ホームページを開設する方法!必要なものや手順・費用をわかりやすく解説
ホームページの開設にはいくつかの方法があります。ホームページ公開を検討している人の中には、どのような開設方法があるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。本記事では、ホームページを開設する方法を、必要な知識や手順とあわせて解説します。
目次
ホームページを開設する方法
ホームページを開設するには、自分自身でホームページを作成する方法とホームページ制作会社に依頼して作成してもらう方法の2つがあります。
どちらにもメリット、デメリットがありますので、自分の状況に合わせて選択することが大切です。以下に詳しく解説します。
自分で作成する
ホームページを自分で作成する場合、CMS(コンテンツ管理システム)を利用する方法と、ホームページの記述言語であるHTML/CSSを直接記述して作成する方法の、2つの選択肢があります。
CMSを利用する
WordPressなどのCMSを利用すれば、サイトの骨格となるテンプレートがすでに用意されているため、知識がなくても比較的簡単にホームページを作ることができます。
テンプレートに沿って必要な項目を入力するだけで、CMSがページを自動で生成するため、初心者でも扱いやすいのが大きな魅力です。また、近年は生成AIを使ってホームページを作ることも可能になりました。いずれにしても、ホームページを作るための技術的な難易度は、年々下がり続けています。
▷【初心者向け】CMSとは?メリット・デメリットや種類、機能をわかりやすく解説
HTML/CSSを記述する
HTML/CSSを手作業で記述すれば、一切の制限なくオリジナリティ溢れるホームページを作ることができます。
しかし、HTMLやCSSの知識が必要なので、技術的なハードルは高くなります。ホームページ制作の経験があり、自力で一から作り上げたい方におすすめの方法です。
ホームページ制作会社に依頼する
自分でホームページを作成する手間と時間を確保できない場合には、ホームページ制作会社に依頼することも検討すべきでしょう。
プロの制作会社なら、高い専門性を持って魅力的なホームページを作ってくれます。コストはかかりますが、品質の高さとスピードを重視するならば、外注が賢明です。
▷サブスク型ホームページ制作会社8選|メリット・デメリットや従来型との比較
ホームページ開設に必要なもの
ホームページを開設するためには、いくつか必要なものがあります。
しかし、さほど難しい要素はありませんので、ポイントさえ覚えれば必要な時に短時間でホームページを立ち上げることができるようになります。具体的にどのようなものが必要なのか、簡単にご紹介しましょう。
サーバー
まずは、サーバーを確保する必要があります。
サーバーとは、ホームページのデータを保存する専門のコンピュータのことです。用意したサーバーにホームページのデータを置くことで、はじめて世界中のユーザーがインターネットを経由してそのホームページにアクセスできるようになります。つまり、サーバーがないとホームページの試作にすら取り掛かることができません。
ドメイン
次に、ドメインを取得しましょう。
ドメインは、ホームページがインターネット上のどこにあるのかを示す情報です。ホームページの住所に例えると分かりやすいでしょう。つまり、「ホームページ」と言う名の住宅を建てるためには、前もって住所を確保しておく必要があるということです。
また、ドメインはブランディングにも大きな役目を持っています。目指すホームページ像をしっかり固めたうえで、適切なドメインを取得することが大切です。ドメインは後から変更できるものの、ドメインの変更によって、既存ユーザーがサイトにアクセスできなくなる、外部リンクが無効になるなどのデメリットが生じます。
近年はツールの進化によって、デメリットもある程度解消できるようになってきましたが、ドメイン変更は負担の大きい作業であることに変わりはありません。最初によく考えて、長く使い続けられるドメインを考案しましょう。
コンテンツ
最後に、コンテンツを用意します。
コンテンツとは、ホームページに掲載する文章や画像、動画などの情報資料などです。ホームページを作るうえで最も重要な要素と言えます。質の高いコンテンツを用意できれば、多くのユーザーが集まる魅力的なホームページを構築できるはずです。
ホームページ開設にかかる費用
ホームページの開設費用は、大きく分けて「準備にかかる費用」と「作成にかかる費用」の2つがあります。
以下に示すのは、一般的な相場の目安です。ただし、ホームページの規模や開設過程によって大きく変動する可能性がありますのでご注意ください。
【ホームページ開設準備にかかる費用】
- サーバーの契約と維持費用: 月額1,000円前後から
- ドメインの作成と維持費用: 年間1,000円前後から
【ホームページ作成にかかる費用】
- CMSを利用する場合: 無料~月額1,000円程度
