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DX推進に潜むリスクとは?デジタルリスクマネジメントの重要性も解説

2022/06/14 2024/07/25

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DX推進に潜むリスク

企業が世間のデジタル化に合わせてDX化を進める中、従来のリスクとは異なるデジタルリスクを懸念しなければなりません。本記事では具体的な4つのデジタルリスクと起こる原因、企業が取り組むべきデジタルリスクマネジメントについて解説していきます。

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DX推進に潜むデジタルリスクとは?

デジタルリスクとは、インターネットの利用にともなって起こりうるビジネスリスクを指します。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進させるうえでもデジタルリスクが潜んでいます。

DX推進に潜む以下の4つのデジタルリスクを具体的に見ていきましょう。

  1. セキュリティのリスク
  2. 外部からの攻撃による評判低下のリスク
  3. 個人が標的にされるリスク
  4. データ共有による情報漏洩のリスク

1.セキュリティのリスク

DXを推進させるにはIT人材の確保が重要です。しかし、IT人材が十分に確保できず担当者が決まっていない状態でDXを進めようとすると、セキュリティ対策が万全でないシステムを構築してしまう可能性があります。その結果、サイバー攻撃の対象となりやすく、情報漏洩の可能性を高めてしまいます。

また、重要なデータや情報をクラウド上に保管する企業が増えていますが、セキュリティ対策を完全に外部ベンダーに任せることは適切といえません。

クラウドは強固なセキュリティ対策が魅力であるものの、サービスを利用する従業員のスキルや知識も重要になってきます。

2.外部からの攻撃による評判低下のリスク

デジタルリスクを残したままだと外部から、サイバー攻撃を受ける可能性が高くなります。それによって、重大なセキュリティインシデントが発生する懸念が高まります。

不正アクセスやマルウェア感染、情報改ざんなどの被害を受けると、会社の評判を落とすことや、取引先・顧客などからの信頼を失うことにつながりかねません。

また企業活動や従業員の行動・発言によって、思わぬ悪評を買ってしまう可能性もあります。それによって、ブランドイメージが毀損し消費者離れにつながるリスクもあります。

3.個人が標的にされるリスク

DXを推進させるためには莫大なデータが必要となります。しかし、データが増えれば増えるほど、個人を特定しやすくなります。

ここでいう「個人」とは、消費者や顧客だけでなく企業の担当者なども含まれます。そのため、企業全体としてではなく、個人(担当者)が標的となり攻撃を受ける可能性があるのです。

4.データ共有による情報漏洩のリスク

企業規模が大きいほどデータを共有する人数や場所、デバイスが増えるため、データ共有にともなう情報漏洩のリスクがあります。

莫大なデータを安全に共有するためには、適切な管理が重要です。そのため、データの管理方法や管理システムが複雑化・老朽化していないかを定期的に確認するようにしましょう。

デジタルリスクが起こる4つの原因

では、デジタルリスクはなぜ起こるのでしょうか。デジタルリスクが起こる4つの原因について解説します。

1.セキュリティが不十分

システムのセキュリティを万全な状態に保てないまま放置してしまうと、デジタルリスクにつながる可能性があります。

DXを推進させるにはIT技術の活用が重要です。しかし、IT技術の導入は、サイバー攻撃やウイルス感染の標的とされるリスクを負っています。そのため、不十分なセキュリティがデジタルリスクを招く原因となるのです。

2.ツールの使用方法・管理の不十分

DX実現に向けた1つの策としてデジタル技術を導入し、業務効率化を図る企業も多いでしょう。

しかし、ツールを導入しても「使用方法が理解できていない」「管理が難しい」などの課題が残っていると、デジタルリスクを引き起こす原因となります。

例えば、顧客データを大量に扱うツールの誤操作によって、個人情報を外部に流出させてしまうケースもあるでしょう。またパスワードやデバイスの管理が徹底されていない場合にも情報漏洩リスクが高まります。

このデジタルリスクが起こる根底には社内での教育・研修不足が挙げられます。

3.SNSの投稿・内容が不適切

最近は企業がSNSを運用することも増えてきました。企業がSNSを運用するうえで注意しなければならないことは「炎上リスク」です。

例えば、運用担当者の思わぬ一言で、投稿が炎上してしまうことがあります。たった一度の炎上でも取引先や顧客からの信頼を失い、会社経営に大ダメージを与える可能性があるのです。

また個人アカウントが炎上することで、所属元にも影響が出る場合もあります。炎上内容によっては、「クレーム」「不買運動」などのデジタルリスクが予想できます。

4.不明確な目的によるDXの失敗

DX実現には、具体的な目的を定めることが重要視されており、目的が明確になっていないまま取り組んでしまうと失敗に終わることがほとんどです。

例えば、目的や方法を確立しないままDXを推進させると、DXを理解できていない従業員が業務の中で混乱したり、デジタル技術を使いこなせず不便に感じたりします。

結果として、従業員のパフォーマンスを低下させるというデジタルリスクを引き起こすのです。

また、DXの目的や意義を理解していないデジタル化は、システムやSNSの導入自体が目的化してしまうおそれがあります。

そうなると、上述した不十分なセキュリティ対策、ツールの使用や管理の不備、SNSへの不適切な投稿による炎上リスクの原因ともなるため、情報漏洩やブランドイメージの低下など影響範囲が広がる懸念が増します。

