【最新】PBXの市場・シェアを解説!トレンドと今後の動向も解説
多くの企業が導入しているPBX。業務の効率化を図る上で欠かせないサービスになりつつあります。また、PBXを導入する上で知っておきたいのが国内シェアや今後の動向です。本記事では、PBXの国内市場シェアやトレンド、主要サービスについて詳しく解説していきます。
目次
PBXとは
PBXは「Private Branch eXchange」の略で、機内交換機と呼ばれるオフィス内に設置する電話交換システムです。
PBXを導入することで複数の電話回線の管理や社内の電話機による内線通話、外線を受けたり取ったりなどの回線制御をおこないます。
例えば外線で社内の担当者に電話がかかってきた場合、一度PBXにつながり、そこから担当者に転送される仕組みです。
外線を振り分けしたり別の拠点も内線として使える点がメリットです。
▷PBXとCTIの違いとは?仕組みや機能・連携メリットをわかりやすく解説
PBXの国内市場規模
PBXの国内の市場規模は近年250億円前後でほぼ変化していません。
なぜなら、現在のPBXの主な需要は今使っている機器の故障や寿命による買い替えであるためです。
加えて、PBX自体の耐用年数も他の機器と比べて耐用年数が長いため、使用方法や頻度にもよりますが、10年以上継続して使えるケースも少なくありません。
そのため、国内の市場規模としてはここ数年、横ばいに推移している現状です。
PBXの市場シェアと今後の動向
これまでPBXの市場シェアは従来型のPBXが主流でしたが、IP-PBXなどの新しいPBXの市場シェアが拡大しています。
NTT東日本とNTT西日本では2024年以降、アナログ回線の使用ができなくなるため、IP-PBXやクラウド型PBXのようなインターネットを使うPBXの需要が伸びているのです。
従来型のPBXは老朽化すれば交換しなければなりませんでしたが、インターネットを利用する新しいPBXは交換の必要がないため、今後も市場が伸びていくと考えられます。
トレンドはクラウド型PBX
現在のPBXのトレンドはクラウド型PBXです。
クラウド型PBXは従来のPBXのように社内に環境を構築する必要がなく、簡単に導入できてネット環境さえあればパソコンで着信も発信もできるという特徴があります。
クラウド型PBXはパソコンにアプリをインストールすることで、電話業務に必要なさまざまな機能が利用可能です。
日本国内でのシェアはまだ高くないものの、従来のPBXからクラウド型PBXに乗り換える動きもみられるなど、市場シェアは少しずつ伸びています。
クラウド型PBXの市場シェアが拡大していく3つの理由
従来型のPBXからクラウド型PBXに切り替える動きは今後も続いていくのでしょうか。
ここからは、クラウド型PBXの市場シェアが拡大していく理由について解説します。
1.テレワークの推進
テレワークの推進がクラウド型PBXの普及を後押ししています。
近年、オフィス以外で働くテレワークを選択する個人・企業が増えており、この傾向は今後も続くことでしょう。
そのため、社内でしか使えない従来型のPBXではなく、インターネット環境さえあればどこでも利用できるクラウド型PBXを選択する企業が今後も増えると考えられます。
▷クラウドPBXはテレワーク推進の鍵に?導入の重要性やメリットを解説
2.導入が簡単
クラウド型PBXの導入が比較的簡単なことも、市場シェアが拡大していく理由のひとつです。
クラウド型PBXは社内に環境構築する必要がないため、ネット接続するパソコンだけで導入できます。
電話業務に必要な機能はパソコンにアプリをインストールするだけなので手軽に利用を始められます。
3.コストがかからない
クラウド型PBXは社内で環境構築するコストがかかりません。
従来のPBXは環境構築にコストや時間がかかるうえ、故障や寿命などで、数年に1回は買い替える必要がありました。また保守や定期的な点検など、運用コストもかかります。
しかしクラウド型PBXは自社にPBXがないため、コストをかけることなく導入できます。
保守や運用、システムのアップデートもサービス提供元の会社がおこなうため、自社でかかる運用コストもありません。
クラウド型PBXの国内主要サービス7選
クラウド型PBXにはどのようなサービスがあるのでしょうか。
ここからは主なクラウド型PBXのサービスについて紹介します。
UNIVOICE
UNIVOICEは電話機能が充実しているクラウド型PBXサービスです。
外線や内線、保留などの基本機能のほか、音声応答やボイスメールなどの留守機能を搭載しています。
転送機能も充実しており、電話の取り逃しを防げます。
提供元 | トラムシステム株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ■月払い
■12Mプラン(1年一括払い)
