初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ10選|選び方やスムーズに活用する秘訣

最終更新日時:2023/04/12

会計ソフト

初心者におすすめの会計システム

経理業務を効率化する会計ソフト。働き方の多様化から個人事業主・フリーランスとして働く人が増加し、日々の経理業務に追われているという人も多いのではないでしょうか。本記事では、初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ10選を選び方や活用のポイントとあわせて解説します。

会計ソフトとは?

会計ソフトとは、会社で発生する金銭のやり取りを記録してくれるツールです。入出金といったデータ集計はもちろん、請求書や決算書の作成ができます。

これまでの会計処理は、売上や経費などのお金の動きを、人が手作業で紙やエクセルに記録・転記する必要があり、集計ミスをしたり経理担当者による不正が発生したりするリスクがありました。しかし、会計ソフトを使用すると、自動で情報を記録してくれるので、不正や人的ミスが起こる心配がありません。

このように、会計ソフトの活用によって、経理担当者の人的ミスを防ぐだけではなく、今まで手作業での業務に割いていた作業時間を別の業務に割り振ることができ、作業の効率化につながるのです。

会計ソフトの種類

 クラウド型インストール型
特徴インターネット上で会計処理をおこなうデバイス上で会計処理をおこなう
機能デバイスや場所を問わず利用可能複雑な計算や専門的な処理が可能
使用用途フリーランス
個人事業主
中小企業
大企業
初期費用低価格高価格
インストールの必要性不要必要
インターネット環境の必要性必要不要
継続的な支払い高価格低価格
自動アップデート
利用可能台数複数のデバイスから利用可能特定の端末からの利用可能
使いやすさ簡単複雑

会計ソフトには「クラウド型」と「インストール型」の2種類があります。クラウド型は、インターネット環境があれば場所を問わずに金銭管理ができるうえ、パソコンだけでなくタブレットなどからもアクセスできるので、日常のスキマ時間に経理処理を済ますことが可能です。

インストール型は、使用するデバイスに、ソフトやアプリをインストールする必要がありますが、インターネットを利用しないため、回線の混雑による通信速度を気にする必要がありません。クラウド型よりも複雑な経理処理をしたい方に向いています。

【2023年最新】おすすめの会計ソフト15選徹底比較|失敗しない選び方とソフトの特徴

会計ソフトとは?何ができる?初心者が理解しておくべき機能や種類

会計ソフトに搭載されている主な機能

各会計ソフトの公式サイトには機能一覧のご紹介がありますが、どのような処理ができるのかをチェックしておきましょう。

電子帳簿保存法の要件に対応

会計の法改正などがおこなわれても、会計ソフトの運営側がすぐに対応し、ソフトの仕様が変更されるため、利用者が対応する必要がない点がメリットです。

自動仕訳機能

銀行口座やクレジットカードなどのデータを会計ソフトと連携させることで、金銭の取引内容を自動的に勘定科目ごとに分類し、仕訳伝票を作成することが可能です。また、入出金だけでなく、売掛金や買掛金などの消込も一緒に記録できる点もメリットの一つでしょう。

請求書作成機能

顧客に渡す請求書を会計ソフト上で作成するフォーマットが搭載されています。入金の処理や売上計上などを自動的に仕訳してくれるので、手作業による人的ミスを防ぐことが可能です。

伝票入力

振替・入金・出金伝票などを作成できる機能です。確定申告の際に必要とされる決算書も作成可能なうえ、なかには自動的に仕訳を提案してくれるシステムもあります。

入金管理

顧客に請求した金額が期日までに振り込まれているかの確認や、入金消込処理が可能です。会計ソフトによっては、請求書と連携し売上債権に追加したり、それをレポートとして記録をとれたりなど、さまざまな機能があります。

予実管理

経営目標で定めた予算に対して、どの程度達成できたかなど実績が把握できます。金融機関から支援を受けるために必要な「事業計画書」を作成するときに便利な機能なので、そういった目的がある場合は予実管理機能があるかどうかを確認しておきましょう。

会計ソフトの使い方|流れや活用術を初心者の方でもわかりやすく解説!

