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組織開発が学べるおすすめの本8選|業務に活かすためのコツも解説

2023/11/28 2023/11/28

組織・マネジメント

組織開発の本

組織開発を行うにあたって、取り組み方や改善方法で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。さまざまな悩みの解消に役立つ、組織開発を学ぶための本を8冊紹介します。実際に活用するためのコツも合わせて解説するので、組織の構築や改善に役立ててください。

組織開発の取り組みとは?

組織開発(Organization Development)とは、組織内の人間関係や部署間の関係性を深め、組織全体の活性化を図る取り組みのことです。全員が当事者となって組織の課題を明確にし、解決方法を模索したり実行したりします。

組織開発の目的は、組織全体のパフォーマンスを最大化することです。組織のあり方や仕組みの改革を行い、部門間の連携強化や、課題解決に自主的に取り組む社員の増加を目指します。結果として、生産性の向上や意思決定のスピードアップ、新たな価値観の創出などにつながるでしょう。取り組みを継続することで企業の競争力を高め、持続的な成長が期待できます。

組織開発が注目を浴びる理由

組織開発が注目を浴びる理由として、組織の多様化が挙げられます。近年は、終身雇用の崩壊が進んだ影響により、雇用の流動化が加速しています。

より良い労働環境や評価制度、活躍の場を求めて職場を移る人が増加し、従来の組織運営だけでは人材確保が難しくなりました。ダイバーシティの観点からも、多様な雇用を実現できる組織開発への関心が高まっています。

また、コミュニケーション手段の変化も、組織開発に注目が集まる理由の一つです。テクノロジーの発展により、対面での会話からチャットやWeb会議でのコミュニケーションが一般的になりつつあります。便利な一方で認識の齟齬が生じやすかったり、メンバー同士の関係性が希薄になりやすかったりする問題もあるのです。

組織開発は組織の個人同士、あるいは部署間の関係性を深める取り組みのため、デジタルコミュニケーションの問題点を改善する手段として注目されています。

組織開発のフレームワーク7選|活用すべき理由や注意点

組織開発を学べるおすすめの本8選

組織開発を学べるおすすめの本8選を紹介します。組織開発の基礎から応用まで、幅広く学習できる書籍を集めました。

1.図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ

画像参照元:「Amazon」

『図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ』は、組織開発や組織モデルについて100個のポイントを挙げ、10のチャプターに分けて解説しています。

チャプターはそれぞれ独立しており、どこから読んでも内容が理解できるよう作られています。図解が多くわかりやすい点も、組織開発の入門書としておすすめできる理由です。

書籍名図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ
著者名坪谷邦生
定価2,860円(税込)
出版社株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

2.組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす

画像参照元:「Amazon」

『組織開発の探求 理論に学び、実践に活かす』は、立教大学経営学部教授の中原淳氏と、南山大学人文学部心理人間学科教授の中村和彦氏が共同で書き上げた著書です。多くの学びを提供する両教授の視点から、組織開発とは何か、100年の歴史を遡って本質と手法を解説します。基礎から理論まで、組織開発について深く学びたい方におすすめです。

書籍名組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす
著者名中原淳/中村和彦
定価3,520円(税込)
出版社株式会社ダイヤモンド社

3.「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書

画像参照元:「Amazon」

情報化社会に適応する組織開発を行うにあたり、本書の情報が役に立つでしょう。組織サーベイで集めたデータの活用方法を解説する本です。調査結果をもとに現場にフィードバックする手法について、図やイラストを用いながらわかりやすく書かれています。勘に頼ったやり方を卒業し、データを活かした組織開発を行いたい方におすすめです。

書籍名「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書
著者名中原淳
定価2,145円(税込)
出版社株式会社PHP研究所

4.人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門

画像参照元:「Amazon」

実践的に組織開発を学びたいなら、『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』が参考になります。人事開発・組織開発に携わる人のための教科書といえる書籍です。

課題解決に必要なステップを7つに分けて、各項目の知識とノウハウを詳しく解説しています。組織開発の実践的な取り組み内容を知りたい方に向けた1冊です。

書籍名人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門
著者名中原淳
定価4,950円(税込)
出版社株式会社ダイヤモンド社

5.「どうせ変わらない」と多くの社員があきらめている 会社を変える「組織開発」

画像参照元:「Amazon」

頑張っても「どうせ変わらない」という閉塞感を抱える企業こそ、本書を手に取ってみるべきです。多くの日本企業が陥っている悪循環のパターンや不合理な思い込みを解明し、具体的に組織を変えるためのプロセスやポイントを知ることができます。「このままではダメだ」と感じており、組織をよい方向に変えたいと思っている方にピッタリの1冊です。

