テレワークはカフェでもできる?実施する際のメリットや注意事項について
新型コロナウイルスの流行を背景にテレワークの導入が進む中、カフェで仕事をする人が増えています。その一方、カフェでテレワークができるの?と疑問を持つ人も少なくないのではないでしょうか。本記事では、カフェでテレワークをする際のメリットや注意点について詳しく解説しています。
目次
テレワークはカフェでもできる?
モバイル端末やノートパソコンなどを所有しているとカフェでテレワークを行うことも可能です。働き方改革や、新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークの導入を行う企業が増えた昨今、オフィス以外の場所で働く人が増えています。
時間や場所にとらわれずに仕事をすることも可能なテレワーク。カフェで仕事をしている人を見かけると「仕事ができる人」「かっこいい」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかしその一方、カフェでテレワークを行ってもよいのかと、疑問を抱く人もいるでしょう。ここからは、カフェのテレワーク利用が増えている理由や注意点を含めて解説していきます。
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カフェのテレワークが一般的にNGとされるのはなぜ?
最近ではWi-Fiが利用できるカフェが増えていますが、カフェのインターネット環境は、誰もが使えることを目的として整備されているケースがほとんどです。
したがって、カフェにはテレワークを行うための環境構築がされていないためセキュリティ性が高くなく、情報漏洩の懸念があります。
また、カフェは利用する人が多いため、仕事の情報が第三者の目に触れる可能性があるなど、テレワークにおすすめの環境とはいえないでしょう。
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カフェでテレワークを実施するメリット
カフェでテレワークを行うメリットは下記の5つです。
- コスパが良い
- Wi-Fi環境が整っている
- 店舗によっては個室もある
- アクセスが良い
- 食事もすませられる
それではカフェでのテレワークと上記5点について解説をしていきます。
1.コスパが良い
カフェはコワーキングスペースやレンタルオフィスと比べて圧倒的にコストパフォーマンスが良く、コーヒーの代金のみで仕事をすることも可能です。
中には在席時間に上限が設定されているカフェもありますし、追加オーダーをするなどの配慮は必要でしょうが、自宅で仕事をすることが難しい場合や、お金をかけずに仕事を進めたいと考えている人にとって、カフェは仕事がしやすいスペースといえるでしょう。
2.Wi-Fi環境が整っている
近年、ほとんどのカフェがWi-Fi環境を整備しています。ノートパソコンやタブレット・スマホなどのデバイスを使うテレワークに、インターネット環境は必須です。
多くのカフェでは無料でWi-Fiが利用でき、申請・登録なども不要です。このように、気軽にWi-Fiを利用できる点も、カフェでテレワークをする魅力の一つとされています。
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3.店舗によっては個室もある
カフェにはオープンスタイルだけでなく、個室や半個室スタイルの店舗もあります。個室や半個室があるカフェでは、周りの目を気にせずに作業に取り組めます。
よって集中力が低下しにくく、業務の情報が他の人の目に触れる心配も少ないといえるでしょう。
4.アクセスが良い
カフェは多くの人が足を運びやすいように、立地のよいところにあるケースが多い傾向があり、気軽に利用できる点もメリットです。
便利なところにあるカフェは、足を運びやすいうえ、仕事帰りに買い物などをして気分転換することもできるでしょう。
5.食事も済ませられる
長時間、仕事を行っていると水分補給も必要ですし、お腹も空いてくるでしょう。カフェでテレワークを行うことのメリットの一つに、飲食ができることがあげられます。
わざわざ店を移動することなく、自分の好きなタイミングで飲食ができるカフェでは、効率よくテレワークに取り組めるでしょう。
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カフェでテレワークを実施する注意点
カフェでのテレワークにはメリットがある一方、気を付けるべき点もあげられています。
- セキュリティ問題は避けられない
- 周りの騒音が聞こえてくる
- カフェによってはテレワークできない
- 密を回避できない可能性がある
ここからはそれぞれの注意点について詳しく説明しますので、参考にしてください。
1.セキュリティ問題は避けられない
カフェは職場と異なってセキュリティが脆弱です。オフィスであれば、サイバー攻撃やウイルス対策の実施は基本ですが、カフェで利用できるフリーWi-Fiのセキュリティレベルはさまざまです。
誰もが利用できるフリーWi-Fiは利便性が高い一方で、その性質上、通信内容を第三者から受信・盗聴されたり、不正利用・アクセスポイントのなりすましなどの危険性が存在しています。
