【最新】おすすめIP電話(050)アプリ10選!比較基準や選び方も解説

最終更新日時:2023/04/12

IP電話・ビジネスフォン

おすすめのIP電話

通話料を抑えて電話が利用できるIP電話やIP電話アプリ。実際にIP電話やIP電話アプリを利用している方も多いのではないでしょうか。本記事では、IP電話の中でもおすすめのアプリを10選ご紹介いたします。選び方や比較基準も説明しますので参考にしてください。

IP電話とは

IP電話とはIP(Internet Protocol)の略称で、050からはじまる電話番号でインターネット通信を利用して通話するサービスです。どこのようなケースで発信しても050からはじまる番号が表示されるため、市外局番のように発信地が特定されることはありません。

なお、従来の電話は通話用のアナログ回線の使用が一般的ですが、IP電話は電話回線が不要でインターネット用のデータ回線を使って通話をおこないます。そのため、固定電話などと比べて安価で利用できる傾向がありますが、ネット通信の影響を受けるので回線が安定しないケースもあります。

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IP電話の仕組み

IP電話は音声を電気信号に変換してインターネット回線で送信し、相手側で再び音声に復元する仕組みです。このような仕組みはVolP技術と呼ばれており、VolPゲートウェイを活用しています。

しかし、IP電話だけでは単純なやりとりしかできません。そこで活用されるのが、外線や内線の発着信制御や通話転送をおこなうPBXです。IP電話を使う企業では、IP電話用のPBXであるIP-PBXを導入している場合が多いです。

またIP電話は従来の固定電話と異なり、電話回線を引かずに通話ができます。

IP電話(050電話)とは?固定電話との違いやメリット・デメリットを解説

IP電話アプリの導入メリット

IP電話アプリを導入するメリットは主に2つです。

  • 基本料の安いアプリが多い
  • 電話回線が不要

それぞれ解説します。

基本料が安いアプリが多い

IP電話アプリは通話する相手のデバイスや距離によって通話料が変化せず、一定の通話料で利用できるため費用を安く抑えられるのが大きな魅力です。使い方次第では固定電話と比べて大幅に料金を抑えられます。

基本料金も安く設定されているケースが多く、普段あまり通話しない方でも固定費の節約が見込めます。

また、同じアプリでの通話・VoIP基盤、プロバイダーの050番号同士の通話などの場合には、通話料が無料で使用できるのも大きな魅力です。

電話回線が不要

インターネット回線を用いて利用するIP通話アプリは電話回線が必要ありません。配線工事や機器設置も不要なため、固定電話より導入コストの削減が可能です。

またスマートフォンがあれば、アプリをインストールするだけでIP電話の050番号が使えます。しかし、IP電話は通話料は不要ですがインターネットを使っているため通信量が必要な点は注意してください。

IP電話アプリの導入デメリット

一方で、IP電話アプリの導入にはデメリットもあります。

  • 音声品質が悪い
  • 発信できない電話番号がある
  • 停電のときに利用ができない

それぞれ詳しく解説します。

音声品質が悪い

IP電話アプリはインターネット上で音声データをやり取りできる信号へ変換するため、インターネットの環境によって音声の品質に影響がでます。回線状況が不安定であったり、混雑している場合には通話の途切れや音質が低下するケースもあります。

回線が安定している分には通話に不具合は生じませんが、上記のようなケースでは通話がしにくくなる可能性があるということを理解しておきましょう。

IP電話の音質は良い?悪い?仕組みと音質の関係や通話品質を改善する対策法

発信できない電話番号がある

IP電話アプリは、0120のフリーダイヤルや緊急通報への電話ができません。そのため、災害時など緊急時に通話できない点もIP電話アプリのデメリットです。企業で使用する場合などは、緊急時にも対応できるように電話回線も合わせて導入するか、消防署や警察署の固定電話番号を控えておくことをおすすめします。

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停電のときに利用ができない

IP電話はコンセントから電力を供給して利用しているため、災害などで停電が発生すると利用できなくなるリスクがあります。

あらかじめ対策をしておかないと、電話ができず業務に支障が出てしまう可能性があるので十分に注意が必要です。事前に停電発生時にスマートフォンを利用する、別の連絡手段を採用するなど運用ルールを定めておきましょう。

IP電話アプリの選び方・比較ポイント

IP電話アプリの選び方や比較すべきポイントは4つあります。

  • 通話品質
  • 料金
  • 対応できるOS
  • 必要な機能やサポート体制

それぞれ解説します。

通話品質

IP電話は使用しているネットの回線速度、回線の混雑状況などにより、通話品質に影響が及びます。また、アプリの品質やスマートフォンのOS・ハードウェアとの相性によっても通話通話品質に影響する可能性も否定できません。

通話品質については実際に利用してみないとどの程度安定しているのか、判断しにくい部分もあるので、スモールスタートで数回線だけ契約してみるのもおすすめです。

料金

IP電話アプリの種類によって通話料や導入コストが異なるため、導入前に確認や比較をしてください。また架電対象によっても料金が変動するため、通話目的や頻度・使用時間などを踏まえて、自社に合ったIP電話アプリを選びましょう。

