ランディングページ(LP)の改善方法!流れや改善事例・おすすめツールを紹介
問い合わせや資料請求の増加など、コンバージョン率を向上させるためには「ランディングページ(LP)の改善」が必要です。では、LPを改善するには具体的にどうすればよいのでしょうか。本記事では、LPの改善方法を、改善事例やおすすめツールと併せてご紹介します。
目次
ランディングページ(LP)の改善方法
コンバージョン率向上のためにはLPの改善が必要です。まず、具体的な改善方法を8つご紹介します。
ファーストビューの3要素を改善する
ファーストビューの3要素とは、キャッチコピー・画像・CTAボタンの3つを指します。
キャッチコピーは、商品やサービスのメリットを打ち出し、ユーザーの興味を引く魅力的な言葉に変更しましょう。シンプルで分かりやすいメッセージを心がけ、ターゲットユーザーのニーズに直接訴えかける内容にします。画像は、商品やサービスの特徴がひと目で伝わるビジュアルにすると効果的です。CTAボタンは、「購入はこちら」など、行動を促す明確なメッセージを記載し、目立つデザインにすることでクリック率が上がります。
この3要素をバランスよく改善することで、ユーザーがページにとどまりやすくなり、最終的なコンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
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コンテンツの構成をターゲットに合わせる
設定したターゲットの求める情報を最優先に表示することで、ユーザーの満足度を高められるでしょう。
具体的には、ターゲットがどのような情報を必要としているのかを徹底的にリサーチし、その情報を分かりやすく整理して提供します。ユーザーの思考の流れに沿って構成し直すと、ユーザーは探している情報にすぐにアクセスできるようになり、コンバージョン率の向上につながるでしょう。
ターゲットに合ったデザイン・文言にする
LP全体のデザインや文言は、設定したターゲットに合わせて設定します。
例えば、若い層をターゲットにする場合はカジュアルな言葉遣いを、ビジネス層には専門的な信頼感のある文言を使用することが効果的でしょう。デザインにおいても、ターゲット層が好む色使いやレイアウトを採用し、視覚的に魅力を感じられるようにすることが大切です。
入力フォームに「選択式・自動入力」などを取り入れる
入力フォームは、ユーザーの負担を減らすために必要最小限の項目に絞り、選択式や自動入力機能を取り入れることが重要です。
また、LPと入力フォームを一体化することで、ページ遷移の手間も省き、コンバージョン率を向上させられるでしょう。ユーザーがスムーズに情報を入力できる環境を整えることで、離脱を防ぎ、効果的なLP運営が実現します。
満足度・取引先実績を盛り込む
お客様の満足度や取引先の実績をLPに盛り込み、権威付けをしましょう。ユーザーは、具体的な数字や実績が示されていると安心感を抱き、サービスを信頼しやすくなります。
例えば「顧客満足度98%」「大手企業との取引実績多数」といった情報を視覚的に分かりやすく表示することで、ユーザーの信頼を得やすくなり、コンバージョン率の向上につながります。
ランディングページ(LP)の表示速度を上げる
表示速度が遅いとユーザーはページが表示される前に離脱してしまう可能性があるため、改善が必要です。
LPの表示速度を上げるためには、画像の容量を小さくしたり、不要なスクリプトを削除します。また、サーバーの性能も見直しましょう。表示速度を改善することでユーザーのストレスを軽減し、離脱率を下げられます。
レスポンシブデザインにする
パソコン・スマホなど、さまざまなデバイスからのアクセスを考慮して、LPをレスポンシブデザインにすることが重要です。
レスポンシブデザインにすることで、どのデバイスからでも快適に閲覧でき、ユーザーの離脱を防げます。特にスマホユーザーが増えている現在、画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整されるデザインは必須です。
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ランディングページ(LP)改善の流れ
LP改善の流れについて詳しく解説します。効果的な改善方法を順を追ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
現状を分析し課題を明確にする
LPの改善を始めるには、まず現状を分析し課題を明確にすることが重要です。
具体的には、アクセス数、直帰率、CTR(クリック率)などのデータを詳しく調べ、LPが現在どのような状態にあり、なぜ成果を上げられていないのかを把握します。例えば、直帰率が高い場合、ファーストビューに問題があるかもしれません。現状を正確に分析し課題を明確にすることで、効果的な改善策を立てられます。
仮説を立て改善案を考える
現状を分析したあとは、LPの内容がユーザーのニーズとずれているのか、情報を提示する順番に問題があるのかなど仮説を立てることが重要です。
例えば、ユーザーが求める情報が見つかりにくいのであれば、情報の提示順を見直す必要があります。仮説に基づいて具体的な改善案を考え、試行錯誤しながら最適なLPを目指しましょう。
