マーケティングオートメーション運用に役立つ資格は?必要なスキルも解説

最終更新日時:2022/12/20

MAツール

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MA(マーケティングオートメーション)ツールを運用する際に、役に立つ資格はどのようなものがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、MAツール運用で必要とされるスキルと、そのスキルを身に付けることができる資格を7つご紹介します。

MA(マーケティングオートメーション)とは?

マーケティングオートメーションで役立つ資格について知る前に、MAとはそもそも何なのか理解を深めておきましょう。

MAは、「営業や販促の自動化」のことです。商品やサービスの営業や販促をかける際にはさまざまな業務が必要になりますが、MA運用で関連業務を自動化できます。

昨今は、IT活用による業務の自動化に注目が集まっています。それに伴い、MAツールの需要も高まっており、業種・業態・組織の規模問わず、多くの企業がMAツールの導入に踏み切る、または検討しているのです。

営業や販促は企業の利益に直結する非常に重要な部門です。そのため、業務の効率化はすべての企業にとってのビジネス課題だといえるでしょう。MAツールの導入により、ビジネス課題の解消につなげることが可能です。

MAツールのビジネスにおける重要性

MAツール導入のメリットはたくさんありますが、特に以下の点はメリットが大きいです。

  • 業務の効率化
  • 経費削減
  • 上記の2つが実現することによる利益向上

MAツールでは、メール配信やSMS・LINEなどのチャネルでのプロモーション、Webサイトのトラッキング、見込み客の一元管理と見込み具合から判断されるスコアリングなどの機能を活用できます。これらがシステムによって実行されるため、業務の効率化が可能なのです。

また、業務の効率化により、人件費を始めとした経費が大幅なカットにも期待できます。自動化ができば、従来では必要だった部分にリソースを割く必要がなくなるため、商談など営業の中核業務により集中できるからです。

このように、効率化やコスト削減が実現すれば、最終的には利益向上につながります。MAツールの活用が各業界において欠かせないと近年いわれているのは、こうしたメリットに多くの企業が注目しているからです。

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MAツール運用に役立つおすすめ資格

MAツール運用の際には、紹介したようなさまざまなスキルがあることが望ましいです。中には、「スキルなしでも運用できる」「初めてのMAでも気軽に始められる」と言ったツールもありますが、効率的な運用にはやはりスキル・知識は必要です。

逆に必要なスキルがないと、せっかくMAツールを導入しても思ったような効果が得られず、費用対効果が望めない場合もあります。それどころか、運用担当が多くのリソースを割くことになり、その他の業務が圧迫されてしまうことにもなりかねません。

ここからは、MAツール運用におすすめの資格をご紹介します。前項でご紹介したMAツール運用のスキルが身に付く資格なので、MAツール導入を考えるなら資格取得も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

(1)一般社団法人等の資格

一般社団法人等が認定している資格は比較的信頼性が高いため、MAを始めるなら取得しておいて損はありません。

#1: Webアナリスト検定

主にWebディレクターやWeb広告運用担当者、広報・販促担当者等に向けた資格です。運営を行っているのは日本Web協会です。

Googleアナリティクスについて基礎から体系的に学ぶことができ、各種分析ツールの分析結果を見る際にもその知識を活かせます。

#2: ウェブ解析士

同じくWeb担当者や広告運用担当者等に向けた資格です。ウェブ解析士協会の資格で、これまでに4万人以上の受講者がいます。

より実践的な資格として知られており、Web解析についての最新トレンドに目を向けながら理解を深められます。

#3: マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティングやビジネスの分野に焦点を当てた検定です。国際実務マーケティング協会によって運営されています。

Webに限らず、さまざまな分野におけるマーケティング知識を広げつつ実務的なスキルの取得が可能です。戦略設計などのマーケターとしてのスキルも身に付くでしょう。

#4: ネットマーケティング検定

株式会社サーティファイが運営している資格です。ネット広告運用の仕組みや実用的なスキルについて学ぶことができ、Webサイト活用での認知度向上、市場分析、SEOなどの分野における検定です。検定に合格すれば、MAツール運用時に役立つでしょう。

#5: IMA検定

IMA検定は、クラウドマネージメント協会が行っているネットマーケティングの資格制度です。広告運用や市場分析などで即戦力になれるスキル習得ができます。

講義はオンライン受講が可能で、気軽に受講できるのも魅力です。各有名企業が団体で受講しているのも信頼できるポイントです。

#6: Google広告認定資格

Google広告認定資格は、Googleが独自に行っている認定資格です。ディスプレイ広告やショッピング広告、動画広告など、さまざまなGoogle広告の知識とスキルの証明につながります。

MAツール運用時には、Google広告運用で学べる広告戦略やWebマーケティングの知識・スキルも役立ちます。

(2)MAベンダーごとの認定資格

資格取得を目指すなら、各MAベンダーが独自で行っている認定資格を知っておくこともおすすめします。続いて、MAベンダーごとのおすすめ認定資格を見ていきましょう。

#1: MCE(Marketo Certified Expert)

MCEは、Adobe社が提供するMarketo Engageの運用スキルや知識を証明できる認定資格です。

MAツールを運用していくにあたって必要となる基本操作の知識、Webマーケティングにおける知識・スキルがあると資格取得ができます。

全世界で5,000社が導入するMAツールの認定資格なので、信頼性が高いのが魅力です。

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MAツール運用に必要なスキルは?

