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中途採用に適した募集時期・採用時期について|状況に合わせた採用戦略も解説

2024/03/01 2024/03/04

採用管理システム

中途採用の時期

昨今導入企業が増えている「中途採用」。新卒採用とは異なり、中途採用の時期に明確な決まりはありません。それでは、中途採用に適した募集時期・採用時期とはいつなのでしょうか。本記事では、中途採用に適した募集時期・採用時期について、状況に合わせた採用戦略などと併せて解説します。

この記事の要約

・1~2月、6~7月、9~10月が中途採用が活発になる時期であり、5月・8月・12月は閑散期
・活発な時期、閑散期それぞれで中途採用は行われており、有利に進めるにはそれぞれに合わせた採用活動をする必要がある

中途採用が活発な時期とは?

通常4月から働き始めることを見越して動く新卒採用とは異なり、通年行われている中途採用ですが、その中でも特に動きが活発な時期を3つ解説します。

「1〜2月」転職者の動きが最も活発な時期

1〜2月は、1年の中で転職希望者の動きが最も活発になる時期です。

多くの企業が4月に新年度を迎えるため、それに合わせて次のキャリアを決めたいと考える転職希望者が多いためです。新年度の体制づくりや欠員補充を目的に求人を出す企業も増加するため、転職希望者と企業双方の動機が重なりやすい時期でもあります。

「6~7月」夏の賞与受け取り後に転職者が増加する時期

6〜7月も人の動きが活発化します。夏の賞与を受け取り、夏季休暇後に新たな職場で働くことを目指して動く転職希望者が多いためです。

また、6~7月は新年度が始まってから2〜3か月経過した頃でもあります。新たな職場や体制に慣れてきて、既存社員が想像と現実とのギャップを感じたり、新卒で入社した社員が社風になじめずに転職を考えたりと、心境の変化が起きやすい時期でもあります。

このようなさまざまな要素が重なるため、結果的に6〜7月も中途市場が活発化するのです。

「9〜11月」新年に向けて転職者が増加する時期

9〜11月も転職活動が活発化する時期です。多くの企業で上半期または下半期が終わり、新年に向けて自身のキャリアを見直す人が増えるタイミングであることがその理由です。

企業側からすると欠員が出やすく、年末の忙しい時期に入る前でもあるため、全体の求人数が増加する傾向にあります。

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中途採用の閑散期とは?

中途採用における閑散期は、5月・8月・12月です。

5月はゴールデンウィーク、8月はお盆や夏季休暇があり、多くの人がまとまった休みを取ります。また、12月は年末調整などで慌ただしくなり、クリスマスや正月とイベント事や長期休暇が続くため、転職活動は落ち着く傾向にあります。

世間的なイベント時や長期休暇の間は会社自体が休みだったり、従業員たちが交代で休んだりするため、採用活動のスケジュールが組みにくくなることも影響しているといえるでしょう。

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中途採用が活発な時期に求人を出すメリット・デメリット

中途採用を行う場合、人の動きが多く活発な時期に求人を出したほうがよいと考えるのが一般的でしょう。しかし実際には、メリットばかりではなくデメリットもあることを理解しておく必要があります。

ここでは、メリット・デメリットの両方を見てみましょう。

メリット:エントリーが増えやすくなる

中途採用が活発な時期は、エントリーが増えやすくなるというメリットがあります。閑散期に比べて活動する転職希望者の母数が増えるためです。

エントリーが増えれば出会える候補者も増えるため、結果的に求める人材に巡り会える可能性が高まるでしょう。

デメリット:求人に埋もれてしまうリスクがある

中途採用が活発な時期は、自社の求人が他社の求人に埋もれてしまうリスクがあります。転職希望者だけではなく、企業側の求人も増加するためです。

閑散期に比べて自社の求人広告が目立ちにくくなるため、スカウト機能などを積極的に活用し、こちらから転職希望者にアプローチする工夫も必要となります。

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中途採用の閑散期に求人を出すメリット・デメリット

動きが活発な時期に限らず、閑散期にも同様に求人を出すメリット・デメリットが存在します。

メリット:内定辞退のリスクを軽減できる

閑散期に採用活動を行うことで、内定辞退のリスクを軽減できる可能性があります。活発な時期に比べて全体の求人数が少なく、他社とのバッティングも減少するためです。

閑散期は人材獲得の競争率が下がるため、慌ただしい中で少ないパイを取り合うような状況にはなりにくい傾向にあります。そのため、通常なら引く手あまたになるような優秀な人材にもアプローチしやすくなるメリットがあるのです。

