ホームページアドレス(URL)とは?決め方やドメインの取得方法などの基礎知識

最終更新日時:2024/04/11

ホームページ制作

ホームページアドレスとは

ホームページの公開には「ホームページアドレス(URL)」の設定が必要です。では、ホームページアドレスにはどのような役割があるのでしょうか。本記事では、ホームページアドレス(URL)とは何か、決め方やドメインの取得方法などの基礎知識を紹介します。

ホームページアドレスとは?

ホームページアドレスとは、インターネット上の住所を表す文字列のことで、インターネット上に公開されているすべてのホームページに設定されています。したがって、一定の規則のもとに、独自の文字列を設定しなければなりません。

ホームページアドレスはブラウザのアドレスバーから確認できるほか、アドレスバーに入力することでいつでもそのホームページを閲覧できます。

ホームページアドレスとURL・ドメインとの違い

ホームページアドレスと混同されがちなURL・ドメインとの違いを解説します。

URLとは

URLとは「Uniform Resource Locator」の略称であり、ホームページアドレスと同じものと考えて問題ありません。どちらもインターネット上の住所を表す文字列を指します。

なお「ホームページアドレス」という言葉は比較的新しく、わかりやすさを重視して「URL」を呼び変えたものであると言われています。世代や知識量によっては「URL」のほうが馴染みがある一般的な言葉である、という感覚の方がいることも頭に留めておきましょう。

ドメインとは

ドメインとは、ホームページアドレスの一部であり、ホームページアドレスの「://」と「/」の間の文字列を指します。

たとえば、ホームページアドレスが「https://bizx.chatwork.com/」だった場合、「bizx.chatwork.com」の部分がドメインです。ドメインは「インターネット上の住所」といった役割であり、そのホームページのブランド価値を左右するシンボルでもあります。

ドメインはさらに「共有ドメイン」と「独自ドメイン」に分けられます。

共有ドメイン

共有ドメインとは、レンタルサーバーなどのWebサービス(ホームページを作る機能、設置する機能を提供するサービス)を提供している事業者が所有しているドメインです。

共有ドメインは、提供元の事業者と契約することで無料で取得でき、契約者同士で共有して利用することから「共有ドメイン」と呼ばれています。

共有ドメインには、事業者が指定する文字列が含まれており、当該部分を利用者側が省略・削除することはできません。また、共有ドメインは提供している事業者の管理下にあるため、事業者がサービスを停止すると使えなくなってしまう点に注意が必要です。

独自ドメイン

独自ドメインとは、自社が独自で所有、運用できるドメインです。共有ドメインとは異なり、ドメインの文字列を自由に設定できるのが特徴です。

独自ドメインによるホームページは、インターネット上でのブランディングや信頼性の向上につながりますが、唯一無二であることが求められるため既に使用されている文字列は使用できません。

使用したいドメインがある場合は、早い者勝ちの仕組みにて専門機関に割り当ててもらうか、現在の持ち主に使用権を譲ってもらう必要があります。

ホームページに必要となるドメインとは?取得する方法や費用・おすすめのサービス

ホームページアドレス(URL)の構造

ホームページアドレス(URL)は、5つの要素で構成されています。

スキーム名

スキーム名とは、通信手段を表す文字列のことです。

ホームページアドレスでは「http://」の部分を指し、「http」と記載されていることで、それがホームページ用のアドレスであることを表しています。

なお、近年は「http」ではなく「https」がスキーム名の主流となっています。これは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略称で、暗号化された安全性の高い通信であることを意味しています。

ホスト名(サブドメイン名)

ホスト名とは、「https://」の直後の文字列を指し、サブドメイン名とも呼ばれています。

多くのホームページが「https://www.◯◯◯〜」となっており、この場合は「www」の部分がホスト名(サブドメイン名)となります。なお「www」は省略可能で、他にも自由にホスト名(サブドメイン名)を設定できます。

例えば、多くの事業を同一ドメインで展開する「yahoo.co.jp」におけるホスト名(サブドメイン名)は以下の通りです。

ヤフーニュース https://news.yahoo.co.jp
ヤフートラベルhttps://travel.yahoo.co.jp
ヤフーショッピングhttps://shopping.yahoo.co.jp

このように、ホームページのホスト名は「www」を使うことが多いですが、さまざま事業を展開し、複数のホームページを用意する組織においては、別々のサブドメインを設定することで、ホームページを別個に管理することもできます。

ドメイン名

ドメイン名とは、ホームページアドレスの「www.」の直後の文字列を指しますが、さらに2つの要素から構成されています。

例えば「https://www.example.ne.jp」というホームページアドレスの場合、「example」の部分は自由に設定でき、「ne.jp」はいくつかある選択肢の中から選んで設定する仕組みになっています。

ドメインの後半部分は、以下のようにあらかじめ決められており、それぞれに明確な意味があります。いくつかの例を示します。

.jp日本を意味するドメイン(Japan)
.co.jp日本企業を意味するドメイン(corporation+Japan)
.com主に商用であることを意味するドメイン(commercial)

ドメインを設定する際は、上記のような意味を理解したうえで、用途に合わせて適切なものを選択するとよいでしょう。なお、ドメインはホームページのブランディングに重要な意味を持つうえに、原則として途中で変更することはできません。

サブディレクトリ名

サブディレクトリ名とは、ホームページの内部を表す文字列です。ホームページアドレスを「マンションの住所」とした場合、サブディレクトリ名は「部屋番号」と考えるとわかりやすいでしょう。

たとえば、会社概要ページが「https://www.example.ne.jp/company/」というアドレスだった場合、「company」の部分がサブディレクトリ名となります。

