人材育成担当者におすすめの本10選!本を最大限に活用する秘訣
多くの管理職が直面する課題に、「人材育成」があります。人材育成は業務経験だけでなく知識も必要ですが、効率的に習得するにはどうすれば良いのでしょうか。本記事では、人材育成担当者におすすめの本10選を、人材育成の目的や本を最大活用する方法とあわせて紹介します。
目次
人材育成担当者におすすめの本10選
管理職として業務を遂行する中で、部下の育成に悩まれる方も多いはずです。ここでは、部下の育成に悩まれる人材育成担当者におすすめの本10選を紹介します。
1.マネジメント [エッセンシャル版] 基本と原則
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マネジメントの父とも呼ばれるP・F・ドラッカー氏が、『マネジメント——課題、責任、実践』の重要部分を初心者向けにまとめた本格的なマネジメントの入門書です。
マネジメントの仕事とは、実践することであり成果を出すことであると定義するドラッカー氏の経営学がこの一冊に凝縮されています。マネジメントをする方はもちろん、組織で働く全ての人が読むべき1冊です。
書籍名 | マネジメント【エッセンシャル版】基本と原則 |
著者 | P・F・ドラッカー:著 上田惇生:編訳 |
定価 | 2,200円(税込) |
出版社 | 株式会社ダイヤモンド社 |
2.人材マネジメント入門
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経営学者で一橋大学の名誉教授でもある守島基博氏の著書です。著者が利益重視時代に培った、勝ち組企業になるために必要な人材マネジメントや、ステップについて解説しています。人材マネジメントの考え方から評価方法まで幅広く解説されているため、人材育成を行う管理職の方はぜひ読んでおきたい1冊です。
書籍名 | 人材マネジメント入門 |
著者 | 守島 基博 |
定価 | 913円(税込) |
出版社 | 株式会社日経BP |
3.企業内人材育成入門
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複数の研究者で書かれた共著です。人材育成に悩み疲弊する現場に、心理学・教育学などのアプローチで人を育てる基本理論を紹介し、効果的な企業内教育をアカデミックの観点から解説しています。
人事業務に携わる人で体系的に学びたいと考えている方におすすめです。
書籍名 | 企業内人材育成入門人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ |
著者 | 中原淳:編著 荒木淳子/北村士朗/長岡健/橋本諭:著 |
定価 | 3,080円(税込) |
出版社 | 株式会社ダイヤモンド社 |
4.最高のコーチは、教えない。
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元メジャーリーガーで、現在は千葉ロッテマリーンズの監督をしている吉井理人氏の著書です。どうすれば相手のモチベーションや能力を引き出し成果が出せるのか解説し、教えるのではなく自分の頭で考えさせるコミュニケーション手法を取り入れています。
コミュニケーションの手法などで、部下の育成に悩む管理職の方におすすめの本です。
書籍名 | 最高のコーチは、教えない。 |
著者 | 吉井理人 |
定価 | 1,650円 (税込) |
出版社 | 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン |
5.WORK RULES!
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Google人事担当上級副社長のラズロ・ボック氏が、Google急成長の要因や働き方を公開した本です。Googleが欲しがる最高の人材や、働く人の仕事の不安と不満をなくす方法などが書かれています。
21世紀最強企業のノウハウを取り入れ、採用・育成・評価の仕組みを改善したいと考えている人事職の方におすすめです。
書籍名 | ワーク・ルールズ!君の生き方とリーダーシップを変える |
著者 | ラズロ・ボック著/鬼澤 忍訳/矢羽野 薫訳 |
定価 | 2,178円(税込) |
出版社 | 株式会社東洋経済新報社 |
6.SUPER BOSS
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経営者や投資家・映画監督など、200以上も取材経験のあるシドニー・フィンケルシュタイン氏の著書です。10年以上の歳月をかけて分析した、「突出した有能な人を育てる」戦略を紹介しています。
管理職が読めば業績を高める方法を学べ、社員が読めばスーパーボスを見分けられるようになるため、どの役職にも役立つ1冊です。
書籍名 | SUPER BOSS(スーパーボス) |
著者 | シドニー・フィンケルシュタイン(著),門脇 弘典 訳 |
定価 | 1,980円(税込) |
出版社 | 株式会社日経BP |
7.会社を強くする人材育成戦略
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日本の働き方を長年研究して、日本有数のシンクタンクで所長を務める大久保幸夫氏の著書です。自社にあった人材育成のフレームワークや、タレント・マネジメントの実践方法などが書かれています。
さまざまな企業の事例やアンケート調査をもとにしているため、実例をもとに学べる点がおすすめです。
書籍名 | 会社を強くする人材育成戦略 |
著者 | 大久保 幸夫 |