デジタルリスクマネジメントの重要性

デジタルリスクを回避するためには「デジタルリスクマネジメント」が必要です。そもそもリスクマネジメントとは、あらゆるリスクを想定し損失の回避・最小化を目指す役割を持っています。

デジタルリスクマネジメントは、従来のリスクマネジメントとは異なる性質を持ち、重要度も高まっています。今までのリスクマネジメントは、現場の声や評価から報告書などをまとめリスクを予想していました。

しかし、これからは蓄積されたデータをもとにリスクを識別する、「リスク発見の自動化」が進められていくでしょう。

DX推進によって情報やデータを取り扱う機会が増えるということは、同時にデジタルリスクも発生しやすくなるということです。

したがって、データ活用によって生産性向上や新規ビジネス創出を実現するために、各企業は今まで以上に適切なデジタルリスクマネジメントが求められているのです。

デジタルリスクマネジメントの具体的な方法

デジタルリスクマネジメントはデジタル化がますます進展する中で、必要性がさらに増すでしょう。そのため、できる限り早い段階でデジタルリスクマネジメントを実行することが重要です。

以下でデジタルリスクを回避するために必要なマネジメント方法を紹介します。

1.セキュリティ環境の構築・維持

セキュリティ環境を整えることで、サイバー攻撃やウイルス感染を阻止できる状態を維持できます。

ソフトウェアのセキュリティシステムは、メーカーによっては有効期限が設けられており、期限が切れるとセキュリティシステムが適切に動作しません。そのため、セキュリティシステムを管理し、最新の状態になっているか常に確認しておくことが重要となります。

従業員が使い慣れたシステムがよいという考えもありますが、デジタル化の進展でデジタルリスクの肥大化が懸念される中、クラウドとオンプレミスのどちらを採用するにせよ、万全のセキュリティシステムが構築できるように相応の予算をかけることが重要です。

2.社員の教育を徹底する

デジタルリスクを回避するためには、社員一人ひとりの教育や意識改革が必要です。まずはデジタルリスクが企業にどのような損失をもたらすかを、社員に説明しましょう。

その上で、個人が標的となる可能性を可視化し把握させることで、社員が危機感を持ってデジタルリスクマネジメントに取り組めるでしょう。

また、IT人材不足も懸念されており、ITに疎い社員が多いほどデジタルリスクを引き起こす可能性が高まります。そのため、社内でITリテラシーを高める研修やIT人材の育成を行うことが重要です。

3.社内規則を設ける

ITツールやSNSの使い方を誤るとデジタルリスクを引き起こす可能性があります。そのため、ツールの使い方に加え、機密情報を取り扱う際の規則を設けることが必要です。

社内規則を設けることで、一定のデジタルリスクを排除できます。社内規則は曖昧なものではなく、できる限り的確かつ詳細に取り決めることがおすすめです。

4.リスクに対して迅速に対応する

デジタルリスクマネジメントでは、実際に損失を被る前段階でリスクに対応することが重要です。デジタルリスクマネジメントは以下のサイクルが重要とされています。

  • デジタルリスクの可視化
  • リスクによる影響度の測定
  • リスクに対する迅速な対応

デジタルリスクを発見するだけでなく、影響度を測定し優先して対応すべきリスクを見極め、的確かつ迅速な対応が求められます。早い段階でリスクに対応できれば、損失の回避・最小化を期待できます。

レガシーシステムを放置するリスクについて

レガシーシステムとは、古い技術が用いられたままのシステムを指し、老朽化・複雑化・ブラックボックス化が進んでいることも珍しくありません。

レガシーシステムから脱却するためにはコストや人的リソースが必要であるため、放置している企業も少なくありません。しかし、レガシーシステムを放置していると、以下のようなリスクを引き起こします。

  • デジタル競争力の低下
  • 維持費の肥大化
  • データ消失の可能性
  • セキュリティ面の不安

レガシーシステムの刷新や脱却を実行できれば、上記のリスクを排除できます。そのため、コストを要してでもレガシーシステムからの脱却を目指さなければなりません。

デジタルリスクマネジメントを徹底してDX推進に取り組もう

デジタル化の急速な進展によって、従来のリスクマネジメントでは対処できないリスクが発生しています。そこで、企業は自社や市場環境を分析した上で、適切な「デジタルリスクマネジメント」を実行する必要があります。

デジタルリスクやレガシーシステムを放置したままでは、DX化が進みません。企業変革を遂げるためにも、デジタルリスクの適切な管理・対策を徹底することが求められています。

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