無料で利用できるおすすめのチャットボット比較!選び方やメリットを解説
問い合わせ業務を効率化し、業務負担の軽減を図るチャットボット。導入にあたり「無料でチャットボットを利用したい」と考える企業も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では無料で利用できるおすすめのチャットボットを3選を比較し、利用するメリットや選び方を解説します。
目次
チャットボットとは?
チャットボットとは、ユーザーのメッセージに対して、まるで人間と会話しているように自動で返答するシステムのことです。顧客対応や社内対応など、ビジネスにおいて幅広い場面で活用されています。
チャットボットは、あらかじめ会話の流れ(シナリオ)を設定する「シナリオ型」と、AI(人工知能)の高度な技術を活用できる「AI型」の2種類があります。無料で利用できるチャットボットは、シナリオ型が多い傾向です。
▷チャットボットの作り方とは?自作の流れやポイント・おすすめのツールを解説
無料で利用できるチャットボットの選び方
チャットボットを選ぶ際は、機能性や使いやすさ、サポートの充実度を重視しましょう。
ここからは、無料で利用できるチャットボットの選び方を詳しく紹介します。
チャットボットの種類で選ぶ
チャットボットは、「シナリオ型」と「AI型」の2種類に分けられます。
シナリオ型は、あらかじめ設定したシナリオに沿って動作するシンプルな設計です。もともとのFAQがあればそれを設定するだけで完成するため、IT知識がない場合でも導入しやすいですが、複雑な問い合わせへの対応は基本的に行えません。
AI型は、機械学習機能によって常に成長を続け、人間のオペレーターと会話しているような自然な会話を実現できます。シナリオ型と比べてより柔軟に対応できますが、導入コストが高いというデメリットがあります。
自社のニーズやサポートの範囲、ユーザー体験などを考慮して、適切なタイプを選ぶことが重要です。
▷シナリオ型チャットボットとは?仕組みや導入事例・メリットを紹介
管理のしやすさで選ぶ
チャットボットを選ぶ際は、管理のしやすさも重要なポイントです。
UI(ユーザーインターフェース)が直感的で、設定や更新が容易なチャットボットを選びましょう。また、定期的なメンテナンスや改善が簡単に行えるものが望ましいです。
チャットボットの運用を続けていくためには、常にFAQの追加や内容の更新が必要です。そのため、操作性が高いチャットボットであれば、大きな負担もなく管理できます。
運用負担が少ないチャットボットを選択することが、効果的な活用につながります。
▷チャットボットにおけるUI設計|改善のポイントや手順を解説
サポートの充実度で選ぶ
チャットボットの選定において、提供されるサポートの質も確認しておきたいポイントです。導入初期のサポートだけではなく、長期的な運用を見据えたサポート体制が整っているかを確認しましょう。
例えば、障害が発生した時の迅速な対応、定期的なアップデート、使用方法のサポートなど、サポート範囲の確認は必須です。サポートが充実しているチャットボットを選ぶことで、万が一の不具合発生時も迅速に対応ができ、長期的に安定して運用が続けられます。
【無料プランあり】おすすめのチャットボット3選を比較
ここからは、無料プランを利用できるおすすめのチャットボット3選を紹介します。
direct
directは、4,000社以上※の企業で利用されているビジネスチャットです。社員同士のコミュニケーションツールとなるチャットだけではなく、チャットボットサービスの「direct bot RENTAL」が無料でレンタルできます。
direct bot RENTALを利用すると、外部サービスや業務システムと連携してさまざまな業務を自動化することが可能。なかでも「生成AIボットβ版」を利用すると、ChatGPTによるテキスト生成AIでFAQコンテンツを簡単に作れます。
チャットボットのレンタルと設定は誰でも簡単にできるように工夫されているため、IT専門の社員がいない場合でも簡単に設置できることがメリットです。
提供元 | 株式会社L is B |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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導入実績 | 4,000社以上(※2023年4月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
daab
daabは、「direct」で利用できるチャットボットサービスです。directにはチャットボットレンタルサービスがありますが、daabを利用することで自社の業務内容に合わせて自由にカスタマイズできます。
位置情報や既読者の取得、多彩なコミュニケーション機能など幅広い機能を備えており、さまざまな場面で活用が可能。また、Google AppsやOffice 365など外部クラウドサービスや、自社の業務システムなどと連携できることも特徴です。
万が一カスタマイズに対応できる社員がいない場合は、外部の企業やベンダーに開発を依頼できます。
提供元 | 株式会社L is B |
初期費用 | 無料 ※bot用のdirectアカウントが必要 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
チャネルトーク
チャネルトークは、多機能で柔軟性の高い無料チャットボットサービスです。特に顧客対応に最適化されており、自動応答機能やユーザーとのリアルタイムなコミュニケーションをサポートします。
チャットだけではなく、電話で問い合わせに対応した場合も、AIによる文字起こし機能によって通話内容が自動で文字起こしされるため、通話内容のメモをとる必要がありません。会話内容の検索も簡単に行えます。
