メルマガとは?初心者でも簡単に理解できる基礎知識を徹底解説
メルマガとは何か、しっかりと説明できる人は案外少ないのではないでしょうか。本記事では、メルマガの目的やメリット・デメリット、配信時の注意点などを踏まえながら、初心者にもわかりやすくメルマガの基礎知識を解説します。インプットにぜひ活用してください。
目次
▷【必見】メルマガ登録者を増やす方法14選!登録されない原因を解決しよう!
初心者でも簡単!メルマガとは?
メルマガの正式名称は「メールマガジン」で、発信者が受信者にとって有益となる情報を配信するマーケティング手法の1つです。メルマガが普及し始めたのは1999年頃で、当時は主にパソコンへ配信していました。
しかし時代の変化と共にメルマガの配信方法も変わり、パソコンだけでなく携帯電話へのメルマガの配信も行われていきました。HTMLメールやデコレーションメールなど、技術が発展すると、メルマガの幅も広がっていったのです。
当時は単純なお知らせメールとして認識されていましたが、現在ではマーケティング手法の1つになっています。配信のタイミングや内容は送信者が好きに設定できるので、初心者でも簡単に事業に合わせたメルマガの作成が可能です。
メルマガ配信の目的
企業がメルマガを配信するには、いくつかの目的があります。ここでは、以下3つの目的について解説します。
- 伝達のメルマガ
- 送客のメルマガ
- 購買のメルマガ
(1)伝達のメルマガ
伝達を目的としたメルマガとは、顧客にとって必要な情報を届けるためのメルマガです。
顧客満足度の向上と自社に興味を持ち続けてもらうことを最終的な目的として、顧客にとって有益な情報を届けることを指します。
- 商品のQ&A
- 会員登録のお知らせ
- 自社ブランドの歴史
(2)送客のメルマガ
送客を目的としたメルマガは、届いたメルマガを通してホームページへ誘導することが目的です。
ただメルマガを読んで満足するのではなく、ホームページに辿り着くことで商品の購入に繋がります。
(3)購買のメルマガ
購買を目的としたメルマガは、新商品やお得なセール情報を伝え、購買意欲を上げることが目的です。
メルマガが届いたお客様の興味を引き、ホームページから購入してもらうことを目的にしています。
メルマガ配信のメリット
メルマガがない時代は、会社情報など小冊子を作成し送付していました。しかし、その方法ではコストがとてもかかります。
メルマガなら情報を更新しながら、自社のタイミングで配信可能です。ターゲット層別に管理することで、的確なアプローチもできるでしょう。
ここでは、メルマガを配信する4つのメリットについてご紹介します。
(1)コストを低く抑えられる
メルマガの最大のメリットは、コストを低く抑えられることです。どれだけ配信しても、通信費用のみでメルマガの配信ができます。手書きのDMなども有効な手法ではありますが、製作費や郵送費がかかってしまいます。
メルマガの場合は有料の配信サービスと、無料の配信サービスがあるので選ぶサービスによっては低コストで配信することが可能です。
▷メール配信システムの平均費用は?料金の相場や機能について解説
(2)タイムリーに情報発信ができる
会報誌やパンフレットなど、印刷物は作成だけでなく郵送の手間がかかります。
しかしメルマガは作成や修正など都度手を加えられますし、発送の作業も必要ありません。コンテンツができ上がり次第配信できるので、タイムリーな情報発信が可能です。
(3)ターゲット別のアプローチが可能
ターゲットに分けて配信することで、顧客が求めているアプローチができます。
年代別や独身・子供がいる主婦など、狙ったターゲットに響くメルマガを配信することで興味を引く可能性が高まるでしょう。
メルマガはメールアドレスを登録していないと顧客に配信できないので、自社への関心をもともと持っている人に送付できます。そこで、今以上に興味を持ってもらうには、ターゲット別のアプローチが重要になります。
(4)効果測定による施策の改善が可能
メルマガのメリットは、効果の測定ができる点です。メルマガでは開封率の確認や、アクセス解析ツールを使用しリンクが上手く活用できているかを調べることができます。
また、ホームページへ誘導できたか、購入に繋がったのか、あるいは購入に繋がらなかったのかという点も測定することが可能です。
効果測定を行うことで、メルマガのどの段階に改善が必要なのか明確になります。問題点を改善し効果の測定を続けることで、より良いメルマガ作りとマーケティングが可能になるのです。
▷メルマガ配信の正しい効果測定とは?指標となるKPIと分析方法を解説!
