メール配信システムの差し込み機能とは?利用メリットや効果について

最終更新日時:2023/03/22

メール配信システム

メール配信の差し込み機能

宛名を変えて同じメールを一斉配信できるメール配信システムの差し込み機能。多くの顧客データを取り扱う際に活用したい機能です。そこで本記事では、そんなメール配信システムの差し込み機能について、利用するメリットや効果を詳しく解説していきます。

メール配信の差し込み機能とは?

メール配信の差し込み機能とは、顧客へメールを一斉配信する際、顧客一人ひとりの名前や会社名などの宛名を自動的に入力できる機能です。宛名以外にも、顧客情報をもとに「性別」「誕生日」「ポイント数」「注文番号」「商品」などの情報も自動入力できます。

例えば「○○さん、こんにちは!」「今週獲得したポイント数は~~です」など、宛名だけでなく顧客ごとに最適な情報を自動的に記載できる点が特徴です。

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メール配信の差し込み機能を利用するメリットや主な効果

メール配信の差し込み機能を利用するメリットや主な効果は以下の2つです。

  1. 人為的なミスを軽減できる
  2. 開封率やCV率が向上する

1.人為的なミスを軽減できる

メール配信の差し込み機能では、顧客情報をもとに顧客一人ひとりの情報が自動で入力されるため、人為的なミスを軽減できます。

顧客情報を手入力している場合、自動入力に比べてミスが起こりやすく、ミスが起こった際にはミスした箇所を書き換え、再度メール配信するなど手間が増えてしまいます。

しかし、メール配信の差し込み機能を活用すれば人為的なミスを軽減できるため、情報を書き換える手間が発生したり再度メール配信することも少なくなるでしょう。このように、メール配信の差し込み機能は人為的なミスを軽減するだけでなく、業務効率の向上といったメリット・効果も期待できます。

2.開封率やCV率が向上する

メール配信の差し込み機能を活用したメールには、顧客の名前や誕生日などの個人を特定する内容が含まれています。そのため、一斉配信された場合でも、メールが送られてきた顧客は「自分宛てのメール」と認識しやすくなるでしょう。

不特定多数に送られたメールに比べ、件名や本文に自分の名前が記載されたメールのほうが、顧客は重要度や優先度が高いと判断する傾向があります。その結果、開封率やCV率の向上といったメリット・効果が期待できます。

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メール配信システムの選び方・選定ポイント

メール配信システムの選び方・選定ポイントは以下の2つです。

  1. 料金プラン
  2. 搭載機能

1.料金プラン

メール配信システムには現在多くのシステムが提供されており、システムによって利用料金が異なります。また、1つのメール配信システムでも複数の料金プランが提供されていることもあるため、自社に適した料金プランを見極めることが大切です。

メール配信システムの費用相場は、月額料金で2,000~50,000円程度とかなり幅があります。料金が変動する要因としては、月に配信できるメール数や利用するアドレス数などが挙げられます。

したがって、自社が月に配信したいメール数や利用したいアドレス数を明確にしたうえで、最適な料金プランを選びましょう。

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2.搭載機能

メール配信システムはシステムによって搭載されている機能が異なります。メールの配信や作成といった基本機能に加え、開封率を測定できる分析機能や顧客のメールアドレスを管理する機能など、搭載機能はさまざまです。

例えば、差し込み機能一つとっても、名前や会社名しか自動入力できない簡易的なものから、性別・誕生日・ポイント数などの詳細情報まで自動入力できるものや、地域を限定してメール配信できるものなど、高機能を搭載したシステムもあります。そのため、事前に自社が必要とする機能を洗い出したうえで、最適なメール配信システムを選定することが大切です。

メール配信システムの選び方は?必要な機能やメリット・注意点を解説

メール配信システムのおすすめ3選

メール配信システムのおすすめ3選を紹介します。どのメール配信システムも、配信するメール数ではなく、配信する登録アドレス数による月額定額制なので、ご安心ください。

1.ブラストメール

ブラストメールは、はじめての人でも簡単にメール配信ができるメール配信システムです。専門知識やマニュアルがなくても、直感的に操作できるデザインが採用されています。

差し込み機能も搭載されており、専用の「差し込みコード」を挿入するだけで名前・会社名・会員番号などを自動入力できるので、複雑な操作は必要ありません。無料トライアルも可能です。