対応できるOS

IP電話アプリによって、対応しているOSが異なります。法人契約や個人契約に関わらず、IP電話アプリを利用する端末が問題なく利用できるかもしっかりと事前に確認しておきましょう。

必要な機能やサポート体制

自社にとって必要な機能が搭載してあるIP電話アプリでなければ、導入してもオプションなど追加料金がかかることがあります。通話機能や留守電機能・録音機能など各アプリによって特徴が異なるため、導入する目的に合ったサービス選びが大切です。

またサポート体制も各アプリで異なります。もしもの時に迅速に対応してもらえるように、営業時間や問い合わせの方法も事前に確認しておくことをおすすめします。

【法人向け】おすすめIP電話アプリ9選比較!各特徴や選び方を簡単に解説

おすすめのIP電話アプリおすすめ10選

IP電話を使用する際は、法人でも多く採用されているIP電話アプリを活用するのがおすすめです。ここでは、おすすめのIP電話アプリを10社紹介します。

050plus

050plusは、NTTコミュニケーションズが運営しているIP電話アプリです。

月額330円(税込)で利用でき、電話対応ができるカスタマーズフロントは日曜・祝日・年末年始を除く10時〜19時まで対応しています。クラウドPBXなので、海外出張が多い企業や海外拠点を持つ企業にもおすすめです。

提供元NTTコミュニケーションズ
初期費用無料
料金プラン月額330円(税込)
機能・特徴
  • 同じアプリ同士はもちろん、050から始まる提携プロバイダのIP電話とも通話無料が可能。
  • テキストメッセージ送信、充実した電話帳、留守番電話などの機能を搭載。
URL公式サイト

ビジネスLaLa Call

ビジネスLaLa Callは、ケイ・オプティコムが運営しているIP電話アプリです。

通常タイプは月額550円(税込)(5番号まで)で利用でき、サポート体制としては、メールに加えて、土曜・日曜・祝日・年末年始を除く9時〜17時まで電話で対応しています。提供形態はクラウドPBXで、社用携帯電話のランニングコストや社員の通話料清算業務に悩んでいる部署におすすめです。

提供元ケイ・オプティコム
初期費用無料
料金プラン■通常タイプ

・5番号まで[5番号まとめて]
550円(税込)/月

・6番号以降[1番号ごと]
330円(税込)/月

■セントレックスタイプ
・5番号まで[5番号まとめて]
2,750円(税込)/月

・6番号以降[1番号ごと]
550円(税込)

機能・特徴
  • 社員が保有する個人のスマートフォンをビジネス用として使用可能。
  • セキュリティ対策は万全で、ビジネスLaLa Calを介した通話料金は企業に一括請求が可能。
URL公式サイト

MiiTel

MiiTelは、株式会社RevCommが運営しているIP電話アプリです。AIの音声解析による分析や、一人ひとりの架電数・通電数・商談化数などを見える化できる仕組みになっています。

初期費用無料で、1IDにつき月額6,578円(税込)となっており、メールフォームにて問い合わせすればサポートを受けられます。

提供形態はクラウドで、営業用やコールセンター用途でも活躍できるIP電話アプリです。

提供元株式会社RevComm
初期費用無料
料金プラン1IDにつき月額6,578円(税込)(年次契約の場合)
機能・特徴
  • IP電話と録音・文字起こし・音声解析が1つのツールで使用可能。
  • 自動録音、文字起こし、通話のスコアリング、キューイングを搭載。
URL公式サイト

G-call 050

G-call 050は、株式会社ジーエーピーが運営するIP電話アプリです。アプリを起動しなくても着信ができるため、電話回線の電話と同じように利用でき、海外との通話料の安さが強みです。

問い合わせは、土曜・日曜・祝日を除く9時~18時まで電話対応しています。提供形態はクラウドで、海外出張が多い企業や海外拠点を持つ企業におすすめです。

提供元株式会社ジーエーピー
初期費用無料
料金プラン固定電話:8.8円(税込)/3分

携帯電話:17.6円(税込)/3分

アメリカ・ハワイ:5円(非課税)/分
中国:10円(非課税)/分
韓国:10円(非課税)/分
シンガポール:10円(非課税)/分

G-call 050同士:無料

機能・特徴
  • アプリを起動せずに着信が可能。
  • 海外との通話料が安い。
URL公式サイト

My 050

My 050は、ブラステル株式会社が運営しているIP電話アプリです。利用の際には、初期費用の550円と基本料の番号維持費が550円かかります。提供形態はクラウドで、海外出張が多い企業や海外拠点を持つ企業におすすめなIP電話アプリです。

提供元ブラステル株式会社
初期費用550円
料金プラン550円/6か月毎
機能・特徴ブラステルの050番号同士の通話料金は無料で、ほとんどのフリーダイヤルにもかけられる。
URL公式サイト

