ウェビナーを録画する方法|注意点や活用方法・メリットについて解説

最終更新日時:2024/04/10

ウェビナーツール

ウェビナーの録画

オンライン上で行われるセミナー「ウェビナー」。ウェビナーは、再視聴や研修時の動画資料などに利用できるため、開催時はウェビナーの同時録画がおすすめです。本記事では、ウェビナーを録画する方法について、録画する際の注意点や活用方法、録画のメリットを詳しく解説します。

ウェビナーとは

ウェビナーとは、Web(ウェブ)と Seminar(セミナー)を合わせた造語で、インターネット上で開催される講演会やセミナーを指します。

ウェビナーの特徴は、対面型のセミナーと異なり遠方からも気軽に受講できることです。テレワークの普及に伴い、セミナーに限らず、ビジネスシーンにおいても活用の場が広がっています。交通費用や移動時間を削減できるため費用対効果が高く、企業の研修や製品説明会、顧客向けセミナーなど、さまざまな場面で重宝されています。

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ウェビナーの配信方法

ウェビナーを実施する際には、大きく分けてライブ配信(リアルタイム配信)と録画配信(オンデマンド配信)の2つの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ライブ配信(リアルタイム配信)

ライブ配信は、講師が講演を行う様子をインターネット上で生中継する方法です。

遠方に住む人もリアルタイムで参加でき、会場の臨場感を味わえる点が大きな魅力です。チャット機能で質問や意見を述べたりスタンプ機能でリアクションをしたりと、双方向のやりとりが可能で、対面の講演と同じようなコミュニケーションを行えます。

録画配信(オンデマンド配信)

録画配信は、あらかじめ収録された映像をインターネット上で配信する方法です。配信期間中、参加者は自分の都合のよい時間に何度でも視聴できます。

ライブ配信のような質疑応答はできませんが、早送りや一時停止機能を活用しながら効率的に情報を得られる点がメリットです。また、編集・修正を重ねながら、時間をかけてコンテンツを制作できるため、より分かりやすく魅力的な映像を配信できます。セミナーだけでなく、企業の製品紹介や研修教材としても使われています。

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ウェビナーを録画する方法

ライブで配信されたウェビナーの内容は録画しておくことで、後から何度でも視聴し直せて大変便利です。ここからは、ウェビナーの録画方法をご紹介します。

Web会議システムの機能を利用して録画する

ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議システムには録画機能が備わっており、視聴者も録画機能を使って簡単に録画ができます。

ただし、プライバシーや著作権の観点から、主催者側が録画を制限していることもあります。視聴者側が録画する場合は、事前に主催者の了承を得るようにしましょう。

Zoomでウェビナーを録画する手順

  1. Zoomアプリを起動し、ウェビナーに参加します。
  2. 「設定」>「レコーディング」からローカルレコーディングを「有効」にします。
  3. 認証ダイアログが表示されたら「オンにする」をクリックします。
  4. 画面下部の「レコーディング」ボタンをクリックします。
  5. 録画が開始されます。録画中はタスクバーに録画中のアイコンが表示されます。
  6. 終了時は「レコーディング」ボタンから「停止」を選択すると、録画ファイルがパソコン内に保存されます。

Google Meetでウェビナーを録画する手順

  1. Google Meet のウェビナーに参加します。
  2. 画面右下の「その他の操作」 > 「録画」から「録画を開始する」を選択します。
  3. 録画の範囲を選び、「録画を開始」をクリックします。
  4. 録画が開始されます。録画中はアイコンが表示されます。
  5. 終了時は「その他の操作」>「録画」から「録画を停止」を選択します。

Microsoft Teamsでウェビナーを録画する手順

  1. Teamsのミーティングに参加します。
  2. 「会議コントロール」で「…」をクリックしメニューを表示します。
  3. メニューから「記録を開始する」を選択します。
  4. 録画が開始されます。録画中は画面右上に録画中のアイコンが表示されます。
  5. 終了時は再び「会議コントロール」の「…」から「レコーディングを停止」を選択します。