【クラウド型】初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ6選

クラウド型の初心者でも使いやすい会計ソフトのおすすめ6選を紹介します。どの会計ソフトを導入するか迷っている方は、参考にしてみてください。

1.freee会計

freee会計は、銀行口座やクレジットカードと連携する機能があり、入出金を自動的にシステム上に反映できる点がメリットです。また、スマホで領収書を写真撮影しアップロードすると、自動で情報を読み取り記録してくれる機能は、会計処理に慣れていない初心者でも入出金の管理がしやすくなるためおすすめです。

ほかにも、確定申告の書類作成も画面上の質問にしたがって情報を入力していくだけで完結でき、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法改正も自動でアップデートしてくれます。

提供元freee株式会社
初期費用個人向け:無料
20名以下の法人:無料
20名以上の法人:要問い合わせ
料金プラン【月払い】

■個人向け

  • スターター:1,628円(税込)/月
  • スタンダード:2,948円(税込)/月
  • プレミアム:年払いのみ対応

■20名以下の法人

  • ミニマム:2,948円(税込)/月
  • ベーシック: 5,808円(税込)/月
  • プロフェッショナル:52,536円(税込)/月

■20名以上の法人

  • プロフェッショナル:52,536円(税込)/月
  • エンタープライズ:要問い合わせ

【年払い】
■個人向け

  • スターター:1,078円(税込)/月※12,936円(税込)/年
  • スタンダード:2,178円(税込)/月※26,136円(税込)/年
  • プレミアム:3,647円(税込)/月※43,780円(税込)/年

■20名以下の法人

  • ミニマム:2,178円(税込)/月※26,136円(税込)/年
  • ベーシック: 4,378円(税込)/月※52,536円(税込)/年
  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月※52万5360円(税込)/年

■20名以上の法人

  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月※52万5360円(税込)/年
  • エンタープライズ:要問い合わせ
導入実績有料課金ユーザー数38万件
※2022年6月末時点
機能・特徴事業経費の仕訳、入金・支払い予定のお知らせ機能、請求書や見積り書といった書類作成フォーマットあり、レシート写真の読み取り機能、確定申告書類の作成(白色・青色対応)など
URL公式サイト

2.弥生会計オンライン

弥生会計は、起業から2年以内の事業主は2年間、または2年を超える事業主は1年間無料ですべての機能を使用でき、コストを抑えられるのが最大のメリットです。

システムの操作に関してだけではなく、勘定科目や仕訳方法、伝票や帳簿の作成や管理といった経理業務に関する不明点も質問できます。また、ヘルプページや動画といったコンテンツを提供しており、経理に必要な知識を身につけられるサービスです。

提供元弥生株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プランセルフプラン:28,600円(税込)/月
ベーシックプラン:38,720円(税込)/月
導入実績弥生シリーズ累計280万ユーザー以上(※2022年9月現在)
機能・特徴決算書の作成、仕訳・記録の自動化、経営状況の見える化、税理士や会計事務所との連携可能、金融機関連携、店舗効率化・POSレジ連携、請求書連携、スマホアプリ対応など
URL公式サイト

3.マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計は、銀行・クレジットカード・電子マネー・POSレジといったさまざまなサービスと連携できるのが強みです。毎日の取引データを自動取得し、仕訳の設定までおこなうため情報を入力する手間がかかりません。

くわえて、日々の仕訳入力をしていればAIが学習するため、使用すればするほど自動仕訳の精度が向上し、会計業務の効率化につながるでしょう。

そのほかにも、決算書の自動作成やPDF出力、幅広い帳票・レポートにも対応しており、経営分析にも実用可能な点がメリットです。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用無料
料金プラン

