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採用サイトのデザイントレンドについて|参考サイトや作成するためのポイント

2024/06/07 2024/06/07

採用サイト作成

採用サイトのデザイントレンド

採用サイトの効果を最大限高めるためには「デザイン」の吟味が必要です。では実際に、求職者の興味を惹きつけ応募者を増やすデザインとはどのようなデザインなのでしょうか。本記事では、採用サイトのデザイントレンドについて、参考サイトや作成するためのポイントを解説します。

採用サイトのデザイントレンド

採用サイトのデザインは、求職者の世代に合わせたトレンドや、採用市場の変化に伴う最適化など、ターゲットや市場環境に合ったデザインのトレンドがあります。そのため、採用サイトは、「一度制作したら終わり」ではなく、常に時代や目的に合ったデザインへと進化させなければなりません。

まずは、採用サイトで昨今注目されているデザイン手法を紹介します。ぜひ自社の採用サイトを制作する際の参考として、お役立てください。

スクロールエフェクト

スクロールエフェクトとは、表示されたページを上下にスクロールすると、背景やコンテンツが変化する視覚的な演出です。

スクロールエフェクトを取り入れると、ユーザーは、自分の操作によって画面が変化するなど、自らのユーザー体験を演出できるため、好奇心や知識欲をよりかき立てられ、より強い興味・関心を持たせる効果が期待できます。

さらに、自社が伝えたい点を視覚的に強調しやすいといったメリットもあります。

マウスオーバーエフェクト

マウスオーバーエフェクトとは、マウスカーソルを重ねた部分のデザインやコンテンツが変化する仕様です。具体的には、「コンテンツのサイズや色が変わる」「詳細が表示される」「下線が引かれる」などの例があります。

このデザイン手法ではユーザーの操作に反応して変化が生じるため、関心を集めやすいです。より多くのコンテンツを見てもらい、内容に対する好奇心を持ってもらう効果もあるでしょう。

タイポグラフィーアニメーション

タイポグラフィーアニメーションとは、文字やロゴなどを動かすアニメーション効果です。

文字のフォントや大きさ、レイアウトなどが変化するため、読んでほしい部分をより強調できます。また、入力(タイピング)されているように文字が現れるタイプライターアニメーションなどでは、ユーザーの視線を惹きつけることができるでしょう。

キャッチコピーや企業が伝えたいメッセージに利用すれば、結果的にユーザーの記憶に残りやすくなります。

アイソメトリック

アイソメトリックとは、イラストなどに用いられる技法です。平面のイラストに「間口・奥行・高さ」の3点が加わることで、建物や部屋などを斜め上から俯瞰して見ているようなイラストになることが特徴で、「等角投影法」とも呼ばれます。

平面のイラストよりもユニークなインパクトがあるため、製品紹介や企業案内、都市開発構想など、ビジュアルイメージが欲しい部分のデザインに使用するのがおすすめです。

アイソメトリックを効果的に使うと、奥行きや立体感のある、華やかで先進的なイメージを作り出すこともできます。

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採用サイトの参考デザイン

ここからは、さまざまな視覚効果を取り入れ、印象に残るデザインを実現している採用サイトをご紹介します。

雪印メグミルク株式会社

雪印メグミルク株式会社は、牛乳や乳製品、食品の製造・販売などを行うメーカーです。一般消費者向けの商品だけではなく、業務用の商品も手掛けています。

同社の採用サイトは、スクロールエフェクトを活用し、キャッチコピーや見出しなど、まず目を向けてほしい部分に注目が集まるようになっています。

また、キャッチコピー「Discover Milk」には、遊び心のあるアニメーションが使用され「楽しさ」と「身近さ」が演出されているのも特徴です。サイト全体に「雪印」の象徴とも言える青色と六角形をベースにしたデザインが使用されており、全体的に統一感があるといえるでしょう。

[出典:雪印メグミルク株式会社「新卒採用サイト」]

株式会社小学館

2022年に創立100周年を迎えた株式会社小学館は、書籍や雑誌、漫画やオーディオブックなどを出版する総合出版社です。

小学館の採用サイトは、シンプルなスクエアデザインをベースに、多くのイラストをちりばめることで、見やすいながらも同社のクリエイティブさをよく表すデザインになっています。

TOPページ上部では「キャッチコピー」「オープンカンパニーの告知」「座談会の告知」が一定周期で表示されるようになっており、重要なコンテンツにアクセスしやすいのがポイント。また、見出しなど細かい部分にさりげなくマウスオーバーエフェクトが使用されています。出版物によく使用される書体が大きな見出しに多用されている点なども、同社ならではの特徴といえるでしょう。