書籍名「どうせ変わらない」と多くの社員があきらめている 会社を変える「組織開発」
著者名森田英一
定価979円(税込)
出版社株式会社PHP研究所

6.多様性の科学

画像参照元:「Amazon」

組織開発における多様性の大切さが学べる本に『多様性の科学』があります。グッチが成功し、プラダが失敗した理由や、ルート128がシリコンバレーになれなかった原因など、具体的な事例を挙げながら多様性の重要さを解説している書籍です。多様性を今一つ理解しきれていない場合や、組織開発にどう取り入れれば良いか迷っているときには、解決のヒントが見つかるかもしれません。

書籍名多様性の科学
著者名マシュー・サイド
定価2,200円(税込)
出版社株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

7.組織は変われるかー経営トップから始まる「組織開発」

画像参照元:「Amazon」

『組織は変われるかーー経営トップから始まる「組織開発」』は、著者である加藤雅則氏の体験を織り交ぜながら、組織開発の進め方を解説する本です。

どのように組織開発を取り入れるか、導入する適切なタイミングはいつかなど、著者独自の方法論がわかりやすく書かれています。組織開発の基盤から説かれているため、0ベースで開発に挑みたい経営者のガイドブックとしても重宝するでしょう。

書籍名組織は変われるか――経営トップから始まる「組織開発」
著者名加藤雅則
定価1,980円(税込)
出版社英治出版株式会社

8.ヤフーの1on1

画像参照元:「Amazon」

身近な大手企業の例で組織開発を学習できるのが『ヤフーの1on1』の特徴です。ヤフーの組織を活性化させた1on1ミーティングの手法を解説しています。1on1ミーティングを制度として定着させる方法や対話のポイントは何か、例を挙げながら紹介している本です。ヤフー流の1on1を実践し、コミュニケーションの改革から組織開発を進めてみてはいかがでしょうか。

書籍名ヤフーの1on1
著者名本間浩輔
定価1,980円(税込)
出版社株式会社ダイヤモンド社

組織開発の知識を活用するためのコツ

組織開発の知識を活用するには、コツがあります。具体的には、以下の3つを意識することが重要です。

  • 現状を把握して目的を明確にする
  • 課題を抽出して解決策を練る
  • 効果の検証とフィードバックを行う

それぞれについて具体的に解説します。

現状を把握して目的を明確にする

まずは組織の現状を把握して、組織開発の目的を明確にしてください。組織の現状が不明瞭だと問題の抽出もできないため、解決につながりにくくなります。また、組織開発によって何を目指すべきか定めていないと、企業のミッションとは異なる方向に進んでしまいかねないため、組織の現状と目的を必ず明確にしましょう。

目的を設定する際は、組織開発を通してなりたい理想像を明らかにし、誰もがわかる形に言語化することが重要です。現状把握においては、アンケート調査や社員インタビューなどでリサーチを行い、生の声を集めるのが効果的です。

課題を抽出して解決策を練る

現状に関する調査結果を分析し、組織や部署の課題を抽出しましょう。一連の工程をスムーズに進めるために、リーダーやマネージャーなど、社内で影響力のある人物にも参加してもらうのがポイントです。

調査結果をもとに、複数の面から課題を浮かび上がらせ、解決策を提案します。たとえば、コミュニケーション不足の問題であれば「ミーティングの頻度や形式を見直す」「レクリエーション大会を開催して親睦を深める」などが考えられます。

課題に応じた解決策を決定すると同時に、具体的なアクションプランも作成しましょう。

効果の検証とフィードバックを行う

組織開発を実行に移す段階では、効果の検証とフィードバックも並行して行います。最初は小規模から実行するのがおすすめです。小規模での取り組みなら効果検証もしやすく、万が一うまくいかなかった場合にも、すぐに軌道修正ができます。

うまくいってもいかなくても、必ず原因を追求することが重要です。取り組みに参加した社員からのフィードバックを得るなどし、意見を参考に組織開発の精度を高めていきましょう。

組織改革とは?成功に向けた進め方やフレームワーク・事例を紹介

組織開発に関する講座やセミナーへの参加もおすすめ

組織開発を学ぶ方法は、本を読むだけではありません。組織開発についての講座やセミナーにも参加してみるのがおすすめです。

なお、講座やセミナーによって学び方が異なるため、知識を体系的に学べる講座もあれば、ロールプレイを行う実践的な講座もあるので、受講を決める前に内容をよく確認してください。

組織変革とは?事例や成功させるプロセス・フレームワークを紹介

本で組織開発の知識を深めて業務に活かそう

組織開発は、組織内の個人間や部署間の関係性をより良くして、組織全体のパフォーマンスを最大化する取り組みのことです。現代に適した組織開発を用いるためにも、本から知識やノウハウを吸収しましょう。

組織開発の知識を深めたうえで実践すれば、効果的に組織の課題解決が目指せるはずです。

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