■24Mプラン(2年一括払い)
※すべて1ユーザーあたりの金額 |
導入企業数 | 500社 |
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
ひかりクラウドPBX
ひかりクラウドPBXはスマートフォンを活用できる、クラウド型PBXサービスです。
社内外との通話機能をクラウド上のサーバから提供しており、専用アプリケーションを利用するとスマートフォンを内線化できたり、オフィス以外の場所からでもオフィスの電話番号で発着信ができます。
提供元 | 東日本電信電話株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
トビラフォンCloud
トビラフォンCloudはビジネスで使う電話をすべてクラウド化し、電話業務のプラットフォームを構築するサービスです。
他社と比較しても低価格で始められ、自社に合わせて自由にプランをカスタマイズできます。
提供元 | トビラシステムズ株式会社 |
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初期費用 | 33,000円(税込) |
料金プラン | 3,300円(税込)/月~ |
導入企業数 | ブランドユーザー数1,500万人(2022年8月時点) |
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
MOT/TEL
MOT/TELは業界最安級のクラウドPBXサービスです。
15年以上自社でシステムを開発しており、多くの上場企業や官公庁に導入されています。
ネットFAXや専用チャットなどの豊富な機能、安定した音質で支持されています。
提供元 | 株式会社バルテック |
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初期費用 |
|
料金プラン |
|
導入企業数 | 27,000社以上 |
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
Good Line
Good Lineは中小企業から上場企業まで、さまざまな業界で導入されているクラウドPBXサービスです。
豊富な機能を搭載しており、サポート体制も充実しているほか、情報共有と履歴分析によりこれまでわかりにくかった内容を「見える化」することで、課題が明確になります。
提供元 | 株式会社GoodRelations |
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初期費用 |
|
料金プラン |
|
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
iスマートBiz
iスマートBizはクラウドPBXサービス開始から20年以上と、業界のパイオニア的存在です。
東日本大震災のときも安定的に稼働し続けたことで注目されました。
NTTやKDDI、SoftBankの主要キャリアに対応しており、電話番号をそのまま使えたり、携帯電話をビジネスフォンとして利用することで固定電話を減らしたりと、自社の状況に合わせた対応が可能です。
提供元 | 株式会社アイルネット |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
他 |
URL | 公式サイト |
OFFICE PHONE
OFFICE PHONEは会社電話番号での受発信、完全無料の内線通話が可能なクラウドPBXサービスです。
固定電話と変わらない音質、安定性のため、安心して使用できます。
また、外線通話料も非常に安く、社内設備が不要であるため、コストを大幅に削減できるのも大きなメリットです。
提供元 | 株式会社ベルテクノス |
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初期費用 | 24,800円 |
料金プラン |
|
導入企業数 | 導入累計数20,000社 |
機能・特徴 |
ほか |
URL | 公式サイト |
新規導入・乗り換えるならクラウド型PBXがおすすめ
PBXを新規で導入したり、従来のPBXから乗り換えることを検討しているならクラウド型PBXがおすすめです。
クラウド型PBXは自社内に機器を設置しないため、保守費用がかからず老朽化による交換などを心配する必要もありません。
クラウド型PBXはメンテナンスやアップデートは提供元がおこないますし、品質も従来のPBXと同等もしくはそれ以上なので、安心して使用できます。
自社のコストも大幅に抑えられるので、ぜひクラウド型PBXの導入を検討してみてください。
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