名刺に使うべきおすすめのフォント!おしゃれにするポイントを解説!
名刺の印象を決めるフォント。厳格・おしゃれ・親しみやすいなど、フォントが与える印象はさまざまなので、名刺のフォント選びは重要です。本記事では、名刺に使うべきおすすめのフォントは何か、好印象を与える名刺の条件や名刺をおしゃれにするポイントを詳しく解説します。
目次
名刺のフォント選びが大切な理由とは?
名刺は文字の配置・テンプレートによって印象が変わるように感じますが、実はフォント次第で全体のデザイン性や受け取る側の印象は大きく変わります。そのため、名刺を作成する際はテンプレートだけでなく、相手に与えたい印象に合わせた最適なフォントの選定が大切です。
フォントの選び方によって、「かたいイメージか柔らかいイメージか」「読みやすいか」などが変わり、名刺を持つ人の印象にも直結してきます。「このフォントでなければならない」といったルールはありませんが、読みにくいフォントは避け、自分の印象に合ったフォントを選びましょう。
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【一般的によく使われる】おすすめのフォント8選
名刺を作成する際、一般的によく使われるおすすめのフォントは主に8つです。ここでは、それぞれの特徴や印象について紹介します。
1.ゴシック体
ゴシック体は、文字が均一の太さで書かれる点が特徴で、角のある「角ゴシック」と角の丸い「丸ゴシック」があります。汎用性が高く、縦型と横型のどちらにも活用しやすい点が魅力です。
文字の太さによって印象が変わり、太めのゴシック体は「明るい」「活発」「親しみやすい」といった印象を与え、細めのゴシック体は「繊細」「都会的」といった印象を与えます。ゴシック体は視認性が高いため、相手の読みやすさを重視する際におすすめのフォントです。
2.明朝体
明朝体は、筆で書いたような文字で、横線より縦線のほうが太く書かれる点が特徴です。縦型と横型のどちらでもバランスがとりやすく読みやすいため、名刺以外にも新聞・雑誌・小説などの紙媒体でよく活用されています。
明朝体は文字の太さに関係なく、「上品」「優雅」「堅実」「大人っぽい」といった印象を与えます。そのため、医療関係・教育関係・コンサルティング業など、幅広い職種におすすめのフォントです。
3.楷書体
楷書体は、明朝体と同様に筆で書いたような文字で、人が書いた文字により近いイメージです。縦型と横型のどちらにも活用できますが、どちらかというと縦書きに向いています。
また、楷書体は文字の太さに関係なく、「厳格」「伝統的」「堅実」「誠実」「和風」といった印象を与えます。そのため、歴史のある企業や老舗の店舗などの名刺によく用いられ、厳格な印象を与えたいときにおすすめのフォントです。
4.行書体
行書体は、終わりと始まりの線が一部つながっており、流れるように書かれた筆文字が特徴です。ゴシック体や明朝体に比べると文字をくずしているものの、視認性は高い傾向にあります。
文字の太さによっても印象が変わり、太めの行書体は「堅実」な印象、細めの行書体は「高貴」「きめ細かい」といった印象を与え、どちらにも共通するのは「和風」な印象です。そのため、和食関連や和装関連の名刺に向いているといえます。
5.教科書体
教科書体は、文字通り教科書に活用されているフォントで「とめ」「はね」「はらい」を分かりやすく表現しているのが特徴です。
教科書体は、「倫理的」「道徳的」「堅実」といった印象を与えます。そのため、信頼関係が重要視される弁護士や、正しい情報を伝える記者などの職種におすすめのフォントです。
6.POP体
POP体は、マジックやマーカーで書いたような文字が特徴で、濁点や半濁点の配置も独特です。「明るい」「親しみやすい」「ポップ」「カジュアル」といった印象を与えるため、子どもと接する機会の多い職業やお祭り関連の名刺におすすめのフォントです。
他のフォントに比べて線が太いため、文字を太くし過ぎると文字がつぶれてしまう可能性があります。そのため、POP体を使用する際は文字の太さに注意しましょう。
7.江戸文字
江戸文字は、線が太く文字に隙間が少ないという特徴があり、古くから歌舞伎の看板などに用いられてきました。
明朝体の線を太くしたようなイメージで、「力強い」印象を与えます。そのため、格闘技や相撲関連の名刺におすすめのフォントです。また、文字が細いとすっきりした印象になるため、和食関連の名刺にも活用できます。
8.メイリオ
メイリオは、ゴシック体のひとつで、日本語の「明瞭」が由来のフォントです。由来の通り、誰が読んでも明瞭で読みやすいという特徴があります。
メイリオは「素朴」「優しい」「柔らかい」といった印象を与えるため、マッサージ師やセラピストなどの職種におすすめのフォントです。また、メイリオの読みやすさから、会議資料や各種文書にもよく活用されています。
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【デザイン性が高い】おすすめのフォント6選
ここでは、デザイン性が高いおすすめのフォントを6つ紹介します。それぞれの特徴や印象を確認して、自分の名刺を作成する際の参考にしてください。
1.しねきゃぷしょん
しねきゃぷしょんは、映画の字幕のような文字とレトロな雰囲気が特徴のフォントです。日本語だけでなく英文にも対応しているため、メールアドレスなどの文字まで統一感を出せます。しねきゃぷしょんは映画の字幕をイメージできるため、映像系のクリエイターに活用されることが多く、デザイナーやライターなどに人気のフォントです。