メルマガ配信のデメリット
メルマガには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、どのような部分がデメリットなのか解説します。
(1)定期的にコンテンツが必要になる
メルマガを配信するためには、定期的に発信するための情報が必要です。
読者が求めていること、自社が読者に伝えたいことなどを常に考えなければいけません。長期的に配信を続ける場合、メルマガに関する企画会議や、掲載に必要な取材活動なども必要になるでしょう。
自社ホームページ上で掲載するコラムと違い、メルマガは過去に遡って読み返すものではありません。配信時に興味を持ってもらうことが大事です。
▷【完全版】メルマガ施策の改善ガイド!担当者必見のチェックポイントとは?
(2)必ず読んでもらえるとは限らない
会議を重ねメルマガを配信しても、必ず顧客が開封して読むとは限りません。
たくさんのメルマガに埋もれ、中身を見ることなく破棄される可能性もあります。メルマガに登録することで割引される企業もあるので、顧客は割引のために登録している場合もあります。
そのため、メールボックス内がメルマガで溢れてしまう顧客も少なくありません。他社との差別化を図るためにも、顧客に読んでもらえる配信時間や曜日などを考えていく必要があります。
他にも、既読になったが情報に魅力がなく、迷惑メールに登録される可能性もあります。内容だけでなく、配信頻度が多い場合も不満を感じメルマガの受信拒否をされる場合があるので、配信頻度も調整していくと良いでしょう。
▷メルマガの開封率はどれぐらい?平均数値や開封率を上げる5つの施策を解説
メルマガの形式は2種類
メルマガの形式は、以下の2種類があります。
- テキスト形式(文字のみの形式)
- HTML形式(文字だけでなく画像や装飾を行った形式)
それぞれメリットと特徴をご紹介します。
(1)テキスト
テキスト形式のメリットは、以下の2点です。
- 受信者のデバイスを気にする必要がない
- 特別な知識が必要なく、簡単に作成できる
テキスト形式は、シンプルに情報を伝えたい場合におすすめです。無駄な装飾がないので、文字に集中して読めるので、表などを必要としないビジネス文書に使いやすいと言えるでしょう。
(2)HTML
HTML形式のメリットは、以下の2点です。
- 画像の配信ができるので視覚的なアプローチが可能
- メルマガが開封されたか、クリックされたか計測可能
装飾や画像を盛り込めるので、ファッションや飲食など文字だけではイメージしにくい分野で活躍します。魅力的な画像を添付することで、文章を読まず見ただけでメルマガの内容を顧客が把握してくれます。
ただし、メルマガ受信者のデバイスによっては正しく表示されない可能性があるため注意が必要です。
メール配信サービスの種類によっては、HTMLメールを受け取れない顧客を設定しておくことで、テキストメールへ変更できる「マルチパートメール機能」の機能が備わっています。
▷HTMLメールの作り方とは?基本の作成方法や配信効果・注意点を解説!
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メルマガの配信はメール配信システムがおすすめ
メール配信システムはさまざまな機能に対応しています。
- 顧客への一斉配信
- メルマガの予約配信
- HTMLの作成を手軽に行えるテンプレート
このように基本的に必要な機能は、各メール配信システムに搭載されています。
メール配信システムによって得意分野や使い勝手が変わるので、自社に合ったシステムを選ぶことが重要です。自社が求めるシステムは、下記のような点について検討しておくことをおすすめします。
- 自社システムの連動
- 迷惑メール率を減らす
- 見込み顧客の発掘
▷【簡単】メール配信システムとは?仕組みやできること・導入メリットを解説
▷メール配信システムの選び方は?必要な機能やメリット・注意点を解説
【有料】おすすめのメール配信システム3選
ここからは、有料版でおすすめのメール配信システムをご紹介します。各社が特化している部分を比較検討し、自社に必要なシステムを探してみてはいかがでしょうか。
#1: 配配メール
配配メールは開始から10年以上の実績があり、多数の企業が利用するメール配信システム。売上アップのノウハウが詰まった、メルマガ成功事例集のプレゼントも行っています。98%の高い継続率を誇るので、信頼できるシステムです。
提供元 | 株式会社ラクス |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
※無料トライアルあり |
導入企業数 | 9,000社以上 |
機能・特長 |
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URL | 公式サイト |
#2: blastmail
大学や官公庁で使用されているシステムで、セキュリティ面の強さが特徴です。シンプルで使いやすいシステムで、初心者でもメルマガの配信が簡単に行えるように設計されています。使いやすさと、充実した機能をお探しの企業におすすめです。
提供元 | 株式会社ラクスライトクラウド |
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初期費用 |
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料金プラン |
※7日間の無料トライアルあり |
導入企業数 | 18,000社社以上 |
機能・特長 |
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URL | 公式サイト |
#3: Cuenote FC
メール配信システムの中でも配信速度がトップクラスで、メール到達率の評価が高く、海外へ外国語のメルマガ配信もできます。登録するアドレス数と、利用するツール数で料金が変わります。
提供元 | ユミルリンク株式会社 |
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初期費用 |
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料金プラン |
※ユニーク メールアドレス数により料金が変動
