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ホームページのアクセス解析で分かること|解析後の改善方法やおすすめの解析ツール

2024/04/17 2024/04/17

ホームページ制作

ホームページのアクセス解析

ホームページを質の高いサイトにするためには、継続的な「アクセス解析」が必要不可欠です。では、適切な改善をするためには、どういったアクセス解析が求められるのでしょうか。本記事では、ホームページのアクセス解析で分かることや、解析後の改善方法などを解説します。

ホームページのアクセス解析とは?

ホームページのアクセス解析とは、Webサイトに訪れた人々がどのような意図や背景でそのサイトを使用しているかを理解して、より優れたコンテンツ作りに活かしていくプロセスを指す言葉です。

例えば「文章が長すぎるせいでユーザーが離脱しているのでは?」といった考察を加えたり、ユーザーの年齢層や性別などを分析してターゲット像の精度を高める作業が、アクセス解析に当たります。

適切なアクセス解析を実現するには、訪問者のインターネット使用環境や社会的な属性、どのページを見たか、どれくらいの時間をそこで過ごしたか、などのさまざまなデータを収集して、的確に評価する必要があります。

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ホームページのアクセス解析で分かること

ホームページのアクセス解析をすることでどのような情報が得られるのでしょうか。以下にご紹介します。

PV数(アクセス数)

PV数(ページビュー数)は「ホームページ内の特定のページが表示された回数」を示します。

一人の訪問者が同じページを複数回表示しても、それぞれが別々のPVとしてカウントされるのが特徴です。これにより、Webサイト内で人気のあるコンテンツや、ユーザーの関心が高いページがどれなのかを、定量的に評価することができます。

一方で、似た指標であるセッション数は「ある特定の時間内に、Webサイトを訪問したユーザーの人数」を指します。PV数とセッション数の違いは、PV数が単純にページが閲覧された総回数(単なるリロードもカウントされる)を数えるのに対し、セッション数はユーザーの人数を捉えます。

ユーザーの流入経路

ユーザーの流入経路とは、訪問者がホームページにたどり着くまでのルートのことです。

流入経路にはさまざまな種類があります。例えば、URLの直接入力、検索エンジンから特定のキーワードで検索、ソーシャルメディアからの流入、リファラル流入(他のWebサイトからの流入)、メールマーケティング広告からの流入、といったルートが挙げられるでしょう。

流入経路を分析することで、Webサイトへの訪問者がどのような経過を経て訪れているのかが明らかになり、効果的なマーケティング戦略を策定できます。例えば、訪問者の多くが特定のソーシャルメディアから訪れている場合、そのプラットフォームでのプロモーション活動を強化することで、訪問者の増大が期待できるでしょう。また、もし検索エンジンからの訪問者が少ない場合には、SEO(検索エンジン最適化)戦略を見直すきっかけにもなります。

このように、流入経路の分析は、ユーザーが関心を持っているコンテンツや、ホームページの現状を客観的に評価するのに極めて役立ちます。

検索キーワード

アクセス解析ツールを使用すると、ユーザーがどのようなキーワードで検索してホームページを訪れたか、事細かに知ることができます。

ユーザーが使用する検索キーワードを理解することは、ホームページのコンテンツやSEO戦略を改善するうえで非常に重要です。例えば、ある特定のキーワードで多くのユーザーが訪れている場合、そのキーワードに関連するコンテンツを強化することで、さらに多くの訪問者を引きつけることが可能になります。また、意外なキーワードからのアクセスが多い場合、新たなニーズや市場を発見する足がかりとなるでしょう。

ユーザーの属性

ユーザーの属性とは、Webサイト訪問者の年齢、性別、アクセス元の地理的な位置、使用しているデバイスの種類などの特徴を指します。これらの情報は、ユーザーの行動や好みをより深く理解するうえで非常に役立ちます。

例えば、あるWebサイトが特定の地域からのアクセスが多いことが分かれば、その地域向けの広告や、ローカライズされた商品のプロモーションを強化できます。また、使用デバイスの情報からは、ユーザーがPCとスマホのどちらでホームページにアクセスしているか、精読しているのか流し読みしているのかなど、細かいニーズを掴むための情報源となるでしょう。