■月額プラン

  • スモールビジネス:4,378円(税込)/月
  • ビジネス:6,578円(税込)/月
  • クラウド会計Plus:要問い合わせ

■年額プラン

  • スモールビジネス:3,278円(税込)/月※39,336円(税込)/年
  • ビジネス:5,478円(税込)/月※65,736円(税込)/年
  • クラウド会計Plus:要問い合わせ
機能・特徴伝票入力(仕訳入力)、支払管理、会計レポートの出力、経営状態の把握、決算書の作成、消費税集計、帳票のフォーマットが豊富など
URL公式サイト

4.フリーウェイ経理Lite

フリーウェイ経理Liteは、Windowsのパソコンであれば、経理に必要な機能を永久的に無料で使用できるシステムです。さらに、経理に関する専門的な知識を身につけることができる学習コンテンツが充実しているので、初心者にもおすすめの会計ソフトです。

無料版でも税制改正などにも対応していますが、有料プランにすると、オペレーターによる電話応答サポートや遠隔操作サポートを受けられるため、不明点や不具合が生じた際にも気軽に相談できるでしょう。

提供元株式会社フリーウェイジャパン
初期費用要問い合わせ
料金プラン無料版:無料
有料版(企業版):3,300円(税込)/月※39,600円(税込)/年
有料版(顧問先版):要問い合わせ
導入実績33万ユーザー以上
機能・特徴データ入力、帳票印刷、グラフ作成、決算書作成、他会計ソフトやエクセルデータから情報取得可能など
URL公式サイト

5.かんたんクラウド

かんたんクラウドは、初心者でもわかりやすい画面が特徴的なソフトです。銀行やクレジットカードなどの取引データや、レシートの画像データから自動仕訳ができるため、情報を入力する手間を大幅に削減できます。

また、税制度の法改正にも対応しており、自動的にバージョンアップもしてくれるため対応漏れの心配がありません。同サービスが提供する「かんたんクラウドファイルBOX」と併用すると、顧客との取引内容や取引条件などを明確にするタイムスタンプ付与、検索等の要件を満たしたスキャナ保存ができる機能もあります。

提供元株式会社ミロク情報サービス
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■月額プラン

  • Basic:1,980円(税込)/月
  • Plus:2,750円(税込)/月

■年額プラン

  • Basic:19,800円(税込)/年
  • Plus:27,500円(税込)/年
導入実績25,400社以上
機能・特徴かんたん入力、取引明細連携、レシート取込機能、二重取込防止機能、入力ミスを検証する機能、確定申告の対応、出力帳票のフォーマットの充実など
URL公式サイト

6.ちまたの会計

ちまたの会計は、サークルや自治会、PTAといった非営利団体でも利用されており、画面にしたがっていくだけで必要な会計書類を作成できる、無料の会計ソフトです。会計に携わったことがない方や、簿記の知識を持っていない方でも使いやすいデザインが施されています。

そのほかにも、スマホで入出管理ができるため、日々のスキマ時間を有効活用して経理処理をしたり、リアルタイムで預金残高の確認ができる点もメリットの一つになります。作成した書類は、PDFやExcelで出力でき、外部へのデータをスムーズに引き渡すことが可能です。

提供元ちまたの会計
初期費用無料
料金プラン無料
導入実績29,000団体以上
機能・特徴会計書類の作成、ExcelやPDFなどのファイルに出力可能、会計処理機能、分析機能、サポート機能の充実など
URL公式サイト

【インストール型】初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ4選

インストール型の、初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ4選を紹介します。最近では、クラウド型の利用者数が増えていますが、インストール型は複雑な計算や会計処理ができるのが魅力なので、ぜひ検討してみてください。

1.会計らくだ

会計ラクダは、記帳を専門としているサービスで、税理士の声から生まれた会計ソフトです。専門家の目線から、経理の知識を持っていない方でも使いやすいようにソフトが設計されています。日ごろの会計処理は自社でおこない、決算処理といった専門的な管理は税理士に任せたい方に最適です。

また、初期設定も画面にしたがって必要な項目を処理していくだけなので、ストレスなく導入ができます。各帳簿の記帳はもちろん、決算書類の作成にも対応可能であり、登録したデータから集計表を作成し、それをもとに経営状況を分析できるので事業戦略にも役立つでしょう。