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導入企業数 | システム契約数1,900以上 |
機能・特長 |
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URL | 公式サイト |
【無料】おすすめのメール配信システム3選
次に、無料版でおすすめのメール配信システムをご紹介します。配信に慣れるまでは無料で試したいとお考えの方におすすめです。
#1: オレンジメール
導入からわずか10分で配信可能なメール配信システムです。有料版もあり、無料版からの移行も可能です。配信数に応じた料金プランで定額制なので、規模や業種に関わらず活用できます。
提供元 | 株式会社オレンジスピリッツ |
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初期費用 |
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料金プラン |
■ビジネス版
■エンタープライズ版33,000円(税込)~/月 ※有料版は30日無料体験あり |
導入企業数 | 75,000ユーザー |
機能・特長 |
(以下フリープランのデメリット)
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URL | 公式サイト |
#2: HubSpot CRM
120ヵ国以上で愛用されているメール配信システムです。無料で利用できるシステムが豊富で、マーケティングのプロフェッショナルが集まるコミュニティへの参加もできます。
提供元 | HubSpot, Inc. |
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初期費用 |
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料金プラン |
■Starter
■Professional
※2022年9月1日よりMarketing Hub Enterpriseの価格を432,000円/月に改定 |
導入企業数 | 150,000社以上 |
機能・特長 |
(以下フリープランのデメリット)
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URL | 公式サイト |
#3: める配くん
20年以上無事故でサービスを提供しているメール配信システムです。2002年のサービス開始以降、3,000社以上の企業が利用しています。有料版でも業界最安クラスなので、まずは無料で試して有料に移行することをおすすめします。
提供元 | 株式会社ディライトフル |
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初期費用 |
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料金プラン | ■める配フリー
■める配ライト
■める配7
■める配10
■める配20
■める配50
■める配70
■める配100
■める配アタッチ
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導入企業数 | 3,000社以上 |
機能・特長 |
(以下フリープランのデメリット)
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URL | 公式サイト |
メルマガ配信を行う際の注意点
メルマガ配信をする際「特定電子メール法」という法律があり、違反すると罰金や懲役に科せられる可能性があるので注意しなければいけません。
特定電子メール法のポイントをよく理解し、正しくメルマガ配信を行うことが大切です。
(1)受信者側の同意を得た上で配信する
事前に受信者の同意を得ることを、「オプトイン規制」といいます。電子メールの送信に同意を得ていれば、内容に関する同意は必要ありません。以下の2点に関する同意があれば、メルマガの配信が可能です。
- 広告、宣伝のメールが配信されること
- メールを送信するのが誰なのか
▷オプトイン・オプトアウトとは?メルマガ配信で知っておくべき注意点や法律
(2)配信停止ができるボタンやURLを設置する
1度同意しても、配信停止の申し出があった場合は、即座に配信を停止する必要があります。
同意後の配信停止に関することを「オプトアウト」といい、受信者が簡単に配信停止手続きをできるようにしなければなりません。メルマガ内に配信停止URLの設置を行いましょう。
(3)送信元を表示する
送信元の情報を表示する義務があり、以下を必ず記載してください。
- 送信者の氏名、又は名称
- 受信拒否が可能であること
- 送信者の住所
- 受信拒否の通知を受けるURL、又はメールアドレス
- 苦情や問い合わせを受ける連絡先
(4)ユーザーメリットが明確に伝わる内容にする
受信者がメルマガを見て明確にメリットを感じなければいけません。
自社のメリットではなく、ユーザー目線でのメリットを考えましょう。ユーザーが魅力的だと感じるには、どのようなメルマガにすれば効果的かを検討することが重要です。
(5)迷惑メール判定されないように対策する
迷惑メールと判定されるケースには、以下のような理由があります。
- 禁止ワードが入っている(無料で稼げる・アダルト系)
- 記号の装飾
- 独自ドメインを使わずに短縮URLを使っている
- エラーアドレスのクリーニングを行っていない
- 短時間に大量のメールを送っている
メール配信システム内で対策できる場合もあるので、よく確認してください。
▷メルマガが迷惑メール扱いに?原因と回避するための13項目をチェック!
▷どんなメルマガがうざいと思われるのか?ユーザーの心を掴むためのコツ
目的やメリット・デメリットを把握してメルマガの配信を
メルマガは、パソコンが普及した1999年頃からスタートしたマーケティングの手法です。これから導入を考えている場合、まずは無料版から始めるのか、有料版で契約するのかよく検討してみてください。
使いこなせるか不安な場合は、カスタマーサービスが充実しているシステムを選ぶのがおすすめです。メルマガを配信する際は特定電子メール法を遵守して、さらなる顧客獲得を目指していきましょう。
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