採用サイト作成にかかる費用相場|料金を抑えるコツや料金事例を解説
採用サイトの作成費用は、サイトの内容やボリュームによって変わります。無料作成ツールなどもありますが、実際に制作を依頼した場合どのくらいの費用がかかるのでしょうか。本記事では、採用サイト作成にかかる費用相場について、料金を抑えるコツや料金事例を詳しく解説します。
目次
採用サイト作成にかかる費用相場
採用サイトを作成するにあたって知っておきたい費用の相場をお伝えします。採用サイトを作成する際の参考にしてください。
無料〜10万円以下
採用サイトをできる限り低コストで作成したい場合、無料もしくは10万円以下でも制作は可能です。この場合は、人材関連会社や制作会社が用意しているテンプレートを使用し、自社で写真やテキストを準備します。すでに写真やテキストが社内にあれば、テンプレートに当てはめていくだけなので、最短1日でも公開できるでしょう。スピーディーに採用サイトを公開できるメリットがあります。
デメリットとしては、テンプレートを使用するため、デザインに独自性を打ち出せません。また、写真やテキストを自社で用意するため、担当者の業務負担が大きいと考えられます。
ボリューム | 10ページ以内 |
コンテンツ | 最低限のコンテンツ |
デザイン | オリジナリティーを持たせられない |
制作期間 | 素材が揃っている場合:1~3日程度 素材から用意する場合:1週間~1か月程度 |
メリット | スピーディーに制作できる |
デメリット |
|
10万円〜50万円以下
制作費の価格帯が10万円~50万円以下になると、オリジナルの採用サイトを構築できます。一部はテンプレートのデザインとなりますが、オリジナルのデザインも採用できるため、自由度が高くなるのがメリットです。制作期間は、テンプレートのデザインとオリジナルデザインの割合によって変わるでしょう。
この価格帯の場合、写真やテキストは自社で用意するパターンが多いため、自社である程度リソースを割ける会社向けとも言えます。自社で用意ができない場合は、制作会社に取材や撮影を依頼するため、その分費用がかかる点に留意してください。
ボリューム | 10ページ前後 |
コンテンツ | 最低限のコンテンツ |
デザイン | テンプレートとオリジナルデザインの併用 |
制作期間 | 1.5か月~2か月程度 |
メリット | デザインに自由度が多少生まれる |
デメリット | 自社で素材を用意するため、担当者の負担が大きい |
50万円〜150万円以下
制作費が50万円~150万円以下の価格帯になると、オリジナルデザインで質の高い採用サイトを構築できます。例えば、社員インタビューは制作会社が取材や原稿執筆、撮影を行うため、求職者への訴求力を高められるでしょう。自社の採用コンセプトに合わせた採用サイトを制作できるので、求職者に自社の事業や雰囲気などを伝えやすくなります。
ただし、費用が変動しやすい点に注意してください。社員インタビューを1時間実施する場合と1日つきっきりで撮影などを行う場合では、費用に開きが生じます。予算をオーバーしないためにも、事前に制作会社と綿密に打ち合わせを行い、見積もりを確認するようにしましょう。
ボリューム | 15~20ページ前後 |
コンテンツ | 最低限のコンテンツ+求職者へのメッセージや社員インタビューなど追加コンテンツ |
デザイン | オリジナル |
制作期間 | 1~2か月程度 |
メリット | 求職者への訴求力がある採用サイトを構築できる |
デメリット | コンテンツの内容で金額が変動するため、事前の打ち合わせに手間がかかる |
150万円以上
制作費を150万円以上かけると、戦略やコンセプトの立案などの採用コンサルティングを含めた採用サイトの制作が可能となります。採用サイト内に掲載するコンテンツの制作は、制作会社が行い、採用サイト内への動画の掲載も可能です。採用サイトと他の採用媒体を組み合わせた採用方法の提案など、採用サイトの制作だけにとどまらないサービスを受けられます。
ただし、採用戦略から立案するため、制作期間が長期間に及ぶ点に注意してください。また、コンサルティング内容によって成果に差が生まれるため、制作会社の選定は慎重に行いましょう。
ボリューム | 20ページ以上 |
コンテンツ | 必要十分なコンテンツ+動画 |
デザイン | オリジナル |
制作期間 | 2~3か月程度またはそれ以上 |
メリット | 採用コンサルティングも受けられる |
デメリット | 制作期間が長いので、計画的に制作する必要がある |
