1on1ミーティングは効果を測定できる?効果を高めるポイントとおすすめツール

最終更新日時:2023/02/02

1on1ツール

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効果測定が困難な1on1。定期的に行っているが目的は達成されているのか、どのように効果測定すれば良いのか疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、1on1ミーティングは効果測定できるか?効果を高めるポイントとおすすめツールを解説します。

1on1ミーティングで期待される6つの効果

1on1を行うと、上司や部下だけでなく会社全体にも期待できる効果があるので紹介していきます。

  • 部下の育成
  • 信頼関係・組織力の強化
  • モチベーション・エンゲージメントの向上
  • マネジメント力の向上
  • 生産性アップ
  • 離職率の低下

部下の育成

部下の育成で問題なのは、あまりにも教えすぎると上司の指示がないと動けない指示待ちになってしまうことです。

しかし、人材育成を目的とした1on1は、部下が自ら仕事の課題を見つけ業務を行うスキルが身につきます。

上司は指示をする必要がなくなるので、会社の生産性アップが期待できます。

信頼関係・組織力の強化

1on1は、部下が話したいテーマをメインに進めていくことがポイントです。

業務に関する悩みや求めていることを伝え現場に反映させることで、部下に安心感を抱かせることができます。

上司と良好な関係が築けると、会社への信頼感もアップするので組織力の強化にもつながります。

モチベーション・エンゲージメントの向上

1on1で仕事への姿勢や取り組み方に触れると、モチベーションアップに効果的です。

数値だけでなく普段の業務態度について伝えることで部下は上司に対し信頼を抱き、エンゲージメントの向上にもつながります。

エンゲージメントが上がることで、自分も成長しようと主体的に業務に取り組むようになるでしょう。

マネジメント力の向上

会社のパフォーマンスを向上するには、部下を適切な部署に配置し、組織を運営していく必要があります。

1on1で一人ひとりと話すと、仕事の進捗状況だけではなく、部下の性格やプライベートなども把握することが可能です。

個人の特性を知ることで、部下だけでなく会社全体のパフォーマンスを高められるので、マネジメント力向上につながります。

1on1ミーティングの頻度はどのくらい?適切な頻度と時間設定

生産性アップ

人材育成を目的とした1on1は、部下が自ら考えて行動する力が身につきます。上司の指示がなくても、部下が自ら仕事を行うスキルが身につくので業務の効率化につながります。

業務の得意・不得意や今後のキャリアを知ることで、上司は部下をパフォーマンスが発揮できる部署に配属することができ、会社の生産性も高めていけるでしょう。

離職率の低下

1on1は離職率の低下にも期待できます。

ミーティングを通して部下の仕事へのモチベーションを向上させたり、上司と良好な関係を築いたりすることで会社のロイヤリティを高めることができるからです。

定期的に1on1を行うことで、上司に気軽に悩み相談できるので離職率の低下につながります。

1on1ミーティングを導入する目的とは?導入企業の事例からわかる効果

1on1ミーティングの効果測定方法とは?

1on1の効果測定を行うことは重要ですが、どのように数値化をしたらいいか難しく感じてしまうでしょう。しかし、2つのポイントに着目すると効果測定ができるので参考にしてみてください。

