失敗しないホームページ制作会社の選び方!選ぶ前の準備事項や注意点を解説

最終更新日時:2024/03/06

ホームページ制作

ホームページ制作会社の選び方

ホームページの制作を依頼する際に重要なのは、自社に合った制作会社を選ぶことです。それでは、理想のホームページを制作するためには、どのような制作会社を選べばよいのでしょうか。本記事では、失敗しないホームページ制作会社の選び方を、選ぶ前の準備事項や、注意点と併せて解説します。

ホームページ制作会社を選ぶ前の準備事項

自社に合ったホームページ制作会社を選ぶためには、事前準備が大切です。ここでは、ホームページ制作会社を選ぶ前に検討すべきことや準備すべきものについて解説します。

1.ホームページを制作する目的を決める

はじめに、ホームページを制作する目的を明らかにしましょう。目的によって、適切なホームページの構成やデザインは異なります。目的が曖昧なままでは制作会社に的確な発注や指示ができず、期待する成果の出にくいホームページができてしまうかもしれません。

そのような事態を避けるためにも、あらかじめホームページを制作する目的を明確にすることが大切です。以下の表で、主なホームページの種類と制作する目的を紹介します。

種類目的
コーポレートサイト会社のことを紹介し、知ってもらう
ECサイト商品・サービスを販売する
サービスサイト商品・サービスに関する情報を伝え、購買・申し込みにつなげる
リクルートサイト求職者に自社の魅力を伝え、応募につなげる
ランディングページ商品・サービスに対し、購買・申し込みをしてもらう
オウンドメディア商品・サービスの認知を高め、購買・申し込みにつなげる

ユーザーに自社のファンになってもらう

2.ホームページのターゲットを明確化する

目的が定まったら、ターゲット、つまり誰に向けて情報を発信するのかも明確にしましょう。ターゲットが変われば、優先される情報やコンテンツのあり方、デザインなども変わります。

代表的なターゲットとしては、顧客・求職者・投資家が挙げられるでしょう。さらに、顧客の中でもBtoBやBtoCといったビジネスモデルの違いによって、ターゲットは細分化されます。

ターゲットは、性別や年齢層などの属性も明確にしておくことが大切です。具体的なペルソナを設定するなど、ターゲット像を細かく深掘りすることで、適切なデザインやコンテンツを絞り込めるようになります。

3.自社のアピールポイントを決める

ホームページを通じて、訪問者に対して自社のどのような価値や情報を伝えたいのかを決めましょう。アピールポイントが曖昧なままでは制作に関する方向性が定まらず、不十分な仕上がりになってしまいます。

自社の魅力を最も理解しているのは、自社の社員です。まず、社内で意見を出し合ってアピールポイントを整理し、認識を揃えたうえで制作会社にも共有するようにしましょう。

4.ホームページを公開するまでのスケジュールを決める

制作会社に依頼する前に、希望のスケジュールを大まかに決めておくことも大切です。打ち合わせ時にホームページを公開したい日も伝えることで、制作会社が受注可能かを判断したり、納品までのスケジュールを立てたりすることができます。

ホームページの公開日は、可能な限り余裕を持たせた日程に設定しましょう。納期が短すぎると、割増料金によって制作費が高額になったり、クオリティが低下したりする恐れがあります。

5.予算を決める

予算も事前に必要な情報です。ホームページの規模やデザイン性の高さなどによって必要な制作費は異なります。あらかじめ予算を提示することで、予算内でどのようなホームページを制作するか、制作会社も提案できるようになります。

また、制作会社によっても制作費用は異なります。同じ予算でも、制作会社によって対応してもらえる範囲が異なるため、最適な制作会社を選ぶためにも、予算を決めておくことは重要です。

6.提案依頼書(RFP)をまとめる

ここまで定めた、ホームページの目的・ターゲット・アピールポイント・スケジュール・予算などの要件をまとめた資料を、提案依頼書(RFP)といいます。また、RFPには自社の課題や制作会社に提案してほしい内容などを記載することも大切です。

RFPを作成することで制作会社への伝え漏れがなくなり、より良い提案を受けられるでしょう。複数の制作会社と打ち合わせを行い、提案を比較する段階でも役立ち、自社に最適な制作会社を選びやすくなります。

