販売管理と会計管理の関係性|連携させるメリットやおすすめのシステムを解説

2023/12/21 2023/12/21

販売管理システム

販売管理と会計管理の関係性

別々の管理業務を連携させることで、全体的な効率化を図る企業は少なくありません。この記事では、販売管理と会計管理の関係や、連携によってもたらされる効果を紹介します。業務効率化を実現させるために、2つの関係性を理解しておきましょう。

販売管理と会計管理の関係性について

販売管理と会計管理は、目的は異なるものの共通する部分が多くあります。そのため、それぞれの特徴を理解してうまく連携させることが重要です。ここでは、販売管理と会計管理の特徴について解説していきます。

販売管理とは

販売管理とは、商品やサービスの販売プロセスを効率的に行うための業務です。受注業務や在庫管理、請求・入金業務など多岐にわたる業務が含まれます。物とお金の流れを正確に記録し、納品漏れの防止や商品ごとの売上を把握することが可能です。

適切な管理を行うことで売り上げの最大化とコスト削減を実現し、企業の収益性を高めることができます。また、顧客満足度の向上にもつながるため、長期的なビジネスの成功に寄与するでしょう。

販売管理の業務フローについて|必要な書類や販売管理システムを利用するメリット

会計管理とは

会計管理は、企業の財務状況の記録や決算を行う業務であり、収益や支出の記録、財務報告などが含まれます。会計管理によって財務の透明性を保ち、リスク管理や戦略的な計画を立てることが可能です。

なお、会計管理は主に「財務会計」と「管理会計」に分類されます。ここからは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

財務会計

財務会計は、外部の利害関係者を対象にした会計を指します。一般的に会計業務は財務会計を指すことが多く、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を作成して財務状況を公表するのが特徴です。財務会計の報告は、投資家や債権者などにとって重要な情報源となり、企業の信頼性や投資価値の評価に直接影響を与えます。

管理会計

管理会計は、意思決定や計画立案をサポートするための会計です。事業計画書や中期経営計画資料、取締役会資料などの作成が主な業務となっています。

管理会計の情報は、日々の運営や戦略的な意思決定に役立ち、企業の効率性や競争力を高めるのに寄与します。また、トラブルが発生した際などに解決策を検討するためにも活用され、企業の安定的な成長には欠かせない情報といえるでしょう。

販売管理と会計管理を連携するメリット

販売管理と会計管理のシステムを連携することによって、さまざまなメリットを得られます。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかについて紹介します。

データ入力の手間を省ける

販売管理と会計管理を連携させることで、データ入力の手間が大幅に削減されます。売上データが自動的に会計システムに転送されて、同じ情報を複数回入力する必要がなくなるため、時間を短縮でき全体的な業務の効率が向上します。その結果、企業のリソースをより重要な業務や戦略的な活動に集中させられるでしょう。

ヒューマンエラーを減らせる

販売管理と会計管理のシステムを連携することで、ヒューマンエラーのリスクを大幅に減少させることができます。手動でのデータ入力や転記作業が減ることにより、誤入力や情報の不一致といった問題が起こりにくくなります。また、請求書も自動で発行できるようになるため、請求漏れを未然に防ぐことも可能です。

会計システムの選び方

会計システムを選ぶ際は、自社の目的に合った製品を選ぶことが大切です。ここでは、会計システムの選び方のポイントを3つ紹介します。

搭載している機能

会計システムは製品によって搭載されている機能が異なります。財務記録や請求書の作成、経費管理などの基本機能のほかに、銀行口座やクレジットカードの取引履歴から自動仕分けを行う機能もあると便利です。自社の導入目的を明確にし、それに合った機能が搭載されている製品を選ぶとよいでしょう。

分かりやすい操作性

操作が難しい会計システムを導入してしまうと、社員の利用が進まないことも考えられるため、操作性についても確認しましょう。

直感的に操作できて使いやすい製品を選ぶことが重要であり、本格導入の前に無料のトライアルを利用して、操作性をチェックしておくこともおすすめです。

初心者でも使いやすい会計ソフトおすすめ10選|選び方やスムーズに活用する秘訣

セキュリティやサポート

会計システムを選ぶ際には、セキュリティについても考慮する必要があります。会計データの改ざんや情報漏えいといったリスクを回避するためには、データの暗号化や権限の設定機能があるものがおすすめです。

