アウトソーシングと業務委託の違いとは?目的やメリット・デメリット

2023/04/27 2023/09/15

アウトソーシング

アウトソーシングと業務委託の違い

業務の一部を外部に任せるという意味で使われるアウトソーシングや業務委託。しかし、この2つの言葉は厳密には違う意味があるのをご存知でしょうか。本記事では、アウトソーシングと業務委託の違いについて、目的の違いからメリット・デメリットまで徹底解説していきます。

アウトソーシングと業務委託の違い

アウトソーシングと業務委託はどちらも仕事を外部に任せる時に使われるため、同じ意味でとらえられる場合がほとんどです。しかし、アウトソーシングと業務委託の意味は厳密には異なります。

業務委託は業務のみを任せることで、意思決定は依頼主が行います。委託先の意思決定が必要な場面では、依頼主に指示を仰がなければなりません。一方でアウトソーシングは、業務だけでなく業務に関わる意思決定も任せられる場合があります。

責任の所在の違い

アウトソーシングは自社のなかで業務内容や機能に合わせて子会社に委託、もしくは他の業者に委託するという意味で責任の所在に違いがあります。

特定の業務が独立して子会社になったり、子会社を売却する意味合いもあることから、業務委託とは違うといえるでしょう。

コントロールできる業務範囲の違い

業務内容をコントロールできる範囲も、アウトソーシングと業務委託の違いです。アウトソーシングの場合、企画や業務進捗の管理、責任などの仕事に関するすべての管理を受け渡します。一方で業務委託は、委託する側が仕事の決定権や設計・管理などをおこないます。

依頼目的の違い

業務委託は一部の業務を外部に委託するため、会社の主となるコア業務などの重要な仕事は依頼することはありません。自社でも対応可能なものの、時間がかかってしまうといった業務が業務委託の対象となるケースが多いです。

しかしアウトソーシングは、自社でノウハウがない業務や対応することができない業務などを外部に委託し自社の業務を効率化させてコストを下げることが目的です。依頼目的でも、アウトソーシングと業務委託では異なります。

アウトソーシングとは?意味やメリット・デメリット・種類を解説

業務委託と派遣の違い

業務委託と派遣では、どのような違いがあるのでしょうか。業務委託と派遣の主な違いは2つです。

雇用関係の違い

業務委託では雇用契約を結ばず、委任契約や準委任契約・請負契約を締結するため、業務委託と派遣は雇用関係が異なります。なお、派遣は、派遣会社と雇用契約を結んで派遣先の企業で働く流れが一般的です。

業務委託の場合には、雇用契約はなしであり、派遣の場合には雇用契約はありと考えておきましょう。

指揮命令権の有無

指揮命令権の有無も、業務委託と派遣の違いです。業務委託の場合、委託先の企業が仕事に関する細かい指示出しや勤務時間を決められません。しかし派遣には指揮命令権があるため、派遣された人は派遣先から指示を受けて業務します。

業務委託の場合には指揮命令権がないのに対し、派遣の場合には指揮命令権がありという点に違いがあると考えておきましょう。

アウトソーシングと人材派遣の違いとは?特徴やメリット・デメリットを解説

アウトソーシングのメリット

ここからは、アウトソーシングをするメリットについて紹介していきます。

コア業務に専念できる

特定の業務をアウトソーシングすることで、仕事に関わるすべての業務を委託先が行ってくれるので、自社の社員をコア業務に専念させられます。限られた人的リソースを有効活用するためにも、メインではない業務のアウトソーシングはおすすめです。

自社の社員がコア業務に専念できることによって、達成感ややりがいを感じやすくなり、エンゲージメントの向上などにも寄与します。

人件費や教育費などのコストを削減できる

新しい業務を始めるためには、社員の採用や育成などに時間がかかってしまいます。また人材が途中で退職してしまうと、教育にかけた費用や時間が無駄になってしまうでしょう。

しかし、専門性が必要な業務をアウトソーシングすれば、自社で人材を育成する必要がないため時間やコストを削減できます。浮いた費用を別の事業に回すことで更なる事業の成長も見込めます。

業務効率が向上する

アウトソーシング先となる企業は専門性や実績があるため、自社で業務を行うのと比べて高品質かつスピーディーな業務が見込めます。

そのため、自社で業務を行うよりも圧倒的に業務を遂行してくれるため、業務効率の向上にもつながるでしょう。

アウトソーシングの導入事例|成功・失敗からわかる導入のコツ

アウトソーシングのデメリット

アウトソーシングのメリットは大きいですが、もちろんデメリットもあります。ここでは、アウトソーシングで注意すべきデメリットを解説します。

情報漏えいのリスクがある

アウトソーシングを活用する場合は、情報漏えいのリスクに注意しなければなりません。たとえ信頼性の高い委託先でも、セキュリティ対策が不十分なら情報漏えいしてしまう可能性も考えられます。

