スマホ対応のおすすめ会計アプリ8選|iPhone・Androidで使える無料のアプリとは?

最終更新日時:2023/05/24

会計ソフト

スマホ対応の会計アプリ

日々の経理業務を効率化する会計ソフト。昨今はアプリ対応の会計ソフトも多数開発され、手軽に収支管理をしたい人の間で需要が高まっています。本記事では、無料で使えるiPhone・Android対応のおすすめ会計アプリ8選を比較ポイントや注意点とあわせて紹介します。

スマホでも会計アプリ(会計ソフト)は利用できる

事業収支の記録や決算書の作成を効率化するために活用される会計ソフトですが、多くはスマホに対応したアプリの提供もおこなっています。そのため、スマホでも会計ソフト(会計アプリ)が利用可能です。

スマホ対応の会計アプリでは、パソコンで利用するソフトと同様に収支の管理や記帳などができます。また、レシートや領収書をカメラで読み取るだけで自動的に仕訳をおこなってくれるなどの便利機能が搭載されたものもあります。

会計ソフトとは?何ができる?初心者が理解しておくべき機能や種類

会計業務をアプリでおこなうメリット

PCではなくアプリ上で会計アプリを利用することによって様々なメリットが得られます。

場所を選ばずに経理業務ができる

スマホやタブレット上に会計アプリがあれば、特定の場所に左右されず外出先や出張先など様々なシーンで会計アプリを利用することができます。

パソコンに比べてスマホ・タブレットは持ち運びやすく、アプリの起動も普段使っているスマホアプリを開く感覚でおこなえるため、スキマ時間を活用して手軽にデータ登録することもできます。また、その手軽さから登録漏れや登録忘れなどの発生防止にもつながるでしょう。

バックアップを確保できる

バックアップを確保できる点も会計アプリのメリットのひとつです。本来であれば、領収書は5年間~の保管が義務付けられているため、保管する手間や場所が必要となります。

しかし、会計アプリの種類によっては、領収書の撮影データをバックアップとして保管する機能が搭載されています。そのため、領収書を保管する手間や場所が不要となり、万一紛失した場合でも撮影データが残っているため問題ありません。

経理業務を効率化できる

会計アプリでは、レシートや領収書を撮影するだけで自動仕訳をおこなってくれたり、取引先と金額など簡易的な情報を入力すれば自動で記帳してくれたりするなど、経理業務の効率化にも役立ちます。

手作業で経理業務をおこなう場合、入力作業に手間と時間がかかるだけでなく、入力ミスや抜け漏れが発生する可能性もあります。ミスが起これば、再度入力し直すという手間も増えるでしょう。

しかし、会計アプリでは、データ登録に時間や手間がかからず、レシートの自動読み取り機能を使えば人為的なミスも起こりにくくなります。このように、会計アプリを活用することによって、面倒な経理業務の一部を自動化できるため、経理業務の効率化が期待できます。

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【無料版あり】iPhone・Android対応おすすめ会計アプリ8選

ここでは、無料プラン・無料トライアル期間があるiPhone・Androidに対応しているおすすめの会計アプリを紹介していきます。

1.freee会計

freee会計は、アプリで確定申告までが完了する会計アプリです。レシートを撮影するだけで、金額や日付を自動で読み取るため、手作業でレシートを転記する必要がありません。

また、クレジットカードや銀行口座を連携させると明細を自動取得できるので、面倒な入力作業も不要となります。すべての有料プランが無料でお試し可能なため、まずは無料で操作性を確かめたいといった方におすすめです。

提供元freee株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■年払い

  • スターター:1,078円(税込)/月
  • スタンダード:2,178円(税込)/月
  • プレミアム:3,647円(税込)/月

■月払い

  • スターター:1,628円(税込)/月
  • スタンダード:2,948円(税込)/月
機能・特徴確定申告、自動書類作成、青色・白色申告対応、電子申告、勘定科目ガイド、自動明細取得、レシート撮影による自動登録、受発注管理、取引先へのかんたん書類作成、請求書からそのまま取引登録、電子帳簿保存法対応、自動レポート作成、CSV・PDF出力可能など
URL公式サイト

2.やよいの白色申告オンライン

やよいの白色申告オンラインは、個人事業主向けの白色申告に対応した会計アプリです。すべての機能を、ずっと無料で利用できます。時間や場所を問わず日々の取引入力が可能なため、取引のあったその場でデータ入力したり、スキマ時間を活用したりできるでしょう。

また、スマホのカメラでレシートを取り込む機能も備わっており、仕訳までを自動でおこなってくれます。無料で利用できる「Misoca」を使えば、見積書・納品書・請求書などの文書も簡単に作成できるので、やよいの白色申告オンラインと連携して一元的に管理することが可能です。