したがって、ID・パスワードといった大切な情報を送信するときなどは、なるべくフリーWi-Fiを控えることがベターです。
さらにカフェでは、パソコンやタブレットをそのままにしてお手洗いなどで席を立った際、仕事の情報を閲覧できるモニターなどが他の人の目に触れてしまうリスクもあります。
カフェでテレワークを行うときは、さまざまなセキュリティ対策を意識して実施しましょう。
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2.周りの騒音が聞こえてくる
テレワーク中、職場にいる人と会議や通話などするために、Web会議システムやビデオ通話システムを利用して、リアルタイムで業務連絡を取る人も少なくありません。
しかし、カフェは他の人も利用しているため、どうしても周りの声や音が入ってしまいやすく、Web会議やミーティングを行うことは不向きといえるでしょう。
逆に、自分の声で周囲の利用者に迷惑をかけてしまうことも考えられます。多くの人が集まるカフェで音の問題は避けて通れません。カフェでのテレワークは、ビデオ通話やWeb会議などないときに行うのがおすすめです。
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3.カフェによってはテレワークできない
気軽に利用ができ、利点の多いカフェ利用ですが、すべてのカフェでテレワークを行えるとは限りません。中にはトラブル防止のために、ボイスチャットやスマホでの通話を禁止している場所もありますので、お店の人に確認をとってから利用することが好ましいでしょう。
当然ながらカフェも事業を行っているため、コーヒー1杯のオーダーなどで長時間利用されると、経営に差し障る可能性もあります。
カフェでテレワークをするときは、お店サイドにも立って、利用者としてのマナーを意識することも忘れないようにしましょう。
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カフェ以外におすすめのテレワークスポット3選
さまざまな魅力やメリットの多いカフェですが、他にもテレワークを行う上でのおすすめスポットがあります。
- コワーキングスペース
- レンタルスペース
- カラオケ店
この先は、これらの魅力を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.コワーキングスペース
コワーキングスペースは昨今、個人事業主や起業家・在宅勤務者の利用頻度が高まっているオープンスペースで、企業や所属の枠を超えた出会いもあり、新しいコミュニティや交流が生まれやすいことも人気の理由です。
コワーキングスペースは、多くの人が働くことを想定して設置されているため、テレワークを行う環境が整っています。Wi-Fi環境以外にもコピー機・FAXやモニター、そしてドリンクコーナーなどを利用できるところもあります。
コミュニケーションが不足しがちなテレワークに良い刺激を与えてくれる場所と言えるでしょう。
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2.レンタルスペース
利用する人の用途に応じて時間貸しをしているレンタルスペースでは、Wi-Fi環境が整っているだけでなく、スクリーンなどが完備されているところも多く、Web会議が行いやすいといった利点があります。
また、広い空間で仕事ができ、テレワークのさまざまなシチュエーションに対応しているのも特徴です。場所によっては細かいルールが定められていることもありますが、レンタルスペースは複数人で利用したい場合にもおすすめです。
周りの騒音を気にせずにテレワーク業務を行いたい人や、チームで連携を取って業務を進めたい場合は、近隣のレンタルスペースを検索してみましょう。
3.カラオケ店
家族が生活している自宅や、人の行き来があるカフェ・コワーキングスペースなどではテレワークがしづらいという場合は、カラオケ店を利用することも一つです。
昨今のカラオケ店は、カフェのようにWi-Fi環境が充実している店舗が多く、個室でテレワークをすることも可能です。
カラオケ店は個室になっているため、カフェと比べてもビデオ通話やボイスチャットなどの利用はしやすいでしょう。ただし、やはりカラオケ店なので、隣の部屋の歌声が聞こえてくる可能性は否めません。
カラオケ店のメリットは個室利用ができ、フリータイム料金もそれほど高くないため、コスパ重視の場所選びをしたいときなどにおすすめです。
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テレワークの場所を変えながら効率良く業務を進めよう
テレワークはさまざまな場所で実施できますが、場所によってメリットやデメリットが異なるので、業務内容に合わせて場所を変えることも一つの方法です。
自宅以外の場所でテレワークを行うときの重視ポイントは、セキュリティ面と集中できる環境の2点です。テレワークで行う業務に合った場所をセレクトし、より質の高い仕事に繋げていきましょう。
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