ランディングページの作り方!作成の流れやポイントを初心者向けに解説!
顧客に問い合わせや資料請求などを促すLP。Webマーケティングにおける重要手法の1つとして取り入れ、成果をあげている企業も多いのではないでしょうか。本記事では、そんなLPの作り方の基礎を解説します。
目次
ランディングページ(LP)とは?
LPという言葉には、広義と狭義で2つの意味があります。
広義では、リンクやバナー広告、検索結果から流入してきたユーザーが、最初に目にするWebページ全般を指します。
狭義では、商品やサービスの魅力を分かりやすくまとめ、申し込みや問い合わせなどの行動を促すよう設計されたWebページを指します。
LPは、新商品の認知度向上や販売促進、キャンペーンの告知など、さまざまな用途で用いられています。初めてWebサイトを訪れるユーザーからの第一印象を決めるページでもあるため、魅力的な内容を心がけることが大切です。
ランディングページ(LP)の作り方
LPを作成する手段は、自社で制作する方法と、Web制作会社に依頼する方法の2つがあります。
自社で作成する
LP作成ツールやWordPressなどを活用すれば、自社でLPを作ることができます。
自社でLPを作成するメリットは、LP作成や運営にかかるコストを抑えられることです。一方、デザインやコーディングなどの高度なスキルが必要となり、ある程度の作業時間もかかります。自社の人員や公開スケジュールを考慮したうえで、自作するかどうかを判断することが重要です。
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Web制作会社に依頼する
専門のWeb制作会社にLPの制作を依頼する場合、高品質なページを短期間で構築できます。また、Web制作会社のほか、LP制作を請け負っているフリーランスに依頼するのも選択肢の一つです。
ただし、自作に比べて制作費用がかさむ傾向があります。また、希望通りのLPを用意するには、自社の要望を適切に伝えることも重要であり、きめ細やかなディレクション能力が求められます。
ランディングページ(LP)の構成要素
LPはどのような要素で構成されているのでしょうか。主要な要素を、以下に説明します。
キャッチコピー・アイキャッチ画像
最初に目に入るキャッチコピーとアイキャッチ画像は、ユーザーの関心を惹きつけるために最も重要となる要素です。
キャッチコピーとは、商品・サービスの魅力を簡潔に伝える言葉、アイキャッチ画像とは、ユーザーに視覚的インパクトを与えるための画像です。いずれも、LPのメインコンセプトや訴求ポイントを、分かりやすく盛り込むことが大切です。
ユーザーに「このページには自分の求める内容が書かれているかもしれない」と予感させるキャッチコピーやアイキャッチ画像にすることで、自然と続きを読んでもらえるでしょう。
CTAボタン
CTA(Call To Action)ボタンは、ユーザーに行動を促すきっかけとなるボタンです。例えば、Webページ上でよく見る「今すぐ資料をゲットする」「無料で始める」といったボタンを指します。
CTAボタンは、ユーザーがアクションを起こしたくなるよう工夫を凝らすことが大切です。ユーザーの目に留まるようなデザインや配置を設計しましょう。
▷ランディングページ(LP)のボタンデザインについて|デザインや色・改善のポイント
サービス・商品の説明文
サービス・商品の説明文もLPに欠かせない要素です。
説明文の目的は、提供するサービス・商品の価値を伝えることです。単にサービス・商品の機能や特徴を列記するのではなく、ユーザーが抱えている課題や不安をいかに解決できるのか、どのようなメリットが得られるかを明確に説明しましょう。
メディア掲載実績
メディアへの掲載実績がある場合は、掲載メディアのロゴマークや雑誌の切り抜きなどを掲載し、有名媒体での評価実績をPRしましょう。
商品やサービスがメディアに取り上げられた実績を記載することで、ユーザーからの注目を得やすくなります。
導入事例・口コミ
商品・サービスを実際に導入した企業や個人からの事例・口コミを掲載すると、具体的なメリットや使用感が、より伝わりやすくなります。
