MAツールとBIツールの違いとは?それぞれの役割や導入メリットを解説

記事更新日:2022/02/25

MAツール

データ分析とインターネット

MA(マーケティングオートメーション)ツールはマーケティングに強く、BIツールはデータ収集や管理・分析に強いツールです。本記事では、MAツールとBIツールそれぞれの役割や機能の違い・導入メリットについて詳しく解説します。ぜひ参考にしていただき、自社の目的、目標に合わせたツールを導入していきましょう。

MAツールとBIツールの違いについて

ビジネスの効率化に役立つ便利なツールにはさまざまなものがありますが、中でもMAツールとBIツールは混同されやすいことで知られています。

そのため、MAツールもしくはBIツールを取り入れるにあたり、それぞれの違いはどのような点にあるのか理解できず困っている人も多いのではないでしょうか。

いずれのツールも、業務効率化やコスト削減などを図るために導入を検討したいところです。はじめに、MAツールとBIツールの特徴を整理し、違いを比較します。

MAツールとは?

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、主に営業やマーケティング業務の自動化や効率化を目的として導入されるITツールです。例えば、以下のような機能を有しています。

  • メール配信やSMS・LINEなどを使ったプロモーション
  • 温度感の高い見込み顧客の創出やナーチャリング
  • スコアリング機能やレポーティングによる分析
  • その他ランディングページやフォーム作成

このような機能を活用し、多くの営業業務やマーケティング業務をオートメーションにできるのがポイントです。IT活用が重視される昨今では、業種・業態・規模問わずさまざまな企業がMAツールを導入し、業務の自動化による生産性向上につなげています。

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BIツールとは?

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールは、さまざまなデータの分析が可能なツール・システムです。BIツールとMAツールの違いとしては、MAツールは営業やマーケティング業務の自動化に特化したツールであるのに対し、BIツールはデータ収集・分析に特化したツールです。

MAツールにも見込み顧客の行動や関心を分析する機能はありますが、より分析の性能が高く、企業の経営活動におけるさまざまな意思決定をサポートするのが、BIツールの役割といえるでしょう。

企業は顧客情報や生産管理の情報、販売管理の情報など、ビジネスにおいて非常に多くの種類の情報(データ)を取り扱うことになります。BIツールは、これらの情報を的確にまとめたうえで分析を行い、ビジネス課題やその解決策などの提示を行うのです。

MAツールの役割とは?機能も解説

ビジネスの場においてMAツールが主に果たしてくれる役割は、以下の通りです。

  • セグメントメール配信
  • webサイト構築
  • webサイトトラッキング
  • スコアリング
  • シナリオ作成・キャンペーン管理

MAツールではこのように営業やマーケティング活動において必要な作業や顧客への働きかけを、自動的に行えるのがポイントです。それぞれの役割について詳しくご紹介します。

(1)セグメントメール送信

MAツールでは、セグメントメールを素早く・的確に配信することが可能です。見込み顧客の関心度別にスコアリング・セグメントを行い、一人ひとりの興味関心や行動履歴にマッチする内容のメールを送ります

そのため、MAツールではメールマーケティングを効率的に行うことが可能です。また配信はシナリオ設計に基づいて自動で実行することができます。

(2) webサイト構築

営業やマーケティングに役立つコンテンツを簡単に作成するのも、MAツールが果たしてくれる大きな役割の一つです。

商品やサービスを紹介しコンバーションへつなげるランディングページや、お問い合わせや資料請求を促すフォーム、その他アンケートフォームなども、基本的にwebスキル不要で誰でも気軽に作成できます

通常、webコンテンツを作成する場合、HTMLやCSSなどのプログラミング言語、その他CMS(WordPressなど)の操作スキルが最低限必要となります。しかし、MAツールなら営業活動やマーケティング業務の自動化を促しつつ、必要なwebサイトの構築も、それらの知識・スキルなしで可能です。

