会計ソフトの市場規模・業界シェアとは?選ばれている人気ソフトを紹介

2023/08/10 2023/08/14

会計ソフト

会計システムの市場規模

DX推進などにより導入を検討する企業が増加している会計ソフト。しかし、どのような会計ソフトが業界でシェアを獲得しているのか気になる方も多いでしょう。そこで本記事では、会計ソフトの市場規模・業界シェア、人気ソフトについて解説します。

会計ソフトとは?

会計ソフトとは、売り上げや支払いなどの企業における日々のお金の動きを管理し、決算書を作成するソフトウェアです。大きく下記2つの種類があります。

  • クラウド型会計ソフト
  • インストール型会計ソフト

それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合った会計ソフトを導入することが重要です。

クラウド型会計ソフト

クラウド型会計ソフトは、インターネットに接続されたサーバーにデータを保存し、ブラウザを通じて操作するソフトウェアです。

利用者は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどからログインすれば、経理業務を行うことができます。インターネット環境があれば、場所、時間、端末を問わずにアクセスができるため、在宅勤務などリモートワークでの作業も可能です。

ただし、インターネットに接続が必須であること、クラウドにデータ保存をする関係上、セキュリティを強化しなければならない点はデメリットといえるかもしれません。また、利用にあたっては月額の費用がかかります。

おすすめのクラウド会計ソフト12選|料金や特徴を徹底比較!

インストール型会計ソフト

インストール型会計ソフトは、パソコンにインストールして利用するソフトウェアです。ソフト購入の費用はかかりますが、いったんインストールすれば長く使うことができます。帳票のレイアウトやカスタマイズに対応している製品もあり、クラウド型に比べて自由度が高い点もメリットのひとつです。

また、インターネットに接続する必要がないので、業務が通信環境に左右されることもありません。

ただし、複数のパソコンで利用する場合は、それぞれにソフトをインストールする必要があります。

会計ソフトの市場規模・業界シェア

では、実際のところ、会計ソフトの市場規模や業界シェアは、どのような状況になっているのでしょうか。個人事業主向けと法人向けに分けて解説します。

個人事業主向け会計ソフトの市場規模

ICT市場コンサルティングのMM総研は、2022年4月末時点で「個人事業主の36.5%が会計ソフトを利用している」と発表しました。そのうち、クラウド会計ソフトの利用率は、前年比3.5ポイント増となる29.8%です。

PCインストール型の会計ソフトを使っているとの回答は58.0%なので、現実的にはクラウド型を上回っています。

ただ、クラウド会計ソフトの利便性が認知され始めたこともあり、市場が右肩上がりであることも事実です。行政手続きのデジタル化など市場を後押しする要因もあり、今後もクラウド会計ソフトの利用は拡大すると予測されています。

なお、個人事業主が利用しているクラウド会計ソフトの事業者別利用率は、「弥生」が53.9%、「freee」が25.4%、「マネーフォワード」が15.5%という結果でした。

[出典:MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査」]

個人事業主におすすめの会計ソフト12選徹底比較!確定申告・青色申告に便利な選び方

法人向け会計ソフトの市場規模

2017年にMM総研が発表した「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」によると、会計ソフトの利用率は54.1%でした。内訳は、クラウド型が14.5%、インストール型が85.5%です。

クラウド会計ソフトの導入の目的としては、経理・会計にかかる人件費の削減、システム費用削減、クラウドでの情報集約管理などが並んでいます。

クラウド会計ソフトの導入シェアに目を移すと、freeeの「クラウド会計ソフトfreee」が32.3%、続いて「MFクラウド会計」(マネーフォワード)、「弥生会計オンライン」(弥生)の順です。

[出典:MM総研「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」]

法人向けのおすすめ会計ソフト15選!小規模向けのソフトや比較する際のポイント

個人事業主向けの人気会計ソフト

市場規模や業界シェアが把握できたところで、具体的なソフトを見ていきましょう。まずは、個人事業主向けの会計ソフトを紹介します。

1.やよいの青色申告オンライン

やよいの青色申告オンラインは、弥生株式会社が提供するクラウドの会計ソフトで、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しています。