導入前の課題や導入後の効果などを記載することで、ユーザーが自身の状況と重ね合わせやすくなり、購買意欲を高められます。第三者の客観的な評価があることで、商品・サービスに対する信頼度も高まるでしょう。
導入の流れ・よくある質問
サービス導入の流れや手順、料金プランなどの情報も、詳しく記載します。初めてサービス・商品を利用するユーザーにも安心感を与え、スムーズな導入を後押しできます。
特に分かりにくい部分はFAQ形式で補足すると、ユーザーの不安や疑問を払拭できるでしょう。ユーザーが必要とする情報が網羅されるほどに、具体的な行動を起こしてもらいやすくなります。
入力フォーム
LPの最後には、入力フォームを設置します。入力フォームは、商品・サービスの申込や資料請求などを行ったユーザーの情報を得るために必要不可欠です。名前や住所などの入力のほか、質問や相談内容の記入欄も設けるとよいでしょう。
入力フォームはユーザーにとって使いやすい設計にすることが大切です。商品・サービスの購買意欲が高いユーザーであっても、入力フォームが複雑で使い勝手が悪ければ、離脱してしまいます。入力事項を必要最低限に抑える、エラーはその都度伝える、などの工夫をしましょう。
ランディングページ(LP)の作成の流れ
ここでは、LP作成の流れを説明します。
ランディングページ(LP)作成の目標・目的を決める
まずはLP作成の目的を明確にしましょう。
目的は資料請求の獲得なのか、メールマガジン登録者の増加なのか、商品の購入なのか、ゴールによってLPの内容や訴求方法は大きく変わってきます。目標を明確にすることは、適切なLPを作るために欠かせないステップです。
ペルソナを設定する
次に、LPのターゲットとなるユーザーのペルソナを設定します。
ペルソナとは、商品やサービスを届けたいユーザー像を表す言葉です。性別、年齢層、職業、関心事などをできるだけ具体的に想定し、設定したペルソナ1人に向けて発信するつもりでLPを設計してください。もし、ペルソナに設定した人への訴求に成功すれば、似た属性を持つ他の人にも訴求することができます。
ワイヤーフレーム(構成図)を作成する
LPの目的とペルソナが固まったら、ワイヤーフレームを作成しましょう。
ワイヤーフレームとは、LPの流れを定めた設計図にあたります。LPのワイヤーフレームは、「ファーストビュー」、「ボディー」、「クロージング」で構成されます。それぞれ、以下の要素が盛り込まれることが一般的です。
ファーストビュー
| 関心を呼び込むキャッチコピー、アイキャッチ画像やCTA
|
ボディー
| 問題の提起、解決策となるサービスの紹介、口コミや実績の紹介など
|
クロージング
| 補足となるFAQ、実際に注文するためのエントリーフォームなど
|
LPでは、まずはユーザーが抱えていると想定される問題を提示し、その後に解決策を提示する、という流れが王道です。LPが扱うサービスによって、ターゲットに響くワイヤーフレームは異なるため、競合サービスのLPを参照するのもよいでしょう。
▷ランディングページ(LP)のワイヤーフレームの作り方|作成手順やテンプレート
コンテンツを作成する
作成したワイヤーフレームに合わせて、それぞれの要素のコンテンツを用意します。
キャッチフレーズや商品説明文、事例紹介などを分かりやすく魅力的に表現することが重要です。ターゲットの悩みやニーズをくみ取り、メリットを明確に伝えられるよう心がけましょう。
デザインを作成する
Webページ全体の視覚的な印象は、購買意欲に大きな影響を与えます。ブランドイメージも考慮したうえで配色やフォントなどを選定し、ユーザーにとって親しみやすいデザインを施しましょう。
また、デバイスによって表示のされ方が異なる場合があります。パソコンやスマホなど、それぞれのデバイスでの見え方を考慮したうえでデザインを考える必要があります。
コーディングをする
コンテンツやデザインの準備ができたら、HTMLやCSSなどを使ってコーディングを行います。
コーディングをする方法としては、自社で行う場合とWeb制作会社に依頼する場合があります。予算や人員に合わせて最適な方法を選びましょう。