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失敗しないホームページ制作会社の選び方

ホームページ制作会社を選ぶ際に失敗しないためには、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、ホームページ制作会社の選び方について解説します。

対面での打ち合わせが可能か

近年、打ち合わせの手段として、Web会議を取り入れている会社も多いでしょう。制作会社によっては、打ち合わせはすべてWeb会議で行っている場合もあります。

しかし、Web会議では細かいイメージやニュアンスを伝えにくく、制作会社と自社の間に認識にズレが生まれてしまうこともあるでしょう。特に、初めてホームページ制作を依頼する場合、打ち合わせで何を伝えるべきか、担当者がわかっていないこともあります。結果として希望通りのものができなかったり、修正が多発したりする可能性が高まります。

このような事態を防ぐためには、対面で打ち合わせができる会社を選ぶのがおすすめです。お互いに顔を合わせて話すことで信頼関係も構築でき、ホームページ制作をスムーズに進められるでしょう。

担当者とコミュニケーションが取りやすいか

担当者とのコミュニケーションの取りやすさも重要なポイントです。担当者とは、初回の打ち合わせからホームページの公開まで、またはその後の保守管理までと長い付き合いになります。コミュニケーションがうまくいかないと要望が的確に伝わらず、イメージと違うものが完成してしまうかもしれません。

優秀な担当者は、制作を進めるうえでの疑問について、わかりやすい言葉で説明してくれます。また、こちらの希望や課題などをしっかりヒアリングしたうえで、売り込みだけではなくアドバイスをくれることもあるでしょう。自社と同じ目線に立ち、熱意を持って対応してくれる担当者なら安心です。

自社に近い業種の制作実績があるか

制作会社を選ぶ際は、制作実績をチェックすることも大切です。自社に近い業種のホームページ制作実績や、自社と似たような目に対する制作実績があるかを確認しましょう。

制作会社によって、得意なホームページの形式やノウハウは異なります。自社と似たような業種についての制作実績が豊富な制作会社を選ぶことで、スムーズにやり取りを進められます。また、蓄積したノウハウを生かして、より良い提案をしてくれることもあるでしょう。

制作体制が充実しているか

制作会社選びでは、制作体制も重要な観点です。デザイナーやエンジニア、ディレクターなどの主要なポジションがしっかり設けられているかをチェックしましょう。また、スタッフの経験値によっても完成度が変わります。経験豊富なメンバーが揃っているかも確認するとよいでしょう。

さらに、制作フローも大切です。たとえば、制作会社がデザインなどを外注している場合、フローはやや複雑になります。ホームページ制作をスムーズに進めたい場合は、自社内でスタッフを揃えている制作会社がおすすめです。

保守や運用のフォローが充実しているか

ホームページ公開後のアフターフォローやサポートが充実しているかも欠かせないチェックポイントです。ホームページは公開して終わりではなく、運用状況に応じて改善やコンテンツの追加などを行う必要があります。さらに、定期的にメンテナンスもしなければなりません。

よって、制作会社を選ぶ際は、どのようなアフターフォローやサポートを受けられるか確認しておくことが大切です。具体的には、ホームページ公開後のメンテナンスまで依頼できるか、運用改善に向けて提案をしてくれるかなどを確認しましょう。

保守や運用のフォローが充実している制作会社なら、トラブル発生時もスムーズに対応してくれる可能性が高いです。また、改善のアドバイスや提案もしてくれるようであれば、目標達成に向けて効果的な運用ができるでしょう。

Web集客にも対応しているか

ホームページを制作し公開しただけでは、なかなか訪問数は伸びません。そのため、さまざまなWeb集客施策を行い、訪問者を増やす必要があります。しかし、 自社にWeb集客の知見がない場合、どのような施策を行うべきかわからないでしょう。

そこで、制作会社を選ぶ際は、Web集客にも対応しているかもあらかじめ確認することが大切です。Web集客に関する知見や、これまでの顧客に対して施策を行った実績があるかをチェックしましょう。