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デバイスの画面録画機能を利用して録画する

パソコンやスマートフォンなどのデバイスに標準で搭載されている画面録画機能を使えば、ウェビナーの映像や音声を録画できます。

デバイスによって操作方法は異なりますが、基本的には録画開始・終了ボタンを押すだけと簡単です。各デバイスの録画手順を説明します。

Windowsでウェビナーを録画する手順

  1. ウェビナーに参加した状態で「Windows + G」を押すとゲームバーが表示されます。
  2. 「Windows + Alt + R」を同時に押すと録画を開始します。
  3. 再度「Windows + Alt + R」を同時に押すと録画を停止します。
  4. 録画した動画はパソコン内の「ビデオ」フォルダに保存されます。

Macでウェビナーを録画する手順

  1. QuickTime Playerを開きます。
  2. メニューバーから「ファイル」> 「新規画面収録」を選びます。
  3. 「画面収録」をクリックします。
  4. 録画範囲を選択し「収録を開始」ボタンをクリックすると、カウントダウン後に録画が始まります。
  5. 終了時は「command + control + esc」を同時に押します。
  6. 録画した動画はデスクトップや「Documents」フォルダに保存されます。

iPhoneでウェビナーを録画する手順

  1. 「設定」 > 「コントロールセンター」を選択し、「画面収録」の横の「+」マークをタップします。
  2. ウェビナー画面を表示させた状態で、画面の下部から上にスワイプし、コントロールセンターを開きます。
  3. 録画ボタンをタップすると3秒のカウントダウン後に録画が始まります。
  4. コントロールセンターを閉じ、ウェビナー画面に戻ります。
  5. 終了時は画面上部の画面収録中の表示をタップしてから「停止」をタップします。
  6. 録画データは「写真」アプリから確認できます。

なお、画面収録機能が搭載されているのはiOS11以降のモデルです。

Androidでウェビナーを録画する手順

  1. 通知バーにある「スクリーンレコード」をタップします。
  2. 音声を録音するか・画面へのタップも記録するかを選択してから「開始」をタップします。
  3. 数秒のカウントダウン後に録画が始まります。
  4. 終了時は画面の上部から下にスワイプし、スクリーンレコーダーの通知(アイコン)をタップすると停止します。
  5. 録画データは「ギャラリー」「ファイル」などから確認できます。

なお、スクリーンレコード機能が搭載されているのはAndroid11以降のモデルです。

録画アプリ・ソフトを活用して録画

録画専用のアプリやソフトを使えば、より快適にウェビナーの録画ができます。たとえば、「VideoProc Converter AI」「Bandicam」「OBS Studio」などは、編集機能やビデオ形式の選択など高度な機能が搭載されており、広く利用されています。

主催者が利用するWeb会議システムの操作に不慣れな場合も、録画アプリを使えば簡単に録画ができるでしょう。

ウェビナーを録画するメリット

ウェビナーを録画することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。主催者側と視聴者側に分けてそれぞれのメリットをご紹介します。

主催者側のメリット

主催者側には主に4つのメリットがあります。どのような効果があるのかそれぞれ見ていきましょう。

録画したコンテンツを再配信できる

ウェビナーを録画することで、録画したコンテンツをオンデマンド配信として活用でき、同じ内容を繰り返し配信できるので、ライブ配信に参加できなかった人にも視聴の機会を提供することが可能です。日時を選ばずに視聴できるため、潜在的な視聴者層を広げられるでしょう。

再配信により費用対効果を高められる

ウェビナーを録画することで、1度のウェビナー開催で収録したコンテンツを何度でも再利用できるため、コストパフォーマンスが大幅に向上します。

ウェビナーを開催しようとすると、講師やスタッフの人件費やシステム利用料などのコストが発生します。しかし、再配信を行う際は追加コストがほとんどかからないため、コストをかけずにコンテンツを発信できます。

再配信以外の2次利用にも活用できる

ウェビナーの録画データは再配信に限らず、企業が発信するさまざまなコンテンツの素材として、幅広い用途での再利用ができます。たとえば、社内研修用の教材や、Webサイト・SNSでのプロモーション動画としても活用できるでしょう。

ウェビナーの改善ができる

録画データを視聴者目線で振り返ることで、ウェビナーの課題や改善点を客観的に見つけやすくなります。講師の話し方や資料の分かりやすさ、質疑応答の対応なども検証できるので、次回の開催に向けて内容や運営面での改善につながるでしょう。