定価 | 946円(税込) |
出版社 | 株式会社日経BP |
8.トップ企業の人材育成力 ―ヒトは「育てる」のか「育つ」のか
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数々の一流企業を渡り歩いた北野唯氏が、ビジネスシーンの最前線で活躍するスペシャリスト8人と共著で書かれた本です。組織のあり方や働き方の課題について書かれており、今後の展望についても書かれています。
採用と人事が優れている会社は事業も強いと考える著者が明かす、トップ企業の人材育成を学びたい人事担当者必見です。
書籍名 | トップ企業の人材育成力 ヒトは「育てる」のか「育つ」のか |
著者 | 北野唯我 |
定価 | 1,980円(税込) |
出版社 | 株式会社さくら舎 |
9.人材育成の教科書
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素材として期待される「人材」や会社にいるだけの「人在」を会社の財産である「人財」に変えるには、教育が必要だと提唱してる本です。会社の教育次第で、「人財」にも「人罪」にもなることが書かれています。
「人材」の育成に悩んでいる管理職や、会社に必要な「人財」になりたい社員におすすめの本です。
書籍名 | 人材育成の教科書 |
著者 | ダイヤモンド出版社編集部 |
定価 | 1,760円(税込) |
出版社 | 株式会社ダイヤモンド社 |
10.HIGH OUTPUT MANAGEMENT
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シリコンバレーのトップやマネジャーたちに読み継がれているアンドリュー・S・グローブ氏の著書です。「アウトプットを最大化する仕事の基本原理」や「マネジャーが最も注力すべき仕事」、「タイムマネジメントの方法」など実践的で役に立つ情報が書かれています。
マネジャーが悩みやすい人事評価などを実践的に学べる経営書です。
書籍名 | HIGH OUTPUT MANAGEMENT |
著者 | アンドリュー・S・グローブ(著)小林 薫(訳)ベン・ホロウィッツ 序文 |
定価 | 1,980円(税込) |
出版社 | 株式会社日経BP |
人材育成の目的とは?
人材育成の目的は、社員を企業の発展に貢献できる人材に育てる事です。企業の発展が目的であるため、仕事のできる社員を育成するだけではなく、主体性や自律性の向上を重視し自分の意志で行動できる社員の育成が大切です。
人材育成を行うには、目的の明確化・個々の考えの尊重・実践・サポート態勢など、さまざまなステップがあります。人材育成を通じて、社内全体で人材育成のミッションやビジョンを共有し、実現に向けた施策を実施できる状態にしましょう。また、組織内でPDCAを回す取り組みも必要です。
▷人材育成とは?大切な考え方や目的・具体的な方法を紹介!
人材育成本を最大限に活用する方法
人材育成の方法を考えるにあたり、人材育成本などを読む方も多いはずです。しかし、本を読んでインプットしても、アウトプットできなければ意味がありません。ここでは、人材育成本を最大限に活用する方法を4つ紹介します。
人材育成の目的・課題を明らかにする
人材育成本はさまざまな題材を取り上げているため、自社に適した本の選定は非常に難しいです。そのため、人材育成関連の本を読み始める前に、企業が抱える人材育成の目的や課題・育成の目的などを明確にしましょう。
会社や部署により、目的や課題は異なります。自分の管轄している組織の目的や課題を明確にし、人材育成本を活用することで課題解決に繋がる可能性が高まります。
複数の人材育成本を参考にする
人材育成を学ぶ際、本は複数冊読むことをおすすめします。似たようなタイトルが並んでいる場合もありますが、各著書により伝えたいメッセージや対象の企業、時代背景が異なります。そのため、複数読むことで自社に必要な情報を全体的に網羅できるのです。
複数の人材育成本を参考にし、自社に必要な部分だけを抜粋して参考にするとより効率的です。
本の内容を実践する
人材育成本を読んだら、内容を実践するようにしましょう。本を読んだだけでは、時間がたつと内容を忘れてしまう可能性があります。人材育成本は理論が書かれている場合が多く、実践してみなければ内容が頭に入らないこともあります。
本を実践し現場で新たな課題を見つけていく中でPDCAを回し、自社に合った人材育成方法確立に向けて本を役立てましょう。期間を決めて日々の業務に取り入れることもおすすめです。
熟読する
人材育成本は一度ではなく、自分の参考になりそうな部分は何度も熟読しましょう。人材育成本は複数の学問に基づいたアカデミックな内容も多いです。そのため、何度も熟読することでより自分の知識として蓄積できます。
もっともよくない例は、新しい本をどんどん読むことです。効果的に読書を進めるためにも、自分がいいと思った本を繰り返し読み、内容の理解に繋げてください。
▷人材育成で重要なマネジメントスキルとは?重要性や課題を解説
おすすめ本を活用し人材育成を成功させよう
本記事では、人材育成担当者におすすめの本10冊と人材育成本の活用方法を紹介しました。人材育成本はさまざまあり、どれを読んでいいかわからない方も多いはずです。まずは、紹介した10冊の中から気に入った1冊を探して熟読するようにしましょう。
また読んだ本の中で参考になった箇所は何度も読み直し、業務に活かしてください。本記事を参考に、人材育成の見直しや業務の効率化を推進しましょう。
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