提供元株式会社 ビーエスエルシステム研究所
初期費用

■個人向け

  • かるがるできる青色申告23:要問い合わせ
  • 青色申告らくだ23:要問い合わせ

■法人向け

  • 要問い合わせ
料金プラン

■個人向け

  • かるがるできる青色申告23:4,180円(税込)
  • 青色申告らくだ23:9,900円(税込)

■法人向け

  • 会計らくだ23:13,200円(税込)
機能・特徴出納帳売掛帳などの各帳簿への記帳、入出金伝票などの各帳簿への記帳、確定申告書の作成、決算に必要な書類の作成など
URL公式サイト

2.会計王

会計王は、発売から27年の実績がある会計ソフトであり、定期的に明細を自動で取り込んで仕訳まで作成できるため、会計処理に手間がかかりません。作成の際は、質問に答えていくだけの仕様なので、会計ソフト初心者でも安心して利用可能です。

ほかにも、クレジットカードや銀行と連携ができる「Moneylink」に登録することで入力ミスを防ぎます。金銭のやり取りの詳細が書き込めるメモ機能は、使用用途や注意事項を記録できるので便利です。

提供元ソリマチ株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン44,000円(税込)
機能・特徴業種別テンプレートあり、消費税情報のかんたん設定、他社製品データ取込み、多彩な入力方式、高機能な仕訳検索、多彩な集計機能、減価償却資産リスト、分析機能も充実、決算書の自動作成など
URL公式サイト

3.ツカエル会計

ツカエル会計は、操作性に長けており、「キーボードでの入力」「エンターキーで次の項目を確認」「矢印キーでスクロールし閲覧」といったことができます。

複数の帳簿をタブで切り替えることで使いたい帳簿をすぐに確認できるため、作業時間の短縮にも効果的です。また、1つのデータを複数人で確認・操作することも可能なので、業務効率が向上にもつながるでしょう。

登録した仕訳を確認したい場合には、日付、勘定科目、摘要などから絞り込みができるフィルター機能ですぐに探せることもメリットです。

提供元株式会社ジョブカン会計
初期費用要問い合わせ
料金プラン26,400円(税込)/年/1ライセンス
※1ライセンスで3名まで利用可能
機能・特徴Windows/Mac対応、充実したショートカット、カスタム帳簿、部門を階層構造管理、フィルター機能、金融機関連携サービス、決算書の作成など
URL公式サイト

ジョブカンDesktop会計23

ジョブカンDesktop会計23は、自動案内にしたがって入力していけば、簡単に初期設定ができるため、初心者にもおすすめの会計ソフトです。登録された取引内容を選ぶだけで入力ができたり、目的の仕訳をすぐに見つけたい場合には検索キーワードを利用したりするだけで情報が取得できるので便利です。

所得税確定申告や青色申告特別控除、電子申告にも対応しています。

提供元株式会社ジョブカン会計
初期費用要問い合わせ
料金プランパッケージ版:30,800円(税込)
ダウンロード版:16,500円(税込)
※ダウンロード版の利用期間は12ヶ月間のみ
導入実績シリーズ累計インストール数16万以上
機能・特徴入出金伝票や各伝票の入力・確認機能、登録したデータの集計や分析が可能、金融機関連携、決算書の作成、青色申告決算書の作成など
URL公式サイト

4.JDL IBEX出納帳 Major

JDL IBEX出納帳は、取引辞書ガイドを参考に入力ができるため、直感的に帳簿がつけやすい会計ソフトです。スマホで撮影したレシートの情報もデータ化することで入力の手間を短縮可能なうえ、明細書や通帳をスキャナーで読み取るとデータに変換できる点がメリットです。

会計事務所へのスムーズな入力データの受け渡しもでき、万が一不明な点があればテレビ電話で相談し、サポートが受けられるので安心です。

提供元株式会社日本デジタル研究所
初期費用無料
料金プラン無料
※保証やオプション追加によっては追加費用発生
機能・特徴シンプルな入力画面、取引辞書ガイドあり、レシートをイメージデータ化可能、銀行・クレジットカード明細の取込可能、通帳の読取可能、仕訳機能、登録したデータのCSV出力可能など
URL公式サイト

