RPAの費用対効果は良い?悪い?測定方法や効率化を進める秘訣

2023/05/16 2023/05/18

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RPAの費用対効果

市場規模の拡大から、さらなる活躍が期待されるRPA。導入を検討している企業の中には、費用対効果は十分に得られるのか、疑問に感じている企業も多いのではないでしょうか。本記事では、RPAの費用対効果の良し悪しについて、測定方法や効率化の秘訣をあわせて解説します。

RPAの費用対効果とは?

RPAの費用対効果を測る上で理解しておきたいのが、定量的効果と定性的効果の2種類があるという点です。それぞれにはどのような意味があるのか紹介していきます。

定量的効果

定量的効果とは、実際に数値を用いて把握できた効果を指します。RPAを導入することで、人件費が1日2万円削減できた・作業時間が1日3時間削減できたなどが定量効果の一例です。

定量的効果を求める計算式は、以下の通りです。

1件の処理あたりの時間×1年間に処理した件数×担当者の時給=削減できた人件費(年間)

作業者が複数人いる場合は、処理時間や時給を担当者全体の平均値で出しましょう。

定量的効果の算出ポイントは、対象の業務にどれほど時間がかかっているのか、RPAの自動化で業務をどの程度削減できるのか予測や計測することです。削減できた人件費からRPAのライセンスや保守といったランニングコストを差し引くと定量的効果による実績を計算できます。

定性的効果

定性的効果は、定量的効果とは違って数値で表しにくい効果のことです。以下のようなケースが定性的な効果として当てはまります。

  • RPAの導入で従業員の精神的負担が軽減された
  • 単純作業の削減で従業員のモチベーションが上がりコア業務の時間が増えた

RPAを導入する際は、どうしても定量効果に目を向けてしまいます。しかし、定性的効果を確認することも重要です。アンケートや聞き取りで現場の意見を集め、定性的効果を的確に把握することが必要です。

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RPAの費用対効果の計算方法

RPAの費用対効果の計算方法は、以下の通りです。

(該当人件費+コア業務による収益)-(年間ライセンス・外部サポート・教育開発に関わる人件費・運用管理費)

ルーチンワークを自動化すると、人的リソースをコア業務に注力できるため全体の収益アップが見込めます。ただしRPAには、年間ライセンスやベンダーからのサポート・人件費・運用管理の費用負担が必要です。RPAの導入で得られる収益からRPAのトータルコストを引くことで、正確な費用対効果を算出できます。

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RPAにおける費用

RPAの導入により業務を効率化できますが、どのような費用がかかってくるのでしょうか。ここでは、実際にRPAを導入する際にかかる費用を紹介します。

ライセンスコスト

ライセンスコストはRPAを利用する上で発生する費用のことです。ほとんどのRPAは月額制か年額制のサブスクリプションで、RPAそのものを購入するのではなくライセンスコストを払ってRPAの利用権を購入します。

RPAの種類である、「クライアント型」「サーバー型」「クラウド型」の3つでもライセンスコストは異なってくるので理解しておきましょう。

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環境整備コスト

RPAを導入する上では環境にあたって環境を整備するためのコストが発生します。RPA専用のPCやサーバーなど、必要に応じて購入する必要があるので理解しておきましょう。

外部サポートコスト

RPAを導入する際にRPA化が必要な業務の洗い出しや運用を外注するコストです。

自社でRPAの導入も可能ですが、専門家からのアドバイスをもとに導入する方が高い費用対効果を期待できます。現場の意見を聞いてRPA化できそうな業務をピックアップすることで仕事の棚卸しにもなります。

教育・開発に関わる人件コスト

従業員がRPAの使用に慣れるための教育や、RPAの開発に関わるコストも必要です。業務を選別する際にかかる人件費も、教育や開発に関わるコストに含まれます。

担当者が使いこなさなければ、RPAを導入しても意味がありません。また正常に作動しているかを担当者が判断できなければ、ミスの発生にもつながります。運用後の費用対効果を確認するためにも、教育・開発に関わるコストを確認しておきましょう。

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RPAの費用対効果の測定方法

RPAの導入を成功させるには、費用対効果の測定方法を理解しておくことが重要です。ここでは、実際の測定方法を紹介します。

導入前後の時間・コストの算出する

RPAを導入する前後で、作業にかかった時間や人件費などのコストを算出しましょう。人が作業をした時の時間やチェックにかかる人数など、いくつかの項目をもとに現状の把握をしてください。

またRPAの導入には、初期投資や管理費が発生します。特に管理費は毎月発生するコストなので、初期投資が安くても費用対効果が低くなることも考えられます。RPA導入前に時間とコストを計算して、無理のない範囲で利用し続けられるのか確認しておいてください。

コア業務に時間を避けているかチェックする

RPAの導入によって、ルーティン的な業務をどれだけ自動化でき従業員がコア業務に時間を避けているかは費用対効果を測定する上で重要な項目となります。

本来時間をかけるべきコア業務に取り組むことによって、会社の打ち上げや利益に直結し、生産性も向上するはずです。また、従業員へのやりがいの提供や成長の機会も提供できます。

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RPAの効率化を進める秘訣

RPAの効率化を進めるには、RPAの特徴や評価の仕方を正しく理解する必要があります。

ここでは、効率化を進めるための秘訣を紹介します。

RPAを運用する上でのコストを正確に把握する

RPAのコストを正確に把握し、現在の業務にかかるコストを比較することで費用対効果を算出できます。RPAで押さえておくべきコストは、RPAの導入コストと人件費です。

RPA導入には初期費用やランニングコストだけでなく、サーバやRPAを稼働させるパソコンの環境なども考慮しなければなりません。コストを正しく見積もることで、正確な費用対効果を把握しましょう。

業務を可視化・選別する

業務の可視化・選別も重要です。担当者の行う単純作業やルーチンワークは、本人しかわからないことが多く、RPA化するには業務を整理しなければなりません。また、発生頻度が少ない業務をRPA化しても費用対効果が少ないため、RPA化する業務を選別しましょう。

他システムと連携する

RPAのみを導入するよりも、他システムと連携することでより効果が高まります。たとえばCRMツールとRPAを連携させれば、効率的に顧客情報を集計・分析できます。また、複数のSaaSを利用してデータの集計や分析をすれば、その作業もRPAへの集約が可能です。

長期的な定性効果に注目する

RPAの定性効果は、長期的な視点で注目しましょう。RPAの導入当初は担当者が慣れていなかったり優先度の低い業務を自動化するなどで、定性効果が出にくいことも予想されます。しかしRPAの使用に慣れると業務効率が上がり、定型業務の時間削減やコア業務に注力する時間が増えます。

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RPAのあり方を理解し費用対効果を正しく計測しよう

RPAの費用対効果は高いものの、活用方法を間違えれば無駄なコストがかかってしまいます。費用対効果を正しく計測するには、定量的効果と定性的効果の2つを理解しておくことが重要です。

また最大限の費用対効果を得るには、RPAの導入にかかる初期費用やランニングコストを確認してください。本記事を参考に、自社に最適なRPAの選定を行い業務効率を向上させましょう。

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