ステップに沿って入力するだけのシンプルな画面や機能により、初めての人でも、青色申告に必要な書類を作成できる点が魅力です。

また、65万円の青色申告特別控除への対応も可能な仕様となっています。

提供元弥生株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プランセルフプラン:9,680円(税込)/年
ベーシックプラン:15,180円(税込)/年
トータルプラン:26,400円(税込)/年
導入企業数弥生シリーズ登録ユーザー数280万人以上(2022年9月時点) 
機能・特徴青色申告決算書の作成、仕訳・記帳の自動化、税理士・会計事務所の連携、店舗効率化・POSレジ連携、インボイス制度・電子帳簿保存法対応など
URL公式サイト

円簿青色申告

円簿青色申告は、インターネット環境さえあれば、すべての機能を永年無料で利用できるクラウド型の青色申告ソフトです。初心者にも分かりやすい操作性を備え、手間のかかる確定申告作業を強力にバックアップしてくれます。

手持ちのメールアドレスですぐに利用が開始でき、簿記の知識も必要としません。個人事業主が受けられる65万円の青色申告特別控除への対応も可能です。過去3期分のデータが保存され、参照する際もストレスがかかりません。

提供元株式会社円簿インターネットサービス
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴複合仕訳・元帳・通帳入力、総勘定元帳作成、消費税課税区分別集計表作成、月次比較財務諸表作成など
URL公式サイト

3.マネーフォワードクラウド確定申告

マネーフォワードクラウド確定申告では、明細データの自動取得・仕訳、レポートの自動作成などの機能で、個人事業主の確定申告をバックアップします。

2,300以上(※2023年5月31日時点)の金融機関やサービスに対応しているため、クレジットカードや電子マネーなどと連携した取引明細データの取得も可能です。

データ入力から申告書の提出まで、確定申告に関する作業は、この1本で完結できます。1ヶ月の無料トライアルがあるので、使い勝手を試せる点もポイントです。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■月額プラン

  • パーソナルミニ:1,078円(税込)/月
  • パーソナル:1,408円(税込)/月

■年額プラン

  • パーソナルミニ:880円(税込)/月 ※年額換算10,560円(税込)
  • パーソナル:1,078円(税込)/月 ※年額換算12,936円(税込)
  • パーソナルプラス:3,278円(税込)/月 ※年額換算39,336円(税込)

※上記基本料金のほか、従量課金、オプション料金あり

導入企業数導入法人事業者数10万社以上
機能・特徴確定申告書類の作成/提出(青色・白色対応)、見積書・請求書作成、経営状況のレポート確認、消費税の集計/申告など
URL公式サイト

青色申告におすすめの会計ソフト8選|ソフトを活用するメリットや選び方

中小企業におすすめの会計ソフト

次に、中小企業におすすめの会計ソフト3つを紹介します。

1.freee会計

freee会計は、日々の経理業務から確定申告まで、まとめて効率化できるクラウド会計ソフトです。個人、20名以下の法人、21名以上の法人と、対象ごとに最適なシステムを提供している点も使いやすさのポイントといえるでしょう。

インボイス制度や電子帳簿保存法の法改正にも対応しています。また、決算書の作成や年末調整など幅広い業務に利用が可能です。

提供元freee株式会社
初期費用無料
料金プラン

■月払い

  • ミニマム:2,948円(税込)/月
  • ベーシック:5,808円(税込)/月
  • プロフェッショナル:52,536円(税込)/月

■年払い

  • ミニマム:2,178円(税込)/月 ※年額換算26,136円(税込)
  • ベーシック:4,378円(税込)/月 ※年額換算52,536円(税込)
  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月 ※年額換算52万5360円(税込)
導入企業数有料利用ユーザー33万社以上(2021年12月末時点)
機能・特徴明細自動記帳、見積/納品/請求書の作成、仕訳帳・消費税申告書作成など
URL公式サイト

ジョブカン会計

パッケージソフトの高い操作性と、クラウドサービスの利便性を融合したクラウド会計サービスが、ジョブカン会計です。日々の経理業務から確定申告まで、あらゆる作業を効率的に進めることができます。別のジョブカンサービスとの連携も可能です。

