メルマガの最適な文字数とは?ユーザーに読まれる文面作成のコツ

最終更新日時:2022/10/16

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メルマガを配信する際、最適な文字数はどの程度か悩んだことはないでしょうか。最適な文字数で配信することは読者の満足度を高め、離脱を防ぐことにつながります。本記事では、メルマガの最適な文字数について解説し、読まれる文面作成のコツを紹介します。

メルマガのビジネスにおける役割

メルマガとは「メールマガジン」の略であり、メールを用いたWebマーケティング手法のひとつです。企業側は同意を得た顧客に対して、好きなタイミングや内容でメルマガを配信します。

メルマガの主な役割は以下の3点です。

  • 顧客との信頼関係の構築
  • 顧客との関係維持
  • 販売促進

なかでも最も大切なのが、顧客との信頼関係の構築です。強固な信頼関係がなければ、顧客との関係維持も販売促進もうまくいきません。顧客との信頼関係を構築するためには、メルマガの内容やタイミングはもちろん、文字数にまで気を配る必要があります。

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メルマガの最適な文字数とは?

メルマガは短すぎると必要な内容を盛り込めず、長すぎると読者に読んでもらえません。では、どの程度の文字数がメルマガに最適なのでしょうか。

一般にメルマガに最適な文字数は、全体で800〜1,000字程度と言われています。800〜1,000字程度のメルマガは、配信側にとって十分な内容を盛り込める文量でありながら、読者にとっても読む負担の少ないボリュームです。

ただし、読者がパソコンかスマートフォンのどちらで閲覧するかによって、最適な文字数や形式は異なります。スマートフォンユーザーが多い場合は、スマートフォンに最適化された形式を意識しなければなりません。

ここからは、パソコンとスマートフォンそれぞれに適したメルマガの文字数・形式について解説します。

PC

一般的なメールソフトでは、一行あたりの平均表示文字数は36字程度と言われています。パソコンは表示形式の差が大きく、一行あたり60字程度まで画面表示できるケースもありますが、36字程度で改行を挟むほうが無難です。

行数は最大200行に抑えましょう。200行という文量は、人がストレスを感じない最大の行数だと言われています。なお、パソコンとスマートフォンの読者がほぼ同じ割合の場合は、スマートフォン側に合わせて一行あたり20字程度に抑えると読みやすさが向上します。

スマホ

スマートフォンで一画面に表示される文字数は、OSがAndroidかiOSかによって異なります。

Androidで初期設定のままGmailを利用した場合、一画面に表示される文字数は一行あたり35字です。一方、iOSでデフォルトのメールアプリをそのまま利用した場合、一画面に表示される文字数は一行あたり20字となります。

読みやすさを考える場合、表示される文字数の少ないiOSに合わせ、20字以内で改行を入れるのがおすすめです。改行が多すぎると不安に感じるかもしれませんが、人は横長で縦に短い文章を読むよりも、横に短く縦長の文章を読むほうがストレスを感じにくいと言われています。

そのため、1行の長さは15字程度にして構いません。件名や強調したい部分については、15字以内におさめることで読者の目に留まりやすくなります。また、メルマガ全体の文量は、画面スクロールにして3〜5回程度が最適です。800〜1,000字程度のメルマガは、最大5スクロール程度で閲覧できます。

長い文章と短い文章の違いとは?

メルマガが本来目指すべきなのは、読者に満足してもらうことです。そうでなければ、信頼関係の構築や関係の維持、販売促進などは難しいでしょう。では、読者の満足度を得るためには、長い文章と短い文章、どちらが有利なのでしょうか。

読者の満足度と文章の長さの間には、実は関連がありません。長くても役に立つ内容であれば、読者は満足します。反対に、短く読みやすいメルマガであっても、役に立たない内容では意味がありません。

長くて内容の濃いメルマガを作成するためには、高度なライティングスキルが求められます。初めてメルマガを配信する場合は、短い文章からスタートするのがおすすめです。

ここでは、長い文章と短い文章それぞれのメリット・デメリットを解説します。

長い文章のメリット・デメリット

人が集中して読める文字数は、1,800字程度と言われています。それ以上の文字数であれば、長い文章だといえるでしょう。メルマガで長い文章を使用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