ユーザーの行動

ユーザーの行動とは、訪問者がWebサイト上で行う一連のアクションを指します。

ユーザーの行動は、どのページをいつ訪れたか、ページ内でどのようにスクロールしたか、どのリンクをクリックしたか、どの程度の時間を各ページで過ごしたかなどの情報です。また、フォームへの入力や商品の購入など、具体的なコンバージョン(最終的な成果につながる行動)もユーザーの行動の一部と言えます。

これらのデータを分析することで、Webサイトのどの部分が訪問者の関心を引いているか、またはどの部分に改善が必要かが明確になります。例えば、特定のページの特定箇所で直帰率が高まっている場合、そのコンテンツがユーザーの期待に応えていない可能性が高いことを示しています。

ユーザーの行動と属性と丹念に照らし合わせれば、コンテンツの何が良くて何が悪いのかを理解できるでしょう。

アクセス解析を用いたホームページ改善の流れ

アクセス解析を活用してホームページを改善するプロセスには、具体的なステップがあります。以下にその流れを簡潔にご紹介します。

アクセス解析から課題を抽出する

アクセス解析を行うことで、ホームページに関するさまざまな課題が明らかになります。以下のような例が挙げられます。

  • そもそものアクセス数が少ない
  • アクセスはあるものの、目的とする会員登録につながっていない
  • 直帰率が高い

重要なのは、これらの課題に優先順位をつけて、どれを最初に解決すべきかを決定することです。これらの課題を特定し、それぞれに対して具体的な改善策を検討し実施することが、Webサイトをより良くするための第一歩です。

改善策を考える

次に、アクセス解析から明らかになった課題に対し、効果的な改善策を考えましょう。

例えば、アクセス数が少ない場合は、SEOの最適化やソーシャルメディアでのプロモーション強化による露出の拡大が有効です。会員登録へのコンバージョン率が低い場合には、登録フォームをシンプルにする、登録のメリットを明確に提示するなどの対策が考えられます。また、直帰率が高い場合は、ユーザーが興味を持ちやすいコンテンツの提供や並び順の調整、あるいはナビゲーション機能の改善が必要かもしれません。

一つ一つの課題に対して根本的な原因を理解し、目的に合った解決策を策定することが重要です。

改善策を実施する

改善策を実施する際には、優先順位に基づいて行動しましょう。特定された問題点の中から、影響が大きいものや改善によって最も効果が期待できるものから取り組みます。

また、アクセス解析は改善策を一度実行したら終わりといった短期的なものではなく、中長期的な検証が求められます。効果を検証するためのKPI(key performance indicators)を設定し、常に前後を比較できるような仕組みを整えておきましょう。

改善による効果を測定する

改善策を実施した後、その効果を確認するためには、適切な評価が必要です。

改善策の結果はすぐには現れないことも多いため、一定期間後に効果を測定することが望ましいでしょう。アクセス数、直帰率、滞在時間など、改善前後のデータを適切に比較すれば、どの改善がどれほどの成果を達成したかを、個別に把握できます。可能であれば、改善策を考慮する時点で、効果の測定方法やコストの少ない検証方法まで設計しておくのが理想です。

改善と効果測定のサイクルを定期的に実行する

技術の進歩、ユーザーの行動の変化、競合他社の動向など、ホームページを取り巻く環境は常に変化しています。そのため、ホームページの改善と効果測定は定期的に繰り返す必要があります。

定期的な効果測定と更新を通じて、ホームページを常に最適な状態に保ち、訪問者にとって価値の高いコンテンツを保つことが大切です。

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アクセス解析後のホームページの具体的な改善方法・改善例

アクセス解析をしたら、解析結果を踏まえてホームページを改善する必要があります。具体的な改善方法を詳しくご紹介します。

閲覧数に課題がある場合

ホームページの閲覧数が少ない主な原因は、検索エンジンからの評価が低いためです。この問題を解決するためには、Webサイトのコンテンツを定期的に更新し、SEO(検索エンジン最適化)の視点を加味した質の高いページを保持することが重要です。