サブディレクトリ名も自由に設定できますが、ユーザーがそのページの内容を推測できるような文字列を設定するのが一般的です。

ファイル名

「https://www.example.ne.jp/company/◯◯◯」というアドレスだった場合、「◯◯◯」の部分がファイル名であり、「company」のフォルダの中に「◯◯◯」というファイルが入っていることを意味します。

ファイル名も自由に設定できますが、ユーザーが何のファイルなのかを推測できるような文字列を設定するのが一般的です。

なお、ファイル名は省略することも可能です。各ディレクトリ内やトップページにインデックスファイルと呼ばれる情報が設定されていれば、URLにファイル名を省略した場合にはそのファイルが表示される仕組みになっています。多くのホームページでは、インデックスファイルの設定が推奨されています。

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ホームページアドレス(URL)の決め方

ホームページアドレス(URL)を決める際に、チェックしたい5つのポイントを紹介します。

ビジネス目的であれば独自ドメインを取得する

ビジネス目的のホームページを作る場合は、必ず独自ドメインを取得しましょう。

共有ドメインは、あくまでも所有している事業者からドメインを間借りをしている状態のため、自社のコントロールが及ばない点が最大のデメリットです。そのため、事業者がサービスを停止してしまえば、同時にホームページも閲覧できなくなってしまいます。

ある日突然、自社のホームページが表示できなくなると、訪れようとしたユーザーの信頼を失ってしまう可能性があるうえ、自力で復旧することもできません。特別な事情がない限りは独自ドメインによる運用がおすすめです。

ホームページの内容がわかる文字列にする

ホームページアドレスは、公開するホームページの内容を推測できる文字列にしましょう。

ホームページアドレスが無意味な文字列の羅列では、ユーザーにとって内容がわかりにくい上、「怪しいホームページではないか?」と不審感を与えてしまいがちです。また、SEO(検索エンジン最適化)の観点から見ても、検索上位に表示されにくく、機会損失につながる可能性があります。

ホームページアドレスは、会社名・製品名・サービス名・コンテンツ名など、ユーザーがホームページの内容を予測しやすいものにしましょう。コンテンツを作成する側にとっても、そのほうが管理が容易になります。

短くわかりやすい文字列にする

ホームページアドレスは、短くわかりやすい文字列にすることも重要です。短ければ短いほどユーザーが認識しやすく、タイピングミスを防止できるためです。

その他にも、口頭で説明する場合や名刺に記載する場合など、ホームページアドレスが長いことがデメリットになるケースが多いため、極力短くわかりやすいものにしておくのが無難です。

ホームページアドレスの独自ドメインにユニーク性を設けるのはブランディングの基本ですが、そこに続くディレクトリ名やファイル名に創意工夫を発揮するのは逆効果と言われています。ホームページはインターネット上の図書館によく例えられているので、索引のように誰にでもわかりやすいホームページアドレスを設定しましょう。

全角英数字や日本語は含めない

ホームページアドレスには、全角英数字や日本語は含めないようにしましょう。

ホームページアドレスに全角英数字や日本語を含めることもできますが、あまりおすすめしません。なぜなら、SNSでホームページアドレスをシェアしたり、メールで送信したりすると「ピュニコード」と呼ばれる規則性のないランダムな文字列に変換されてしまうことがあるためです。

変換後のアドレスからホームページの内容は予測できないため、ユーザーは不審感を覚えたり、アクセスを控えたりする可能性があります。また、海外のユーザーにとっても視認性の悪い文字列になってしまいます。

商標権の侵害に注意する

ホームページアドレスを設定する際は、商標権の侵害に注意しましょう。既に商標登録されている文字列を使ってしまうと、商標権侵害となり訴えられる恐れがあるためです。

ホームページアドレスやドメインは自由に設定できますが、固有名詞に該当しそうな単語を使う際には、必ず商標の侵害にならないかを確かめるようにしましょう。以下のサイトに確認方法が詳しく解説されています。

[参照:特許庁「商標を検索してみましょう」]

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ホームページアドレス(URL)の取得方法・設定手順

ホームページアドレス(URL)の取得方法と設定手順を、以下に3つのステップで解説します。

ドメイン名を決める

まずはホームページアドレスの母体となる独自ドメイン名を決めましょう。

ドメインに指定できる文字数は、半角英数字3文字以上〜63文字以下と定められています。また、既に使用されているドメインは設定できません。そのため、条件に合った候補を複数用意しておく必要があります。

ドメインを販売している業者のホームページから、設定しようとしているドメインがすでに利用されているかどうかをチェックできるようになっているため、独自ドメインの検討段階に確認しておくとよいでしょう。

ドメインを購入する

ドメイン名が決まったら、販売業者からドメインを購入します。

中小企業の場合は、販売業者からドメインの購入と同時に、同じ業者からレンタルサーバーを契約することになるケースがほとんどです。キャンペーン期間などを上手に活用すれば、初期コストを押さえることも可能となるため、ドメインを購入する際には、こまめにチェックしておくとよいでしょう。

サーバーと紐付けする

最後に、購入したドメインをサーバーと紐付けます。

ドメインの販売業者から設定マニュアルが配布されているため、マニュアルに沿って設定を行いましょう。中には設定をサポートしてくれるサービスもあるため、初めての場合や自信がない場合は、事前にサポートの有無を確認しておくと安心です。

ホームページ作成ツールおすすめ9選比較!無料・初心者でも使えるツールを紹介

ホームページアドレスは企業名・サービス名がおすすめ!

ホームページアドレス(URL)は、ホームページのインターネット上の住所を表す文字列です。独自ドメインを設ければ、アドレスのすべてを自由に設定できますが、ユーザーや検索エンジンへのわかりやすさに配慮して、企業名やサービス名を含めるなどの工夫が必要となります。自社に最適なホームページアドレスを設計し、質の高いホームページ作成を実現しましょう。

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