改善案を実施し検証・効果測定をする
改善案を実施したあとは、その効果を検証するためにA/Bテストを行います。A/Bテストとは、異なるバージョンのLPを用意し、それぞれのパフォーマンスを比較することで、どの改善案が最も効果的であるかをデータに基づいて判断する方法です。
実施後の効果測定は、アクセス数やコンバージョン率などの指標を用いて行い、最適なLPを構築するための継続的な改善につなげます。
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ランディングページ(LP)改善のポイント
LP改善のポイントを2つご紹介します。効果的なLP改善のためにチェックしていきましょう。
改善は1か所ずつ行う
LPの改善を効果的に行うためには、一度に複数箇所を変更するのではなく、1か所ずつ改善しましょう。どの変更が効果を発揮したのか、またどの部分に問題があったのかを明確に突き止めるためです。
例えば、ファーストビューのキャッチコピーを変更する場合、他の要素はそのままにしておくことで、変更した箇所の改善の効果を正確に測定でき、次の改善策を適切に立てられます。
改善は優先順位をつけて行う
効率的にLPを改善するためには、まず成果が出ない原因を分析し、その結果に基づいて優先順位をつけて改善を行うことが重要です。
例えば、アクセス数はあるがコンバージョン率が低い場合、ファーストビューやCTAボタンの見直しが優先されます。影響が大きい部分から順に改善することで、限られたリソースを有効に活用し、効果的な結果を得られるでしょう。
ランディングページ(LP)を改善すべきタイミング
LPを効果的に改善するには最適なタイミングを見極めることも大切です。ここからは、LPを改善すべきタイミングについて詳しく解説します。
直帰率が平均より高いとき
直帰率が平均より高い場合、ユーザーがLPに興味を持たずにすぐに離脱している可能性があります。これは、ターゲット層に対してLPの内容やデザインが魅力的でないことが原因なので、ファーストビューのキャッチコピーや画像、CTAボタンなどの改善が必要です。
ターゲットのニーズに合った情報を提供し、興味を引くように改善することで、直帰率を下げ、コンバージョン率を向上させられます。
コンバージョン率が低いとき
コンバージョン率が低いときもLPを改善すべきタイミングです。原因はCTAボタンのクリック率の低さにあるかもしれません。
ユーザーに興味を持って行動を起こしてもらうためには、CTAボタンの文言やデザインを見直す必要があります。例えば、CTAボタンを目立つ色に変更し、魅力的なメッセージを添えることで、クリック率を上げられるでしょう。また、ボタンの位置やサイズも調整し、自然に目に留まるよう工夫することも重要です。
ターゲット以外のユーザーが増えたとき
ターゲットとなるユーザーが少ない場合は成果につながる確率が低くなるため、ターゲット以外のユーザーが増えたときには、ターゲットニーズに最適なLPに改善する必要があります。
例えば、ターゲット層の関心や悩みに応じたコンテンツを追加し、デザインやメッセージを調整することで、ターゲット層の訪問が増え、成果につながる確率が高まるでしょう。
新しいキャンペーンを始めるとき
LPは商品やサービスに合わせて作り変えが欠かせないため、新しいキャンペーンを始めるときにはLPを改善すべきです。キャンペーンの内容やターゲットに最適化されたLPにすることで、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。
例えば、キャンペーン特有の魅力や特典を強調し、訴求力の高いデザインやメッセージを使用すれば、ユーザーがキャンペーンに積極的に参加しやすくなり、成果を最大化することが可能です。キャンペーン開始前にLPの改善を行うことが成功の鍵となります。
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ランディングページ(LP)の改善におすすめのツール
ここからは、LPの改善に役立つおすすめのツールについて、詳しくご紹介します。効果的なツールを活用して、LPのパフォーマンスを向上させましょう。
サイト解析ツール
LPの改善には、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどのサイト解析ツールが役立ちます。
Googleアナリティクスは、ユーザーの行動や流入経路を詳細に分析でき、どのページがよく見られているか、どこで離脱しているかを把握できるツールです。サーチコンソールは、検索キーワードのパフォーマンスやインデックス状況を確認でき、SEO対策に役立ちます。これらのツールを活用することで、LPの現状を正確に把握し、効果的な改善策を見つけやすくなるでしょう。
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ヒートマップツール
ヒートマップツールは、ユーザーがLP上でどの箇所を閲覧しているかを可視化する便利なツールです。ユーザーの関心が集まるエリアや、逆に見逃されている部分をひと目で把握できます。