また、作成した各種コンテンツはMAツールと連携しているため、例えば問い合わせをしてきた見込み顧客に対しては、問い合わせ前のページ閲覧履歴を解析することもできます

(3)トラッキング機能

MAツールでは、見込み顧客のwebサイトにおける行動を細かく解析します。Cookieを活用したwebトラッキングが可能となっており、もともと登録されている見込み顧客の登録データと行動履歴を結びつける仕組みです。

また、所属企業情報とIPアドレスを紐づけることで、興味関心の分析も実現できます。

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(4)スコアリング

MAツールでは、見込み顧客一人ひとりの行動ログの情報や商品・サービスへの関心度に基づき、見込みの温度感別にスコアリングすることが可能です。スコアリングによってより見込み具合の高い顧客がわかれば、営業の優先度がわかる仕組みです。

なお、見込み顧客のスコアリングは、ページの閲覧履歴や過去の取引履歴、メール開封の有無などのデータをもとに行われます。「Aのページを見たら1点」といったようにそれぞれの行動に即してスコアが付けられ、より関心度の高い見込み顧客が洗い出されるのが特徴です。

(5)シナリオ作成・キャンペーン管理

MAツールを活用すれば、シナリオ作成・設計によって多くの営業・マーケティング業務の自動化が実現します。MAツールは、あらかじめ見込み顧客の行動や関心別に、どのようなプロモーションをかけるか設定しておくことができるのが特徴です。これをシナリオ作成・設計といいます。

シナリオ設計を行う際には、ある程度試行錯誤が必要なので、その都度PDCAサイクルを回し、改善を重ねていくことが重要です。ただし、シナリオの質が高まれば良質な営業・マーケティング業務を自動化できるため、業務効率化に直結します。

MAツールを導入するメリット3つ

さまざまな便利なことができるMAツールですが、導入すれば具体的にはどのようなメリットが望めるのでしょうか。主なメリットは以下の通りです。

  • 効果的なマーケティング分析が可能になる
  • 人件費削減
  • PDCAサイクルが円滑になる

このように業務効率化や一つひとつの業務の品質向上、コスト削減などの面においてメリットがあります。それぞれについて見ていきましょう。

(1)効果的なマーケティング分析が可能に

MAツールはマーケティングや営業の効率化や品質向上に特化したツールです。そのためマーケティング分析が迅速にでき、商品やサービスの売上アップを狙うための戦略の決定に役立ちます。

見込み顧客がどのような行動をしているのか分析し、その関心度からとるべきアクションを見極めるといった工程がよりわかりやすくなります。顧客のニーズをより正確につかむことにもつながるでしょう。

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(2)人件費を削減

MAツールの活用は人件費削減にも大きく貢献します。MAを実践すれば、市場分析や顧客ニーズのチェック、それに合わせたプロモーションなど、さまざまな営業業務・マーケティング業務を自動化することが可能です。

より適切に自動化が実現すれば、従来手作業に頼っていた部分に対して必要以上にリソースを割かずに済みます。スタッフもそれぞれの業務に集中できるため、最終的にはチーム全体の生産性の向上・利益向上にもつながるのです。

(3)PDCAサイクルの円滑化

MAツールを取り入れることで、PDCAサイクルをより円滑に回していくことが可能です。手作業で営業活動やマーケティング業務上の試行錯誤を重ねていても、膨大な時間がかかってしまいかねません。

しかし、MAツールを導入すれば、システムによって効率的に多くの戦略が試せるため、より迅速かつ効率的にPDCAサイクルを回していける環境が実現します。

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BIツールの役割とは?機能も解説

MAツールはマーケティングや営業における業務の自動化・効率化を促すITツールですが、これに対してBIツールは、企業が持つさまざまなデータを用いてデータ分析を主に実行するITツールです。