また、直感的で使いやすいUIを備えており、導入から運用、定期的な更新までスムーズな操作が可能。無料プランでは基本的な機能が利用可能で、初めてチャットボットを導入する企業も手軽に試せます。
提供元 | 株式会社Channel Corporation |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 無料プラン:無料 【月額払い】
【年額払い】
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導入実績 | 15万650社 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
無料で利用できるチャットボット導入のメリット
無料で利用が可能なチャットボットは、導入することによってさまざまなメリットを享受できます。
ここからは、無料で利用できるチャットボットの導入メリットを具体的に紹介します。
チャットボット導入の費用を抑えられる
無料チャットボットを導入することで、特にスタートアップや中小企業は大きな費用対効果を得られます。初期投資や継続的な運用コストが抑えられ、資金をほかの業務に活用できることが最大のメリットです。
たとえ無料プランであっても基本的な顧客対応機能は充実しており、ユーザーの問い合わせに迅速に応答することが可能です。これにより、顧客満足度の向上にもつながります。
また、ビジネスの成長に合わせて有料プランへのアップグレードも容易で、柔軟な運用が可能となります。
シナリオ型・AI型を比較できる
無料チャットボットを活用することで、シナリオ型とAI型の両方を試し、自社に最適なタイプを見極めることができます。
シナリオ型はあらかじめ設定されたシナリオに基づいて応答し、シンプルな問い合わせに適しています。一方、AI型はより複雑な質問に対応し、学習能力を活かした自然な会話が可能です。無料プランを利用することで、互いの特性を理解し、自社のニーズに合わせた最適な選択が行えます。
また、実際のビジネス環境でのチャットボットのパフォーマンスを評価する機会にもなります。
機能・使用感を確認できる
無料チャットボットの導入は、機能性や使用感を事前に確認できる絶好の機会です。無料プランでも、基本的な応答機能やカスタマイズの柔軟性、使いやすさなどを確認できます。これにより、実際にチャットボットを活用する場面での適合性を事前に把握できます。
また、ユーザーの反応や問い合わせへの対応を実際に体験・評価し、さらなる改善やカスタマイズが必要な部分を把握することも可能です。
無料プランの利用によって、コストをかけずにチャットボットの真価を判断でき、より効果的な導入戦略を立てられます。
チャットボット導入の流れ
ここからは、チャットボットを導入する際の流れを紹介します。
チャットボット導入目的・ターゲットを明らかにする
チャットボット導入の最初のステップは、導入目的とターゲットを明確にすることです。
導入目的は顧客サービスの向上、社内のコミュニケーション効率化、リード獲得など多岐にわたります。ターゲットでは、どの顧客層やユーザーにチャットボットを利用してもらいたいかを明確にしましょう。
これらを具体的に定義することで、必要な機能やチャットボットの種類を決定しやすくなります。また、ビジネスの目標や戦略に合わせたチャットボットの選定が可能となり、効果的な運用にもつながります。
▷チャットボットにキャラクターを設定するべき?メリットや事例を解説
▷チャットボットの会話デザインとは?UXを設計するコツやデザインのポイントについて
運用・管理をする担当者を決める
チャットボットの効果的な運用には、専任の担当者を決めることが重要です。担当者は、チャットボットの設定、更新、ユーザーからのフィードバックの分析や改善策の提案など、日々の管理を行います。
担当者を決めておくことで、重要なアップデートを見逃さず、万が一トラブルが発生した際も誰が対応するのかが明確になっているため、迅速な対応が可能です。
解決できなかった場合の導線を確保する
チャットボットは多くの問い合わせを自動化できますが、すべての問題に対応することは困難です。例えば、複雑な問い合わせには有人対応が必要な場面も出てくるでしょう。
そのため、チャットボットが解決できない問題に対して、問い合わせフォームや人間のオペレーターなどにスムーズに誘導できる導線の確保が重要です。導線を確保することで、ユーザーの不満を最小限に抑え、より顧客満足度を高める効果が期待できます。
定期的な見直しをする
チャットボットの導入後は、効果を最大化するために定期的な見直しが必要です。
具体的にはシナリオの更新や追加、チャットボットのアップデートなどを行いましょう。特に、市場の変化やビジネスの成長に合わせて、チャットボットの機能や応答を調整することが重要です。
また、定期的な分析を通じて、ユーザーのニーズや行動パターンの変化を理解し、サービスの質を向上できます。
チャットボットを常に最新の状態を保ち、ユーザーに満足度の高い体験を提供し続けるようにしましょう。
▷チャットボットの市場規模について!日本・海外の規模や成長している背景
無料で利用できるチャットボットを導入し業務を効率化しよう
無料で利用できるチャットボットは、低コストで業務効率化を実現するツールであり、顧客対応から社内対応まで、幅広い用途に活用できます。
導入の際は、導入目的とターゲットの明確化、担当者の選定、適切な導線の確保、そして定期的な見直しが重要です。これらのステップを踏むことで、チャットボットはビジネスの成長を支え、顧客満足度を向上させる効果的なツールとなります。
無料プランを活用して、まずは手軽にチャットボットのメリットを体験し、業務効率化の第一歩を踏み出しましょう。
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