ランディングページ(LP)の公開・効果検証
LPが完成したら公開し、効果測定を行うフェーズに移ります。
目標に対する進捗状況を分析するために、アクセス解析ツールなどを用いて、アクセス数や問い合わせ率などを検証します。もし、目標を達成できていない場合には、原因を分析して改善を重ねましょう。検証と改善を繰り返すことで、より効果的なLPを作成できます。
ランディングページ(LP)作成のポイント・注意点
LP作成には、成果を最大化するためのポイントや注意点があります。特に重要な要素について、以下に解説します。
ファーストビューを作り込みユーザーの離脱を防ぐ
ファーストビューとは、ユーザーが最初に目にする画面であり、LPの第一印象を決めます。ファーストビューが魅力的でない場合、後のコンテンツがどれだけ魅力的であっても、ユーザーの離脱率が高くなる傾向にあります。キャッチコピーやアイキャッチ画像などを作り込み、ユーザーに「このコンテンツを読みたい」と感じてもらえる工夫をしましょう。
ページ構成・デザイン・掲載する情報はユーザー視点で考える
LP制作をする際は、ユーザーの立場に立ってページを考える必要があります。
ユーザーが抱える課題は何か、どのような情報を求めているのかをよく考えたうえで、構成やデザイン、掲載情報を検討することが大切です。制作側の独りよがりなLPにならないよう注意しましょう。
ボディ部分にストーリー性を持たせる
ページのボディ部分には、なるべくストーリー性を持たせましょう。
商品やサービスを使うことで、どのような悩みが解決され、どのようなメリットが得られるかをストーリーで紹介することで、ユーザーの共感を得やすくなります。また、ストーリー性を持たせることで、自然な流れで最後までLPを読み進めることができます。
ストーリーに共感しながら読み進められることで、商品購入や資料請求などのアクションも行ってもらいやすくなるでしょう。
Web広告とランディングページ(LP)の訴求内容をあわせる
LPへの流入経路にWeb広告を使う場合、広告の訴求内容とLPのメッセージを合わせることが重要です。
もし、LPの内容と流入元の情報にズレがあると、ユーザーは違和感を覚え、不信感が高まってしまいます。事前によく確認を行い、情報の食い違いが起きないよう整備しましょう。
CTAボタンのデザイン・文言・設置場所を工夫する
CTAボタンは、ユーザーに行動を促すために重要な要素です。
分かりやすい文言やデザインはもちろんのこと、設置場所にも工夫が求められます。ページ構成に合わせて複数個所に配置し、自然とCTAボタンを押せるような流れを作りましょう。
モバイルフレンドリーにする
総務省の「令和4年版 情報通信白書」によると、一般的なWebサイトへのアクセスは、7割近くがスマホです。そのため、LPもモバイルフレンドリーな設計にすることが大切です。
表示速度やボタンのサイズにも気を配り、操作性の良いLPを制作しましょう。
[出典: 総務省「令和4年版 情報通信白書」]
LPOを実施し改善をする
LPの公開後は、アクセス解析ツールなどでデータを収集し、CVR(コンバージョン率)や離脱率を確認します。
目標を達成できていない場合には、LPO(ランディングページ最適化)を実施し、改善を重ねていく必要があります。ユーザー動向を分析しながらブラッシュアップを続けることで、LPの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
自社に最適なランディングページ(LP)の作り方を選ぼう
LPを作るには、いくつかのポイントがあります。魅力的なデザインや構成、訴求力のある文章でユーザーの興味を惹きつけるLPを作成しましょう。また、LPをリリースした後にも、アクセス解析などで効果を確認し、継続的に改善していくことが大切です。
より多くの顧客へ自社のサービス・商品を届けるために、本記事を参考にLP制作に取り組んでください。
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