デメリット:応募数が少なくなってしまう

閑散期は応募数が少なくなってしまうのがデメリットです。活発な時期とは反対に、活動する転職希望者の数自体が少なくなるためです。

また、会社側と転職希望者の休暇が重なると選考スケジュールが長期化しやすく、選考や手続きがスムーズに進まなくなる可能性があります。

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中途採用が活発な時期に中途採用を成功させるコツ

中途採用は、活発な時期と閑散期で、成功させるための取り組み方が異なります。まずは、活発な時期における成功のコツを紹介します。

スピーディーに選考を進める

活発な時期の中途採用を成功させるためには、スピーディーに選考を進める必要があります。長引けば長引くほど転職希望者の意欲が下がり、スケジュールを押さえにくくなるためです。

転職希望者は、並行して複数の企業に応募するのが一般的であり、その数が10社を超えることも決して珍しくありません。そうなると、基本的には選考結果の連絡が早い順にスケジュールが埋まっていくことになります。

活発な時期に採用活動を行う場合は、転職希望者の視点に立ち、同時に選考を受けている他社の動きを想定しながら立ち回ることが大切です。

積極的にスカウトを送る

積極的にスカウトを送ることも、活発な時期の中途採用を成功させるコツです。活発な時期は掲載される求人広告の数も増加する傾向にあり、自社の求人広告が埋もれやすくなります。

そのため、自社の求人に応募してもらうためには、まず自社が求人を行っていること自体を知ってもらう必要があるのです。求人を掲載してただ応募を待つのではなく、スカウト機能などを利用してこちらから存在を知らせることで、エントリーを増やせる可能性があります。

興味を持ってもらえるように求人広告を工夫する

転職希望者に興味を持ってもらえるよう、求人広告の中身を工夫することも大切です。具体的に、転職希望者は以下のような流れで応募に至ります。

  1. 条件検索で求人を絞り込む
  2. 無数に並ぶ検索結果(求人広告)の見出しを流し見する
  3. 興味があれば求人広告の本文ページを開く
  4. 求人広告の本文(条件など)を読み込む
  5. 希望条件に合致していれば応募する

ここからもわかる通り、選考に応募してもらうためには、無数に並ぶ検索結果の中から自社の求人広告を選び、中身を読んで前向きに捉えてもらう必要があるのです。

どのような求人広告ならば興味を持ってもらえるかは、業種・職種・エリアなどによって異なりますが、何かしら目を引く要素を盛り込む必要があります。

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中途採用の閑散期に中途採用を成功させるコツ

一方、閑散期の中途採用を成功させるためには、活発な時期とは異なる戦略が必要です。

長期休暇を踏まえて採用スケジュールを組む

閑散期は、長期休暇を踏まえたスケジューリングを行うことが大切です。

採用担当者と転職希望者のタイミングが合わないと、次のステップまで間が空いてしまい、選考辞退につながりかねません。また、選考途中で長期休暇に入ってしまうと、転職希望者の意欲が低下してしまう可能性もあります。

特別に急ぐ理由がない限り、転職希望者の動きが活発になる長期休暇明けに選考を開始できるようにスケジュールを組むのがおすすめです。

潜在層に向けてアプローチを実施する

閑散期は、転職潜在層に向けてアプローチするのもよいでしょう。転職に興味がありつつも、まだ積極的に活動していない潜在層は思いのほか多いものです。

自分からは積極的に応募していない人でも、スカウトをきっかけに応募するといったケースは決して珍しくありません。

閑散期は活発な時期に比べて母集団形成の難易度が上がるため、こちらからも潜在層に対して積極的にアプローチし、応募数の増加を図りましょう。

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時期ごとに中途採用するのではなく通年採用するのも1つの手段

業種や職種によっては、時期を限定せずに通年で採用活動を行ったほうが効率が良い場合もあります。

たとえば、医療系・福祉系・建設系・物流系などは、ほかの業界に比べて売り手市場の傾向が強く、短期間の採用活動ではなかなか期待する成果を得られません。転職希望者側も、全員が活発な時期に活動しているわけではなく、時期に関係なく転職先を探している優秀な人材も存在します。

採用活動が難航している場合や、人材不足が続いている場合などは、中長期的に採用活動を行い、その都度良い人材を確保していく戦略も検討しましょう。

状況に合わせた採用戦略で中途採用を成功させよう

実施は通年でも、活発な時期と閑散期が存在する中途採用。それぞれの時期にメリットとデメリットがあり、成功のためには異なる戦略が必要です。

中途採用市場の全体像を把握しつつ、自社の状況を鑑みて、時期に合わせた有効な戦略で中途採用を成功に導きましょう。

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