掲載されています。
大小さまざまなブロックを組み合わせたデザインもポイントで、カーソルに合わせて画面が変化するなど、革新性や遊び心を感じさせるサイトです。それぞれの情報への道筋が明確なため、訪問者が採用に関する情報に容易にアクセスできるようになっています。
[参考:Peach Aviation株式会社「RECRUIT SITE」]
株式会社良品計画
株式会社良品計画は、「無印良品」を展開する企業で、その採用サイトでは働く社員の姿や企業のミッション、求職者へのメッセージが大きく掲載されています。これらのコンテンツを通じて、同社のシンプルでありながら深い価値観を感じることができます。
また、新卒採用やキャリア採用のほか、地域別の店舗スタッフ・本部スタッフ・物流センタースタッフ・キャンプ場スタッフなど、勤務希望地ごとに細かく分かれた採用ページがあるのも特徴です。カムバック採用や障がい者雇用にも力を入れており、働きやすい環境のアピールができています。
[参考:株式会社良品計画「採用情報」]
株式会社ADKホールディングス
広告大手のADKグループの採用サイトは、斬新なグラフィックデザインが印象的です。コーポレートロゴの一部でもある矢印マークがサイトを誘導し、そこから順に情報が展開されていく構成になっています。
「違いは、チカラだ。」と力強いメッセージがトップに掲げられ、求職者のモチベーションや個性を重視することがわかりやすく示されるのもポイントです。デザインはADKグループの持つクリエイティブ性を表し、情報量も豊富で、訪問者の興味を惹きつける魅力的なサイトとなっています。
[参考:株式会社ADKホールディングス「ADK RECRUIT」]
求職者に響く自社ならではの採用サイトを作成しよう
採用サイトは、企業と求職者をつなぐ重要な役割を担っています。自社の魅力を存分に発信し、理想の人材を惹きつけるためには、分かりやすく親しみやすいコンテンツ作りが欠かせません。
「求職者が求める情報」「自分たちが伝えたい情報」のそれぞれを意識して、個性あふれる求人サイトの構築を目指しましょう。適切なコンテンツで求職者の心を掴めば、優秀な人材の確保につながるはずです。
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