無料で使えるおすすめのファイル転送サービス8選!安全性や使用上の注意点
大容量のファイルを受け渡しする際に便利なファイル転送サービス。メールへのファイル添付の危険性が指摘されている昨今、ファイル転送サービスの利用が広がっています。本記事では、無料で使えるファイル転送サービス8つをご紹介。安全性や使用上の注意点とあわせて解説します。
目次
ファイル転送サービスとは?
ファイル転送サービスとは、インターネット上でデータファイルを送受信するサービスです。高画質の動画や画像、容量の大きい資料といった、メールなどに添付できないファイルを共有する際に便利です。
具体的には、送信側がファイル転送サービスのサイトにファイルをアップロードし、そのURLやパスワードを受信側に伝えることで、ファイルをダウンロードしてもらうというものです。大容量のファイルをインターネット上で送受信できるため、社外へのデータ送信はもちろん、テレワークなど多様な働き方にも適しています。
また近年は、PPAP(メールでパスワード付きZipファイルを送信後、別メールでパスワードを送信するセキュリティ対策方法)のセキュリティリスクが指摘されています。省庁や大企業ではPPAP廃止が加速していることもあり、今後ますますファイル転送サービスの利用が広がっていくでしょう。
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ファイル転送サービスの無料版・有料版の違い
ファイル転送サービスには無料で使えるものもありますが、有料版とはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、ファイル転送サービスの無料版・有料版の違いについて解説します。
広告表示の有無
無料版と有料版の大きな違いとして、広告表示の有無が挙げられます。無料版は広告収入によってサービスの運営を行っていることが多いため、使用中に広告が表示されます。画面が切り替わるたびに広告が表示されたり、ページの隙間に広告が掲載されたりするため、煩わしく感じることもあるでしょう。
有料版ではこのような広告表示が一切ないため、スムーズに操作できます。広告表示のないサービスを利用したい場合は、有料版を利用するのがおすすめです。
運用におけるサポートの有無
運用する上でのサポートの有無も、無料版と有料版の違いの一つです。基本的に、無料版にはサービス提供元からの運用サポートはありません。したがって、トラブル発生時は自社で対応する必要があります。
一方、有料版は運用する上でのサポートを受けられます。導入にあたっての不安や運用する上でのトラブルなどがあっても、サポート窓口に問い合わせをして解決できるため安心です。
セキュリティ性
セキュリティレベルも無料版と有料版で大きな差があります。転送データのウイルスチェックやアクセス制限などは、基本的に有料版にのみ搭載されている機能です。他にも、有料版なら既存システムと連動したID管理や、ファイル送信の履歴の閲覧・管理ができるため、高度なセキュリティ対策ができます。
個人間のやりとりなど、そこまで高いセキュリティレベルを求められない状況であれば、無料版でも問題ありません。しかし企業間のやりとりが多い場合や、機密情報が含まれるファイルを送受信する場合は、有料版を導入しセキュリティ対策を強化する必要が出てくるでしょう。
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ファイル転送サービスの使い方
基本的に、ファイル転送サービスの使い方は以下の3ステップです。
手順1.ファイルをサービスへ転送する
送信したいファイルをファイル転送サービスにアップロードします。サービスによってアップロードできるファイルサイズに上限があるため注意しましょう。上限を超えた場合はファイルを分割するか、圧縮してデータサイズを制限内に収める必要があります。
手順2.作成されたURLを受信者へ送信する
ファイルのアップロード完了後、共有用のURLが作成されます。共有用のURLを受信者にメールやメッセージ等で送ります。機密情報を扱う場合は、ダウンロードパスワードやダウンロード可能回数・期間を設定するなど、セキュリティ対策をしておきましょう。
手順3.受け取ったURLにアクセスしファイルを保存する
受信者は送られてきたURLにアクセスすれば、ファイルのダウンロードが可能です。パスワードが設定されている場合は、別途送られてきたパスワードを入力することでダウンロードが可能となります。
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無料で使えるファイル転送サービス8選を比較
ここでは、無料で使えるファイル転送サービスを8つ紹介します。
1.セキュアSAMBA
セキュアSAMBAは簡単にファイルの共有・編集が行える法人向けのオンラインストレージです。
デスクトップアプリ・Webブラウザ・スマートデバイスの3つのアクセス方法があり、ブラウザ版ではファイルのダウンロード用URLを作成することができます。セキュアSAMBAから直接受信者にダウンロード用URLを記載したメールを送信できるほか、ダウンロードURLの作成のみも可能です。
また、ダウンロード回数制限やパスワードなどの設定ができるため、社外へのファイル転送など、高いセキュリティレベルが求められる状況でも安心して利用できます。
提供元 | Chatworkストレージテクノロジーズ株式会社 |
初期費用 | フリー:無料 スモール、スタンダード、ビジネス:要問い合わせ |
料金プラン |