提供元弥生株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • フリープラン:無料
  • ベーシックプラン:キャンペーンにつき5,060円(税込)/年
    次年度からは10,120円(税込)/年※キャンセル可
  • トータルプラン:キャンペーンにつき9,240円(税込)/年
    次年度からは18,480円(税込)/年※キャンセル可
導入実績弥生シリーズ登録ユーザー数280万以上(※2022年09月時点)
機能・特徴取引入力、確定申告書の作成・提出、帳簿の作成、レポート、設定・登録、データ件数など
URL公式サイト

3.マネーフォワードクラウド確定申告

マネーフォワードクラウド確定申告は、経理業務における面倒な作業を自動化できる会計アプリです。クレジットカードや銀行口座と連携すれば明細を自動で取得し、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携すれば家計簿データを利用したデータ入力もできます。

また、確定申告に必要な各種書類を自動作成してくれるため、確定申告の効率化にも役立ちます。一部の機能のみであれば、ずっと無料で利用可能なので、コストの削減につながるでしょう。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用無料
料金プラン

■無料機能:無料

■年払い

  • パーソナルミニ:880円(税込)/月
  • パーソナル:1,078円(税込)/月
  • パーソナルプラス:3,278円(税込)/月

■月払い

  • パーソナルミニ:1,078円(税込)/月
  • パーソナル:1,408円(税込)/月
機能・特徴確定申告、データの入力、取引明細の自動取得、仕訳の勘定科目を自動提案、仕訳ルールの学習機能、クレジットカードや銀行口座との連携、マネーフォワード MEとの連携など
URL公式サイト

4.Taxnote

Taxnoteは、白色申告・青色申告の帳簿を簡単入力できる会計アプリです。入力したデータは、エクセル・freee・弥生会計・マネーフォワードクラウドなどへの出力も可能なうえ、基本機能はすべて無料で使用できます。

データ入力は支払い方法と勘定科目を選択し入力するのみで完了するため、家計簿のような感覚で帳簿記入できる点が強みです。

提供元フリー株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • 基本機能のみ:無料
  • Taxnoteプラス:3,500円/年
  • Taxnoteクラウド:600円/月
機能・特徴簡単データ入力、外部ソフトへ出力可能、損益表・グラフ表記、電卓、検索、ロック機能、コピー入力、データのバックアップと復元など
URL公式サイト

5.快速仕訳

快速仕訳は、白色申告・青色申告の帳簿記入が数タップで入力可能な会計アプリです。アカウント作成や会員登録などは不要で、インストールするのみで利用を開始できます。

ただし、無料版ではすべての機能を無料で利用できる一方で、仕訳入力は月20件までという制限がある点に注意が必要です。

提供元edelta.Inc
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■無料版:無料

■有料版(プレミアム会員)

  • 月払い:300円/月
  • 年払い:3,000円/年
導入実績5,000ダウンロード以上(※2023年02月時点)
機能・特徴仕訳入力、CSV出力、会計ソフトへのデータ出力、仕訳のコピーなど
URL公式サイト

6.HANJO

HANJOは、飲食店の経理に特化した会計アプリです。スマホで撮影するのみで自動的に仕訳がおこなわれ、クレジットカード・銀行口座と連携した自動取込・自動仕訳にも対応しています。

経営にかかわる会計業務がHANJOひとつで完結するため、仕訳にかかっていた時間を3分の1程度に短縮することも期待できます。サポート体制も充実しているので、はじめての会計アプリ導入でも安心です。

提供元カシオ計算機株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • 無料プラン:無料
  • 有料プラン:1,078円(税込)/月
機能・特徴入力機能、サポート機能、出力機能、経営機能など
URL公式サイト

7.CalQ Share

CalQ Shareは、会社員の副業に特化した会計アプリです。収入・必要経費の入力や確定申告書の作成など、すべての機能を完全無料で利用できます。無料で利用できる期間や機能に制限がないため、コストの削減にもつながるでしょう。

提供元株式会社エフアンドエム
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴帳簿づけ、帳簿確認、申告書作成、サポートなど
URL公式サイト

8.Kaikei

Kaikeiは、個人事業主やフリーランス向けの会計アプリです。お試しプランでは、ほぼすべての機能を無料で利用できます。金額を入力して勘定科目を選択するのみでデータ登録でき、グラフやレポートを自動作成してくれます。

また、有料プランも提供されており、利用料金は年間2,800円~と業界最安級です。そのため、必要最低限の機能を低価格で利用したい方にもおすすめできます。

提供元株式会社コモレビ
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■お試しプラン:無料

■スタンダードプラン

  • 初年度:2,800円/年
  • 次年度以降:3,500円/年
導入実績1,000ダウンロード以上(※2023年02月時点)
機能・特徴確定申告、1タップでExcel出力・印刷、分析レポート、パスコードロック、勘定科目のカスタマイズ、取引検索、固定費自動登録、残高推移レポート、年度開始日変更、複数帳簿対応など
URL公式サイト

スマホ対応の会計ソフト・会計アプリの比較ポイント

スマホ対応の会計ソフト・会計アプリの比較ポイントは以下の通りです。

  • 個人事業主向けか・法人向けか
  • 対応しているOSは何か
  • 直感的に操作できるか
  • 機能面に問題はないか
  • 料金体系は何か
  • サポートは得られるか

