テレワークに最適な服装とは?マナーや選び際のポイントを解説

テレワークでビデオ会議に参加する際、フォーマルなスーツ姿が浮いてしまい、気まずい思いをした経験のあるビジネスパーソンは少なくありません。では、どのような服装が適切なのでしょうか? 本記事では、テレワークに最適な服装についてマナーや選ぶ際のポイントを解説します。ぜひテレワーク中の服装選びの参考としてお役立てください。
目次
テレワークにはどのような服装が最適なのか
テレワーク中の服装に決まりはありません。そのため、会社のルールやビジネスパーソンとしてのTPOのほか、ビデオ会議であれば相手との関係性などから判断することになるでしょう。
そのため、リラックスできるカジュアルな服装でも問題ない場面がある一方で、フォーマルな装いが求められるシーンも予想されます。
ただし、共通の認識としては、働く場所や相手にかかわらず「仕事中」であることをわきまえ、清潔感があり仕事をしやすい格好であること、また、身だしなみとして相手に不快感を与えないことなどが判断基準となります。
そのため、スーツやオフィスカジュアルだけでなく、Tシャツなどのラフな服装でもOKなシーンもあるでしょう。
テレワークの服装を気にする重要性
テレワークをしていると「誰とも顔を合わせない日」も出てきます。そこで、「会わないのだから、服にこだわる必要はない」と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、テレワーク時の服装の影響は「見た目」だけではありません。ここでは気にすべき理由を3つご紹介します。
オンとオフの切り替えができる
テレワークを自宅でおこなう場合、普段の生活空間で仕事をするため、オンとオフの切り替えがうまくできず、「集中できない」「やる気が出ない」などが原因で業務効率が低下してしまうことがあります。
さらにテレワークでは、業務の開始・終了をある程度自分で決められるフレックスタイム制が採用されていることも多いため、そのようなケースでは、特に生活リズムが崩れがちです。
そこで部屋着のまま「出勤」するのではなく、しっかりと「仕事の服装」に着替えることが、ある意味「仕事スイッチ」の役割を果たしてくれることがあり、業務への集中力を高める効果が期待できるのです。
いつでもビデオ通話や会議に参加できる
テレワーク中の、急な「ビデオ会議のお願い」に慌ててしまった経験はありませんか?テレワーク中の会議や商談は、主にビデオ会議を使っておこなわれるため、このような予定が急に入ることも十分にあり得ます。
身支度を整えずに部屋着のまま仕事をしているとすぐに対応できず、相手を待たせてしまったり、待たせることで不信感を与えてしまったりすることもあるかもしれません。
いつでもビデオ会議に参加できるようにするため、に限ったことではなく、あくまで仕事中であることを念頭に置き、身だしなみを整えたうえで仕事をするのは、ビジネスパーソンとしてマナーとも言えるでしょう。
家族にもわかりやすい
家族と同居している自宅でテレワークをする場合、仕事用の服装に着替えることで、「今は仕事中です」という家族への意思表示となります。
テレワーク中も部屋着のままだと、家族から休日と同じような感覚で話しかけられたり、家事を頼まれたりと、仕事に集中できない環境を助長する、一つの原因になってしまいます。自宅でも仕事に集中するための「自助努力」としても、テレワーク中の服装に気をつけることが重要なのです。
テレワーク中に気をつける服装のマナー
次に、テレワークの服装で最低限気をつけるべきマナーを4つご紹介しましょう。
「見える部分だけ」を整える
テレワークにおけるビデオ会議では、基本的に上半身だけしか画面に映りません。だからといって、「上はスーツ、下だけパジャマ」のような格好は避けたほうがよいでしょう。
なぜなら、不意に席を立ったりすることもあり得るからです。見える部分だけを整えていることを忘れて、そのような姿が相手に伝わってしまった場合、ビジネスパーソンとしての信頼を失ってしまうこともあります。
テレワーク中の服装は、仕事への姿勢として受け取られることもあることを認識しておきましょう
清潔感のない服装は避ける
テレワークは、服装だけでなく、ちょっとした身だしなみの気を抜いてしまいがちです。仕事用のシャツを着ていても、そのシャツにしわやヨレがあれば、画面越しでも相手に伝わってしまい、だらしない印象を与えてしまうでしょう。
画面越しだからと油断するのではなく、ある程度フォーマルなミーティングの場では、対面時と同じように気を遣うことが大切です。
服装の柄による「チカチカ」に注意
テレビを観ていて、ボーダーやストライプなどの細かい柄がチカチカして見えたことはないでしょうか。
「モアレ現象」などと呼ばれる、この現象は、テレビに限らずビデオ会議の画面でも起こります。会議中、画面が終始チカチカしていると、相手にとっては、当然ストレスであり話に集中できなくなってしまいます。
そのため、そのような柄は避けなくてはなりません。特にネクタイの柄などは、うっかりボーダーなどの細かい柄物を選びがちなので注意しておくと良いでしょう。
連日の同じ服装は控える
対面して話をする場合、意識的・無意識的に、その人の服装や立ち居振る舞い、ちょっとした表情など多くの非言語情報を総合して、相手の人柄を捉えることになります。
しかし、テレワーク中は、この非言語な情報は、対面時よりもぐっと減ってしまいます。そのことから「服装」が与える印象の比重は、対面時よりも大きく、たとえ洗っていて清潔であったとしても、「毎日同じ服装」が「だらしない人」の印象を与えてしまうこともあります。
そのような印象をもたれてしまうことがある、ということを認識しておかなくてはなりません。