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導入実績 | 導入社数4,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
2.ACdata
ACdataは会員登録不要で使えるファイル転送サービスです。無料で1ファイル250GBまで転送可能で、容量無制限で利用できます。ACdataから直接メールの送信が可能なため、URLの共有も簡単です。
ファイル転送では会員登録不要ですが、無料会員に登録すると10GBのクラウドストレージが利用可能になります。また、イラストACや写真ACといったグループサイトのプレミアム会員になると、クラウドストレージの容量が30GBにアップグレードされます。
提供元 | ACワークス株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料会員:無料 プレミアム会員:1,635円(税込)/月 ※イラストAC・写真AC・シルエットAC等のグループサイトから登録 |
導入実績 | 総会員数1,000万人以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
3.GigaFile便
GigaFile便はユーザー登録不要で使えるファイル転送サービスです。1ファイル300GBまでであれば、容量・ファイル数無制限でファイルの転送ができます。また、アップロードしたデータは最大100日間保持されるのも特徴です。
GigaFile便はパソコン・スマートフォンから利用できます。また、iOSアプリにも対応しており、ダウンロードURLの短縮やアップロード履歴の確認が可能です。
提供元 | 株式会社ギガファイル |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
4.データ便
データ便は3ステップで簡単にデータの送信ができるファイル転送サービスです。1回の転送容量は、会員登録不要のライトプランで最大500MB、無料会員のフリープランで最大2GBとなっています。
また、ファイル受信者が送信者にダウンロード申請を行い、送信者が許可することでファイルのダウンロードが可能となる「セキュリティ便」という機能もあります。機密情報が含まれるデータを取り扱う場合など、よりセキュアな環境でファイル転送をしたいときにおすすめのサービスです。
提供元 | 株式会社ファルコ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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導入実績 | 月間500万人が利用 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
5.おくりん坊
おくりん坊は無料で使えるファイル転送サービスです。会員登録をせず利用する場合は500MB、会員登録をすれば最大2GBまでのファイルを送信できます。パスワードの設定はできませんが、会員登録をするとダウンロード回数やファイル保存日数の設定が可能となります。
提供元 | ビット・パーク株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 会員登録:無料 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
6.Filemail
Filemailは高速で安全に大容量ファイルを転送できるファイル転送サービスです。エンドツーエンドのデータ暗号化・ウイルススキャンなどのセキュリティ対策がされているため、安心してファイル転送ができます。
共有ファイルの追跡機能も備わっており、相手がファイルにアクセスしたかどうかも確認可能です。無料版は5GBまでのファイルを転送できます。
提供元 | Filemail AS, org |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料版:無料 ■月払い
■年払い
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
7.tenpu
tenpuは広告表示なしでスムーズに利用できるファイル転送サービスです。無料版は1GBまでのファイルの転送ができます。
アップロードされたファイルやデータ通信はすべて暗号化されているため、セキュリティ面も安心です。また、耐久性の高いストレージを利用しているので、障害によるファイル破損の心配もありません。
提供元 | 株式会社イノベーター・ジャパン |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | tenpu Free:無料 tenpu Pro:1,078円(税込)/月 もしくは 11,000円(税込)/年
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導入実績 | 導入社数200社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
8.delifile.link
delifile.linkは無料で使えるファイル転送サービスです。SNSアカウントでログインすれば、最大1TBのファイル転送ができ、セキュリティ対策も万全で高速で転送できるのが特徴です。また、転送履歴証明も発行されるため、ファイルの共有漏れを防げます。