また、問題が発生した際に迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかも重要なポイントです。システムのトラブルや疑問点をすばやく解決し、業務の中断を最小限に抑えるのに役立つため、導入前にサポートの有無や受付時間を確認しておきましょう。

【2023年最新】おすすめの会計ソフト15選徹底比較|失敗しない選び方とソフトの特徴

販売管理との連携におすすめの会計システム

販売管理とスムーズに連携できるおすすめの会計システムを紹介します。

freee会計

freee会計は、使いやすさと高い機能性で知られる会計ソフトです。「楽々販売」や「soarize」といった販売管理システムとの連携させることができ、直感的な操作性と豊富な機能を備えているのも魅力です。電話やチャットでのサポートも行っているため、安心して利用できる会計システムといえるでしょう。

提供元freee株式会社
初期費用
  • 個人向け:要問い合わせ
  • 法人向け:無料
料金プラン◆月額プラン
  • ミニマム:2,948円(税込)/月
  • ベーシック:5,808円(税込)/月
  • プ​​ロフェッショナル:52,536円(税込)/月

◆年額プラン

  • ミニマム:2,178円(税込)/月
  • ベーシック:4,378円(税込)/月
  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月

※大企業向け、個人事業主向けプランも別途あり

導入実績有料課金事業所数45万事業所以上(※2022年12月末時点)
機能・特徴確定申告書類作成、記帳の自動化、決算書作成、経費精算、チャット・メールサポートなど
URL公式サイト

マネーフォワード クラウド会計

マネーフォワード クラウド会計は、中小企業から大企業まで多くの企業から選ばれている会計システムです。「アラジンオフィス」などの販売管理システムとの連携が可能で、売上・仕入、入金・支払データを仕訳データとして取り込めます。これにより、伝票入力などの手間が省け、ヒューマンエラーのリスクも軽減されるでしょう。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用無料
料金プラン◆月額プラン
  • スモールビジネス:4,378円(税込)/月
  • ビジネス:6,578円(税込)/月
  • クラウド会計Plus:要問い合わせ

◆年額プラン

  • スモールビジネス:3,278円(税込)/月
  • ビジネス:5,478円(税込)/月
  • クラウド会計Plus:要問い合わせ
機能・特徴決算書作成、帳票一覧、仕訳・記帳の自動化、軽減税率対応、金融機関連携など
URL公式サイト

勘定奉行クラウド

勘定奉行クラウドは、長年にわたり多くの企業で利用されている会計ソフトです。外部システムとの連携が充実しているのが特徴で「楽々販売」や「ソアスク」といった販売管理システムと連携させることができます。

サポート体制も充実していて、最適な運用方法の提案によってスムーズな導入が可能です。また、最初は必要な業務にだけ導入し、自社の状況に合わせて段階的に拡張していくこともできます。

提供元株式会社オービックビジネスコンサルタント
初期費用
  • iEシステム:無料
  • iJシステム:50,000円
  • iAシステム:50,000円
  • iBシステム:60,000円
  • iSシステム:70,000円
料金プラン【小規模企業向け】
  • iEシステム:7,750円/月(月払い)
  • iJシステム:11,750円/月(月払い)
  • iEシステム:93,000円/年(年払い)
  • iJシステム:14万1,000円/年(年払い)

【中小企業向け】

  • iAシステム:19,500円/月(月払い)
  • iBシステム:23,500円/月(月払い)
  • iSシステム:28,000円/月(月払い)
  • iAシステム::23万4,000円/月(年払い)
  • iBシステム:28万2,000円/月(年払い)
  • iSシステム:33万6,000円/月(年払い)
機能・特徴取引入力・自動起票、会計帳票・分析帳票・管理会計帳票、決算・消費税申告/納税など
URL公式サイト

販売管理と会計管理の連携は業務効率化に役立つ

販売管理と会計管理を連携させることにより、データ入力の手間が省け、ヒューマンエラーのリスクが減少します。また、リアルタイムでの正確なデータ分析が可能になり、迅速かつ効果的な意思決定をサポートします。

適切な会計システムを選ぶことで、これらのプロセスがスムーズに行え、企業の業務効率を向上させることが可能です。本記事で紹介した選び方を参考にしていただき、自社の目的に合ったシステムを導入しましょう。

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