MAツールの導入費用や月額料金の相場は?おすすめツールも合わせて解説

最終更新日時:2022/02/23

MAツール

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MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入の際にネックになりがちなのが費用です。この記事では、MAツールの費用相場や内訳、費用を抑えてMAツールを導入する方法を解説します。低コストで利用開始できるMAツールも紹介しますのでぜひ参考にしてください。

MAツールの導入費用の内訳

MAツールを導入するためには、ツールの初期導入費用や月額費用のほか、利用する場合は導入・運用のコンサルティング費用などもかかります。費用の内訳を詳しく確認していきましょう。

(1)MAツール自体の費用

MAツールそのものにかかる費用として、初期費用と月額費用の2つがあります。

#1:初期費用

MAツールを導入する際には、設定費用などを含む、初期費用が必要です。ただし、ツールによっては初期費用が不要なものもあります。

またツールによっては最低利用期間が定められていることもあるので、初期費用だけで判断するのではなく、月額のランニングコストと合わせて計算しましょう。

#2:月額費用

ツールを使い続けている限り、毎月の月額費用がランニングコストとしてかかります。ただし、買い切り型MAツールの場合は初期費用だけしかかかりません。また、必要な機能がオプション機能の場合は、別途オプションをつけないといけないケースもあるので、その場合はその金額が月額費用に加算されるケースが多いです。

どちらがコスト面で優れているかは一概に言い切れないので、機能や継続して使い続けるのかなどを考慮して選びましょう。

(2)導入コンサルティング費用

MAツールを導入するときに、コンサルティングを依頼すると別途費用がかかります。MAツールは導入しても、実際の業務に取り入れる仕組みを構築したり、自社に合うようにカスタマイズしたりなど実際に運用を開始するまでの業務が自社では難しいと感じるケースも少なくありません。

社内にマーケティングツール・デジタルツールに詳しい人がいない場合は、費用をかけてでも導入コンサルティングを依頼するのがおすすめです。

(3)運用コンサルティング費用

MAツールの運用コンサルティングも利用すると別途費用がかかるサービスです。ツールを導入したものの、有効的に運用ができていないケースも多くあります。

導入後に、より効果的に、効率的にMAツールを運用するため、運用コンサルティングも依頼しておくと業務への活用がスムーズに進むでしょう。運用コンサルティングは慣れるまで数ヶ月程度依頼し、慣れてきて使いこなせるようになったら外す、という形がおすすめです。

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MAツール導入費用の平均的な相場

MAツール導入費用は実際にどのくらいかかるのか、ここでは平均的な相場をご紹介します。

(1)初期費用の相場

MAツール導入にかかる初期費用は、0円〜10万円程度が平均的な相場です。初期費用が無料のツールもありますが、より多くの機能や多くのユーザーで使う場合は、金額が高くなる傾向にあります。

自社のマーケティングに必要な機能が搭載されているか、使うべきユーザー数が最適かどうか確認できているかどうか、事前によく確認しましょう。

(2)月額費用の相場

MAツールを使う際にかかる月額費用は、10万円〜数十万円程度が平均的な相場です。ごく簡単な機能でユーザー数を絞り込めば、月額数万円から運用スタートもできます。

しかし、PV数やリード数、連携するツールやデータ量など、利用内容によって従量課金制となるツールも多いです。そのため、低価格から始めても最終的にコストが積み上がって高くなる可能性があるので、自社の実現したいことや導入目的を踏まえて常に現状のMAツールが最適かどうか確認しながら運用することが大事です。

(3)コンサルティング料金の相場

導入・運用コンサルティングを利用する場合、初期費用や月額料金とは別に費用がかかります。導入コンサルティングにかかる費用は、数十万円〜数百万円程度、運用コンサルティングにかかる費用は月額数万円〜数十万円程度が平均的な相場です。

導入コンサルティングにかかる費用は導入時の1回のみですが、運用コンサルティングは解除するまで月額費用が発生するので注意しておきましょう。

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MAツールの導入費用を抑える方法

MAツールには初期費用・月額費用のほか、導入・運用コンサルティング費用がかかることを解説しました。これらを踏まえてMAツールの導入コストを抑えるには、3つのポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

(1)無料で利用できるツールを使う

MAツールの中には、無料トライアル期間や無料体験版を公開しているツール、完全無料で利用できるツールがあります。無料体験版の多くは機能やユーザー数が制限されていますが、試用には十分使えます。

無料トライアル期間や無料体験版を使い、じっくり検討してから自社に合ったツールを選べば、ツールを導入した後に合わないからやめるという無駄なコストが省けます。また、完全無料で利用できるツールの機能で十分であれば、コストをかけずに導入が可能です。

(2)自社に必要な機能を洗い出す

そもそも、MAツールを導入するかどうか、どんなMAツールを導入するか考えるために、自社に必要な機能を洗い出すことは重要です。搭載された機能と、自社のマーケティングで使いたい機能をよく検討してください。

実際には使うことのない機能が搭載された料金が高いツールを選んでも意味がありません。本当に必要な機能だけに絞って考えれば、ツールにかかる費用も必然的に抑えられるはずです。