SMARTalk

SMARTalkは、楽天モバイル株式会社が運営しているIP電話アプリです。

初期費用や月額料金はかかりませんが、固定電話の通話料金が割高になっています。提供形態はクラウドで、メールでの問い合わせでサポートを受けられます。月次での利用がそれほど多くない企業におすすめです。

提供元楽天モバイル株式会社
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴
  • 着信転送や着信拒否などを標準搭載。
  • ノイズキャンセリングや通話録音といった機能があり。
URL公式サイト

Skype 番号

Skype 番号は、Microsoftが運営しているIP電話アプリです。さまざまなデバイスで動作する点が強みで、Skypeクレジットまたは月額プランで利用できます。

メールでの問い合わせでサポートを受けられて、提供形態はクラウドです。海外出張が多い企業や海外拠点を持つ企業におすすめなIP電話アプリといえます。

提供元Microsoft
初期費用無料
料金プラン■Skypeクレジット(使用時にのみ課金します)
  • 185分(最大時間):600円
  • 375分(最大時間):1,200円
  • 940分(最大時間):3,000円

■月額プラン(通話時間内で利用でき、通話先が限られる場合があります)

  • 100分(通話時間):携帯電話と固定電話に通話可能、475円
  • 300分(通話時間):携帯電話と固定電話に通話可能、850円
  • 無制限:固定電話のみ通話可能、475円
  • 無制限:携帯電話と固定電話に通話可能、2,400円
機能・特徴
  • Skypeユーザーに限らず、固定電話や携帯電話と通話ができる
  • 留守番電話、着信の転送設定といった機能を搭載。
URL公式サイト

Viber

Viberは、楽天モバイル株式会社が運営しているIP電話アプリです。

楽天が運営する世界で13億人以上に選ばれてきたアプリです。楽天との連携面が充実している点が強みで、メールでの問い合わせでサポートを受けられます。完全無料で利用でき、提供形態はクラウドです。頻繁に国際電話を使用する部署におすすめといえます。

提供元楽天モバイル株式会社
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴個別チャット、グループチャット、動画・イラストの送受信などの機能を搭載。
URL公式サイト

FleaLine

FleaLineは、株式会社コヴィアが運営しているIP電話アプリです。

海外拠点との通話も内線として利用できる点や、Web料金明細がリアルタイムで照会できる点は大きな強みといえます。月額は440円で、メールでの問い合わせでサポートを受けられます。提供形態はクラウドで、海外支店が多い企業や海外展開を考えている企業におすすめのIP電話アプリです。

提供元株式会社コヴィア
初期費用525円
料金プラン440円
機能・特徴
  • 固定電話用のIP電話サービスだが、特別な設備・工事は不要。
  • 通話内容を自動録音・文字起こし、ビジネスチャットツールと連携し通話の重要箇所をAIが抽出する機能を搭載。
URL公式サイト

pickupon

pickuponは、pickupon株式会社が運営しているIP電話アプリです。

架電担当者向けに開発されたIP電話アプリで、通話内容で重要な箇所をAIが自動的にピックアップし、チーム内で共有します。

月額6,600円(税込)から利用可能で、セールス時の入力コストの削減もできるでしょう。提供形態はクラウドで、テレアポ営業を中心に事業を営む企業におすすめなIP電話アプリです。

提供元pickupon株式会社
初期費用無料
料金プラン月額6,600円(税込)〜
機能・特徴
  • CRM、SFAに自動入力により業務の負担を減らし、入力漏れも防ぐ。
  • テキストと音声の一次情報が残り、素早い確認・共有が可能。
URL公式サイト

クラウドPBXという選択肢も

通話料を抑える方法としては、IP電話以外にもクラウドPBXを使うという方法もあります。

クラウドPBXとは、主装置をインターネットのクラウド上に設置して電話環境を構築するクラウドサービスです。クラウドPBXを利用すると、IP電話としてスマートフォンを使いながら内線・外線を時間や場所を選ばずに使えるようになります。

さらに、スマートフォンやタブレット端末だけでなく、IP電話機を子機として利用できる、信頼性の高い03番号を取得できる点もメリットです。

クラウドPBXとは?仕組みや機能・導入メリットを徹底解説!

IP電話とクラウドPBXの違い

IP電話はインターネット技術を利用して通話をおこないます。

一方、クラウドPBXは内線・外線をつなぐ交換機であり、ビジネス効率化を果たす電話環境を構築する機器としての役割です。前者はサービス、後者はシステムという点が違いといえるでしょう。

利用形態に合ったIP電話アプリを選びましょう

本記事では、IP電話の意味や仕組み、アプリを導入するメリット・デメリットを解説しました。IP電話アプリの導入には、回線工事が必要なく、利用する際はアプリ同士の通話なら料金がかかりません。

ただしインターネット環境によって音声品質が悪くなったり、災害時に使用できなかったりする点には注意が必要です。IP電話アプリによって品質や料金が異なるため、導入する際は複数のサービスを比較してみてください。

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ビズクロ編集部
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