テレワークで実践できる防音対策10選!おすすめの便利グッズも紹介!
近年、テレワークの普及によって会社にほとんど出社せずに自宅で働く方が増加しています。通勤ストレスの軽減や多様な働き方が可能になる一方、騒音問題に頭を悩ませているビジネスパーソンも多いかもしれません。そこで本記事では、テレワークでの防音対策やおすすめの便利グッズ、コツなどを詳しく解説していきます。
目次
テレワークで集中するには防音対策が必須
ビジネスパーソンの中には、家族やペットと暮らしている家でテレワークをしている人もいるでしょう。通勤や移動がなく働きやすい一方で、子供の声やペットの鳴き声などの雑音に悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
室内外からのさまざまな騒音によって、集中力がそがれたり、ストレスを感じたりして、効率や生産性が下がるのは、個人にとっても会社にとってもマイナスです。
テレワーク中に業務に集中するためには、静かな環境を整える必要があります。そのためにも、防音対策が大切になるのです。
テレワーク時の自宅で気になる音の種類
自宅で仕事をしている時に気になる雑音や騒音にはいくつかの種類があります。大別すると、次の3つです。
- 室内の生活音
- 室外の騒音
- 自身が出している音
家族と一緒に過ごしている場合、テレビや話し声などの生活音が気になるでしょう。また掃除機をかける音や洗濯機を回す音、料理やドアの開け閉めなど、日頃はあまり気にしない音も、仕事に集中したい時には大きな妨げになることもあります。
自宅が道路に面している場合には、車や電車の走行音が大きかったり、工事の音が鳴り響くこともあります。集合住宅の隣家から聞こえる話し声や足音なども、集中の妨げになり得る雑音といえるでしょう。
さらに椅子を引く音やキーボードのタッチ音など、自分自身が出している音が気になるという人もいるのではないでしょうか。テレワーク中に、どの音を煩わしく感じているかを見直し、それに応じた対策をする必要があります。
テレワークを行う自宅で試したい防音対策10選
テレワークで集中できる環境を構築するために、自宅でできる防音対策10選を紹介します。
1.イヤホンや耳栓をする
近年イヤホンや耳栓の性能は高くなっています。イヤホンの場合、「ノイズキャンセリング」によって、外部からの音を遮断可能なものもあります。また好きな音楽を聴くことで、モチベーションを上げながら仕事に取り組めるという人もいるでしょう。
一方で長時間イヤホンや耳栓を装着し続けると耳に痛みが出る可能性があります。集中力を高めたいときや外部の音が気になるときなどに活用しましょう。
耳栓の中には、人体工学に基づいた設計や、肌に優しい素材で作られた商品もあるので、自分に合った耳栓をいくつか試してみるのもおすすめです。
2.カーペットやラグを敷く
床がフローリングの場合、部屋の中で発生した音が響きやすくなります。また、下の階の住人に迷惑をかけてしまうことも考えられるでしょう。
カーペットやラグは、椅子や机などを引きずった際に出る音を軽減する効果があります。階下への騒音を軽減するためには、遮音性能の高い防音マットや防音カーペットを検討するのも良いでしょう。
3.小さな仕事ブースを作る
リビングや居間など、家族と生活する空間で仕事をすると、話し声やテレビの音が気になったりして仕事に身が入らないという人もいるでしょう。
仕事専用のブースを作ることで自宅の中でも気持ちを切り替え、仕事に集中できるようになります。スペースは小さくても構いません。間仕切りを活用したり、寝室を活用したりするなどして、仕事に集中できる空間を作ることが重要です。
4.パーティションをデスク周りに設置する
パーティションには防音効果があります。デスク周りに設置することで小さな生活音や視線を遮ることができます。また自分の声もある程度は遮音してくれるので、一緒に暮らす家族にも配慮できるでしょう。
デスクに置くタイプのパーティションならば、仕事部屋を作れない人でも手軽かつ簡単に防音できます。
5.パーティションでブースを作る
仕事ブースを作る際、パーティションを活用するとより防音効果を高められます。デスク周りに設置するパーティションよりサイズの大きいものを用意する必要がありますが、Web会議や電話などの声を家族に聞かれることを、ある程度は軽減できます。
大きなパーティションを配置することで、明確にプライベート空間と仕事空間を区別できるため、気持ちの切り替えにも効果的です。
6.防音カーテンで仕切る
外からの騒音は窓の隙間から入ることがほとんどです。窓は壁に比べて薄く、隙間があるため騒音が入りやすくなっています。
防音カーテンを設置することで騒音対策が可能になります。また室内からの音漏れ対策にも役立ちます。さらにつっぱり棒などを活用して防音カーテンを部屋の中に設置し、仕事スペースを作るといった使い方も可能です。
7.クローゼットの中にブースを作る
スペースが余っているクローゼットがあれば、その中に仕事ブースを作るのも効果的です。空間が狭いため目に入る情報が少なく、仕事に集中できます。
一方でクローゼット内は音が反響しやすい場合があります。パーティションやクッション、防音カーテンなどを活用して、音が反響しないように工夫することが大切です。
8.吸音材で間仕切りを行う