提供元株式会社ラクスライトクラウド
初期費用11,000円(税込)(1年契約の場合は半額)
料金プランLightプラン:3,300円(税込)~/月
Standardプラン:6,600円(税込)~/月
Proプラン:33,000円(税込)~/月
導入実績18,000社以上
機能・特徴メール配信機能、メール作成機能、宛先データの管理、登録・解除機能、効果測定、迷惑メール対策、セキュリティ対策など
URL公式サイト

2.配配メール

配配メールは、メールマーケティングの運用ノウハウや成功事例を豊富に有するメール配信システムです。見込み顧客がWebサイトに訪問したことを営業担当者に通知してくれるなど、営業活動やメール業務を効率化する機能も搭載されているので、メールマーケティング活動を成功させたい人におすすめなシステムです。

また、配配メールの差し込み機能では、名前や企業名はもちろん、顧客ごとに興味のありそうなカテゴリ名称を差し込むことも可能です。

提供元株式会社ラクス
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績10,000社以上
機能・特徴基本配信機能、メール作成機能、管理機能、分析・効果測定機能、メールマーケティング機能など
URL公式サイト

3.オレンジメール

オレンジメールは、誰でも簡単に使用できる機能がそろったメール配信システムです。操作方法や運用に関する5分のマニュアル動画が提供されているため、導入から10分程度で配信を開始できるので、すぐに差し込み機能を利用してメールを一斉送信したいという場合にはおすすめです。

差し込み機能も搭載されており、100以上の「よくある質問」のホームページ掲載や、メールサポートなど、サポート体制が充実している点も魅力です。また、30日の無料体験プランもあり、気軽に試せます。

提供元株式会社オレンジスピリッツ
初期費用12,800円(税込)
※ビジネス版のみ発生
料金プランビジネス版
  • プラン2000:2,480円(税込)/月
  • プラン5000:3,980円(税込)/月
  • プラン10000:7,980円(税込)/月

エンタープライズ版:33,000円〜(税込)/月
無料プラン(個人・サークルで利用する方向け):無料

導入実績78,000ユーザー以上
機能・特徴メール配信機能、読者管理機能、フォーム機能、マーケティング機能、セキュリティ機能など
URL公式サイト

宛名だけを変えたメールの一斉配信はOutlookでもできる

宛名だけを変え、同じ内容のメールを複数の顧客に配信する場合は、Outlookでも実現します。あらかじめメールを一斉配信するためのリストを作成し、Outlookの連絡先リストから一斉配信の対象となる顧客を追加しておきましょう。

次に、Wordを使ってメールの内容を作成し、以下の流れでフォーマットを作成しメールを送信します。

  1. メニューバーにある「差し込み文書」を選択
  2. 「差し込み印刷の開始」を選択
  3. 「電子メール メッセージ」を選択
  4. 「宛先の選択」から「Outlookの連絡先から選択」を選択
  5. 一斉配信したいリストを選択
  6. 「差し込みフィールドの挿入」から名前・会社名・役職など、差し込む内容を追加

メールを一斉配信する際の注意点

Outlookでメールを一斉配信する際は、以下3点に注意が必要です。

  1. 効果測定が難しい
  2. 誤送信する可能性がある
  3. メールの配信数や宛先数には上限がある

Outlookには効果測定に関する機能が搭載されていません。そのため、開封率やCV率などの効果を測定・分析し、効果を改善することは難しいでしょう。

また、一斉配信の対象となる顧客リストは手動で作成することになります。つまり、リスト作成の段階で対象外の顧客を追加してしまうと、誤送信するリスクも考えられます。

そして、Outlookでは1日に送信できるメール数や1通のメールにおける宛先数に上限が設けられているため、メール配信数の多い企業や一斉送信したい宛先数が多い企業には向いていません。1通あたり500人、1日5,000通まで送信でき、それ以上は送信制限がかかります。

メール配信システムの導入メリット・デメリットは?必要な理由も解説

メール配信システムの平均費用は?料金の相場や機能について解説

メール配信システムの差し込み機能を活用していこう

メール配信システムの差し込み機能を活用すると、名前や会社名などの宛名・性別・誕生日・ポイント数など、顧客ごとに最適な情報を自動入力した上でメールを一斉配信できるため、人為的なミスを軽減や手間がかかるメール業務効率化につながります。

また、メールを受信した顧客は「自分に向けて送られたメール」と認識しやすくなるため、開封率やCV率の向上もより期待できます。メール業務の効率化や効果的なメールマーケティングを行うためにも、本記事を参考にメール配信システムの差し込み機能をうまく活用していきましょう。

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