【初心者必見】会計ソフトの選び方

はじめて会計ソフトを選ぶ方であれば、どのようなサービスが個々に適しているか選ぶのに迷ってしまうケースがあるでしょう。以下では、会計ソフト初心者向けに選ぶポイントをご紹介するので参考にしてみてください

担当者のスキルや成熟度で選ぶ

会計ソフトは、経理業務が初心者の個人事業主・従業員から経理業務に慣れている従業員まで、幅広く利用されています。

多機能なソフトは対応できる業務の幅も広がり便利ですが、初心者にはわからない専門用語があったり、操作が複雑に感じたりすることも考えられるので、担当者のスキルや成熟度に合ったサービスを選ぶことが大切です。

そのため、画面の指示に従うだけで経理処理や書類作成ができるサービスを選ぶと、慣れない経理作業をスムーズに進めることができます。

操作のしやすさで選ぶ

日常的におこなう帳簿付けを簡単に済ませるには、操作のしやすさが重要です。

機能が充実した会計ソフトは、操作が複雑で使いこなせず、業務が効率よく進まなくなってしまう可能性も否めません。このような事態にならないためにも、会計ソフト初心者はできるだけシンプルな操作で済むサービスを選びましょう。

パソコンだけでなくスマホやタブレットといったデバイスでも使用できると、スキマ時間を有効活用して経理処理ができます。

企業の規模に応じて選ぶ

会計ソフトには、無料で使用できるサービスから有料タイプまで幅広くあり、料金形態によって利用できる機能は異なります。

無料で使えるサービスは導入がしやすく、初期費用やランニングコストが抑えられるといった点はメリットですが、活用できる機能には制限があるので、事業規模が大きい企業は不便に感じてしまう場合があるでしょう。

現段階では必要性がなくても、将来的に導入する可能性を考えて必要な機能を確認しておくことが大切です。

搭載されている機能で選ぶ

日々の帳簿付けをしたい個人事業主と、決算書の作成から経営把握までおこないたい企業の経理担当者であれば、使用目的が異なるので求められる機能も違います。そのため、導入目的や状況にあわせた機能の選び方をすることが大切です。

企業の場合は、部署ごとに金銭の管理が必要なケースも考えられるため、複数人が同時にアクセス・経理処理ができるサービスや、使用デバイスを問わない高機能な会計ソフトの導入を検討していきましょう。

無料のトライアル期間があるかで選ぶ

無料トライアル期間があると、会計ソフトの使いやすさを判断できるのでおすすめです。とくに初心者であれば、機能紹介や口コミだけでは「どのサービスが自社に適しているか」を見極めるのが難しいでしょう。

そのため、無料トライアル期間中では操作性は簡単であるか、シンプルな画面でわかりやすいかをチェックしてみてください。導入後にソフトの操作方法や仕訳などがわからなくなった場合を考え、しっかりとサポートをしてくれる会計ソフトを選んでおくこともポイントです。

無料で使えるおすすめの会計ソフト12選|主な機能や比較ポイント

セキュリティ性の高さで選ぶ

会計ソフトには事業の売上や経費だけでなく、従業員への給与や確定申告書・決算書などの重要な情報を登録するので、セキュリティ性の高い会計ソフトを選ぶことが重要です。

とくに、インターネット上で操作するクラウド型は、情報漏えいのリスクが高い傾向があります。インストール型はネット回線を使用しないため、クラウド型と比べると情報漏えいのリスクは低いですが、作業環境にあった会計ソフトを選んでおくことが大切です。

また、従業員数が増えると、その分サーバー容量に負担がかかってしまい「ソフトが動作しない」「データが消失してしまう」といったことが生じる可能性があるので注意しましょう。

対応しているデバイスで選ぶ

すべての会計ソフトがWindowsOSとMacOSに対応しているとは限りません。導入後に動作しないといった状況を防ぐためにも、事前に使用環境をチェックしておく必要があります。