検索順位とクリック数の関係においては、上位10位までのコンテンツがアクセスの大半を独占するうえ、3位以内と4~10位では比較にならないほどの差が存在します。検索順位を一つ上げるだけでアクセス数が3~5倍になることも珍しくありませんので、アクセス解析の最重要課題として認識しておくとよいでしょう。

直帰率に課題がある場合

直帰率が高いホームページは、訪問者のニーズと合っていない可能性があります。この問題に対処するためには、ユーザーがホームページに何を求めているのかを深く理解することが重要です。訪問者がすぐにサイトを離れないよう、レイアウトの見直しやコンテンツの改善を図りましょう。

ユーザーの大部分は、文章を飛ばしながらなんとなく眺めていると言われています。「コンテンツを読めばこのような成果が得られる」という情報を、なるべく早く簡潔にユーザーに伝える必要があります。

加えて、より魅力的なビジュアル、分かりやすいナビゲーション、重要な情報への直接リンクの配置などを考慮することも効果的です。これらの改善によって、ユーザーがサイト内でほしい情報や機能を簡単に見つけられるようになれば、直帰率の低下が期待できます。

コンバージョンにつながらない課題がある場合

一定のアクセス数があるにも関わらずコンバージョンにつながらない場合、ユーザーが必要としている情報やアクションが、ホームページ上で十分に提供されていない可能性があります。

このような状況を改善するためには、まずコンバージョンの障壁となっている要因を特定することが重要です。例えば、購入プロセスが複雑であったり、必要な情報が不足していたりする場合、これらを簡素化し、明確にする必要があります。

具体的な対策としては、コールトゥアクション(CTA)の明確化、フォームの簡略化、購入や登録のプロセスの見直し、信頼性を高めるためのユーザーレビューの掲載などが挙げられます。ユーザーの購入を促すための仕組みを整えましょう。

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【無料で使える】ホームページにおすすめのアクセス解析ツール

無料で利用できるホームページのアクセス解析ツールを、以下にご紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、アクセス解析の代名詞とも言われるほどの普及率を誇る無料ツールです。

Google Analyticsを使用することで、訪問者の数、訪問者がどこから来たか、どのページをどれくらいの時間閲覧したかなど、基本的なアクセス解析に必要なデータをほぼ全て収集できます。また、ユーザーのデモグラフィック(年齢、性別、興味・関心など、統計学的な属性の総称)、デバイスの種類、流入経路など、詳細な情報を把握することも可能です。

提供元Google LLC
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴予測機能、先見的なインサイト、プライバシーに配慮したモデリング、リアルタイム レポート機能、集客レポート、広告スナップショット、自由形式のデータ探索、シームレスな連携など
URL公式サイト

Google Search Console

Google Search Consoleは、WebサイトがGoogle検索結果でどのように表示されているかを理解し、最適化するための無料ツールです。

Google Search Consoleを使えば、サイトが検索エンジンにどのように評価され、どのキーワードからどの程度のアクセスが見込まれるかを確認できます。また、サイトマップの送信やクロールエラーのチェックなど、サイトの検索パフォーマンスを向上させるための機能も備えています。Google Analyticsと併用されるケースも多いようです。

提供元Google LLC
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴Google検索でのサイトインプレッション数・クリック数・掲載順位分析、コンテンツをGoogleのインデックスに登録、問題検出時のメール通知、URL検査ツールなど
URL公式サイト

Clarity

Clarityは、Microsoftが提供する無料のWebサイト解析ツールです。

ユーザーの行動を追体験するための各種ヒートマップや、セッションリプレイなどの機能が強みです。Google Analyticと連携することもできるので、コンテンツの視覚的な分析を深めたい時に最適でしょう。

提供元Microsoft Corporation
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴ヒートマップ、セッションのレコーディング、インサイト、モバイルアプリ、一般ツールとの統合など
URL公式サイト

より高度な分析でホームページの集客最大化を目指せるツール

無料ツールと比べてより高度な分析ができるアクセス解析ツールについて、以下にご紹介します。

Keywordmap

Keywordmapは、キーワードの検索トレンドや関連性を分析し、WebサイトのSEOとコンテンツ戦略を強化するための有料ツールです。

膨大で面倒なキーワード調査・分析作業をKeywordmapが肩代わりしてくれるため、ユーザーは手順に従うだけで、Webサイトの運用改善を効率的に実行できます。

提供元株式会社CINC
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • ライト:要問い合わせ
  • スタンダード:要問い合わせ
  • エキスパート:要問い合わせ
機能・特徴検索市場分析、競合分析、キーワード選定、コンテンツ制作、運用・効果測定など
URL公式サイト