エンゲージメントスコアの比較

部下にアンケートを実施し、エンゲージメントが減少していないかを調べましょう。

「1on1を行ってみて感じた変化」や「続けたい・続けたくない理由」を聞くことで、見えない課題を抽出することができます。

エンゲージメントの比較結果を分かりやすくするために、エンゲージメント計測ツールでスコア比較などの機能を活用するといいでしょう。

離職率の比較

1on1の実施前後でどのように離職率が変化したかチェックしましょう。

変化がなければ、実施する頻度やテーマは適切か、部下の悩みを解消できているかなど、課題の抽出につながります。

1on1を年間で比較するのも大切なポイントです。

1on1ミーティングで話すこととは?テーマの例や主な目的を解説

1on1ミーティングの効果を高めるポイント

1on1の効果を高めるためには、5つのポイントがあります。具体的にはどのようなものがあるのか紹介します。

必要なスキルを身につける

部下の悩みや考えを上手く引き出すために、上司が身につけておきたいスキルが5つあります。

​​アクティブリスニング

話したことを繰り返しながら内容を深掘りすることで、「話を聞いてもらえている」という安心感を与えられます。

レコグニション

仕事に向き合う姿勢や業績を評価することで、モチベーションアップにつながります。給料などの金銭的なものではなく、業績表彰や永年勤続表彰などで評価します。

コーチング

話を聞いて質問や提案をしながら、部下が自ら目標設定や答えを導き出すようにサポートすることです。

ティーチング

上司の経験から得た知識やノウハウを部下に伝えることを指します。

フィードバック

部下の行動を客観的に評価し、改善策をアドバイスしていくことで、同じミスの繰り返しを防ぎます。

目的を明確にし共有する

1on1の目的は部下のモチベーションを向上させ、エンゲージメントを高めることです。そのため上司がリードするのではなく、部下が主体的になって進めることが大切です。

まずは、部下が話したいテーマを出してもらい、メインで進めるテーマを一緒に決めていきましょう。

あくまでも仕事に対する悩みや目標がメインなので、雑談にならないようにするためにも目的を明確にしておくことが重要です。

効果的な質問をする

悩みや考えを上手く引き出すためには、質問するスキルが求められます。

例えば「はい」や「いいえ」で終わってしまう質問だと、部下の本音を聞き出すことは難しいです。

オープンクエスチョンのように「考える」質問を交えながら、話を進めていきましょう。

短期スパンで継続する

1on1の効果を高めるためには以下の2点が重要です。

週1~月1回の短期スパン

企業で一般的に行われている個人面談などは、1年に1回もしくは、半年に1回のペースが多いでしょう。

しかし、1on1は部下の成長を継続的にサポートしていく必要があるので定期的に行いましょう。週1〜月1回の短期的なスパンで実施することをおすすめします。

30分~1時間程度の短時間

1回の1on1を長時間行っても、定期的に話す機会がないと良好な関係を築いていくことは難しいです。

また、長時間の話し合いは雑談になりやすかったり、業務に支障が出てしまったりすることも考えられます。30〜1時間の短時間の方が、定期的に取り組みやすいです。

日頃のコミュニケーションを心がける

1on1は上司と部下の信頼関係を強化していくことに期待ができますが、短い時間で築くのは難しいでしょう。

日頃から積極的にコミュニケーションをとっていくことで、話しやすい雰囲気を作っておくことがポイントです。

1on1ツールを導入する

1on1の効果を可視化・管理するのは容易ではないので、ツールを導入することもおすすめです。

頻度・進捗状況はもちろん、上司と部下の関係性やエンゲージメントや離職率などを可視化することもできます。ツールを上手く活用して、離職率低下や組織強化につなげていきましょう。

【2023年最新】1on1ツールおすすめ16選|導入のポイントや目的別の選び方を徹底比較!

1on1ミーティングのおすすめツール

1on1をスムーズに導入・運営していくためには、ツールを使うと効果的です。ここからは、おすすめツールの概要・特徴について紹介します。

Kakeai|株式会社KAKEAI

kakeaiは、1on1の改善を最大限サポートしてくれる1on1専用ツールです。属人化を防ぐために様々な機能が搭載されているのが大きな特徴です。

初めての人でも利用しやすいデザインとなっており、使い勝手の良さも魅力と言えます。

提供元株式会社KAKEAI
初期費用要問合せ
料金プラン要問合せ
導入企業数-
機能・特徴カレンダー連携、内蔵ビデオ通話、メモの一元管理、約束事管理など
URL公式サイト

Wistant|株式会社フルート

Wistantは、社員のパフォーマンス最大化を目的としたツールです。1on1を効率的に運営・管理できるだけでなく、マネジメントに便利な機能が搭載されています。

社員が登録した目標設定や進捗状況をグラフで可視化できるので便利です。

提供元株式会社フルート
初期費用要問い合わせ
料金プラン1on1プラン:¥700/月

フルパッケージプラ:¥1,500/月

導入企業数350社以上が体験
機能・特徴1on1のアジェンダ作成、ペア・スケジュール設定、実施状況や対話の質分析、個人・チーム目標の一元管理、フィードバック・評価機能など
URL公式サイト

TeamUp|チームアップ株式会社

TeamUpは、上司と部下の取り組みにフォーカスした1on1ツールです。話すテーマを事前に提出する機能があるので、部下が話したい内容を1on1を行う前に上司と共有することができます。

あらかじめ話すテーマをお互いに明確にしておくことで、無駄な時間をカットすることが可能です。

提供元チームアップ株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴テンプレートのカスタマイズ、ペア設定、実施状況の分析・可視化、予定の一括作成・リマインド送信など
URL公式サイト

カオナビ|株式会社カオナビ

カオナビは、社員の顔写真を利用した1on1ツールで、人材管理がしやすいという特徴があります。写真と社員情報があることで、視覚的にわかりやすい点がメリットです。

人材配置を行う際に配置バランス図の機能を活用すると便利です。部署が求めるスキルを条件指定すると、簡単に生産性の高い社員を把握することができます。

提供元株式会社カオナビ
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴顔写真と人材情報の一元化、組織ツリー図、評価設定機能、社員アンケート、人材配置バランス図、社員データグラフなど
URL公式サイト

THANKS GIFT|株式会社Take Action

THANKS GIFT は、日頃のコミュニケーションを重視した1on1ツールです。

業績を残した社員に応援コインを与えて称賛する機能は、社員のモチベーションアップに効果的です。

応援コインをもらった社員は、Amazonや株式会社ベネフィット・ワンが提供しているギフト券やポイントと交換できるのも魅力です。

提供元株式会社Take Action
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績650社以上の導入支援(サービス提供以降の累計導入実績)
機能・特徴サンクスカード機能、アンケート機能、性格診断機能、人材特徴分析機能など
URL公式サイト

「1on1ミーティングは効果ない」は解決できる

1on1ミーティングを実施しても効果がないと感じる場合も多いですが、原因は主に以下の2点が考えられます。

信頼関係の構築が不十分

上司と部下が良好な関係を築けていれば、1on1の効果を感じることができるでしょう。しかし、普段会話をあまりしたことがない上司と部下の場合、1on1で信頼関係を構築するには時間がかかってしまいます。

まずは、1on1以外でも業務や休憩時間に積極的にコミュニケーションをとって良好な関係を築いていくことを心がけましょう。

目的の周知不足

1on1の効果を高めるためには、実施する目的を会社全体に周知し、社員の理解を得ることが重要です。

個人面談との違いや導入すると得られるメリットを明確にすることで、ネガティブな印象を改善することにつながります。

1on1ミーティングの効果を高め組織を活性化しよう

1on1は部下の成長だけでなく、会社全体のパフォーマンスの向上にも期待できます。

効果的に行なっていくためにも、上司がスキルを身につける、会社全体に周知するといった事前の準備をしていくことが必要です。また1on1を効率的に運営・管理していくうえで、ツールを導入することをおすすめします。

本記事で紹介した1on1の効果を高めるポイントを参考に、スムーズな導入・運営を行って組織を活性化していきましょう。

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ビズクロ編集部
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