また、パソコンだけでなくタブレットやスマホにも対応しているソフトであれば、スキマ時間にも作業ができるので、業務の効率化にもつながるでしょう。

法改正へ対応できるかで選ぶ

クラウド型の会計ソフトの多くは、法改正にともない内容を自動的にアップデートし、システム上に反映するので、利用者は更新に対応する手間がかからないといったメリットがあります。

一方、インストール型の場合はすべて自分で処理をしなければいけないため、法改正で何が変更されたのかを調べ、システムに変更を加える作業が必要です。これらの作業は経理初心者にとって大きな負担になってしまうでしょう。

このような法改正の対応が心配であれば、常に最新バージョンにアップされているサービスを選んでおくのがおすすめです。

会計ソフトを導入した方が良い人とは?

会計ソフトを導入した方がいい人や、導入すると得られるメリット、使用しないデメリットもあわせてご紹介するので参考にしてみてください。

個人事業主

個人事業主が会計ソフトを導入すると、帳簿付けから確定申告書の作成まで簡単におこなえるので経理処理の効率化が図れます。

企業だと業務プロセスごとに部署がわかれているため、それぞれの業務に集中しやすいですが、個人事業主はすべての業務を一人でしなければいけません。日々の業務に追われていると、経理・簿記の知識習得に充てる時間を確保することは難しいでしょう。

経理業務に迷わず本業に集中するためにも、会計ソフトで経理知識を補うことでスムーズに作業を完結できるのは大きなメリットです。

経理業務の効率化を希望する人

会計ソフトと銀行口座やクレジットカードと連携すると、日々の入出金の情報をシステム上に反映してくれるため、情報の入力にかかる手間が簡略化されるといったメリットが得られます。

また、登録された情報を自動的に勘定科目ごとに仕訳対応できるソフトもあります。会計ソフトを使用しないと、仕訳作業を手入力でおこなう必要があるので、記帳に大幅な時間と手間がかかってしまうのがデメリットです。

このことから、会計ソフトを利用すると経理業務の効率アップが図れるため、リソース確保につながり、よりコア業務に集中できます。

経理業務初心者

会計ソフトによって、簿記や経理の知識がない初心者でも簡単に会計処理をおこなえます。

事業で発生した金銭のやり取りを記録する際には、目的や用途にあった書類フォーマットを選ぶ必要があります。さらに、情報を入力・転記する作業は、経理業務に慣れていない初心者にとっては時間がかかり、大きな負担となってしまうでしょう。

しかし、会計ソフトを利用することで、自動で情報の入力や転記をおこなってくれるため、負担軽減につながり、ヒューマンエラーも防止できます。

初心者が会計ソフトを活用するメリット

経理処理の知識やスキルがない初心者が会計ソフトを活用すると、どのようなメリットをもたらすのかをご紹介します。

不足している簿記の知識を補える

簿記の知識がない場合、貸方と借方の金額が一致していないといった原因の特定が難しいうえに、問題箇所の修正作業は初心者にとって大きな負担になります。

しかし、会計ソフトによって、金銭のやり取りをデータ化し自動で取り込むことで、簿記の知識がなくてもその作業を補えます。さらに、二重計上や残高不一致といったヒューマンエラーも防止でき、作業の効率アップを図ることが可能です。

自動化によって業務負担を軽減できる

手書きの帳簿やエクセルなどへ手入力する場合は、入力や集計ミスといった人為的ミスが起こる可能性が高くなります。そこで、会計ソフトを利用することにより、相互のデータをシステム上で連携でき自動で転記してくれるので、わざわざ帳簿を作る必要がありません。