Google Analytics 360

Google Analytics 360は、Googleの無料ツールであるGoogle Analyticsのエンタープライズ版であり、より高度な機能を提供しています。

Google Analytics 360では、大量のデータ処理能力、より詳細なカスタマイズオプション、専任の人的サポートなどが利用可能です。Webサイトやアプリの詳細なトラフィック分析はもちろん、ユーザー行動の深い洞察やマーケティング活動のROI(投資収益率)をより正確に測定することができる、上級者向けの解析ツールと言えるでしょう。

提供元Google LLC
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴顧客重視の測定を活用、より優れたインサイトを得て投資収益率を向上、Googleの各広告プラットフォームとの連携、データ活用、エンタープライズレベルのサポートなど
URL公式サイト

ホームページにおすすめのアクセス解析ツールの選び方

最後に、アクセス解析ツールを選定する際のポイントをご紹介します。

目的を満たす機能が搭載されているかで選ぶ

アクセス解析ツールによって、機能や強みはそれぞれ異なります。どのような目的を達成するためにツールを利用したいのかを明らかにし、必要な機能を搭載したツールを選びましょう。

例えば、ユーザー行動の詳細な追跡が必要なら、セッションリプレイやヒートマップを提供するツールが適しています。SEOの最適化を主眼に置くなら、検索トレンドやキーワード分析が得意なツールを選ぶべきです。もし、どんな要因でコンテンツが判断されているかが分からない、といった状況であれば、全体を薄く広く測定できる基本的なツールから導入するとよいでしょう。

ただし、必要以上に多くの機能を求めないように気を付けてください。利用しない機能が多く搭載されていると、ツールの運用が過度に複雑化したり、無意味なコストがかさむといったデメリットが生じるためです。目標を適切に整理して、必要な機能を絞り込む視点も重要です。

利用料金で選ぶ

アクセス解析ツールには、無料で使えるものから高度な機能を持つ有料のものまで、さまざまな選択肢があります。

無料のツールでも基本的な分析機能は揃っているため、初心者や小規模なWebサイトには十分な場合がほとんどです。一方で、有料のツールはより詳細なデータ分析やカスタマイズ性を提供しており、大規模なサイトや具体的なマーケティング目標を持つ企業に適しています。組織のビジネス規模や目的、そして予算をしっかりと把握したうえで、最もコストパフォーマンスの良いアクセス解析ツールを選びましょう。

利便性・操作性で選ぶ

アクセス解析ツールを選ぶ際には、利便性や操作性も重要な要素です。

ツールが直感的に操作できるか、日本語対応しているかどうかは、その後のWebサイトの改善工程や日々のサイト運営の手間に大きく影響します。使い勝手の良いツールを選ぶことで、データ収集や分析の効率が高まり、より迅速にWebサイトの改善を図ることができるようになります。特に、非技術者や初心者が操作する場合、複雑な設定や専門的な知識が不要なツールを選んだ方が、継続的なWebサイトの改善の助けとなってくれるでしょう。

サポート体制で選ぶ

ツールの選択において、サポート体制は非常に重要なポイントです。

アクセス解析ツールは、時に複雑で専門的な知識が必要な場合があります。使い方が分からない時やトラブルが発生した時に、迅速かつ的確なサポートを受けられるかどうかは、安心してツールを利用できるかどうかに直結します。質問や問題があった時に、メールや電話、ライブチャットなど、手軽に問い合わせができる体制が整っているツールを選ぶとよいでしょう。

アクセス解析ツールを利用しホームページを改善しよう

アクセス解析ツールを上手に活用することで、ホームページの改善点を明確にし、より多くの訪問者を引きつけることが可能です。利用目的や搭載機能、予算、サポート体制を考慮して最適なツールを選び、Webサイトのパフォーマンスを定期的にチェックするようにしましょう。

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ビズクロ編集部
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