- HTML/CSSを記述する場合:PCなどの作業環境があれば実質無料 、制作会社に依頼する場合は30万円前後から
サーバーとドメインの取得はどのケースでも必須ですが、わずかな費用負担で済むでしょう。しかし、その後はホームページの作成方法次第で費用が大きく変わってきます。自身で制作する場合、CMSを利用すれば低コストで済むほか、自らプログラミングして制作できれば、原則として費用は発生しません。
一方で、制作会社に依頼すれば高額になりますが、高品質なホームページをスムーズに手に入れることができます。ホームページの目的や予算に合わせて、適切な選択を行いましょう。
▷ホームページの維持にかかる費用と内訳|維持費を抑えるための秘訣も紹介
ホームページは初心者でも自分で簡単に開設できる
制作会社にホームページを依頼すれば、手間をかけずに高品質なサイトを手に入れることができますが、相応の予算が必要です。
しかし昨今は、プログラミングの知識がなくても利用できる便利なツールが多数登場しており、初心者でも簡単に高品質なホームページを開設できるようになりました。このようなツールを使えば、初期投資を抑えつつ、自分だけのホームページを作ることができます。
自分でホームページを一から作成すれば、サイト運営に対する理解が深まり、後々の管理もスムーズになるでしょう。
▷ホームページを自分で制作する方法!初心者におすすめのツールや自作のメリット・デメリット
ホームページの開設手順
ホームページを開設するには、いくつかの段階を経る必要があります。以下に、事前の準備から公開後のメンテナンスまで、手順を踏んで解説します。
ホームページ制作の目的を決める
ホームページを開設する最初のステップは、ホームページの目的を明確にすることです。
ターゲットとするユーザーは誰か、どのような情報を提供したいのか、サイトを通じて何を達成したいのかを考えます。これらの目的がホームページのデザインや構造、コンテンツに直接影響を与えるため、計画の初期段階でしっかり目的を定めることが重要です。
ホームページの制作方法を決める
ホームページの構想が固まったら、自分で作成するか、プロの制作会社に依頼するかを選択します。
シンプルなホームページを作成するのであれば、CMS(コンテンツ管理システム)を利用して自分で作成することでコストを抑えられます。一方で、制作会社に依頼すると費用はかかりますが、より専門的で質の高いサイトを用意できます。
ホームページのコンテンツを考える
ホームページに掲載するコンテンツを考える際には、ターゲットとするユーザーが求める情報を提供することが重要です。
ホームページの種類別に、一般的に必要とされるコンテンツを以下の表にまとめました。
ホームページの種類 | 必要なコンテンツ |
コーポレートサイト | 会社概要、事業内容、製品/サービス紹介、ニュースリリース、お問い合わせフォーム |
サービスサイト | サービス概要、利用方法、料金プラン、ユーザーレビュー、FAQ、お問い合わせフォーム |
ECサイト | 商品カタログ、購入手続き、ユーザーレビュー、特定商取引法に基づく表記、カート、お問い合わせフォーム |
リクルートサイト(採用サイト) | 企業理念、募集職種、福利厚生、社員インタビュー、エントリーフォーム |
LP(ランディングページ) | 製品/サービス紹介、特長、利用者の声、購入または問い合わせへの誘導、お問い合わせフォーム |
ただし、こちらの表はあくまで一例です。各ホームページにはそれぞれ目的やターゲットが細分化されているため、独自のコンテンツを競合サイトに勝てる内容にまで練り上げる必要があります。
ホームページ全体の構成(サイトマップ)を決める
ホームページの構成を大きく分けると、サイト全体の階層構造を示すサイトマップと、各ページのレイアウトを決めるワイヤーフレームの2種類があります。
まずはサイトマップを作成し、トップページから細かいカテゴリページまでの全体像を設計しましょう。ホームページは階層構造になっているため、情報を整理して分かりやすく提示することが重要です。
各ページのレイアウト構成(ワイヤーフレーム)を決める
次に、各ページのレイアウトを決める「ワイヤーフレーム」を作成します。
ワイヤーフレームは、テキストや画像をページのどこに配置するかを示した図です。一般的なレイアウトとしては、シングルカラム・2カラム・3カラムなどのタイプがあります。目的に沿って上手に使い分けてください。
シングルカラムレイアウト
シンプルで見やすい王道のレイアウトです。昨今のデザイントレンドではユーザー体験を優先するアプローチが重視されるためか、情報量が少ないサイトやストーリーテリングを重視したいコンテンツに特に適しているシングルカラムレイアウトが人気を集めています。
2カラムレイアウト
主要コンテンツと補助的な情報やナビゲーションを分けて配置するのに適しています 。このレイアウトは、読みやすさとアクセス性のバランスを取りつつ、サイドバーを活用して追加情報を提供するのに有効です。
3カラムレイアウト