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視聴者側のメリット

続いて、視聴者側がウェビナーを録画するメリットを2つご紹介します。

いつでもウェビナーを視聴できる

録画されたウェビナーであれば、自分の都合のよい時間に視聴できます。ライブ配信には参加できなかった場合でも、後から視聴する機会があるのは大きな助けとなるはずです。

さらに、重要な部分は何度でも視聴し直せるため、内容をより深く理解できるでしょう。

ウェビナーを共有できる

録画データを保存しておけば、ミーティングやセミナー、社内研修などに動画資料として活用できます。ただし、視聴料金が発生するウェビナーの場合、申込者以外の第三者に共有することは禁止されていることが多いので、注意が必要です。

録画したウェビナーの活用方法

ウェビナーを録画しておけば、単に再視聴・再配信するだけでなく、さまざまな用途に活かせます。講演内容や映像クオリティによっては、さらに活用の場が広がるでしょう。特に効果的な活用方法を3つご紹介します。

研修・教育の資料にする

ウェビナーの録画データは、OJTや社員の研修・人材育成の教材としても最適です。実際の専門家の講義内容を生の声で学べるので、理解が深まります。また、映像で分かりやすく説明されていれば、マニュアルよりも簡単に内容を習得できるでしょう。

ウェビナーの振り返りに活用する

録画データがあれば、ウェビナーの内容を振り返ることができます。例えば、ウェビナーのレポート作成時に参考にすれば、より正確で詳細なレポートの作成が可能です。

また、講師に改善点をフィードバックしたり、質疑応答の内容を精査して運営の課題を見つけたりと、ウェビナーの質を向上するための材料にもなります。

マーケティングに活用する

録画したウェビナーの映像は、企業のマーケティング施策にも役立ちます。広告の素材にするほか、商品やサービスの購入特典としてプレゼントするなどの使い方が可能です。通常の広告よりも有益な情報や特典を得られることで、ユーザーの満足度を高められるでしょう。

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ウェビナーを録画する際の注意点

ウェビナーを録画する際は、事前の確認事項やデバイス環境など、いくつかの注意点があります。不備があると思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、以下についてしっかりチェックしておきましょう。

事前に主催者側に録画の許可を得る

ウェビナーの内容に参加者の氏名や個人情報が含まれる場合、参加者に録画の許可を得る必要があります。また、著作権の問題もあるため、視聴者側が録画したい場合は、必ず主催者側に事前に確認しましょう。なお、事前の確認は、ウェビナー当日や直前ではなく、十分に余裕を持った日程で行うのがマナーです。

確認をせず勝手に録画してしまうと、文化庁が公布した「著作権法の一部を改正する法律」に抵触する恐れがあります。この法律では、権利者に無断でインターネット上の著作物を録画・転載した場合、刑事罰や高額な罰金が課されることが示されました。個人情報の流出や著作権侵害を避けるためにも、必ず事前確認を怠らないようにしましょう。

[出典:文化庁「平成24年通常国会 著作権法改正について」]

デバイス・システムのスペックを確認する

スムーズにウェビナーを録画するには、使用するデバイスやシステムのスペック確認も重要です。録画により大量のデータが発生するため、ストレージの空き容量が十分にあることを確かめましょう。

デバイスのCPU処理能力が高ければ、録画中の動作の軽快さも期待できます。録画ソフトの推奨環境なども確認し、正常に録画ができる環境であることをあらかじめチェックしておくことが大切です。

ウェビナーを録画し資料やマーケティングに有効活用しよう

ウェビナーの録画にはさまざまなメリットがあります。録画データの活用方法も多岐にわたり、社内研修の教材として活用できるほか、商品購入者向けの特典動画としても有効です。プロモーション映像やWebサイト、SNSでの情報発信にも役立ちます。ただし、録画する際は、事前に著作権や個人情報の取り扱いについて十分に理解しておきましょう。

企業のウェビナー活用はこれからますます広がっていくでしょう。ぜひ、効果的な録画とコンテンツの活用方法を検討してみてください。

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