クラウドPBXの導入事例8選!導入効果や失敗しないために確認しておくべきポイント
電話業務を効率化させるために、クラウドPBXの導入を考えている企業が多いのではないでしょうか。本記事では、実際にクラウドPBXを導入している業界での導入事例や効果、クラウドPBXを導入するメリットについて詳しく解説していきます。
目次
業界別クラウドPBXの導入事例8選と効果
PBXを導入すると多くのメリットがあります。業界別クラウドPBXの導入事例8選と効果についてご説明します。
導入事例1.コールセンター業界
顧客からの不満や要望を解決に導くオペレーター業界は、かつてビジネスフォンの利用が主流でしたが、通話の内容や問い合わせ件数の記録を残すことができないのが課題としてあげられていました。
しかし、PBX導入後は通話記録や問い合わせ履歴を残す機能が備わったことにより、お客様からの要望を活かすことができ、業務の改善につながりました。
導入事例2.物流業界
物流業界では、2011年の東日本大震災をきっかけとして、災害時でも物流が機能できるように、1つだった支社を東日本と西日本に細分化しました。
万が一、被災した場合には、片方の支社が被災地の支援物資の物流を担当し、もう片方の支社は通常の物流を担当するといった体制です。
しかし、支社が分かれたことで、問い合わせ件数も増え、業務の負担が大きくなってしまいました。そこで、PBXを導入し、音声ガイダンスによる自動で担当者に振り分けをおこない、業務改善につながったのです。
導入事例3.通販業界
通販業界ではスムーズな電話対応が重要であり、PBXの機能が発揮できた事例の1つです。
新規事業の立ち上げによる問い合わせ環境を整えるだけでなく、PCやスマートフォンとも連携することで、在宅でも問い合わせ対応がおこなえます。そのため、店舗を用意する必要がありません。
また、組織形態の拡大にともない、機器の設置が必要ないのでスムーズな事業拡大ができるのもPBXの強みです。スタッフからは「稼働時間外になると、対応時間外であることを知らせくれる音声ガイダンスがあるから便利」「自宅からでもスマホで内線が呼べる」と人気です。
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導入事例4.介護業界
介護業界は、施設内だけではなく、利用者の送迎や通院の付き添いなどをおこないます。そのため、外出時には施設の利用検討者や、他社からの電話に出られないといったケースが多くあります。
しかし、スタッフのスマホとPBXと連携したことで、どこでも施設用の電話として使用できるようになりました。
スタッフからは、施設外でも電話に出ることができたり、着信があった際にはすぐにかけ直すことができるので支持されています。
導入事例5.金融業界
金融業界は膨大な機密情報を扱うため、セキュリティ対策が重要です。しかし、災害などのトラブルが起きた際には、「電話がつながりにくい」「不具合の復旧にコストがかかる」といった課題があります。
そのような問題を払拭したのが、インターネット上でデータが管理できるPBXです。機器の損傷により電話が使えない、データの破損が起きることはないといったメリットがあります。
また、セキュリティ対策をベンダーに依存することで、トラブルが生じた際にでもすぐに改善でき、災害に強い仕組みを構築したい企業に有効です。
導入事例6.マスコミ業界
全国各地の取材現場に出向くことが多いマスコミ業界は、PBXの導入により場所を問わずスタッフ同士の連絡がしやすくなり連携促進に効果的でした。
また、取材や企画制作などの作業の効率化に利用されているだけではありません。報道本社内だけではなく、支社同士のコミュニケーションツールとしても利用されています。
導入事例7.IT業界
IT関連業界は、PBXの導入により「場所を選ばない働き方」の実現に成功しています。
かつては社内に固定用のPBXがありましたが、2017年からインターネット上で使用できるクラウドPBXに移行したことで、スタッフの各パソコンに電話機を用意する必要がなくなったため、コスト削減にもつながりました。
さらに、スマホを内線電話として使用できるようになり、電話の転送なども容易におこなえます。
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導入事例8.一般企業
一般企業だと、顧客との打ち合わせで外出している際には、社内にかかってきた電話を取ることができないといった課題がありました。
さらに、スタッフが外出中に社内の電話に連絡するたびに、内線番号で転送してもらう必要があり、無駄な工数が生まれていました。
しかし、PBX導入後はスマホを内線として使用することができ、スタッフのスマホから内線通話をかけることが可能になり、利便性が向上しました。