勘定科目などの自動仕訳にも対応しているサービスもあるので、入力した情報がどの項目に該当するかなどを自分で調べる必要がなく、業務負担の軽減につながります。

バックアップを確保できる

エクセルで管理している場合には、誤ってデータを削除してしまうリスクがありますが、会計ソフトはシステム上でバックアップ体制をとっているため、その心配はありません。

万が一、パソコンの故障やネット上のトラブルが発生しても、別の媒体に情報を保存しているため、データ消失の被害を最小限に抑えることができます。

法改正に対応できる

税制に関わる法律は頻繁に改正がおこなわれますが、その度に情報を確認し会計処理の変更をする必要があり、国からのガイドラインをもとに義務付けられた内容に対応しなければいけません。

税制法の知識がない初心者にとっては、バージョンアップに多くの時間を費やしてしまうでしょう。しかし、会計ソフトは、法改正後の適切なタイミングで最新の情報にアップデートされるため、対応する手間を削減できるのは大きなメリットです。

社内不正を防止できる

紙の帳簿やエクセルなどで経理処理をしている場合、情報の改ざんがされやすいので注意が必要です。

入出金を入力する段階は情報の改ざんが起こりやすいですが、会計ソフトを利用すれば銀行やクレジットカードとの連携や、レシートをスキャンし情報を自動で記録してくれるため、不正を未然に防ぐことが可能です。

クラウド型は多様な働き方を実現できる

クラウド型会計ソフトの大きなメリットは、インターネット環境があれば、場所やデバイスを問わずにアクセスができることです。

テレワークが普及した現代においては、多様な働き方を実現できるので、社員にとっても働きやすい環境を整えていくことは重要でしょう。

万が一に、感染症の拡大、豪雨や地震といった自然災害などでの交通機関が機能しなくなっても、自宅から経理作業ができる体制を整えておくと安心できます。

インストール型は専門性の高い業務を効率化できる

インストール型会計ソフトは、複雑な処理や入力をスムーズにおこなうことができるので、クラウド型会計ソフトよりも専門性の高い業務を効率化できます。

また、インターネット環境に依存しないため、ネット回線が不安定な場所でも作業をスムーズに進めることが可能です。日々の帳簿付けや勘定科目の入力、確定申告書の作成といった基本的な会計処理だけではなく、経営状況の把握といった点にもインストール型は優れており、事業戦略に役立てることができます。

初心者が会計ソフトを活用するデメリット

さまざまなメリットがある会計ソフトですが、デメリットもいくつかあるので、導入前に一度確認しておきましょう。

会計ソフトの種類によっては料金がかさむリスクがある

会計ソフトは料金形態もさまざまあるので、選ぶサービスによっては予想以上に運用費が高額になってしまう場合があります。

クラウド型会計ソフトの多くは、低価格であるため導入がしやすいですが、毎月の継続的な支払いであるランニングコストがかかってしまうので注意が必要です。一方、インストール型会計ソフトは、買い切り型なので継続的な支払いは発生しませんが、事業規模の大きさに反して多機能な会計ソフトを選んでしまうと、初期費用が高額になってしまう可能性があります。

そのため、会計ソフトの導入前には、「自社の課題を解決してくれる機能はどれか」「どの程度の料金がかかるのか」を念頭におき、見通しを立ててサービスを比較検討していきましょう。

運用していく上で手間がかかる

クラウド型会計ソフトであれば、税制法の改正があっても自動で最新バージョンにアップデートされるので、更新の手間がかかりません。しかし、インストール型会計ソフトの場合は、法改正があるとシステム上の設定・更新を自身でおこなう必要があります。

法改正の対応が遅れると、改正後に対応していない書類で作成してしまう可能性があるので注意が必要です。そのため、法改正の対応が心配な方は、常に最新バージョンに対応したクラウド型会計ソフトを選んでおくといいでしょう。

会計ソフトを導入し経理業務を効率化しよう

会計ソフトを導入することで、経理業務を自動化や作業の簡略化ができ、入力・集計ミスといったヒューマンエラーの防止にも役立ちます。

日常的に使用する会計ソフトは使いやすいサービスを選ぶことが重要です。さらに、個人事業主と企業では必要な機能や経理知識が異なるので、業務内容や個々のレベルにあった最適な会計ソフトを選び、作業の効率化をしていきましょう。

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