提供元 | 株式会社フェアーウェイ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | Free:無料 SNS Member:無料 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
無料のファイル転送サービスを選ぶ際のポイント
無料のファイル転送サービスには使い勝手の良いものが多くありますが、中には質の悪いサービスもあります。使いやすく安心して利用できるサービスを選ぶためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここでは、無料のファイル転送サービスを選ぶ際のポイントについて解説します。
容量の制限がどの程度か
ファイル転送サービスによって、送信できるファイルの総容量や、1ファイルあたりのデータ容量の制限には差があります。特に、動画や高画質な画像などデータ容量の大きいファイルを頻繁に転送する場合は、上限の低いものだと一度に送信できない可能性があるため注意が必要です。
また、容量の制限だけではなく転送速度も重要なポイントです。転送スピードが遅いと大容量のファイルのアップロードに時間がかかり、業務に支障をきたすおそれがあります。
あらかじめ利用頻度や必要な容量を洗い出しておき、無料のサービスやプランでも問題ないか確認しておきましょう。
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安全性を強化できる機能は備わっているか
ビジネス利用の場合は機密情報が含まれているデータを取り扱うため、安全性は特に重視すべきポイントといえるでしょう。特に無料のファイル転送サービスの場合、セキュリティを強化できる機能が不足していることもあります。
具体的には、データ通信の暗号化やアクセス権の制限、パスワードの設定、ダウンロード有効期限の設定、転送履歴の閲覧といった機能が挙げられます。情報漏洩を防ぎ、安全にデータをやりとりするためにも、これらのセキュリティ機能が充実しているサービスを選びましょう。
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使い勝手が良いか
無料のファイル転送サービスを選ぶ際は、使い勝手の良さも確認することが大切です。直感的に使えるシンプルな操作画面のものなら、ツールの操作に慣れていない方でも簡単に利用できます。
また、多くの無料のファイル転送サービスは広告が表示されます。広告の表示頻度が高かったり、操作に支障が出る場所に表示されたりしないかもあわせて確認しましょう。
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無料のファイル転送サービスを利用する際の注意点
ファイル転送サービスは手軽に大容量データを送受信できる便利なサービスですが、利用にあたってはいくつか注意すべきポイントがあります。特に無料のサービスの場合はセキュリティ機能が不足しているものもあることから、より注意が必要といえるでしょう。
最後に、無料のファイル転送サービスを利用する際の注意点について解説します。
無料Wi-Fiはセキュリティリスクが高いため利用しない
無料Wi-Fiはセキュリティリスクが高いため、ファイル転送を行う際には利用しないようにしましょう。
特に通信が暗号化されていない場合は、第三者からファイルにアクセスされるリスクがあります。また、なりすましのアクセスポイントなどにより、情報を抜き取られたり、ウイルスを送り込まれたりするといった可能性もあるでしょう。
ファイル転送サービスを利用する際は、信頼できるWi-Fiを利用することが大切です。
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事前にサービス利用可能か受信者へ確認する必要がある
ファイル転送サービスを使ってファイルを転送する際は、あらかじめ受信者にサービスの利用が可能か確認する必要があります。
会社によっては、セキュリティ対策として、ファイル転送サービスの利用や特定のツールの使用、外部から共有されたリンクへのアクセスを禁止していることもあります。特に社外にデータを送信する際は、事前にデータの受信ができるか確認しておきましょう。
サービスによってはログを管理できない
無料のファイル転送サービスは、サービスによってログの管理ができないものもあります。特に、機密性の高いデータを取り扱う場合は、「誰が、いつ、どのファイルを転送またはダウンロードしたのか」といったアクセスログの管理が必須となるケースも多いため注意が必要です。
より細かい管理が必要な場合は、セキュリティ機能や管理機能が充実している有料版の導入を検討してみましょう。
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無料ファイル転送サービスを比較し最適な製品を導入しよう
ファイル転送サービスは、メールなどに添付できない大容量のファイルを転送できる便利なツールです。データの送受信がオンライン上で完結するため、迅速にファイルを共有できます。
無料で使えるファイル転送サービスも多く、法人・個人を問わずさまざまなシーンで利用が広がっています。一方で、無料のサービスはセキュリティ機能や転送可能なファイルの容量に制限があることが多いため、取り扱うファイルやセキュリティポリシーなどを確認した上でサービスを選ぶことが大切です。
本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、ファイル転送サービスを比較し自社に最適な製品を導入しましょう。
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