RPAが学べる5つの勉強方法|おすすめの学習サービス・資格を紹介
需要が高まっているRPAですが、導入や運用には、使い方を習得する必要があります。限られた時間で効率よく学ぶには、どのような方法が良いのでしょうか。当記事では、RPAの勉強の学習方法やおすすめのサービスについて解説します。
目次
RPAとは
RPAとは、人がパソコン上で行っている手作業をロボットで自動化できるソフトウェアのことです。定型的な作業が得意なRPAで活用することで業務の簡略化だけではなく、入力ミスなどのヒューマンエラーの防止にも効果的です。
作業を自動化するにはロボットを作成する必要がありますが、一般的なRPAツールでは初心者の方も簡単にロボットが作成できるような機能が搭載されています。
▷RPAとは?意味や導入する手順・メリットをわかりやすく解説!
RPAを勉強すべき理由
近年では、少子高齢化による労働人口の減少が進んでいます。また、働き方改革の推進も行われており、労働人口の減少や働き方改革などに対応するため、RPAに注目が集まっているのです。
RPAを活用することで、業務を自動化して効率的にこなせるようになるため、従業員の負担も軽減され働き方改革を推進できます。また、業務が自動化されるため人手不足の問題も解決可能です。
従業員はより重要なコア業務に集中できるようになり、生産性も向上するため、RPAの学習がおすすめといえます。
また、最近のRPAツールは誰でも簡単にロボットが作成できる機能が備わっているため、専門的なスキルや知識がない方でも扱いやすい点が魅力です。
RPAを学習する方法
RPAを学習するには、オンラインサービスの活用や講座・研修への参加などさまざまな方法があります。
ここからは、RPAを学習する主な方法を5つ紹介します。それぞれの学習方法の特徴を解説するため、自身がどのような方法が適しているかを検討してみてください。
オンラインサービスを活用する
オンラインサービスとは、インターネット上で学習できるサービスのことです。主に配信コンテンツとリアルタイムで講座に参加する2つの方法があります。
配信コンテンツは、インターネット上のページに文章や動画コンテンツとして提供されるため、時間や場所を問わず学習できて便利です。
ZoomなどのWeb会議サービスを利用した講座は、リアルタイムで講師から学べます。受講者のレベルにあわせて教えてくれるので、効率的にスキルを習得できるでしょう。
なお、基礎や入門講座であれば無料で受講できるものもありますが、有料講座は受講内容によってかかる費用が大きく異なります。学習する前に必ず確認しておきましょう。
講座や研修に参加する
RPAの専門家が開催する講座や研修に参加すると、疑問点があればその場ですぐに質問できる点がメリットです。
実際に講師の操作を見ながら学べたり、やり方を見ながら指導してもらえたりするため、より実践的な知識・スキルが身に付きます。
RPA講座に参加しているほかの受講者ともコミュニケーションを図れるため、モチベーションの向上が期待できるでしょう。さらに、受講者同士の情報交換の場としても活用できます。
有料講座は1コンテンツごとに数千円で購入できるものや、お得な年間プランが用意されている講座もあります。
▷RPAできることとは?具体例やできないこと・適した業務を解説!