誰でも簡単に操作・運用ができることをコンセプトにしたMAツール製品も増えてきていますが、効率的な運用あたっては、スキル・知識があるとスムーズです。

特に、以下のスキルは詳しく把握しておくことをおすすめします。

(1)戦略設計

MAツールの導入により、営業活動・マーケティング業務の自動化が可能ですが、すべての最適化案をツールが提案してくれるわけではありません。そのため、マーケターとして、効果的なプロモーション施策を考えるための戦略設計のスキルが必要です。

例えば、どのような状態の見込み客に、どのようなプロモーションを行うなどのシナリオ設計は、MAツールを運用する際に必要です。それらの戦略を的確にできるかどうかが、MAツール定着をスピーディーに行う重要なポイントです。

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(2)アクセス解析・データ分析

MAツール運用にあたっては、Webサイトのアクセス解析スキル、各種データ分析のスキルも必要となります。MAは、原則として見込み客の行動履歴やスコアリングのデータに基づいて行われるからです。

このようなデータをどのように活用していくのか考えて戦略を練ることは、運用担当者の仕事です。各種分析結果にはデータ分析に関わる専門用語も出てくるため、それらをよく理解していることも最低限必要となります。

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(3)広告運用

広告運用のスキルも、MAツールを活用する際に重要なスキルです。

適切なセールス文言を考えるスキル、広告運用データをチェックし、そこから広告戦略を見出すスキル、広告を出稿する各種媒体の特徴に関する知識なども必要になります。

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(4)進行管理・調整

MAツール運用の際には、営業やマーケティングの部門とは別の部門と連携を取ることも少なくありません。というのもMAツールは、基幹系システムなどあらゆる外部システム・サービスと連携でき、データの一元管理や見える化を実現できるからです。

そのため連携によって把握できる情報が増えれば、その分各部門とコミュニケーションを取りながら進行管理をしなければなりません。進行管理・調整を的確に行えるスキルも、MAツール運用には必要です。

(5)編集・ライティング

お問い合わせや資料請求が可能なメールフォーム、ランディングページ、オンラインイベント告知ページといったWebコンテンツの作成も、MAツールなら素早く行うことができます。

しかし、これらの具体的なテキストは自社で作成する必要があるため、セールスライティングや編集のスキルも重要です。

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(6)コンテンツマーケティング

MAツールでの分析は、ある程度コンテンツが充実している状態でこそ的確に行えます。そのため、コンテンツが不十分だと、収集できる情報が少なくMAツールの利点を活用しきれない可能性があります。

そのため、集客につながるコンテンツを企画し作成するコンテンツマーケティングのスキルも、MAツール運用時には備えておきたいスキルです。見込み客の獲得ができるコンテンツを増やしていくことが、結果として売上や認知度向上につながります。

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MA運用に関する資格を取得するメリット

MAツールを運用していくためには、運用担当者として資格があったほうがさまざまな面でメリットがあります。資格は、自社の業務効率化や利益向上だけでなく、自分自身のキャリアアップにもつながるでしょう。

ここでは、MAツール運用に関わる資格を取得するメリットをご紹介します。

(1)MAツールの役割や、複雑な機能理解が深まる

MAツールは便利な点が非常に多いですが、初心者にはうまく操作ができず、使いこなせない場合があります。

実際に高機能なMAツールを導入しても、ほとんどの機能を使いこなせず、コストが無駄になってしまうケースも少なくありません。

紹介したようなマーケティングやWeb関係の資格取得の際には、MAツールの操作に関わることも学べる場合が多々あります。ツールについて知っておけば、各種機能を理解するのもスムーズです。

スムーズに理解することでMAツールの活用が定着し、早い段階でツール導入の効果が実感できます。

(2)人脈ができる

MAツールに関わる資格を取得する際には、専門の講座を受講することも少なくありません。講座で勉強すれば、多くのWeb担当者やマーケターとつながりができる可能性があります。

資格取得のための勉強で人脈ができれば、今後何らかの場面で役立つことも十分あり得るでしょう。また、いずれ独立したり転職したりすることを考えている人も、人脈を作っておいて損はありません。

(3)専門的なスキルを証明できる

MAツール運用に役立つ専門的な資格を持っていれば、スキルがあることを証明できます。現状は国家資格などで証明できるWebスキルはないため、本人のスキルの有無は少々見えづらいかもしれません。

しかし、上記のような資格を取得しておけば、取得のためにWeb関係の知識や実践的なマーケティングスキルについて学んでいることが第三者から見てもすぐにわかります。今後スキルを活かして転職をするときなども役立つでしょう。

(4)幅広いキャリア実現へのポイントになる

MAツール運用やマーケティングなど、Web関係の知識をつけて資格を取得すれば、幅広いキャリア形成につながる可能性もあります。

資格があれば、企業によっては資格手当がついて給料がアップするかもしれません。また転職や独立において自分自身のスキルを証明するときにも役立つため、資格があれば、より有利な条件でキャリアアップしていける可能性があります。もちろん、現職における出世にも関わってくるでしょう。

資格を取得してマーケティングオートメーション運用に役立てよう

MAツールの運用は、Webやマーケティングに関わる知識・スキルがあったほうがより望ましいです。さまざまな業務の自動化を行うためには、どのようなプロモーションを見込み客にかけていくか、MA運用担当者として戦略を考える必要があるからです。

MA導入時は、シナリオ設計に時間と手間がかかるためMAツール運用に役立つ資格取得も視野に入れることをおすすめします。MAツール運用に役立つスキルを身につけて、ビジネス課題を解決していきましょう。

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