【メリット】

  • 内容を充実させれば読者の満足度が高まる

【デメリット】

  • 内容が薄くなりがち
  • 最も伝えたい内容が埋もれてしまう
  • 途中で読むのをやめる人が多い
  • 読者に読む負担をかけてしまう

近年では、特に若者の間で活字離れが進んでいます。そのため、10〜30代の若い層に向けて長い文章を配信しても、最後まで読んでもらえない可能性があるということです。

仮に最後まで読んでもらえたとしても、充実した内容でなければ読者との関係は築けません。また、長くて内容の濃いメルマガを作成するためには、一定のライティングスキルが求められます。外注して文章を用意することも可能ですが、別途コストが発生することを覚えておきましょう。

短い文章のメリット・デメリット

近年のメルマガでは、短く簡潔にまとめることが重視される傾向にあります。たとえば、詳細などは本文に記載せず、リンクを活用してWebサイトへ誘導する方法が挙げられます。なぜなら、短いメルマガは、配信側にも読者側にもメリットが多いためです。

メルマガで短い文章を使用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

【メリット】

  • 伝えたい内容を強調しやすい
  • 最後まで読んでもらいやすい
  • 読者が疲れを感じにくい

【デメリット】

  • 内容を正確に伝えきれない場合がある

短い文章は伝えたい内容を強調しやすく、主要テーマを見失う心配がありません。そのため、最後まで読んでもらいやすくなります。読者が疲れを感じることも少なく、悪い印象を持たれにくい点がメリットです。

ただし、根拠や事例などが乏しいと、メルマガ全体の論理性が損なわれてしまいます。読者の求める内容を見きわめながら、できるだけ簡潔な文章を心がけることが大切です。

長文メルマガの印象がよくない理由

メルマガの目的は読者の満足にあり、本当に役立つ内容であれば文章の長さは関係ありません。ただし、長文メルマガの印象がよくないのも事実です。

長文メルマガの印象が悪い理由としては、以下の3つが考えられます。

  • 1行が長すぎて理解できない
  • 読者が疲れてしまう
  • 文面がわかりにくい

それぞれの内容について、詳しく解説します。

1行が長すぎて理解できない

長文メルマガは、文量にともない改行が少なくなる傾向にあります。改行の少ない文章は読者に間伸びした印象を与え、内容を効率的に伝えられません。

多くのメールアプリは自動改行機能を備えています。一行が20〜30字を越える文章には、改行を入れて表示してくれます。便利な機能ではありますが、一行の長い文章を書いてしまうと、システムによって意図しない箇所で自動的に改行される可能性があるため、注意が必要です。

読者が疲れてしまう

人間が集中力を高く保てる時間は15分ほどと言われており、それ以降は集中力が低下します。そのため、いくら役に立つ内容であったとしても、読むのに15分以上かかるような長いメルマガは読者を疲れさせてしまうのです。

もちろん、内容がよければ長文のメルマガでも問題ありません。ただし、読者を満足させる長文のメルマガを作成するには、高度なライティングスキルが必要です。苦労して最後まで読んだメルマガが期待に沿わなければ、リピートして次回も購読しようとは考えないでしょう。

長文のメルマガは読者を疲れさせ、悪印象を持たれるリスクが高いものです。特別な理由がない限りは、避けたほうが賢明といえます。

文面がわかりにくい

長文メルマガの文面は、一般的に理解しにくい傾向にあります。なぜなら、以下の3つの傾向があるためです。

  • 重複内容がある
  • 内容が逸れている箇所がある
  • 表現がくどい

こうしたメルマガでは、読者の理解をうながせません。読者はわかりにくさに苛立ち、無駄な長文に疲れを感じてしまいます。

適切な構成や表現を使えば、文章は自然と簡潔になり、まとまりが生まれるものです。メルマガがどうしても長文になってしまう場合は、適切な構成や表現を使えているかどうかを一度チェックしてみるとよいでしょう。

メルマガの文字数を減らす方法

長文のメルマガは内容が薄かったり、一行が長すぎたりするものが多く、読者を無駄に疲れさせてしまう可能性があります。満足度の高いメルマガを作成したい場合は、文字数の少ない簡潔な文章を目指しましょう。

それでは、どうしたらメルマガの文字数を減らせるのでしょうか。メルマガの文字数を減らす主な方法としては、以下の4つが挙げられます。

  • 1通あたりのコンテンツ数を少なくする
  • HTMLメールを利用する
  • コンテンツ作成や添削を委託する
  • 構成を意識して形式を工夫する

それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

1通あたりのコンテンツ数を少なくする

コンテンツ数は少ないほどわかりやすくなるため、1通につき1コンテンツが理想的です。1通あたりのコンテンツが多いと、メルマガは自然と長くなってしまいます。内容が充実していても、長すぎるメルマガはわかりにくいため、読者に好まれません。

