ビジネスフォンの耐用年数はどれぐらい?電話機や主装置の寿命について

最終更新日時:2023/01/05

IP電話・ビジネスフォン

ビジネスシーンで使用されるビジネスフォンですが、10年以上同じものを利用し続けている企業も少なくありません。しかし、長期間利用すれば故障などのリスクも高まります。本記事ではビジネスフォンの耐久年数や寿命についてご紹介します。是非参考にしてください。

法定耐用年数とは

法定耐用年数とは、ビジネスフォンをはじめとした設備・機械が減価償却資産として認められる年数です。法律で定められた年数のみ、減価償却費として経費計上できます。

「法律上、問題なく使える期間」であり、設備や機械などの寿命とは異なるため、正しく理解しておきましょう。

なお、設備や機械によって法定耐用年数は異なるので注意が必要です。

ビジネスフォンの耐用年数は?

ビジネスフォンは電話機と主装置の総称で、法律上は「デジタル構内交換設備」「デジタルボタン電話設備」に該当し、どちらも法定耐用年数は6年です。

よって、ビジネスフォンの導入費用は6年かけて減価償却し、経費計上することができます。

なお、電話ケーブルは「電話設備その他の通信機器」の「その他のもの」に該当するため、法定耐用年数は10年です。ビジネスフォンとケーブルでは耐用年数が異なると覚えておきましょう。

※ここで説明した耐用年数は、新品のものに限ります。

中古ビジネスフォンの耐用年数は?

中古ビジネスフォンは中古資産にあたるため、耐用年数は所定の計算式で算出する必要があります。計算式は、新品時の法定耐用年数が一部経過しているか、全て経過しているかで異なります。具体的には以下のとおりです。
概要計算式
法定耐用年数が一部経過している場合(法定耐用年数-経過した年数)+経過した年数×20%
法定耐用年数が全て経過されている場合法定耐用年数×20%

なお、算出後の年数が2年未満の場合は、2年を耐用年数とする決まりです。もし算出後が2年以上で端数がある場合は、切り捨てします。

例えば算出後の年数が1.1だった場合の耐用年数は2年、3.5だった場合は3年です。

ビジネスフォン(主装置)の寿命は?

使い方や設置環境によって変動するため、あくまで平均的な数値ではあるものの、ビジネスフォン(主装置)の寿命は10〜15年程度です。

電話機も同様で、大切に取り扱うことで耐用年数より長くなり20年以上使用している企業もあります。

中古で購入したビジネスフォンは、過去の使用年数によってどの程度長持ちするかが異なります。5年ほど使用されたビジネスフォンなら、5〜10年の使用が可能です。

ただし、購入前の使い方や設置環境によって変動します。過去の設備環境が劣悪な場合は劣化が激しく、数年で故障する可能性もあります。そのため、中古ビジネスフォンは慎重に選ぶのが望ましいです。

ビジネスフォンの壊れやすい部分とは

ビジネスフォンの中で特に壊れやすいのは、電話機本体よりも主装置です。主装置は外部からかかってきた電話を他の電話機に転送したり、内線を共有したりとさまざまな役割を果たします。

そのため他の部分より負荷が大きく、劣化が激しいです。主装置が壊れるとビジネスフォンの機能が使えなくなり業務全般に支障がでるので、特に壊れないよう丁寧に扱う必要があります。

古いビジネスフォンを使い続けると?

ビジネスフォンの導入には費用が発生します。導入費用を抑えるためにも、同じものをできるだけ長く使用したいと考える担当者も多いはずです。しかし、古いビジネスフォンを長く使い続けることには、さまざまなデメリットがあります。ここからは古いビジネスフォンを使い続けるデメリットを4つご紹介します。