(3)運用体制を整えて自社で設定・運用する

MAツールを導入する前に、社内の運用体制をしっかりと整えておけば、導入時や運用開始時にコンサルティングを依頼する必要はありません。コンサルティングの費用は、数十万円〜数百万円にもなるので、大幅に費用を抑えられます。

ただし、コンサルティングにかかる費用を抑えるには、社内リソースを確保してMAツールの知識を蓄えた上で、使い方にも理解を深めておかなくてはなりません

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無料あり!料金を抑えて利用できるおすすめMAツール

ここでは、コストを抑えて利用できるMAツールを紹介します。無料で使えるツールや、無料トライアル期間があるツールなので、ぜひ参考にしてください。

(1)BowNow

BowNowは、無料トライアル期間や体験版ではなく、フリープランとして基本機能をずっと無料で提供しているMAツールです。有料プランのうち「エントリープラン」とほぼ同等の機能を使えますが、以下の4つのポイントが異なります。

  • 上限PV取得後は情報が取得できなくなる
  • ログが1ヶ月分しか取得できない
  • フォームに添付項目を追加できない
  • Salesforce連携のオプション機能が追加できない

エントリープランをはじめ、有料プランは最低利用期間が1年間と設定されています。そのため、ゆくゆくは有料プランの機能を使いたいと思っている場合でも、まずはフリープランからスタートし、必要に応じてプラン変更すると良いでしょう。

(2)List Finder

List Finderは、20日間の無料トライアルがあるMAツールです。有料プランにはライト・スタンダード・プレミアムの3種類があり、すべてのプランで解析やメール配信、アプローチ管理などが行えます。

スタンダードプランではさらにセミナーページやフォーム作成など、プレミアムプランではスタンダードプランに加えてSalesforce連携が可能になります。運用コンサルティングにまつわる「活用勉強会」や「個別相談会」が無料で受けられるのも嬉しいポイントです。

(3)Kairos3

Kairos3は、無料トライアルや体験版はありませんが、無料で見られるデモが用意されているMAツールです。料金体系が統一されていてわかりやすく、初期費用10,000円に加え、保有リード数や月間PV数、送信メール数に応じて月額費用が変動する仕組みになっています。最低利用期間は6ヶ月と設定されています。

また、ある条件のメール配信を自動化する「シナリオ機能」、Kairos3と連携して営業支援を行える「SFA」、外部システムとKairos3を連携する「Kairos3 API」のオプション機能に限っては、30日間の無料トライアルが利用できます。

(4)HubSpot Marketing

HubSpot Marketingは、有料プランと比べて多くの制限がかかるものの、ひと通りの基本機能を無料で使えるMAツールです。フリープランと有料プランでは、主に以下のようなポイントが異なります。

  • メールやWebチャット、LPにHubSpotのロゴの有無
  • 管理できるコンタクト管理数の上限が異なる
  • A/Bテストの実施やスコアリングなど詳細機能の利用可否
  • メールやチャットなど、1対1のテクニカルサポートの有無

サポートについては、無料プランでもユーザーコミュニティでのチャットやHubSpotアカデミーで学ぶなどが可能です。これらを使えばフリープランでもスムーズに導入ができます。

(5)CART RECOVERY

CART RECOVERYは、無料トライアルからスタートできるECサイト運営者におすすめのカゴ落ち特化型MAツールです。無料トライアル期間でどれだけの売上機会を損失しているか解析し、リカバリーメールの配信を行えます。ただし、メールや広告の効果検証は有料プランのみです。

料金プランはシンプルで、初期費用55,000円、月額費用42,900円(いずれも税込)ですべての機能を制限なく利用可能になります。最低利用期間は6ヶ月です。

(6)Synergy!

Synergy!は、14日間の無料トライアル期間があるCRMシステムですが、MAツールとしてマーケティング施策や顧客情報の管理も統合的に実現できるツールです。トライアル期間の延長はできず、契約せずトライアル期間を終えた場合はアカウントが閉鎖されます。しかし、トライアル期間中に契約に至った場合は、そのままアカウントを継続して利用できます。

料金プランは、データベースとフォームの基本機能に好きなオプション機能を加えて計算される仕組みです。最低利用期間は6ヶ月に設定されています。

(7)GENIEE MA(旧MAJIN)

GENIEE MA(旧MAJIN)は、シンプルで直感的な操作が可能なUIで、初めての導入にもおすすめのMAツールです。15日間の無料トライアル期間があります。トライアル期間終了後、有料プランへの自動切り替えはありませんので、そのまま契約を続けたい場合は手続きを忘れないようにしましょう。

初期費用は設定コンサルティングの内容によって異なるため、見積もりが必要です。ただし、料金プランはスタンダードプラン一種類のみで10万円〜となっており、メールやLINEの配信数に応じて従量課金制・必要な機能をオプション機能で追加課金する方式が採用されています。

費用相場を把握して適切なコストのMAツールの導入へ

MAツールの費用は、機能や利用するデータの数によって幅が大きいため、平均的な費用相場を把握しておくことが重要です。今回ご紹介した各種導入費用や、無料トライアルからでも始められるMAツールを参考に、自社にとって適切なコストと機能のMAツールを導入しましょう。

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ビズクロ編集部
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