制作費用を明示してくれるか

制作費用を明示してくれるかどうかも重要なポイントです。事前に制作費用の明示がないと、実際に完成したあとに想定よりも高額の請求が来ることも考えられます。

制作会社によっては、サイト上に料金プランや費用が明記されていたり、サイト上には記載していなくても問い合わせ時に見積もりを提示してくれたりする場合があります。

いずれの場合も、総額でいくらかかるのかを明示してもらうことが大切です。特に、最低金額しか記載されていない場合、制作内容によってはかなりの追加費用がかかってしまうことも考えられます。必ず見積もりを取り、予算内に収まるかチェックしましょう。

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ホームページ制作会社を選ぶ際の注意点

ホームページ制作会社を選ぶ際には、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、具体的に3点を紹介します。

制作費用の安さだけで選ばない

制作会社を制作費用の安さだけで選ぶのは危険です。価格が安いのには必ず理由があります。作り込まれていなかったり、SEO対策がされていなかったりすると、集客につながらず、まったく効果の出ないホームページになってしまいます。

そのため、制作体制や担当者のコミュニケーション能力、公開後のサポートなど、制作費用以外のポイントもしっかりチェックし、信頼できる制作会社を選びましょう。

ホームページ制作の見積書の見方を理解する

制作会社が発行する見積書には、項目ごとに細かく料金が記載されています。一見するとわかりにくいですが、提示された金額を鵜呑みにせず、それぞれの項目の金額が適切か判断する必要があります。

金額を細かくチェックし、しっかり納得したうえで発注しないと、あとから思わぬ追加費用が発生してしまうかもしれません。見積書の正しい見方を理解し、不明点や疑問点がある場合は、制作会社に問い合わせましょう。

ホームーページ制作の流れを理解しておく

ホームページ制作の流れを理解しておくことも大切です。制作がどのように進行するかを理解しておくことで、制作会社とのコミュニケーションがスムーズになります。また、各段階で確認すべきポイントがわかるため、イメージとのズレをなくせます。

ホームページ制作の具体的な流れは以下の通りです。発注後は、定例ミーティングをしながら制作を進めます。

  • 事前準備・RFP作成
  • 面談・ヒアリング
  • 制作内容・見積もりの提案・発注
  • サイト設計の提案
  • デザインの提案
  • 開発
  • テスト版の完成・チェック
  • 修正
  • 完成・公開

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紹介サービスで制作会社を探すのもおすすめ!

ホームページ制作会社は、紹介サービスを通して選ぶのもおすすめです。最後に、おすすめの制作会社紹介サービスを3つ紹介します。

Web幹事

Web幹事は、発注の準備から制作会社の紹介機能までを無料で利用できる制作会社紹介サービスです。全国5,000社以上の制作会社が情報を登録しており、地域・強み・目的・業界などさまざまな観点から制作会社を探せます。

専門のコンサルタントによるサポートを受けられるのも特徴です。要件をヒアリングし、自社に合った制作会社を提案してくれるため、初めて制作会社を探す方も安心して利用できます。

公式サイト

発注ナビ

発注ナビは、スタートアップから大手まで、幅広い企業に利用されているIT専門のビジネスマッチングサービスです。紹介実績も19,000件以上と豊富なため、安心して利用できます。また、発注側は無料で利用できるのもメリットです。

専門スタッフがヒアリングを行い、全国5,000社以上のデータベースから最適な制作会社を提案してくれます。さらに、ヒアリング後、1営業日以内に制作会社を紹介してくれるため、制作会社と素早くつながることができるのも特徴です。

公式サイト

リカイゼン

リカイゼンは、さまざまな領域の専門会社を見つけられるサービスです。ホームページなどのWebデザイン制作だけではなく、ITインフラ・システム開発、コピー・ライティング制作、ビジネス支援などを行う会社も探せます。

発注側は無料で利用でき、相談先・依頼先の選定サポートを受けられるのもメリットです。また、見積もり金額以外の指標でも比較できるため、自社に合った制作会社を見つけられます。

公式サイト

最適な制作会社を選び理想のホームページを

制作会社選びは、ホームページのクオリティを左右します。自社に合った制作会社に依頼すれば、理想通りのホームページを制作できるでしょう。

制作会社を選ぶ際は、事前準備も大切です。ホームページの目的やターゲット、アピールポイントなどを明確にし、最適な制作会社を選びましょう。

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ビズクロ編集部
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