故障する可能性が高まる

ビジネスフォンは精密機器なので古い状態で使い続けると、内部の半導体や線などが劣化し、故障のリスクが高まります。

ビジネスフォンが故障すると、復旧するまでは外部からの着信が届かなかったり相手に発信できなかったりと、業務に大きな影響を及ぼします。

場合によっては取引先や顧客からの信頼を失ったり、企業イメージが落ちたりと損失が出る可能性もあると理解しておきましょう。

サポート期間が終了してしまう

ビジネスフォンには、サポート期間が定められていることがほとんどで、使用期間が長ければ長いほど、サポート期間が終了している可能性が高いです。

サポート期間が終了すると故障時の修理費用が高額になるため、思わぬ出費が発生してしまいます。また、場合によっては修理自体ができず、新しいものへの買い替えが必要になるケースもあります。

非効率な運用になってしまう

近年のビジネスフォンでは、スマートフォンをビジネスフォンとして使用できる機能が搭載されるケースもあります。

テレワークを導入する企業が増えている中で、古いビジネスフォンを活用していると、あらゆる面で非効率な運用になります。

業務効率に支障が生じる可能性があるので、十分に注意しておきましょう。

部品がなくて修理ができない

古いビジネスフォンを長く使い続けると、故障の際に部品が欠品して修理できない場合があります。

製造打ち切りになった製品の補修部品は、7年間の保有が定められており、保有期間が過ぎると補修部品を手に入れるのが難しくなります。

ビジネスフォンや主装置だけでなく、部品にも寿命があると理解しておきましょう。

ビジネスフォンの主な故障例

ビジネスフォンでよく見られる故障は、以下の3つです。

  • ビジネスフォンの着信音がならない
  • 液晶モニターが何も映らない
  • 通話中に大きな雑音が入る

主な故障内容の詳細やその原因について、具体的に解説します。

ビジネスフォンの着信音が鳴らない

相手が発信しているのに、ビジネスフォンの着信音が鳴らない場合があります。着信音が鳴らなければ必要な連絡が受け取れないため、非常に不便です。

また、連絡が取れず相手に不信感を与える可能性があります。着信音が鳴らないと業務が滞ったり、電話口の相手に不信感を与えたりするため、早急な改善が求められます。

液晶モニターが映らない

ビジネスフォンの液晶モニターが映らないと、着信電話の番号や電話帳のデータなどの確認ができません。

発信時に入力する電話番号も見られないため、間違った場所に電話する場合があります。

ビジネスフォンの液晶モニターが映らないと利便性が落ちてしまい、コールセンターなど電話業務が非効率になるので注意しておきましょう。

通話中に大きな雑音が入る

通話中に大きな雑音が入るのも、よく見られる故障の一つです。

雑音が入ると会話内容が聞こえにくくなるため、重要な情報を聞き間違えたり聞き取れなかったりする可能性があります。

放っておくと通話ができなくなる場合があるので、雑音が気になり始めたら早急に対処するのが望ましいです。

ビジネスフォンが故障してしまう原因

ここからはビジネスフォンが故障する原因について紹介していきます。

  • 暑さによるCPUユニットの劣化
  • ケーブル・配線の消耗劣化
  • ホコリ等の詰まり

暑さによるCPUユニットの劣化

ビジネスフォンは、CPUユニットの劣化が原因で故障することがあります。CPUユニットとは、主装置の中に組み込まれている基盤で、ビジネスフォン全体の動きをコントロールしています。

休みなく作動しているため負荷が大きく、熱にも弱いです。主装置をエアコンのない部屋や太陽の光が直接当たる場所に置くと熱がこもり、劣化して故障する可能性が高まります。

CPUユニットの劣化を抑えるには、エアコンや扇風機などが設置された部屋に主装置を設置したり、熱がこもりやすい場所に置かないようにしたりすることが大切です。

ケーブル・配線の消耗劣化

ケーブルや配線の消耗劣化が原因でビジネスフォンが故障することも多いです。ビジネスフォンや主装置については定期的に点検したり、取り換え工事をしたりする場合があります。