[出典:株式会社小学館「採用サイト」]

株式会社日本経済社

株式会社日本経済社は、日本経済新聞社グループの中核広告会社です。現在では、広告施策に加え、コーポレートブランディングやビジネス支援サービスも行っています。

同社の採用サイトは、3DCGをベースとしたバーチャル空間を思わせるデザインが印象的です。

TOPページは宇宙空間を漂うキャラクターとキャッチコピー、「START」のボタンのみが表示される非常にシンプルな構成から、STARTボタンをクリックすることで、ユーザー自身が同社の「バーチャルオフィス」を訪問。見学や質問ができるゲーム性のある作りになっています。

近未来的なオフィスや広い宇宙空間を表す際にはアイソメトリックの手法も取り入れられており、未知の世界や可能性を示唆するデザインが特徴です。

[出典:株式会社日本経済社「日経社 2025年度 採用サイト」]

エムスリー株式会社

「m3.com」などのプラットフォームを活用し医療関連サービスを提供するエムスリー株式会社の採用サイトは、利用者の声などがよく伝わる動画を多く引用している点が特徴です。

シンプルで洗練されたサイトデザインは、最も見てほしい動画コンテンツが引き立つよう工夫されています。

BtoB営業が主となる企業のため、具体的にどのような活動をしているのか、利用者本人の口から語られるインタビュー動画の掲載は企業理解に効果的でしょう。各動画にはメインとなる内容がタイトルとして付けられており、気になる内容のみをピックアップできる点もポイントです。

またTOPページ下部には、ビルなどの人工物と自然が共存する町の3DCGが添えられています。アイソメトリックの手法を用いた奥行きのあるデザインは、同社の掲げるミッションで目指すべき未来を、端的に表しています。

[出典:エムスリー株式会社「採用情報」]

フェリシモ

株式会社フェリシモは、オリジナル商品を中心としたファッションや雑貨、手づくりキットなどの通販事業を行っています。

同社の採用サイトは、手紙をモチーフにした採用メッセージがトップに掲げられており、訪問者を歓迎し語りかけるような印象が特徴的です。

さまざまなアイテムをコラージュしたようなデザインは、興味を引くだけでなく、「はじまりはいつも ひとりの思いから。」というキャッチコピーをよく表しています。

またマウスオーバーエフェクトを効果的に使用し、各コンテンツを表すアイテム画像が華やかに動くようになっています。カラフルな色使いと笑顔の社員の画像により、同社の社員が楽しみながら働ける職場の雰囲気が伝わるデザインといえるでしょう。

[出典:株式会社フェリシモ「2025年度定期採用」]

東海旅客鉄道株式会社

東京から大阪を結ぶ東海道新幹線をはじめ、名古屋・静岡地区の在来線を運営しているのが、東海旅客鉄道株式会社です。

同社の採用サイトの特徴は、同社の事業や働き方が伝わる画像を中心にデザインしている点です。

各コンテンツの表示にはスクロールエフェクトが使用され、それぞれのコンテンツに合った画像と見出しが表示されます。鉄道車両や社内の様子、利用者の姿をダイナミックな写真と最小限のテキストで表現することで、印象的でキャッチ―なサイトに仕上がっています。

また社員インタビューでは、キャリアパスを表で示すなど、読みやすさを重視したデザインも特徴です。

[出典:東海旅客鉄道株式会社「採用・インターンシップ情報」]

中外製薬株式会社

中外製薬株式会社は、医薬品の研究や開発、製造や販売、輸出入を行う製薬会社です。特に、がん領域製品や抗体医薬品に強みを持っています。

同社の採用サイトでは、家事や勉強、出勤、趣味の時間といった、何気ない日常の風景を切り取った動画がTOPページに大きく表示されます。動画の上に配置されているのは、キャッチコピー「救いたいのは、生命だけではない。」です。

同社の「ひとを救い、世界を変える仕事」という事業メッセージが動画とキャッチコピーでダイレクトに伝わるデザインに仕上がっています。また細身の書体や青を基調としたシンプルなデザインを多用することで、医薬品を扱う企業らしい清潔感が演出されているのもポイントです。

[出典:中外製薬株式会社「採用サイト」]

株式会社WOWOW

株式会社WOWOWは、制作・調達した番組の有料放送を行う企業です。また自社映画レーベルによる映画事業やイベント事業も手掛けています。採用サイトトップでは、音楽ライブやスポーツ中継の躍動感あふれる写真とともに、複数の採用メッセージが順に切り替わって表示されます。