固定資産管理、決算書作成、株主資本等変動計算書などの機能も用意され、PDFでの出力やCSVでのエクスポートにも対応しています。

クラウドとは思えない操作感、スピード感も魅力といえるでしょう。

提供元株式会社ジョブカン会計
初期費用無料
料金プランスタートアップ:2,750円(税込)/月
ビジネス:5,500円(税込)/月
エンタープライズ:55,000円(税込)/月
導入実績シリーズ累計20万社(2023年8月時点)
機能・特徴仕訳・記帳、レポート作成、集計分析、金融機関連携、決算書作成、履歴管理機能、内部統制機能、権限管理・承認機能、1ヶ月無料トライアルなど
URL公式サイト

3.弥生会計オンライン

弥生会計オンラインは、「経理作業をもっとかんたんに」と謳う法人向けのクラウド会計ソフトです。簿記の知識がない人でも、操作できる作りになっています。

また、AIが取引データを自動仕訳するなど、業務効率化に役立つさまざまな機能を搭載している点も、ポイントです。

さらに、製品の導入から操作方法、決算期の具体的な業務の進め方まで、経理に熟練したスタッフがサポートしてくれるため、不安なく利用することができます。

提供元弥生株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プランセルフプラン:28,600円(税込)/年
ベーシックプラン:38,720円(税込)/年
導入企業数弥生シリーズ登録ユーザー数280万人以上(2022年9月時点)
機能・特徴決算書の作成、仕訳・記帳の自動化、税理士・会計事務所の連携、店舗効率化・POSレジ連携、インボイス制度・電子帳簿保存法対応など
URL公式サイト

中小企業におすすめの会計ソフト10選|利用するメリットや失敗しない選び方

大企業におすすめの会計ソフト

大企業には、次の3つの会計ソフトがおすすめです。

1.マネーフォワードクラウド会計Plus

マネーフォワードクラウド会計Plusは、監査対応やグループ経営の効率化に適した会計ソフトです。

また、権限・ログ管理機能を搭載しているため、上場企業に必要とされる内部統制にも対応しています。そのほか、マネーフォワード クラウド会計の利便性を受け継ぎながら、上場企業やグループ企業の管理に便利な機能を多々搭載している点も注目ポイントといえるでしょう。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴クレジット・銀行等各種サービス自動連携、仕訳自動作成、決算書作成、仕訳承認機能、権限管理・仕訳ログ管理機能など
決算書の作成、帳簿作成、仕訳・記帳の自動化、POSレジシステム連携など
URL公式サイト

2.ジームクラウドAC

ジームクラウドACは、株式会社クレオが提供する大手企業、中堅企業向けのSaaS型会計クラウドサービスです。

ジームクラウドACの特徴は、他部門も含めた業務プロセスを見直し、経理業務のオペレーションの省力化に期待できることでしょう。インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正にも対応しています。

さらに、各種クラウドサービスとの連携も可能としているほか、個別のカスタマイズや任意のアップデートもできるなど、多様なニーズに応える機能を搭載している点も特徴です。

提供元株式会社クレオ
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴財務会計全般、管理会計全般、グループ会計、債権管理、債務管理、JSOXおよびIFRS対応、マスター連携、、手形管理など
URL公式サイト

3.クラウドERPfreee

クラウドERPfreeeは、成長企業や上場企業など、業種問わず利用されている会計ソフトです。

経理の業務フローを一元化することによって各部署の負担を軽減し、月次決算を効率的に行なうことができます。また、経費精算や稟議を電子化し、短時間での申請が可能です。

内部統制にも対応しているので、中堅から大手まで、幅広く利用することができます。

提供元freee株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■年払い

  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月 ※52万5360円(税込)/年
  • エンタープライズ:要問い合わせ

■月払い

  • プロフェッショナル:52,536円(税込)/月
  • エンタープライズ:要問い合わせ
機能・特徴経理一元化、経費精算や稟議の電子化、IPO準備・内部統制対応、リアルタイムな勤怠管理など
URL公式サイト

会計ソフトの市場規模や業界シェアを参考に人気ソフトを活用しよう

会計ソフトには、大きく分けると「クラウド型会計ソフト」と「インストール型会計ソフト」があります。これまではインストール型が主流でしたが、その利便性が認知されるにつれ、クラウド型会計ソフトの市場規模は拡大中です。行政手続きのデジタル化など、社会の動きも拡大を後押ししているともいえるでしょう。

会計ソフトの導入には、メリットも多々あります。紹介したソフトの機能を比較しながら、ぜひ自社に合ったソフトを選択、導入してみてください。

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