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クラウドPBXを導入するメリット
クラウドPBXを導入するメリットについて紹介します。クラウドPBXは、従来のPBXと異なり、インターネット上での通話対応を実現できます。実際に導入すると業務にどのようなメリットが生まれるのか確認しておきましょう。
- 他のPBXより導入が早い
- 初期投資が安い
- 運用コストが低い
- スマホを内線として使用できる
- 企業の成長に合わせた増台が可能
- 管理がクラウド上で完結する
- 便利機能が多い
- 災害に強い
1.他のPBXより導入が早い
これまでPBXの契約後には、電話機だけではなく主装置と呼ばれる機器を準備したり、工事に1〜2か月程度かかったりと、導入がしにくいといったデメリットがありました。
しかし、クラウドPBXは、機器の設置や工事が不要のため、迅速に導入できます。場合によっては、当日中の開通も可能ですぐに使用でき、作業に支障ありません。
2.初期投資が安い
PBXを社内に定着させるには、オフィスの各部屋やスタッフのデスクごとに電話機が必要です。そのため、スタッフの人数が多い場合は、電話機の購入や主装置の回線増加が必要なので、大きな費用がかかっていました。
一方、インターネット上で利用できるPBXは、スタッフのスマホを内線電話として利用することが可能です。そのため、新たに電話機を購入する必要がなく、工事の手間もかからないので、導入コストの削減につながります。
3.運用コストが低い
従来のPBXで1つの機能を増やす場合は、おおよそ10万円前後かかります。そのため、コスト的に複数の機能を搭載するのには難しいといった課題がありました。
しかし、クラウドPBXはさまざまな機能が標準設定されているうえ、コストは月額料金のみなので安心して導入することが可能です。
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4.スマホを内線として使用できる
PBXの大きなメリットは、スタッフのスマホを内線電話として利用し、場所を問わずに業務のやり取りができることです。
スタッフのスマホを内線化することで、業務用携帯の購入や通話料の請求処理が必要なくなるので、無駄なコストと経理担当者の負担軽減に効果的です。
5.企業の成長に合わせた増台が可能
事業拡大に伴うスタッフの増員の際には、必要なライセンス数に合わせて増加できるため、電話機を新たに購入する必要もなく、設定の手間も不用です。
企業の経営状態に合わせてカスタマイズができるのは大きなメリットといえるでしょう。
6.管理がクラウド上で完結する
クラウドPBXは、インターネット上で管理できて自動でアップデートされるため、常に最新状態に維持ができます。
通話の履歴だけでなく、通話内容の分析内容がインターネット上で管理・共有できるので、社内での連携がスムーズになります。
7.便利機能が多い
BPXは、電話対応機能のほかにも、便利な機能が搭載されています。たとえば、名刺を管理するツールを利用すると、スマホで撮影した名刺を保存できるので、後から見返したときにも顧客の情報がわかりやすいです。
また、アプリをインストールすると、顧客情報や電話番号といったデータを社内で共有できる機能もあるため、営業担当者がカスタマーサクセス担当者に情報の引き継ぎがしやすいといった利点があります。
8.災害に強い
地震や豪雨といった自然災害が多い現代には、インターネット上で通話できる仕組みがあることから、PBXが機能を発揮しやすい特徴があります。
万が一、災害時にパソコンやサーバーなどが破損しても、通話機能が停止したり、顧客情報が無くなることはありません。
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クラウドPBXの導入に失敗しないための確認事項
クラウドPBXの導入に失敗しないための確認事項を紹介します。
- 無料トライアル期間がある場合は各種性能をチェックする
- 通話品質が良いか・悪いか
- トラブル時のサポートが手厚いか
無料トライアル期間がある場合は各種性能をチェックする
各サービスの中には、無料トライアル時間を設けているところがあるので、契約前に使いやすさを確認できると安心です。その際は、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 音質に問題はないか
- サポートは充実しているか
- 使いやすさはどうか
実際に導入した企業の口コミを確認する方法も、システムを使用したリアルな感想を把握できるのでおすすめです。
通話品質が良いか・悪いか
通話は、社内だけではなく顧客とおこなうこともあるので、通話品質が良いか悪いかの見極めは重要です。