本や動画で独学する
最近では、幅広いRPA関連の本が販売されているため、初心者向けのRPA解説本を選べば、基本から応用まで網羅できるでしょう。
また、YoutubeなどでRPAの解説動画を視聴するのもおすすめです。専門家がさまざまなRPA解説動画をアップしているため、ぜひ参考にしてみてください。
本や動画であれば、忙しい方でも自身の好きな時間でマイペースに学習できる点がメリットです。
ツールの無料トライアルを活用する
RPAを提供しているサービスは、無料トライアルを実施していることが多いため、トライアルを活用するのも1つの方法です。
無料トライアル期間に利用できる講座は短期間のものが多いですが、実践的な内容が中心なので、すぐに業務に活かせるでしょう。
実際にツールを操作すると使いやすさを確かめられ、自社に適したサービスを選ぶことにつながります。
▷【2024年最新】おすすめの無料RPAツール14選比較|フリーソフトのメリット・デメリット
ベンダーのサポートを活用する
すでにRPAを導入している場合は、ベンダーのサポートを活用しましょう。多くのベンダーでは、利用者向けにRPAの学習コンテンツを設けています。
例えば、オンラインセミナーや解説動画などがあげられます。ほかにも、個別でリモートレクチャーを行っているベンダーもあり、より高度なサポートを受けることが可能です。
しかし、サポート内容によっては有料の場合があるため事前に確認しておきましょう。
RPAとあわせて学習したいプログラミング言語
RPAツールは、基本的にプログラミング言語は不要です。しかし、言語知識があるとできる業務の幅が広がります。ここからは、RPAとあわせて学習したいプログラミング言語を5つ紹介します。
Python/JavaScript
Python(パイソン)やJavaScript(ジャバスクリプト)は、プログラミング初心者でもコードが作成しやすい言語です。RPAと併用することが多く、さまざまな開発に活用されています。Pythonを習得するために必要な時間は200〜300時間程度、JavaScriptは50時間程度です。
自動化できる作業としては、エクセルのファイルからあらかじめ指定した条件に適したデータを対象に、別のファイルに書き出すといった内容があげられます。手動でもフィルターをかければ可能ですが、情報が多い場合にはRPAで代替すると作業の簡略化に効果的です。
VBScript/Powershell
VBScript(ブイ・ビー・スクリプト)は、Windowsに搭載されているプログラミング言語です。Windowsパソコンで行っている繰り返し作業をRPAで自動化する際に用います。
Windowsの標準機能であるメモ帳を使用できれば、誰でも簡単にコードの作成が可能です。
また、PowerShell(パワーシェル)もWindowsのフォルダ・ファイルの操作に対応した言語です。開発の際に環境の構築が不要な点も優れています。
Google Apps Script
Google Apps Script(グーグルアップススクリプト)は、Googleが提供するプログラミング言語です。
GoogleマップやGmail、Googleスプレッドシートといった複数サービスの連携や操作をしやすい利点があります。特定の日時に実施したい作業を自動化できるため便利です。
Googleスプレッドシートはエクセルと似たような感覚で活用しやすいですが、JavaScriptやVBScriptなどの知識が必要です。ほかの言語と比べると、習得が難しい言語の1つでもあります。
VB.NET
VB.NET(ヴィジュアル ベーシック ドットネット)はマイクロソフト社のプログラミング言語で、コードに慣れていなくても扱いやすく、アプリが簡単に作成できる点が強みです。
エクセルのVBAに触れたことがある方は、マクロの知識やスキルがあるため、RPAの自動化に活かしやすい言語といえます。
C#
C#(シーシャープ)はマイクロソフト社のプログラミング言語で、Windowsでパソコン操作をするAPIが簡単に利用できるようになります。APIを活用するとさまざまなデータをシステム上でやり取りできるため、業務の効率化に最適です。
C#はプログラミング言語の中でも習得が難しいですが、複雑な作業にも対応できるため身につける価値があります。
▷RPAエンジニアの年収はいくら?雇用形態による年収差や高年収を獲得する秘訣
RPA学習におすすめのサービス
ここからは、RPAの学習におすすめのサービスを6つ紹介します。それぞれのサービスの特徴や機能面を比較しながら、自身に最適な学習サービスを選んでみてください。
UiPath アカデミー
UiPath アカデミーは、インターネット上でRPAに必要な知識を習得できる学習サービスです。無料でありながら、需要の多い学習プログラムが揃っています。
基礎から応用までレベルも幅広いため、自身にあった講座を選べます。動画コンテンツはあとから見返すことが可能なので、ライフスタイルにあわせて学びやすいサービスの1つです。
WinActor
WinActorは、株式会社NTTデータが提供するRPAツールで、Windowsの操作の効率化に優れています。システム構築が不要でパソコンにインストールするだけで使用でき、プログラミング言語を使用しなくても自動化を実現可能な点が特徴です。