1つのコンテンツだけだと短すぎる場合は、次回コンテンツの予告などを入れておく方法もあります。

HTMLメールを利用する

文量が多くなってしまう場合は、HTMLメールを利用するのが有効です。メールには、テキストメールとHTMLメールという2つの種類があります。

テキストメールはいわゆる一般的なメールであり、決まった文字と記号のみしか利用できません。一方、HTMLメールはHTML言語を使って作られるメールであり、豊富なフォントや文字色、画像や顔文字などが利用できます。

HTMLメールを活用して文章に画像や装飾を加えれば、文字を減らしても見やすいメルマガに仕上げられるでしょう。

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コンテンツ作成や添削を委託する

読者に好まれるメルマガを作成するためには、ある程度のスキルや経験が必要です。自社の中で適切な人材がいない場合は、外部に作成や添削を委託するのもひとつの手段です。

外部に委託すれば、自社の人的リソースを割かずに高いクオリティのメルマガを配信できます。また、将来的に社内で担当していきたい場合は、委託している間に社内教育やノウハウの蓄積を進めるとよいでしょう。

メルマガの作成代行費は、6千円から10万円程度が目安です。ただし、委託先やメルマガの頻度、選択するプランによって大きく異なるため、注意しましょう。委託先を選ぶ際は値段だけでなく、品質や作業スピードなどを加味して検討する必要があります。

構成を意識して形式を工夫する

文章構成に問題のあるメルマガは、無駄な部分が多くなってしまいがちです。構成を作る際には、以下のフレームワークが役立ちます。

  • BEAFの法則
  • PREP法
  • SUCCESsの法則

BEAFの法則とは、メリット、根拠、優位性、特徴という順で、商品の魅力を伝える方法です。商品の特徴をいきなり書いても、読者の興味は引けません。まずはメリットが提示されることで、その後の内容に対する関心が自然と高まります。

PREPの法則とは結論、理由、例、結論という順で、論理的に話を進める方法です。理由や例を結論で挟むことで、興味を引きながら自然と理解を高められます。

SUCCESsの法則とは、予想外の内容を具体的かつ明快に、信頼できる根拠を示しながら物語調で話を進める方法です。読者の感情を揺さぶることで、強い印象が残せます。

ほかにも、起承転結や序破急、三段構成(序論、本論、結論)なども意識すると、よりよい構成に仕上げられるでしょう。

読まれるメルマガに向けて工夫すべきこと

読まれるメルマガにするために工夫すべきなのは、文字数や形式、構成といった表面的なことだけではありません。押さえておきたい重要なポイントは、「件名」と「内容」です。

ここからは、なぜ件名や内容を工夫すべきなのかを説明するとともに、工夫の方法を紹介していきます。

件名

わかりにくい件名、読者の興味がわかない件名では、開封すらされない可能性があります。メルマガの件名は最初に目にする情報であるため、短く簡潔に、かつ読者の興味を引ける件名にすることが大切です。

多くの人が見た瞬間に理解できるのは、14字程度までと言われています。そのため、件名の冒頭14字の中に、最も大切な情報を入れてみましょう。さらに、毎回の件名に独自の法則を作れば、リピーターに認識してもらいやすくなります。

内容

メルマガの内容は読者目線で作成し、そこでしか得られない情報、納得感のある結論を心がけましょう。配信側のひとりよがりな内容になってしまっては、読者からの信頼や共感は得られません。

また、最後まで読んでも役に立たない内容で終わってしまうと、読者はかけた時間の分だけ失望してしまいます。メルマガを作成する際はターゲットを絞り込み、読者と会話するような気持ちで進めていくことが大切です。

読者の気持ちになってメルマガを配信することが重要

メルマガには、顧客との関係維持や信頼の構築、販売促進などの役割があります。メルマガがこれらの役割を果たすためには、読みやすさやコンテンツの品質向上が必要です。

文字数は800〜1,000文字程度に留め、読者の利用デバイスを考慮して適度な改行を入れましょう。読者の求める情報を簡潔に書けば、短くても満足感の高いメルマガに仕上げられます。

加えて、件名や構成、内容に対して読者目線に立った工夫を施せば、満足度のさらなる向上が期待できるでしょう。本記事で紹介した内容をもとに、読みやすく有益なメルマガを作成していきましょう。

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