もしも通話品質が良くなければ、ノイズが入って聞き取りづらかったり、突然通話が切れる可能性もあるため、顧客に悪いイメージを与えてしまうでしょう。
メーカーによって音質が異なるため、事前に無料トライアルや口コミを確認することをおすすめします。
トラブル時のサポートが手厚いか
トラブル時のサポートが手厚いかを確認します。自社にIT関連に詳しい人がいない場合は、万が一トラブルが生じた時のために、サービス担当者に相談できると安心です。
メーカーによってサポート体制の内容が異なるので、どこまで対応してくれるかなども比較検討しながら選んでいきましょう。
▷PBXとビジネスフォンの違いとは?機能や料金などを比較しながら解説
目的別おすすめのクラウドPBX3選
目的別おすすめのクラウドPBX3選を紹介します。PBXの導入は企業の目的によってさまざまなため、それぞれの特徴や料金をご紹介するので、参考にしてみてください。
新しく電話環境を整えたい場合|ひかりクラウドPBX
ひかりクラウドPBXは、NTT東日本が提供するシステムで、新規でPBXを導入する企業だけでなく、すでにあるPBXと組み合わせて使用することができます。企業が求める電話環境に合わせて柔軟に対応してもらえるのも嬉しいメリットです。
インターネット環境があれば、スタッフが遠隔地にいても、内線電話として利用ができるのでおすすめです。また、スタッフの増員に合わせてIDを増やすだけでいいので手間がかかりません。
提供元 | 東日本電信電話株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 保留転送、ブラインド転送、無応答転送、話中転送、無条件転送、圏外転送、留守番メッセージお預かり など |
URL | 公式サイト |
テレワークを効率化させたい場合|モバビジ
モバビジはテレワークや在宅勤務にシフトしていきたい企業におすすめです。
インターネットから社員のスマホを業務用の電話として設定できるので、導入しやすいメリットがあります。使いやすさに工夫されたシンプルなデザインは、誰でも操作がしやすいのが特徴的です。
また、テキストチャットでスタッフ同士が気軽にやり取りできたり、グループ着信機能を利用すると部署ごとに着信がくるため、電話の取り継ぎの必要がありません。
提供元 | クラウドテレコム株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 営業時間外設定、複数番号運営費不要、使いやすい画面と操作性、サポートセンター完備 など |
URL | 公式サイト |
さまざまな業務に対応させたい場合|MOT/TEL(モッテル)
MOT/TEL(モッテル)は、高品質な通話ができるだけではなく、チャット・インターネットFAXといった機能が搭載されているので、幅広い業務に活用することが可能です。
コールセンターなどのオペレーターが多い職種には、プランをアップグレードすると、多数の通話でも安定した通話ができるサービスの利用が可能です。また、バックアップ機能も備わっているプランもあるので、災害時でもデータが破損する心配はありません。
提供元 | 株式会社バルテック |
初期費用 |
|
料金プラン |
|
導入実績 | 27,000社以上 |
機能・特徴 | パソコン電話、ブラウザフォン、インターネットFAX、ビジネスチャット、顧客情報の表示、音声案内機能、勤怠管理 など |
URL | 公式サイト |
クラウドPBXを導入すべき企業の特徴
PBXの導入メリットと事例から、システムの活用におすすめの企業と、その背景をご説明します。
- 在宅ワークの働き方を取り入れたい
- 営業活動が多く社内にいることが少ない
- 外出先でも社員同士が連絡しあうことが多い
インターネット上のシステムで構築されているので、災害や交通障害が起きても、自宅から連絡が取れたり、問い合わせ対応ができるのは強みです。
社外で営業活動が中心の職種は、スタッフのスマホとPBXを連携しておくと、顧客からの電話に応対できるので、機会損失を防ぐことができます。
社員同士が連絡し合うことが多い職種は、企業の電話番号を使用し、電話をかけ合うことが多いので、通話料金の心配をしなくていいのも安心です。
PBXを導入するならクラウドPBXがおすすめ
PBXは、あらゆるビジネスシーンに活用することができるので、業務の効率化アップに効果的です。
また、クラウド上での管理が可能なため、柔軟な働き方を増やすこともできたり、会社の生産性向上にも期待ができます。
PBXを導入する際には、メーカによって無料トライアル期間を設けているところもあるので、導入の失敗を防ぎ、使いやすさを比較検討するためにも、利用してみてください!
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