スピーカーやレコードを想起させる円形のデザインも特徴的で、マウスオーバーエフェクトによって重要なコンテンツに注目を集めているのがポイントです。また、色調のカラフルさで、エンターテイメント企業としての華やかさやデザイン性の巧みさをアピールしているといえるでしょう。

[出典:株式会社WOWOW「採用情報」]

採用サイトのデザインの作成ポイント

採用サイトをデザインするにあたっては、気を付けなければならないポイントがあります。注意点をお伝えするので、参考にしてください。

ファーストビューデザインで惹きつける

ファーストビューデザインとは、ユーザーがWebサイトを訪れた際に、最初に表示されるデザインのことです。

スクロールせずに見ることができる範囲内のデザインで、ユーザーの第一印象を決定づけるといっても過言ではありません。ファーストビューデザインの質が低いと、ユーザーがすぐにWebサイトから離脱する恐れがあります。

採用サイトのファーストビューデザインを作成する際は、採用ターゲットに合わせたデザインを選びましょう。企業イメージや魅力が伝わるよう、写真やイラスト、キャッチコピーなどを使うのがおすすめです。

知りたい情報がひと目でわかるデザインにする

採用サイトは、求職者が知りたい情報がすぐにわかるデザインにしなければなりません。

いくらデザインにインパクトがあっても、求職者が求める情報に辿り着けなければ、応募に結び付きません。そうなれば、採用サイト本来の目的は達成できないでしょう。

求職者が情報を得られるように、各情報への動線をわかりやすくすることが大切です。さらに、TOPページや募集要項ページにエントリーボタンを設置し、応募を検討している求職者がすぐに応募できる工夫をしましょう。

自社の魅力が伝わるブランディングを意識する

採用サイトを作成する際には、自社の魅力が伝わるようなブランディングにも留意する必要があります。

人材確保は年々厳しさを増しており、自社の強みや魅力を打ち出し、他社との差別化を図らなければ、求職者の応募意欲を掻き立てるのは難しいでしょう。また、「自社らしさ」を求職者に伝えなければ、企業風土や採用方針とは合わない人材からの応募が増え、採用活動の負担だけが増加してしまいます。

また、採用サイトは、取引先や株主などのステークホルダーが企業への理解を深めるために、チェックする可能性もあります。ユニークかつ自社の独自性を打ち出す採用サイトは、求職者だけでなく、ステークホルダーへのポジティブなアピールとしての効果も期待できるのです。

採用サイトに社員インタビューを載せるメリット|作成方法や事例・デザインのポイント

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デザインのトレンドを意識する

採用サイトをデザインする際は、最新のデザインのトレンドを取り入れるように心がけましょう。デザインにはトレンドがあり、求職者から「古い」「時代遅れ」と思われるデザインを採用してしまうと、企業イメージ自体が低下してしまいます。

近年は、アニメーションなど動きや遊び心のあるデザイン、一目で採用コンセプトが伝わるような、ロゴタイプやトップ画像を取り入れたサイトが注目されています。

闇雲に流行りのデザインを取り入れればいいというわけではありませんが、自社のアピールポイントや事業の特色をよく考え、効果的な表現を探ることが大切です。

モバイルファーストのデザインにする

モバイルファーストとは、パソコンのみでなく、スマホでも快適に表示されるサイトデザインや仕組みのことです。

採用サイトに限らず、Webサイトの閲覧は、パソコンよりスマホから、が主流になりつつあります。そのため、スマホで見やすいWebサイトデザインは必要不可欠です。

パソコンから閲覧する場合、画面は横長ですが、スマホの場合は縦長なので、スマホ向けの採用サイトは縦長表示を意識して作成しましょう。また、パソコン向けと同じボタンサイズを採用すると、スマホからは操作しにくいので、スマホの画面サイズと指で操作することを前提にしたボタンサイズや配置を決める必要があります。

加えて、Webサイトの読み込み時間が長くなると、ページを開く前にユーザーが離脱してしまう可能性があります。媒体に合わせたサイトの最適化も、忘れずに行いましょう。

魅力的な採用サイトにするために掲載したいコンテンツ|作成のポイントや事例を解説

採用サイトのデザイン作成の流れ

ここでは、採用サイトをデザインする時の流れについて解説します。作成前に流れを確認し、各手順のポイントを押さえておきましょう。

サイトの目的・ターゲットを決める

採用サイトを作成する前に、採用サイトの目的やターゲットを決定しなければなりません。

まず、「応募者数を増やす」「ミスマッチを減らす」など、採用サイトを運用する目的・役割を明確にし、目的達成の障壁となっている課題を見つけ出します。

例えば、応募者が少ないのであれば、気軽にエントリーできる導線づくりやエントリーフォームを目立たせるデザインの工夫、人材のミスマッチ防止なら採用コンセプトの明確化など、目的によって効果的な解決策は異なるでしょう。