ただし、文字によっては視認性が低く、相手に「読みにくい」という印象を与えかねないため、文字のサイズ・間隔や名刺を渡す相手には注意しましょう。
2.コーポレート・ロゴ
コーポレート・ロゴは、線が太く力強い印象を与え、ゴシック体と同様に文字が均一の太さで書かれているのが特徴です。線の太さやその力強さから、企業や店舗のロゴによく用いられています。
ただし、線が太く力強い印象を与えるものの、文字の形はポップな印象があります。そのため、クリエイターなどの職種におすすめのフォントです。
3.あんずもじ
あんずもじは、人がラフに書いたような手書き風のデザインが特徴で、ひらがな・カタカナ・英数字・記号に対応している点が魅力です。ひらがなとカタカナが漢字より小さく表示されるため、文章にしたときより手書きされた雰囲気が出ます。
「女性らしい」「かわいらしい」「優しい」「柔らかい」といった印象を与えるため、小さい子どもと接する機会のある保育士や教育関係の職種におすすめのフォントです。
4.Garamond(ガラモン)
Garamond(ガラモン)は、文字が均一の太さで書かれ読みやすく美しいデザインが特徴のフォントです。英字での記載に向いており、雑誌や小説などにもよく活用されていることから、人気の高いフォントといえます。
「読みやすい」「美しい」「洗練された」「優雅」といった印象を与えるため、老舗の洋食屋や伝統のある横文字の企業におすすめのフォントです。
5.やさしさゴシック
やさしさゴシックは、わずかに手書き風のデザインがほどこされたフォントで、横線がまっすぐ水平になっているのが特徴です。ひらがな・カタカナ・漢字など、ほぼすべての文字を網羅しているため、幅広く活用できます。
やさしさゴシックは手書き風のデザインから、「優しい」「かわいらしい」といった印象を与えます。子どもと接する機会のある教育関連や、デザイナーなどにおすすめのフォントです。
6.うつくし明朝体オールド
うつくし明朝体オールドは、レトロな雰囲気のデザインで、横へのつながりを感じられる点が特徴です。うつくし明朝体オールドは、縦書きに適した「オールドスタイル明朝体」をもとに、横書きを意識しながら作成されました。
「柔らかい」「美しい」「レトロ」など、フォントから感じる印象はさまざまなため、幅広い職種で活用できます。
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名刺をおしゃれにするポイント
名刺をおしゃれにするには、フォント選びだけでなく、以下3つのポイントも意識することが大切です。
- 名刺のレイアウトを工夫する
- フォントの組み合わせを工夫する
- 印刷後に文字の大きさが変わる可能性があることを理解しておく
それぞれ詳しく説明します。
名刺のレイアウトを工夫する
名刺は、レイアウトによって情報の伝わりやすさが変わります。「どうすれば読みやすいか」「どの情報が重要か」などを考慮しながら、最適なレイアウトを決めることが大切です。
また、名刺に記載するそれぞれの項目には、最適なフォントサイズがある程度決まっています。
項目 | フォントサイズ |
会社名 | 7~10pt |
肩書き | 7~8pt |
氏名 (ふりがな) | 12~19pt (6~7pt) |
連絡先 | 7~8pt |
上記からも分かる通り、基本的に名刺を作成する際のフォントサイズは7pt以上を目安に、最も重要な氏名は他の項目より大きくなるように設定しましょう。
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フォントの組み合わせを工夫する
フォントには、日本語のみに対応したものや英文にのみ対応したものがあるため、場合によっては複数のフォントを使用する場面が出てきます。その際、1つの名刺に使用するフォントは、1~2種類に留めておきましょう。
3種類以上のフォントを使用すると統一感がなくなり、情報が伝わりにくいばかりか雑多な印象を与えかねません。そのため、名刺を作成する前に「和風にしたい」「誠実な印象を与えたい」「親しみやすいと感じてほしい」など、どのような名刺に仕上げたいかを具体的にイメージすることが大切です。
印刷後に文字の大きさが変わる可能性があることを理解しておく
作成時にパソコンやタブレットなどの端末上で見ていた文字の大きさと、印刷後の文字の大きさが変わってしまう場合があります。たとえば、線が太いフォントを使用していて、端末上では問題なくても、印刷してみたら文字がつぶれてしまったということがあります。
そのため、フォントサイズが大きい文字は線を太めに、反対にフォントサイズが小さい文字は線を細めに設定するなど、印刷前後の文字の変化を考慮して作成することが大切です。
▷名刺に顔写真を入れるメリット・デメリット!好印象になる名刺作成のポイント
フォントが与える印象を理解し目的にあった名刺を作成しよう
名刺は、記載する項目やレイアウトと同様に、フォントの種類によっても与える印象が異なります。
「堅実」「柔らかい」「元気」「上品」「親しみやすい」など、フォントによって与える印象はさまざまです。そのため、最適なフォントを見極め、自分が与えたい印象や企業の雰囲気に合った名刺を作成しましょう。
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