BIツールは、データ活用が進んでいる現代においては重要な役割を果たすので、役割やできることについて解説します。

(1)レポーティングツール

売上や販売、在庫、流通など、企業には多くの活動履歴を示すデータが蓄積されています。BIツールは、これらのデータをシステムによって素早く抽出及び分析し、現在のパフォーマンスやビジネス課題を洗い出すツールです。

企業活動において問題が生じた場合は、どのような問題でどのような解決策が好ましいのか、分析によって提案してくれるのも特徴です。そのため、レポーティングツールとして、課題・問題点の素早い見極めに役立ちます。

(2)OLAP分析

OLAP分析とは、オンライン分析処理(Online Analytical Processing)のことを指します。これはデータベースで管理されている各種データを細かく分析することで、問題の発見と検証を行う機能です。

経営に何か支障が出ていないかリアルタイムで検証し、スムーズな経営活動のために分析と検証を行うのがOLAP分析の特徴です。企業は、これらの分析結果をもとに、さまざまな意思決定につなげていきます

(3)プランニング

主に予算編成のプロセスで活用されるのが、プランニングの機能です。さまざまな事業の計画を練るにあたって、過去の実績を確認してツール内でシミュレーションや分析を行い、その確実性を検証します。そのため、当該戦略・計画が適切なのかという意思決定プロセスにも役立ちます。

(4)データマイニング

BIツールで活用できるデータマイニングとは、企業が持つ多種多様で膨大な量のデータを集約・分析し、そこから傾向や共通点、何らかの法則性などを発見していく機能です。

分析にあたっては、クロス分析、回帰分析、相関分析など、さまざまな種類の分析手法が採られるのが特徴です。こうした分析結果に基づき、企業は自社の抱えるビジネス課題にアプローチしていきます。

BIツールを導入するメリット3つ

BIツールは、さまざまな種類で膨大な量のデータを分析するのに最適なツールであることがわかりました。では、BIツールの導入により、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。

(1)データの集計から分析の時間を大幅に短縮可能

データの集計には、Excelといった従来のソフトを使用している企業も多いのではないでしょうか。しかし、BIツールはデータの集計や分析に長けているツールなので、他のアプリケーションを使用するよりも圧倒的にスピーディーかつ正確に集計を行うことが可能です。

分析はシステムによって行われるため、もちろん分析の際に時間と手間を取られることもありません。集計・分析の時間を大幅にカットすることが可能です。

(2)データの分析結果を可視化

BIツールを用いてさまざまなデータの分析を行えば、よりわかりやすく分析結果を可視化できます。

その他のアプリケーションでは、集計結果をもとに基本的に手作業でグラフや表を用意する必要がありました。しかし、BIツールなら逐一手作業で分析結果をまとめる必要はなく、最初からグラフや表などで結果をわかりやすく可視化できるのです。

可視化のスピードも速いので、ビジネス上の意思決定もスムーズになるでしょう。

(3)データの関連性や異変を検知

手作業で逐一すべてのデータをチェックしていたのでは、関連性や異変などに気づけないことも少なくありません。まとめあげられた膨大なデータを俯瞰して見ることは、手作業ではほとんど不可能だからです。

しかし、BIツールなら、関連性や異変などに素早く気づくことができます。検知してそれを通知することももちろん可能なので、対応が後手に回らないという点もメリットです。そして、浮き彫りになったビジネス課題を早期に解決し、効率的な企業経営を実現できます。

MAツールとBIツールの違いを理解して活用しよう

似ている部分を持つMAツールとBIツールですが、機能やできること、取り入れる目的などを比較すると、やはり両者は違った特徴を持つツールであることがわかります。そのため、MAツール・BIツールを取り入れる際には、それぞれの特徴や違いをよく見極めることが大切です。

効率的で無駄のない企業経営を実現していくためには、どちらのツールも貢献度が高いといえます。さまざまな業界においてDXが進む現代では、MAツールもBIツールも、導入を検討したいツールです。両者の違いを把握し、自社に合った製品を導入していきましょう。

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