ターゲットについても、新卒・中途、正社員・アルバイトに加え、年齢や性別、職種や職歴などを具体的に想定します。ターゲットによって響くデザインが異なるためです。そのため、ターゲットに合った採用サイトは、人材のミスマッチを低減する効果も期待できます。

掲載する情報を決める

採用サイトのターゲットが決定したら、採用サイトに掲載する情報を決めていきましょう。採用サイトに掲載する情報は、「求職者が知りたい情報」と「自社の魅力が伝わる情報」の2種類です。ここで留意すべきは、企業が伝えたい情報と求職者が知りたい情報は、必ずしも一致するとは限らない点です。あくまでも、求職者の目線に立って情報提供を行うことが大切です。

求職者が知りたい情報には、「社内の人間関係」「業務内容」「採用選考の基準」などが挙げられます。一方、自社の魅力が伝わる情報には、「企業風土」「福利厚生」などがあるでしょう。特に自社の情報を発信する際は、他社との差別化が図れる情報を中心に掲載しましょう。

サイトマップを作成する

サイトマップとは、Webサイトの全体構造をシンプルにリスト化したものです。本の目次をイメージするとわかりやすいかもしれません。

サイトマップの作成は、採用サイトの制作をスムーズに進めるうえで欠かせない工程です。仮にサイトマップを作成せずに採用サイトの制作に着手すると、途中で足りないページに気づき、追加の工程が発生し手間と費用が余計にかかる可能性があります。また、外注する場合、サイトマップがあれば外注先とイメージの共有が円滑に行えるでしょう。

採用サイトによく取り入れられるのは、以下のような項目です。

  • トップページ
  • 会社概要
  • 事業内容
  • 採用メッセージ
  • 社員紹介
  • 福利厚生
  • 募集要項・選考基準
  • 選考スケジュール
  • ミッション、ビジョン
  • 社員インタビュー
  • キャリアパス
  • 仕事紹介
  • 1日の仕事の流れ

これらのページを、どのように配置するかを設計するのがサイトマップ作成です。コンテンツ数と1ページあたりの情報量のバランスを見ながら、求職者が情報を得やすいWebサイトを目指してください。

サイトのデザインを決める

採用サイトのデザインは、ブランディングとわかりやすさを意識して考えましょう。

他社と差別化を図り、自社が求める人材からの応募を増やすには、オリジナリティーが求められます。デザインを、自社のイメージとターゲットに合わせる必要もあるでしょう。

例えば、企業の歴史が長く伝統を重視する企業であれば、企業のブランドストーリーのページをしっかり作り込んだり、全体を落ち着いたデザインで統一したりするなどです。そのほか個性的な人材を求めている場合、採用サイトにも強いインパクトが必須です。

ただし、採用サイトの目的は、応募につなげることです。採用サイトを訪れた求職者が求めている情報にアクセスできなければ、応募を断念してしまう恐れがあります。応募までの導線を意識し、わかりやすさを考慮しながらデザインを決めましょう。

採用サイトを作成する

採用サイトの作成方法は、自社で作成するパターンと、外注するパターンの2種類があります。自社で作成する場合、制作ツールを使うケースが多いでしょう。制作ツールを使用する場合の多くでは、あらかじめ用意されたテンプレートからデザインを選び、自社で用意した写真やテキストを当てはめていきます。

制作ツールの中には、応募者管理や求人検索エンジンとの連動システムが付随しているタイプもあるので、自社に合った制作ツールを選びましょう。外注する場合は、完成した採用サイトがイメージとズレないよう、前述のサイトマップなどを活用します。打ち合わせで採用課題やターゲット、掲載するコンテンツなどを十分に伝えましょう。

【完全版】採用サイトの作り方|手順や掲載する情報・応募されやすいサイトの特徴

採用サイトのデザインはトレンドをおさえて作成しよう

採用サイトの作成は、採用活動において必要不可欠です。作成する際はトレンドをおさえ、求職者の関心を引けるように工夫をしながら作成しましょう。

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ビズクロ編集部
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