しかし、ケーブルや配線は取り換えずに使い続ける企業が多いです。ケーブルや配線も消耗品のため、放っておくと老朽化し、ビジネスフォンの故障を引き起こします。

ビジネスフォンや主装置だけでなく、ケーブルや配線についても定期的に点検・取り換えを行いましょう。

ホコリ等の詰まり

ビジネスフォンの主装置は掃除がしにくい場所に設置することが多く、ホコリ等の詰まりが主装置内部の接触不良の原因になり、故障することもあります。

時間の経過とともにホコリがたまり、主装置のケースに入り込んで不具合を引き起こします。

ホコリ等の詰まりによる故障は清掃で予防できるので、定期的に行うのが望ましいです。

ビジネスフォン故障時の対処法

お使いのビジネスフォンが故障したら、まずはどの電話機が不具合を起こしているのか確認してください。故障しているのが一部だけなのか、全てなのかで対処法が異なります。

ここからはビジネスフォンの故障の範囲別に、対処法を解説します。

一部のビジネスフォンのみが故障している場合

一部のビジネスフォンのみが故障している場合、ケーブルやスイッチングハブの不良が考えられます。それぞれの確認ポイントと対処法を解説します。

ケーブルの接続・断線の確認をする

ケーブルが緩んでいないか確認し、正常に接続されていれば、一度他の電話機に差し替えてみましょう。

差し替え後も正常に作動するなら、ケーブルでなく本体が故障している可能性が高いです。

もし他の電話機に差し替えても動かないなら、ケーブルが断線している可能性が高いです。ケーブルの断線は判断が難しいため、工事業者に相談して確認してもらってください。触るとショートするおそれがあるので、触らないように注意しましょう。

断線は、以下の状況で起こりやすくなります。

  • デスクをはじめとした重いものの下敷きになっている
  • 湿気の多い場所に置かれている
  • 直射日光が当たったり熱がこもったりする場所にある
  • ケーブルのメンテナンスを何年も行っていない

日頃からケーブルが断線しないよう、気を配ることが大切です。

スイッチングハブの確認をする

IP電話を利用している場合は、スイッチングハブも確認しましょう。

スイッチングハブのLANケーブルが差し込まれているか確認し、問題なければ、スイッチングハブの電源が入っているか確認してください。

電源がオフだとビジネスフォンが機能しません。こちらも問題なければ、一度電源を落として再起動を試します。

なお、スイッチングハブのリンクランプ(LEDランプ)がついていない場合は、故障の可能性があります。故障箇所は、ケーブルの差し込み口やLANケーブルの断線などさまざまです。

ケーブルを差し込み直したり、別のLANケーブルを差し替えたりすると不具合が解消される可能性もあります。

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全てのビジネスフォンが故障している場合

複数のビジネスフォンが故障している場合は、主電源もしくは回線終端装置(ONU)に問題がある可能性があります。それぞれの確認ポイントと対処法を解説します。

主装置の電源を確認をする

まずは主装置の電源を確認します。一度電源を落とし、5分〜10分程度待ちましょう。その後、電源を入れ直します。再起動によりビジネスフォンが正常に動けば解決です。

復旧しない場合は、主電源そのものが故障している可能性が考えられます。すぐ工事業者に連絡しましょう。

回線終端装置(ONU)の確認をする

回収終端装置(ONU)とは、光信号とデジタル信号を変換し、インターネット通信を行えるようにする機器です。IP電話やひかり電話を使っている場合は、回線終端装置も設置されているため、問題点がないか確認しましょう。

まずは電源が入っているか確認し、問題なければ一度電源を落とします。5〜10分程度経過したら、再起動してください。

再起動によりインターネット接続が安定すれば、ビジネスフォンが使えるようになります。もし状況が改善されないなら、回線終端装置自体が故障している可能性があるため、工事業者に連絡して一度みてもらいましょう。

ビジネスフォンは6年を目処に買い替えよう

ビジネスフォンの耐用年数や寿命についてご紹介しました。

新品のビジネスフォンの耐用年数は6年ですが、耐用年数は、法律上の資産として認められる年数であり、寿命とは異なります。

寿命は10〜15年程度が一般的ですが、必ずしもこの期間まで故障せずに使用できるとは限りません。使い方や設備の設置環境によっても大きく左右されます。

予期せずビジネスフォンが壊れると、業務に支障が出たり、会社に損失が出たりする可能性があります。耐用年数を過ぎると減価償却できなくなるほか、故障のリスクが高まるため、6年を目処に買い替えを検討することをおすすめします。

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