個人事業主向けか・法人向けか

スマホ対応の会計ソフトやアプリを比較する際には、個人事業主向けか・法人向けかを確認するようにしましょう。会計アプリには、個人事業主向けや法人向けのもの、なかには会社員の副業向けのものもあります。

個人事業主で白色申告をする方なら、帳簿入力ができるアプリで十分なので、そこまで多機能である必要はありません。しかし、個人事業主と法人では支払うべき税率も異なり、アプリによってはどちらか一方にしか対応していないケースも考えられるので、注意が必要です。このように、個人事業主か法人かによって確定申告で必要となる書類が異なるため、必ず自身の立場に応じて会計アプリを選定することが大切です。

対応しているOSは何か

スマホで利用できる会計アプリのほとんどは、iOSとAndroidのどちらにも対応しています。しかし、会計アプリによってはiOSとAndroidのどちらかにしか対応していないものも存在するため、注意が必要です。現在使っているOSと会計アプリの対応OSを確認したうえで、導入しましょう。

ただ、スマホは買い替えなどでOSが変わることもあるため、どちらのOSにも対応した会計アプリを選ぶことがおすすめです。

直感的に操作できるか

スマホ対応の会計ソフトやアプリを比較するときは、簿記の知識がなくても、直感的に操作できる会計アプリを選びましょう。「会計アプリをインストールしたけど使い方が分からない」「操作が難しい」となれば、会計業務を効率化できなくなります。

そのため、会計業務がはじめてでも直感的に入力・管理ができる会計アプリを選ぶことが大切です。

機能面に問題はないか

機能面に問題はないかどうかもチェックしておきましょう。無料で利用できる会計アプリには、期間や機能に制限が設けられてるケースがあるため、必要な機能が無料で利用できるプランに搭載されているかを事前に確認します。

無料といっても必要な機能が搭載されていなければ、会計アプリの効果は得られないので、下記の内容を確認しておくことがおすすめです。

  • 無料期間
  • 最大ユーザー数
  • 月あたりに登録できる仕訳件数
  • データの保管期限
  • データの入出力件数

料金体系は何か

会計アプリのほとんどはインストール無料で、利用するプランや機能によって月額または年額で料金が発生する場合があります。利用するうちに必要な機能が増えたり、利用件数が増えたりするなど、有料プランへの移行が必要になった場合は、必ず料金体系を確認しましょう。

主な料金体系としては、1か月ごとの契約で月払いのもの、1年ごとの契約で年払いのものの2つが挙げられます。利用料金や月払いか年払いによって、かかるコストが異なるため自身に合った料金体系のアプリを選ぶようにしましょう。

無料で使えるおすすめの会計ソフト12選|主な機能や比較ポイント

サポートは得られるか

会計や簿記に関する知識があったとしても、アプリの使い方が分からなかったり不具合が起こったりするなど、アプリに関する問題が生じるかもしれません。

そのため、問い合わせ受付フォームやよくある質問の有無など、サポート体制を確認しましょう。とくに、無料プランを利用する場合は、サポートが受けられなかったり、サポート内容に制限があったりします。したがって、導入するプランに合わせてサポート内容を確認することが大切です。

個人事業主におすすめの会計ソフト12選徹底比較!確定申告・青色申告に便利な選び方

無料で使える会計アプリを導入する際の注意点

無料で使える会計アプリを導入する際の注意点は以下の2つです。

  • 無料トライアル期間後は有料プランに切り替わるケースが多い
  • 無料で使う場合は機能が制限されてしまう

無料トライアル期間後は有料プランに切り替わるケースが多い

無料プランではなく、有料プランの無料トライアルを利用する場合、自動で有料プランに切り替わるケースが多い点に注意しましょう。無料トライアルの期間を把握せずに利用していると、いつのまにか有料プランに切り替わっていたという例は少なくありません。

そのため、無料トライアルの期間を把握し、有料プランへの自動切り替えがあるかを事前に確認することが大切です。有料プランへの自動切り替えがある場合は、必要に応じて無料トライアル期間中に契約解除の申請をおこなっておくと安心できるでしょう。

初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ10選|選び方やスムーズに活用する秘訣

無料で使う場合は機能が制限されてしまう

無料で利用できる会計アプリでは、機能が制限されることも珍しくありません。「必要な機能を使おうとしたら有料プランへの加入が必要だった」というケースもあります。

このことから、会計アプリを無料で利用する場合は、使いたい機能が無料のまま利用できるか、無料プランで利用できる機能は何かなどを事前に確認しましょう。

会計アプリを比較し目的にあった製品を導入しよう

パソコンで利用するような会計ソフトは、スマホで利用することも可能です。スマホで会計アプリを利用することで、スキマ時間を活用できるなどより手軽に会計業務をおこなえます。

ただ、会計アプリの種類はさまざまで、利用料金や機能も異なります。そのため、複数の会計アプリを比較し、目的に適した製品を導入しましょう。

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ビズクロ編集部
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