▷【2024年最新】採用サイト作成サービス・制作会社18選比較|費用相場や実績・選び方
【依頼先別】採用サイトの作成にかかる費用相場
採用サイト制作の依頼先によって費用相場は異なります。依頼先別に費用相場をご紹介するので、依頼する前にご一読ください。なお、ここでご紹介する費用はあくまでも一例なので、依頼先や採用サイトの仕様によって変動が生じる可能性があります。
大手制作会社の費用相場
大手制作会社に依頼する場合、費用相場は10万円~150万円以上です。この費用には、サイト制作費に加え、採用コンサルティング費用も含まれます。
質の高さが期待できるうえ、採用戦略やコンセプトに合わせた採用サイトを制作してくれるので、自社が求める人材の採用につながる可能性が高まるでしょう。
採用コンサルティングの内容は会社によって異なるので、事前に打ち合わせを綿密に行うようにしてください。
小・中規模の制作会社の費用相場
小・中規模の制作会社に採用サイトの制作を依頼した場合の費用相場は、20~150万円でしょう。
採用サイトの設計からインタビュー取材、写真撮影など全般に対応してくれることが多いですが、依頼内容によって費用に大きな差が生じます。そのため、採用サイトへの動画掲載の有無など、採用サイトのコンテンツ内容について打ち合わせを十分に行って見積もりを確認するようにしてください。
制作会社によって得意なデザインなどが異なるので、事前に制作実績などを確認しましょう。
フリーランスの費用相場
フリーランスに依頼をする場合の費用相場は、10万円~30万円以下です。制作会社に依頼するのに比べて、費用を抑えられるメリットがあります。
ただし、採用サイト制作の全工程をすべて担えるフリーランスは稀です。インタビュー取材や原稿作成、写真撮影、コーディングなど工程の一部であれば、依頼できるでしょう。そのため、フリーランスに依頼する場合は、あらかじめ自社で行う工程と外部に依頼する工程を確認してください。
また、制作会社に発注した場合は、担当者が急病などになっても別の社員が引き継いでくれます。しかし、フリーランスに依頼した場合、代替がきかずに制作が止まるリスクも考慮しましょう。
採用サイト構築ツールの費用相場
制作会社やフリーランスに制作を依頼せずに、自社で採用サイトを構築する場合は、採用サイト構築ツールの活用がおすすめです。採用サイト構築ツールの費用相場をお伝えしましょう。
無料の採用サイト構築ツールは、テンプレートにテキストを流し込み、自社で用意した写真を登録すれば採用サイトが完成するものです。オリジナリティーのあるデザインはできませんが、急いで完成させたい場合には適しているでしょう。求人票作成機能を搭載しているタイプもあります。
5万円以下の採用サイト構築ツールは、採用サイトを制作できるだけではなく、応募者の管理機能なども有します。管理機能には制限があるので、応募者数が多い企業には不向きでしょう。5万円以上の採用サイト構築ツールであれば、大人数の応募者にも対応可能です。
採用サイト構築ツールは、外部の求人サイトとの連携機能が備わっているタイプも多くあるので、活用すれば採用につながりやすくなるでしょう。採用活動において必要な機能を見極めたうえで、採用サイト構築ツールを選択してください。
採用サイト作成にかかる費用の内訳
採用サイト作成には、工程ごとに企画・ディレクション費やデザイン費など、さまざまな費用がかかります。それぞれの費用相場は以下のとおりです。
企画・ディレクション費 | 10万円~30万円 |
デザイン・コーディング費 | 15万円~40万円 |
コンテンツ制作費 | 1コンテンツあたり5万円~35万円 |
保守・運用費 | 月額3万円~8万円 |
工程別費用の内訳について解説します。
企画・ディレクション費
企画・ディレクションは、採用ターゲットに合わせて採用サイトのコンセプトや方向性を決める工程で、費用の相場は10万円~30万円程度です。
採用ターゲットとマッチしないコンセプトや方向性で採用サイト制作が進んでしまうと、採用活動は暗礁に乗り上げてしまいます。そのため、企画・ディレクションは重要な工程と言えるでしょう。コンセプトや方向性にズレが生じないように、自社が求める人材像や採用課題などを制作会社にしっかり伝えてください。コンセプトや方向性が決定したら、採用サイトに必要な要素を抽出し、ページ構成などを決めていきます。
デザイン・コーディング費