RPA学習プログラムが用意されており、基本機能や基本操作、シナリオ作成の技術が学べます。入門講座は無料で受講できるため、初めての方も学びやすいでしょう。
さらに詳しく学びたい場合は、RPAの基礎知識やシナリオ作成〜導入までが学べる有料のオンライン研修がおすすめです。
Robo Runner
Robo Runnerは、受講者にパーソナルメンターが伴走して学習をサポートしてくれるサービスです。
効率のよい学習により最短でRPAを習得でき、RPAのエンジニアとしてステップアップできる可能性が高まります。不明点は常時パーソナルメンターに相談できるため、安心して学習を進めることが可能です。
BOOTCAMP for RPA
BOOTCAMP for RPAでは、UiPathというRPAツールを使用して学習を進めていきます。UiPathは国内だけではなく世界中で活用されており、金融機関や広告代理店といった幅広い業務に対応しています。
Microsoftのツールと似たような操作性なので、スムーズにスキルと操作方法を習得できるでしょう。さらに、Webアプリケーションの操作以外にCRMなどの基幹システムにも対応しているため、幅広い業務の自動化実現に最適です。
AViVA RPA講座
AViVA RPA講座は通学型のスタイルで、全国に50校以上校舎があるため通いやすく、学習が続けやすいサービスです。
キャリアナビゲーターによるモチベーションタイプ診断も実施しており、受講者に最適な目標や学習計画を立ててもらえます。「挫折したらどうしよう」「わからない点があったら諦めてしまいそう」と不安な方でも、適切な学習計画により継続的な学習が可能です。
Blue Prismラーニングエディション
Blue Prismラーニングエディションには、オンプレミス型とクラウド型の学習方法があります。学習目的や希望の利用方法に応じてカスタマイズが可能です。
Blue Prismが提供しているインテリジェントオートメーションを活用することで、定型的な作業だけではなく、複雑な作業の自動化も実現できます。
さらに、充実したセキュリティ対策が施されていて24時間毎日タスクの実行ができるため、複雑な処理や操作に対応できるスキルの習得が可能です。
RPA習得の証明になる資格
RPAを習得することで自分自身のスキルアップはもちろん、就職や転職の際にアピールできる点が強みです。
ここからは、RPA習得の証明になる資格を5つ紹介します。
WinActor(RPA技術者検定)
WinActorの「RPA技術者検定」は、株式会社NTTデータが行う資格習得の試験です。検定は2段階のレベルに分かれています。
初心者向けの講座もあり、試験を受ける前に必要な知識を身に付けられるためおすすめです。資格の内容にはRPAに必要な知識はもちろん、シナリオの作成といった実践的なスキルも含まれます。
UiPath(UiPath Certified Professional)
UiPath Certified Professionalは、ニューヨークに本社があるUiPath社が行う資格習得の試験で、レベルが2段階に分かれています。UiPathの資格は世界的に認知・評価されているため、国内だけではなく海外でRPAの仕事に従事する際にも役立ちます。
なお、試験は英語版のほか日本語版を選ぶことも可能です。
Blue Prism(Blue Prism認定プログラム)
Blue Prismの認定プログラムは、イギリスのBlue Prism社が行う資格プログラムです。
Blue Prism社はRPAの開発をスタートした会社であり、現在でも認知度が高く、独自の認定プログラムで試験を実施している点が特徴的です。
国内でも多くの企業に導入されているツールなので、Blue Prismの資格があると就職・転職に有利になる場合もあるでしょう。
Automation Anywhere (Automation Anywhere Certified)
Automation Anywhere Certifiedは、RPAのツールとして認知度・評価が高く、IT業界のほかにも医療・金融といった幅広い職種に活用されています。
試験を行っているのは、アメリカにあるAutomation Anywhere社です。レベルは2段階あり、国内外で有利な資格の1つといえます。
RPA認定準備コースが用意されているため、試験の受験前に受講してスキルアップを目指しましょう。
▷RPAエンジニアとは?仕事内容・求められるスキル・将来性などを詳しく解説!
自分にあった勉強方法でRPAを学習しよう
RPAを習得するためには、オンラインサービスや講座・研修、ツールの無料体験、動画・書籍での独学など、さまざまな方法があります。RPAを習得を認定する資格もあり、資格があると就職・転職に有利になる可能性が高いでしょう。
RPAについて、何から学習し始めたらよいか迷ったり、自分に適した学習方法がわからなかったりする場合には、今回紹介したおすすめの学習サービスを活用してみてください。
おすすめのお役立ち資料
RPAの記事をもっと読む
-
ご相談・ご質問は下記ボタンのフォームからお問い合わせください。
お問い合わせはこちら