さらに多くの情報を分類して提示するのに適しており、主要コンテンツ、ナビゲーション、広告や関連情報などを同時に表示できます。このレイアウトは、情報量が多いポータルサイトやニュースサイトで好まれます。
サーバーを契約する
レイアウトが決まったら、サーバーを契約して用意しましょう。
サーバーは、インターネット上にホームページのデータを置くためのコンピューターです。自前のサーバーを用意できる大企業以外は、一般的にレンタルサーバーを契約することが多いでしょう。
▷ホームページ作成に必要なサーバーとは?選び方や種類・おすすめのサーバーを紹介
ドメインを取得する
サーバーが契約できたら、ドメインを取得しましょう。
ドメインには、共有ドメインと独自ドメインの2種類がありますが、ビジネス用途のサイトであれば独自ドメインの取得が推奨されます。ドメインは世界中で同じものは一つだけであり、一度他の人に取得されてしまうと同じドメインは使用できません。思いついた時点で早めに取得しておくとよいでしょう。
▷ホームページに必要となるドメインとは?取得する方法や費用・おすすめのサービス
ホームページを公開する
以上の手順を踏んで、遂にホームページを公開します。ホームページ公開時には、PCやスマホなどの異なるデバイスでも正常に表示されるかチェックしましょう。
そして、ホームページを運用するうえでは、定期的なコンテンツの更新が欠かせません。常にユーザーにメリットを与えるコンテンツを考えて、随時公開していくための仕組みを整えましょう。
ホームページの開設が簡単にできるサービス
近年においては、プログラミングの知識がなくても、誰でも気軽にホームページを作成できるサービスが増えています。手軽に利用でき、かつ機能が充実したサービスを紹介します。
Slideflow
SlideflowはPowerPointファイルをアップロードすると、内容を自動でHTMLやCSSに変換し、ホームページとして公開できるサービスです。
また、アップロードしたホームページは、ソースコードを書き出せばSlideflowのプラットフォームに縛られない開発が可能です。Slideflow解約後でも、自社のサーバーにアップロードし直すなどの、柔軟な運用を継続することが可能です。
提供元 | 株式会社デジタルレシピ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 24,800円~/月 |
機能・特徴 | 独自ドメイン、SEO設定、リンクの設定、フォームの設置、トラッキングコードの設定、HTML/CSS書き出しほか |
URL | 公式サイト |
ジンドゥー
ジンドゥーはプログラミングやデザインの専門知識を必要とせずに、簡単にホームページ作成に挑戦できるサービスです。
豊富に用意されたレイアウトを選んで写真をアップロードすれば、あとは文章を追加するだけで理想のホームページがたったの数クリックで作れます。パソコンやスマホからいつでも編集が可能であり、特別な作業環境も一切不要です。定番のデザインから最新のトレンドデザインまで幅広くカバーされています。
提供元 | 株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | AIビルダー
クリエイター
|
機能・特徴 | プログラミング・デザインの専門知識が不要、豊富なレイアウト、ドラック&ドロップで写真のアップロードが可能、SEO、スマホ・タブレットで作成可能ほか |
URL | 公式サイト |
ペライチ
ペライチは、誰でも簡単に売上アップを目指せるホームページを作れるサービスです。
専門知識がなくても、スマホ対応の本格ホームページがあっという間に作成できます。簡単な操作で作成が可能なうえ、初心者の方へのサポートも充実しています。フォーム、決済、予約、メルマガ等、ビジネスに必要な機能を、低価格でオールインワンに揃えることができるでしょう。
提供元 | 株式会社ペライチ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 年間契約
従量課金
|
機能・特徴 | ページ編集、各種決済対応、アプリ、SNS連携、テーマカラーカスタマイズ、ページアニメーション、フォーム設置、独自ドメイン、AIアシスト、アクセス解析、タグ(HTML/CSS/JS)埋め込み、予約、メルマガ配信、デザインカスタマイズ、パスワード保護、ファイルダウンロード、CMS(ブログ)ほか |
URL | 公式サイト |
まずは自作のホームページ開設から始めてみよう!
本記事では、ホームページ開設の方法やポイントを解説しました。今や、専門的な技術がなくてもホームページを開設できる時代になりました。直感的な操作で美しいサイトが作れるサービスも豊富にあり、初心者でも簡単に自分のホームページを持つことができます。まずは自作のホームページ開設に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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