デザイン・コーディングは、企画・ディレクションで決定したコンセプトを基に、デザインを決めWeb上で実装していく工程で、費用の相場は15万円~40万円程度です。採用サイトのページ数が増えれば増えるほど、コストは上昇します。
求職者の興味・関心を引くうえで、デザインは重要な要素の1つです。そのため、コーポレートサイトよりもデザイン費が高くなる傾向が見られます。テンプレートを利用すれば、ある程度コストを下げられますが、独自性が失われる可能性があることには注意しましょう。
コンテンツ制作費
コンテンツ制作には、インタビュー記事の作成や写真撮影、動画撮影や編集などが含まれ、費用の相場はコンテンツ1本あたり5万円~35万円です。
求職者に自社の魅力を伝え、入社後の働き方のイメージを持ってもらううえでは、インタビュー記事や写真は重要な役割を果たします。ドローン撮影によりオフィスや工場の様子を伝えたり、インフォグラフィックで事業内容を分かりやすく伝えたりすれば、より求職者の興味を引けるでしょう。ただし、コンテンツ数と内容に応じて費用が変動するうえ、制作に手間のかかるコンテンツは時間も要します。制作費とのバランスを見ながら、コンテンツの内容を決定してください。
▷魅力的な採用サイトにするために掲載したいコンテンツ|作成のポイントや事例を解説
保守・運用費
保守・運用は採用サイト完成後に更新やメンテナンスを行う工程で、費用の相場は月額3万円~8万円程度です。採用サイトの規模により、費用は変動します。
採用サイトが完成したあとも、コンテンツの更新や新規コンテンツの追加が発生する場合があります。また、サーバーの管理やメンテナンスも求められるでしょう。採用活動に人員を集中させたいのであれば、制作会社に保守・運用費を支払い、依頼するのもおすすめです。
採用サイトの作成にかかる費用を抑えるコツ
採用サイトの作成には多くの費用がかかりますが、工夫を凝らせば費用を抑えられます。費用を抑えるコツをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
テキストや写真を自社で用意する
採用サイトに必要なテキストや写真を自社で用意すれば、制作費は抑えられます。例えば、募集要項や会社概要、代表者や社員へのインタビューのテキストを自社の社員が書けば、制作会社による取材や原稿作成は必要ありません。また、会社パンフレットやコーポレートサイト用に代表者や自社製品などを撮影していれば、そのデータを活用できます。制作会社に依頼する前に、素材の有無を確認しておきましょう。
既存のドメインやサーバーが利用できるか確認する
採用サイトの制作費を抑えるためには、既存のドメインやサーバーの活用を検討しましょう。採用サイト用に新たにドメインを取得したりサーバーを借りたりすれば、費用がかかります。
サーバーレンタル費はランニングコストとなるため、自社で使用している既存のサーバーを利用できれば、月々の運用費を抑えられます。IT関連を担当する部署と連携を取り、利用できるドメインやサーバーがないか、調べておくとよいでしょう。
助成金・補助金を利用する
採用サイト制作に国や地方自治体の助成金や補助金を使うと、費用を抑えることが可能です。採用サイトの制作に活用できる補助金には、IT導入補助金と事業再構築補助金があります。それぞれの補助率と補助額を表にまとめたので、参考にしてください。
補助率 | 補助額 | 内容 | |
IT導入補助金 | 1/2以内 | 1プロセス以上:5万円以上150万円未満 4プロセス以上:150万円以上450万円以下 | 業務効率化や売上アップのために、中小企業・小規模事業者の自社の課題やニーズに合ったITツールの導入を支援 |
事業再構築補助金 | 枠により異なる | 枠により異なる | 新市場進出や事業・業種転換、事業再編など事業再構築を行う企業に対して、機械装置・システム構築費や外注費などの経費を補助 |
[出典:TOPPAN株式会社「IT導入補助金2024」]
[出典:株式会社パソナ「事業再構築補助金」]
▷ユニークで面白い採用サイト20選|掲載すべき項目や応募者を惹きつける採用サイト制作のコツ
自社が求める採用サイトの費用相場を事前に確認しよう
採用活動にはさまざまな費用がかかります。いくら自社に合った人材を採用できても、過剰にコストがかかってしまっては、経営を圧迫してしまいます。自社が求める採用サイトの費用相場を事前に確認したうえで、制作を進めるようにしましょう。
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