【男性編】テレワークに最適な服装を選ぶ際のポイント
ここからが男性が、テレワークに最適な服装を選ぶ際のポイント4つを紹介します。
会社の規定に従った服装を選ぶ
企業によってはテレワーク時の服装にルールや規定を設けていることもあります。テレワークでもスーツ着用を義務付けられることや、普段着に近いオフィスカジュアルでも可とするなど、規定の内容は企業によって異なります。
テレワーク時の服装に規定がある場合は、必ず規定に沿った服装を選ばなければなりません。
襟付きのシャツを選ぶ
テレワーク時の服装に規定がない場合は、オフィスカジュアルとして襟付きシャツの着用がおすすめです。襟付きシャツは清潔感があるうえに、カジュアルながらも、きちんとした印象を与えます。
また、商談などの場面ではジャケットを羽織ることが多いでしょう。そういった場合も、襟付きのシャツであればジャケットと合いやすいことから、急なオンライン会議が入ってもすぐに対応できます。
季節に合わせた服装を選ぶ
夏はクールビズを取り入れている企業も多いでしょう。テレワークでも季節に合った服装を選ぶことが大切です。季節に合わせた服装は、仕事に集中しやすい環境づくりの一環となるだけでなく、オンライン会議などで顔を合わせる相手にもよい印象を持たれやすいといえます。
カジュアルな服装がOKの職場であれば、夏場は涼しげな素材のポロシャツなどを着るのも良いでしょう。
ジャケットは必須アイテム
服装自由の社則を設ける会社も増えていますが、その一方で「スーツ着用」を最低限のビジネスマナーとしている企業も存在するのは事実です。
テレワーク中、常にジャケットを着ておく必要はありませんが、フォーマルな格好が求められるシーンが想定される、あるいは、そのような取引先・クライアントを抱えているのであれば、すぐにジャケットを着られるような準備はしておきましょう。
【女性編】テレワークに最適な服装を選ぶ際のポイント
次に女性におけるテレワークに最適な服装を選ぶ際のポイント4つを紹介します。
トップスは明るめの色を選ぶ
オンライン会議などのツールでは、実際の色よりも顔色や洋服の色が暗めに映ってしまいます。そのため、トップスは明るめのカラーを選ぶと、元気な印象をもたれやすくなります。
リップカラーやチークなども同様に、暗めに映ることを想定して選ぶとより効果的でしょう。
真面目な印象を与えるならスーツジャケットを選ぶ
取引先に「スーツ着用」を最低限のビジネスマナーとする習慣があるのであれば、性別に限らず、ジャケットをすぐに羽織れる準備は必要となるでしょう。
普段スーツを着用して会う相手であれば、「テレワークなら着なくてもいい」はありません。ビデオ会議であっても対面時と同様のマナーと節度を持って臨むようにしましょう。
テレワーク中の時短仕事着はワンピースが便利
着替えで仕事スイッチを入れたいけれど、時間はかけたくないという時にはワンピースが活躍してくれます。また、ワンピースは素材などによっては、ジャケットを羽織ることでフォーマルな装いにもなる点も便利です。
テレワークは、一人で黙々と作業することが多く、モチベーション維持の難しさを感じる人は少なくありません。そのような時には、お気に入りのワンピースを着て、気分をリフレッシュさせるのも良いでしょう。
顔周りが寂しい際はシンプルなアクセサリーをつける
トップスがシンプル過ぎて、画面映えしなかったり、物足りなさを感じるような時には、シンプルなアクセサリーをつけるのも良いでしょう。
ただし、華やかすぎるデザインや大ぶりなものはビジネスシーンには不向きです。そのため、アクセサリーで変化を楽しみたい時には、「シンプルだけど個性的なデザイン」がおすすめです。
テレワーク中に気をつける服装以外のマナー
テレワークで気をつけたいのは服装だけではありません。当然のマナーとして、身だしなみもきちんと整えておくことが大切です。
髪型を整える
ビデオ会議の相手が社内のチームメンバーなど、近しい間柄であっても、最低限、寝ぐせは直しておくべきでしょう。また、相手が取引先やクライアントなどの場合は、オフラインでの対面時と同様に状況にあったヘアセットが必要です。
はやしっぱなしの無精ヒゲはNG
男性はヒゲを整えておくことも重要です。オンライン会議の小さい画面にはヒゲくらい映らないと思いがちですが、意外と相手には見えています。整えられたヒゲであれば許容範囲ですが、伸ばしっぱなしのヒゲはやめましょう。
テレワークでもメイクはする
出勤時は必ずメイクをしていたという人は、テレワークであってもメイクをすることをおすすめします。
これは仕事をする際にはメイクが必要ということではなく、普段メイクをして会社に出勤していた人が、自宅でのテレワークになった途端メイクをしなくなることで、勤務実態を無視して、誠意ややる気がないなどの印象を抱かれてしまうことがあるからです。
特に、オンライン会議などで社外の人と顔を合わせるのであれば、オンライン・オフラインに関係なく、いつものメイクを意識しましょう。
テレワークでもTPOを意識した服装は相手に好印象を与える
テレワークでは人と対面する機会が少ないことから、身だしなみの気を抜いてしまいがちです。しかしながら、テレワークであっても服装や身だしなみが、相手に与える印象を左右することに変わりはありません。
そういった意味では、テレワークであってもオフラインでのビジネスシーンと同じ服装が基本となることを覚えておきましょう。ここでご紹介したポイントとTPOを意識した服装を心がけ、相手に好印象を与えられるビジネスパーソンを目指してください。
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