労務担当者におすすめの本8選|初心者・経験者別に書籍を紹介!
労働環境の改善等を主な業務とする労務管理。労務担当者は、従業員企業間で交わされる雇用契約の管理をはじめとし、労働時間や休日管理等、企業にとって重要な役割を担っています。本記事では、労務担当者におすすめの本8選を、初心者向け・経験者向けに分けて詳しく紹介します。
目次
労務管理とは?
日本人材育成協会によると、労務管理とは、企業の目的を達成するため、労働者にやる気を出して働いてもらうことを目的とした人材の活用を指します。
つまり、企業に勤務する従業員の労働条件や労働環境を管理するのが、労務担当者の業務であり、担当分野には就業規則・労働時間・福利厚生・給与などが挙げられます。
具体例からも分かるように、労務管理は、業種・規模に関わらず企業に欠かせない業務です。
▷労務管理とは?どんな仕事?具体的な仕事内容や重要性を詳しく解説!
労務管理に関する本を読むべき理由
労務管理では、法律に基づいて業務を遂行する機会が多くあります。
そのため、労働に関する専門知識が不足していると業務に支障をきたすだけでなく、知らない間に法律違反を犯してしまうリスクも発生します。
中には、「勤め先の労務条件や労働環境に問題はない」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、労働者の相談窓口である総合労働相談コーナーには、令和3年度で124万2579件と多くの相談があることから、勤め先に必ずしも問題がないとは限りません。
こういった法律違反を防ぐためにも、まずは労務担当者に専門的な知識を習得させるために労務管理本を読むのが効率的です。労務管理の経験年数によっておすすめの本は異なるので、初心者向けと経験者向けに分けて書籍を紹介します。
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労務担当者におすすめの本4選|初心者向け
労務管理に就いたばかりの初心者の方におすすめの本は、以下の4冊です。
いずれの本も労務管理の初心者でも読みやすい内容となっているので、あまり経験がない方はぜひチェックしてみてください。
1.はじめての人のための世界一やさしい労務管理がよくわかる本
労務管理は法律に関する内容も多く、抵抗を感じやすい分野ですが、こちらの本では難しい法律用語を避け、総務人事の仕事と労務管理について学べます。
また、イラストやカラーを導入したストーリー形式で進んでいくため、普段から読書をしない人にも読みやすい1冊です。ストーリーの主人公も、労務管理の初心者設定であるため、主人公と同じ目線で読み進められます。
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著者 | 片桐めぐみ |
出版社 | ソーテック社 |
ページ数 | 256ページ |
価格(税込) | 1,540円 |
2.図解と事例これ一冊!労務管理の基本がぜんぶわかる本
法対応・リモートワーク・DX(デジタル化)など、近年取り上げられる課題に触れながら労務管理の基本を学べます。
本書では、イラストやカラーを導入しつつ、具体的な事例を幅広く取り上げており、労務管理の経験が浅い人でも理解しやすいのが特徴です。労務管理に関する悩みや解決方法を、網羅的に知りたい人におすすめの本です。
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著者 | 三谷文夫 |
出版社 | ワン・パブリッシング |
ページ数 | 224ページ |
価格(税込) | 1,540円 |
3.「人事・労務」の実務がまるごとわかる本
本書は、転職サービスを手がける「HR SQUARE」に、人事労務・労務管理の理解に役立つ本としても紹介されています。人事労務に関する業務を自力で遂行できるようになることを目的とし、実務をメインに解説しています。
加えて、キャリア経験ごとの役割について記載されているため、人事労務としてのキャリアのイメージを掴みやすいのも特徴です。以上の特徴から、「実務に活かせる本を読みたい」と考えている人におすすめの本といえます。
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著者 | 望月建吾ほか |
出版社 | 日本実業出版社 |
ページ数 | 288ページ |
価格(税込) | 2,530円 |
4.意外とわかっていない人のための人事・労務の超基本
こちらも、人事労務・労務管理の理解に役立つ本として「HR SQUARE」に紹介されています。本書は、実務で困ったり、自分が気になったりした特定のテーマだけを読めるのが特徴です。
具体的には、採用から退職の流れに加えて、基礎知識・近年のテーマについて、Q&A形式でまとめられています。そのため、「1回読み終わった後にも、読み返しやすい本が欲しい」と考えている人にも向いている本です。
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著者 | 北村庄吾 |
出版社 | かんき出版 |
ページ数 | 224ページ |
価格(税込) | 1,760円 |
労務担当者におすすめの本4選|経験者向け
労務管理を経験して、さらなるキャリアアップを目指している人におすすめの本は以下の4冊です。
労務管理の初心者向けの本とは異なり、各分野に特化した内容が収録されているため、自身の担当分野に近い本から読み始めるとよいでしょう。
1.オール図解でスッキリわかる社会保険・労働保険の事務手続
本書は、転職エージェントであるアガルートキャリアに、労務担当者におすすめする本として紹介されています。社会保険・労働保険の事務手続きに関する内容から、手続きに必要な手順まで網羅しており、図表によって簡潔にまとめられているため、1項目1ページをベースにして解説しているのが特徴です。
また、事務手続きチェックリストも掲載されており、実務でも利用しやすい1冊です。
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著者 | 五十嵐芳樹 |
出版社 | 清文社 |
ページ数 | 580ページ |
価格(税込) | 4,400円 |
2.就業規則の法律実務
本書は、最新の法令改正に対応した就業規則の法律に関してまとめています。著者には、弁護士・司法書士・特定社会保険労務士が携わっており、賃金や労働時間など、労働条件に関する法律を本1冊で確認することができます。
職場のルール作成に役立ち、トラブル防止ができるため就業規則はしっかりと理解しておくことが大切です。
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著者 | 石嵜信憲ほか |
出版社 | 中央経済社 |
ページ数 | 1120ページ |
価格(税込) | 7,920円 |
3.週4正社員のススメ
働き方改革を実施する際に必見の1冊としておすすめの本です。
本書では、週4正社員制度をはじめとした、多様な働き方の実例・働き方に関する制度の導入プロセスから、導入時の課題への対応・就業規則の規定例について解説しています。近年は働き方の変化が激しくなっており、時代の流れに合わせるためにも、働き方改革に関する理解を深めておかなければいけません。
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著者 | 安中繁 |
出版社 | 産労総合研究所出版部経営書院 |
ページ数 | 204ページ |
価格(税込) | 1,650円 |
4.最新重要判例200[労働法]
本書には、労働法を理解するために必要十分な201の重要判例が収録されています。1判例1ページかつ判旨の要点を2色刷りで、簡潔にまとめられているのが特徴です。
そのため、労務担当のキャリアを積んだ人だけでなく、社会保険労務士などの国家試験の受験を考えている人にもおすすめの本です。
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著者 | 大内伸哉 |
出版社 | 弘文堂 |
ページ数 | 234ページ |
価格(税込) | 2,640円 |
労務管理本を活用し実務スキルを向上させよう
この記事では、労務担当者が、労務管理本を読むべき理由や、おすすめの本を初心者・経験者別に解説しました。労務管理に関する知識を身につけることで、勤め先の従業員が満足できる労働条件や労働環境を常に維持できるようになります。
そのためには、初心者や経験者に関わらず、労務管理本を活用して専門知識を習得しなければいけません。企業を支えられる労務担当者になれるよう、今後も実務スキルを向上させていきましょう。
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