業務を依頼する前に、どのようなセキュリティ対策を行っているか、情報管理基準に問題はないかなど確認しておきましょう。

社内にノウハウが貯まらない

アウトソーシングは、社員が委託した業務に一切関わらないためその業務についてのノウハウが自社内に蓄積されなくなります。

ノウハウが貯まらないため、同じ業務を常にアウトソーシングしなければならず余計に費用がかかってしまいます。社内にノウハウを貯めたいと考えている方は、アウトソーシングではなく社内で業務を行う方向で検討しましょう。

業務フローが複雑化してしまう

アウトソーシングして一部の業務を任せてしまうと、その業務のみアウトソーシング先で進められるので、業務の実態を把握できないブラックボックス化のリスクが生まれます。

業務の中身が見えないので、結果的にイメージしていたような業務をしてくれなかったというケースも考えられます。そのため、逐一業務報告をしてくれてコミュニケーションを取れるアウトソーシング企業を選ぶ必要があるでしょう。

おすすめのアウトソーシングサービス15選|業務別のサービスを紹介

業務委託のメリット

業務委託を活用すれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを2つ紹介します。

人件費を削減できる

業務委託の場合、必要なときだけ業務を委託できるためアウトソーシングと比べても費用を抑えることができます。また、料金の単価感も豊富な実績のあるアウトソーシング企業と業務委託では、かなりの開きがあるため業務委託の方が低コストで業務の依頼が可能です。

なるべく予算を抑えて自社の業務負担を軽減したいと考えている方は、業務委託の利用をおすすめします。

人材育成の時間的コストを削減できる

業務委託はすでに知識を持った人に依頼するため、自社で人材を育成する必要がなく時間的コストを削減できます。

また、人材育成の教育費や研修費もかからないため、費用や時間を別のコア業務に使える点は大きなメリットです。

業務委託のデメリット

業務委託にもメリットだけでなくデメリットがあります。ここでは、業務委託のデメリットを紹介します。

長期的に必要な業務ならば、社内で人材を育成する方がコストを抑えられる可能性もあります。

品質に納得できない場合がある

成果物の品質に納得できない場合がある点も、業務委託のデメリットです。業務委託の場合は業務を依頼するまでどのようなスキルがあるのか、どのようなスピード感で進めてくれるのかといったことが不透明であるケースがあります。

そのため、委託先のスキル不足で品質の悪い成果物が出てきたり、人材が優秀だったとしても自社の好みに合わなかったりいう可能性があります。自社に合う委託先を見つけたら、継続して委託してもらえるような対応も必要です。

進捗状況の管理が難しい

業務委託は自社の社員ではないため、進捗状況の管理が難しくなるのもデメリットです。定期的な進捗状況を確認したければ、ミーティングする機会を増やして、仕事の進め方を確認しておく必要があるでしょう。

納期が短い場合も、依頼から納品までに時間がかかるため事前の打ち合わせが重要です。

アウトソーシングと業務委託のそれぞれに適した業務の特徴

アウトソーシングと業務委託のどちらを選ぶかは、会社の置かれている状況によります。ここではそれぞれの特徴を紹介します。実際に、アウトソーシングと業務委託のどちらにするか迷った時の参考にしてください。

アウトソーシングに適した業務の特徴

一例として、アウトソーシングに適した業務としては下記の様な業務があげられます。

  • 工場の運営
  • テレアポ
  • データ入力

アウトソーシングは、業務の意思決定も委託先に任せるため会社のコア業務には向いていません。コア業務以外でも社内で意思決定が必要な業務は、アウトソーシングではなく自社の社員で行いましょう。

アウトソーシングに適した業務は専門性の高い業務です。店舗や工場の運営・他の業務と関わりが薄い業務・専門家に任せる方が効率的な業務などは、アウトソーシングがおすすめです。

業務委託に適した業務の特徴

一例として、業務委託に適した業務としては下記の様な業務があげられます。

  • 会計・経理
  • データ入力
  • 人事

業務委託は、スポット的に依頼したい業務に向いています。たとえば経理・会計・人事・一時的な対応で完了する業務などは、アウトソーシングよりも業務委託向きです。

事務作業や専門性が必要な業務を委託することで、自社の人的リソースを有効活用できるため社内の重要な業務に注力できます。

アウトソーシングと業務委託の違いを押さえておこう

アウトソーシングと業務委託は、外部に任せる点では同じですが業務内容に違いがあります。

それぞれにメリットとデメリットがあり、向き不向きの業務もあるため、アウトソーシングと業務委託の特徴の理解が必要です。本記事を参考にアウトソーシングと業務委託を有効に使い、自社の仕事を活性化させてください。

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