例えば、クリックの多い部分やスクロールが止まる箇所が色で表示されるため、視覚的に分析が可能です。ヒートマップツールを活用することで、LPの改善ポイントを具体的に見つけ出し、ユーザーの興味を引く最適なレイアウトやコンテンツを作成する手助けとなります。
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表示速度チェックツール
LPの表示速度を確認するためには、表示速度チェックツールが非常に有用です。例えば、GoogleのPageSpeed InsightsやGTmetrixなどのツールを使うと、ページの読み込み速度を測定し、具体的な改善点を提案してくれます。
表示速度が遅いとユーザーが離脱しやすくなるため、これらのツールを活用して速度を最適化することが重要です。表示速度チェックツールを使うことで、画像の最適化や不要なスクリプトの削除など、具体的な対策を講じられます。
A/Bテストツール
アクセス数やコンバージョン率を比較するために、A/Bテストツールは非常に効果的です。A/Bテストツールを使うと、異なるバージョンのLPをユーザーにランダムに表示し、どちらがより高いパフォーマンスを示すかを測定できます。
例えば、キャッチコピーや画像、CTAボタンのデザインを変更した場合に、それぞれのバージョンの反応をデータで比較可能です。これにより、どの要素が効果的かを具体的に把握でき、最適なLPの構築に役立ちます。
画像圧縮ツール
画像圧縮ツールは、画像のファイルサイズを小さくすることでページの表示速度を上げます。例えば、TinyPNGやImageOptimなどのツールを使うと、画質を保ちながらファイルサイズを大幅に削減できるでしょう。表示速度が向上することで、ユーザーが快適にページを閲覧できるようになり、離脱率の低減にもつながります。
EFOツール
入力フォームの最適化を行うEFO(エントリーフォーム最適化)ツールは、コンバージョン率を向上させるために非常に有効です。
EFOツールを使うと、入力フォームの使い勝手を改善し、入力ミスや離脱を減らせます。例えば、フォームの項目を自動補完したり、ステップごとに進めるようにすることで、ユーザーの負担を軽減するのです。EFOツールの活用により、フォーム送信率が上がり、より多くのコンバージョンを獲得できるようになるでしょう。
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ランディングページ(LP)の改善事例
LPの具体的な改善事例を4つご紹介します。成功事例を参考にして、自社のLP改善に役立てましょう。
株式会社サイバーリンクス
株式会社サイバーリンクスは、情報通信技術を活用したサービスを提供する企業です。
LP改善のコンサルティングを受けることにした背景には、集客力の強化と新しいサービスの認知拡大のため、コンバージョン率の向上が求められていたことがありました。改善により、魅力が直感的に伝わる構成に変更、新たに「資料ダウンロード」を追加などが行われ、その結果、コンバージョン率が大幅に向上しました。
[参照:Ravigote「CUSTOMER’S VOICE 株式会社サイバーリンクス様」]
ディップ株式会社
ディップ株式会社は、人材サービス事業を中心にさまざまなビジネスソリューションを提供する企業です。
LPを改善した背景には、ユーザーが求める情報にたどり着けず離脱してしまうケースが多いという課題がありました。そこで、CTAボタン上のテキストを変更するなどデザインの見直しを行った結果、CTAボタンのクリック率が上昇し、資料ダウンロード率は約2倍になりました。
[参照:KARTE「KARTE Blocks Blog ディップ株式会社」]
エン・ジャパン株式会社
エン・ジャパン株式会社は、人材紹介や求人情報提供サービスを手掛ける企業です。
LPを改善した背景には、詳細ページへの導線が不適切で、遷移前後で求めている内容とのギャップが生じているという問題がありました。そこで、コンテンツの配置を見直し、LPからのナビゲーションを改善することで、問い合わせ率が約28%改善されました。
[参照:KARTE「KARTE Blocks Blog エン・ジャパン株式会社」]
株式会社プレイド
株式会社プレイドは、データ解析とマーケティング支援を専門とする企業です。
LPを改善した背景には、見込み顧客の行動分析から得たデータに基づきLPの内容の最適化をし検証を行うため、工数のかかる新規作成ではなく改善という方法を取ったということがありました。ファーストビューのテキストを変更し、流入ユーザーの興味を高めた結果、資料請求率が約3倍に向上しました。
[参照:KARTE「KARTE Blocks Blog 株式会社プレイド」]
ランディングページ(LP)を改善し効果を最大化しよう
LPを改善する際は、ユーザーのニーズに応えることを念頭に、ファーストビューの要素やコンテンツの構成、入力フォームの最適化など、細部にわたる見直しが必要です。
各種ツールを活用して、現状を分析したうえで具体的な改善策を実施することにより、ユーザーの満足度が向上し、コンバージョン率の最大化が期待できます。継続的な改善を心がけ、より効果的なLPを目指しましょう。
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