吸音材を活用して間仕切りを行うといった方法もあります。ただし間仕切りを作る際、部屋の形状に合わせてDIYをする必要があります。必要なものは吸音材と部屋の高さ分の2×4材、アジャスターなどです。これらの材料はホームセンターで揃えられます。
手間はかかりますが、外部からの音を遮断して仕事に集中できる環境を作れます。
9.防音ルームを設置する
組み立て式の防音ルームを購入する手段もあります。自身で簡単に組み立て・設置が可能で、商品によっては1時間ほどで作業を完了できます。防音材と遮音材で作られており、外部からの音と自分が立てる音の両方を遮断可能です。
一方で、料金は高めで数十万円かかる場合があります。コストはかかるものの、仕事に特化したスペースを自宅に設置できるので、予算や設置スペースに余裕がある場合には検討してみても良いでしょう。
10.防音パネルでブースを作る
仕事ブースを作る際、壁に防音パネルを活用するとより防音効果を高められます。防音パネルは防音材と遮音材で作られています。パーティションや吸音材のみでブースを作るよりも効果的です。
一方で部屋のサイズに合わせてDIYをする必要があり、手間がかかるため手軽さには欠けるといったデメリットがあります。
テレワークでの防音対策におすすめの便利グッズ【賃貸可】
ここでは、上記で紹介した対策を含め、賃貸物件でもすぐに導入できる防音対策グッズを5つ紹介します。
カーペット・ラグ
カーペットやラグの表面は空気を含んだ繊維層となっています。この繊維層があることでカーペット上で発生した音を吸収し部屋中に響き渡るのを防げます。
例えば、カーペット上で椅子や机を引きずっても音を最小限に抑えることが可能です。さらに下の階に音が漏れることも防げるため、階下の住人に迷惑をかけることもありません。
防音カーペットの中で遮音等級が付いているものは、より防音効果が期待できます。また防音性能以外にも、素材や機能(撥水や防ダニ、防炎など)によっても特性が異なるので、自身の生活スタイルや家族構成などに適した商品を選びましょう。
防音カーテン
防音カーテンは一般的なカーテンと比べて糸が密になっており、隙間が少ないという特徴があります。生地が厚く、重くなっているため防音性が高くなっています。
外からの音の多くは窓の隙間から入ってきます。そのため防音カーテンを設置することが騒音対策に効果的であり、商品によっては断熱・遮光効果も期待できるので、生活レベルの向上にもつながるでしょう。
チェアマット
ワークスペースの床にチェアマットを敷くことで、椅子を引きずる音を軽減できます。テレワーク中は椅子に座ったり、立ち上がったりする機会が多くなります。集合住宅の場合、椅子を動かすたびに下の階に音が響いていないか心配になる人もいるでしょう。
チェアマットを敷くことで椅子を動かす音が吸収されるため、騒音軽減効果が期待できます。さらに、賃貸物件の床に傷を付けずに済む点も、チェアマットを使う大きな利点です。
ロールスクリーン
ロールスクリーンは部屋と部屋の間仕切りとして活用可能です。半個室に近いスペースを作ることができ、仕事スペースと家族とのスペースを区別できます。
ロールスクリーンの生地タイプはさまざまなので、防音性を高める場合は生地が厚いものを選びましょう。なお賃貸で活用する場合はつっぱり棒を利用するタイプのものを選ぶのがおすすめです。壁に穴を開けずに設置できます。
ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンはカーテンのように窓際に設置します。層が蜂の巣のような六角形になっており、空気を含むことで防音効果を高めます。また防音だけでなく遮熱にも効果的です。
外からの騒音だけでなく、外気の温度に左右されない部屋を作りたいという人におすすめです。
テレワークで集中するために必要な環境作りのコツ
テレワークで集中するために必要な環境作りのコツを解説します。コツは次の2つです。
- 集中しやすい色でまとめる
- 部屋の温度を適温に保つ
集中しやすい色でまとめる
テレワークで集中力を高めるには、音だけでなく部屋の色にも配慮しましょう。室内は落ち着いたシンプルな色で、2〜4種類ほどでまとめるのがおすすめです。また柄物は避けるのが良いでしょう。
深い茶色や緑、青などは落ち着きがあり、部屋の色による集中力の低下を避けられます。自分の好みや壁・床との色合いを考慮し、集中しやすい色でまとめるようにしましょう。
部屋の温度を適温に保つ
テレワークで集中するには寒すぎたり、暑すぎたりしてはいけません。常に適温を保つことが大切です。エアコン代を気にしすぎると、室温が極端になる可能性があるため、集中力をそぐ原因になりかねません。
窓から冷気や暖気が入りやすい場合は、ハニカムスクリーンや厚手のカーテンなどを活用して、部屋の温度を適温に保てるようにしましょう。
テレワークで集中するために防音対策を実施しよう
本記事ではテレワークで実践できる防音対策10選やおすすめの便利グッズなどを紹介しました。
工夫次第で、自宅でも仕事に集中できる環境が作れます。テレワークで音が原因で仕事に集中できない人はここで紹介した防音対策を実践して、効率や生産性を高められる環境を作りましょう。
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