新年挨拶に活用する謹賀新年名刺とは?選ぶべき賀詞や使い方
取引先との良好な関係継続のために欠かせない、新年の挨拶回り。正月を大切にする日本において普段使用している名刺の代わりに、謹賀新年名刺を持参する企業も多いのではないでしょうか。本記事では、新年の挨拶に活用する謹賀新年名刺とは何か、選ぶべき賀詞等についても解説します。
目次
謹賀新年名刺とは?
謹賀新年名刺とは、新年を迎える際に用いられる特別な年賀名刺の一つです。日本の伝統的な挨拶「謹賀新年」の言葉を取り入れており、新年のビジネスシーンにおける礼儀を表します。
年の初めに新しい関係を築く際や、既存の取引先に新年の挨拶をする場面で年賀名刺が交換されます。通常の名刺とは異なり、期間限定での使用が一般的です。新年の挨拶回りで相手が不在のおりに、謹賀新年名刺を置いていくのも慣習となっています。直接あるいは間接的に、相手への敬意や新年の感謝の意を伝えることができるアイテムなのです。
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謹賀新年などの年賀名刺の賀詞はどう選ぶ?
謹賀新年名刺における「謹賀新年」のように、年賀名刺には特定の賀詞を添えます。相手に感謝や敬意を伝えるためにも、適切な賀詞やその選び方について知っておきましょう。
1文字の賀詞
年賀名刺に選ぶ賀詞の中で、シンプルかつ力強いメッセージを伝えられるのが、以下の例にみられる1文字の賀詞です。
- 寿
- 春
- 賀
- 福
- 祝
おめでたいことや新春を表現するのに相応しい漢字が選ばれます。注意点は、目上の人への年賀名刺には不適切な可能性があることです。1文字の賀詞は、言葉としては省略形として捉えられます。
上司や取引先に対しては省略した言葉の使用は避けるべきなので、目上の人には略していない賀詞を使うのがベストでしょう。
2文字の賀詞
2文字の賀詞は、その組み合わせによって独特の意味や願いが込められています。以下に、代表的な2文字の賀詞を紹介しましょう。
- 新春
- 迎春
- 慶春
- 頌春
- 賀正
「新春」など春のつく賀詞は、新しい春の始まりを祝う言葉です。新たなスタートを切る一年の始まりに適しており、謹賀新年と並んで縁起の良い言葉として親しまれています。
1文字の賀詞と同様に、2文字の賀詞は簡略した言葉です。上司や社外の人に渡す年賀名刺としては、不適切なデザインになることを把握しておきましょう。
4文字の賀詞
謹賀新年名刺をはじめ、4文字の賀詞を記載する方法もあります。複数の漢字が組み合わさり、それによって深い意味や願いが込められているのが特徴です。
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹賀新春
- 恭賀新春
- 敬頌新禧
- 迎春万歳
年賀状でもよく使われる謹賀新年、恭賀新年といった4文字の賀詞が挙げられます。いずれも新年を祝う気持ちを表した言葉です。4文字の賀詞が入った年賀名刺は、目上の人を含めどのような相手にも使うことができます。渡す相手を選ばないことから、1種類用意しておけば新年の挨拶を円滑に行えるでしょう。
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謹賀新年名刺に関して理解しておくべきこと
謹賀新年名刺の交換は、単なる挨拶以上の意味が込められています。新年の挨拶における不手際を予防するためにも、エチケットを正しく把握することは不可欠です。
賀詞を入れる場所は?
謹賀新年名刺における賀詞の配置は、デザインのバランスがとれていれば明確な決まりはありません。名刺の左上や中央など、ほかの記載情報との位置関係によって調整しましょう。
賀詞と名前・会社情報との間に余白がないと、視認性の悪い名刺になってしまいます。適切に余白をとり、見やすさや理解しやすさを優先したデザインを心がけてください。
スタンプ・手書きで記載しても良い?
謹賀新年などの賀詞を手書きにするか、スタンプにするかで迷うケースもあります。エチケットとしては、どちらを使っても問題ありません。ただし、インクのかすれやにじみといった失敗はマナー違反です。年賀名刺の賀詞は、美しい状態を保ったまま相手に渡すようにしましょう。
インクを乾かす時間を十分にとるほか、「箔押し」という仕様で名刺を作っておくのもおすすめです。箔押しで賀詞を入れておけばかすれる心配もなく、見た目にもきれいなデザインに仕上がります。
謹賀新年名刺はいつまで使用するべきなのか?
謹賀新年名刺を含む年賀名刺は、その名の通り新年の挨拶を伝えるためのものです。そのため、使用する期間は1月1日から1月7日までが目安となります。1月7日は、お正月飾りを取り外す「松の内」と呼ばれるタイミングです。松の内までには新年の挨拶を済ませ、期間が過ぎたら名刺が余っていても使用を控えましょう。
一方で、年末年始は休暇をとる企業も多く、新年の挨拶を行う期間が限られる場合も少なくありません。数日から1週間ほど延長することを良しとするケースもあるので、会社ごとの決まりに応じましょう。関西では1月15日までが新年の挨拶をする目途とも言われます。地域によって異なる事情にも配慮するのが理想です。
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初対面ではなくても謹賀新年名刺を渡してもOK
通常の名刺交換は、初対面や最初の訪問時に実施することが多くなります。謹賀新年名刺は新年のコミュニケーションという側面があるため、既に知り合いである方へも渡すことが可能です。面識の有無に関係なく、新年の挨拶として交換を行えます。
既存の取引先に新年の挨拶を行う際、すべての相手と対面できるとは限りません。不在時に謹賀新年名刺を置いておくことで、訪問したことを知らせるのにも役立ちます。初対面に限らず使用できる理由には、新年の挨拶におけるビジネスマナーが関係しているのです。
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謹賀新年名刺を活用しビジネスを円滑にしよう
謹賀新年名刺は、新年の挨拶としてだけでなく、ビジネス関係の強化や新たな関係性の築き方としても有効です。
ただ、年賀名刺に使う適切な賀詞の選択やデザインを意識して制作しましょう。エチケットを守ることは、相手に対する気配りと誠実さを伝える上で重要です。今後のビジネスをより円滑に進めるために、謹賀新年名刺の適切な活用方法を身につけてください。
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