フリーランスにおすすめの会計ソフト4選比較|メリットや無料ソフトを紹介

最終更新日時:2023/10/24

会計ソフト

フリーランスの会計ソフト

フリーランスの確定申告では、書類の作成に会計ソフトが欠かせません。そこで今回は、フリーランスにおすすめの会計ソフトを厳選して4つピックアップ。導入メリットや無料で使用できるソフトも紹介しますので、ぜひ検討する際の参考情報としてお役立てください。

フリーランスが会計ソフトを導入するメリット

会計作業の負担軽減や適切な経費管理など、フリーランスが会計ソフトを導入するメリットは、数多くあります。ここでは、代表的な4つのメリットについて詳しく説明します。

確定申告の作業がスムーズにできる

会計ソフトの最大のメリットは、会計に関する知識がなくとも確定申告の作業を、正確かつスムーズに行えることです。

会計ソフトでは、必要最低限の入力で簡単に各種帳簿が作成でき、確定申告書類も帳簿の内容から自動作成されます。また、多くの会計ソフトには、税率の変動など最新の税制情報に基づく自動計算機能が搭載されているため、税制改正があっても、ミスのない効率的な申告作業が実現できます。

自身で会計業務を行うことの多いフリーランスにおいて、複雑な計算やデータ入力の時間を大幅に削減し、本業に集中できる点は、手間の軽減以上の大きなメリットとなるでしょう。

お金の流れを把握しやすい

会計ソフトでは、収入や支出を一元的に管理できるため、お金の流れが視覚的に把握しやすくなります。

クライアントからの入金履歴や経費の出金履歴なども、会計ソフト上で検索すれば簡単に確認できます。帳簿内容を自動的にグラフ化し、売り上げの推移などを可視化することも可能です。

いつでもリアルタイムで入出金の状況を確認できるため、資金ショートの防止にもつなげられます。

ネット環境があればどこでも利用できる

近年の会計ソフトはクラウドベースのサービスが増加しており、インターネット環境さえ整っていれば、場所を問わずに利用することが可能です。

自宅や外出先からでも入出金の入力ができるため、時間的・空間的制約を受けずに効率的な会計業務が行えます。また、移動の合間に入力を済ませるなど、隙間時間を有効活用できる点もメリットです。

会計に関する知識がない人でも利用しやすい

会計ソフトは、会計に関する知識がない人でも簡単に利用できるように工夫されています。

たとえば、銀行やクレジットカードの明細をもとに自動的に仕訳を行う機能や、入力画面だけで操作方法がわかるような設計などがあり、会計初心者でも簡単に扱えることがメリットです。

万が一、手書きやExcelで作業を行う場合は、サポートがないため仕訳や計算を間違える可能性が高いでしょう。会計ソフトによってはエラーや入力ミスを通知する機能もあり、サポート体制も整っています。

また、税制改正があった場合でも、会計ソフトをアップデートすれば問題なく対応可能です。

【種類別】会計ソフトのメリット・デメリット|選ぶ際のポイントも解説!

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フリーランスが会計ソフトを導入するデメリット

会計ソフトには多くの魅力がありますが、一方でデメリットも存在します。

ここからは、フリーランスが会計ソフトを導入するデメリットを2つ紹介します。

利用するための費用が発生する

会計ソフトにはインストール型とクラウド型の2種類がありますが、どちらも初期費用やランニングコストがかかります。

インストール型であれば、導入時に初期費用が発生しますが買い切りのためランニングコストはかかりません。しかし、税制改正などでバージョンアップが必要な場合は、その都度追加費用が発生します。

クラウド型は、基本的に初期費用は不要でランニングコストのみが発生します。バージョンアップなどで追加費用がかかることもありません。ランニングコストの相場は、フリーランス向けの会計ソフトであれば年額約1万円〜4万円程度です。費用はかかりますが、充実した機能で会計業務を効率化でき、サポート体制も整っているため導入する価値は十分にあるといえるでしょう。

無料で使える会計ソフトもありますが、有料版と比べて機能が制限されていたり、サポート体制が不十分であったりするため、事前に機能やサポート体制の確認が必要です。

税理士によっては対応できない可能性がある

顧問税理士がいる場合は、事前に会計ソフトの導入を相談しましょう。なぜなら、税理士によっては特定の会計ソフトでの業務に対応していない場合があるためです。

たとえば、やよいの青色申告オンラインには対応しているが、freee会計には対応していない場合などが考えられます。そのため、事前に導入予定の会計ソフトを顧問税理士に伝えて、対応の可否を確認しましょう。

新たに税理士に依頼する場合は、すでに利用中の会計ソフトに対応している税理士を探すのがおすすめです。他社ソフトへのデータ移行の手間がかからず、スムーズに依頼できます。

【2023年最新】おすすめの会計ソフト15選徹底比較|失敗しない選び方とソフトの特徴

フリーランスが会計ソフトを導入する際の選び方

ここからは、フリーランスが会計ソフトを導入する際の選び方を紹介します。

クラウド型・インストール型のどちらか

会計ソフトは、クラウド型とインストール型の2種類があります。

クラウド型は、インターネット上のサーバーにデータを保存するため、どこからでもアクセスと操作が行えます。月額・年額料金制が主流で、定期的なアップデートやセキュリティ対策が提供されることが特徴です。基本的に、アップデートに関する費用は発生しません。

インストール型は、ユーザーのパソコンやサーバーにソフトウェアを直接インストールして、その端末からのみアクセスする形態です。初回のライセンス料が必要ですが、オフライン環境でも操作可能で、継続的な費用はほとんど発生しない点が魅力です。しかし、税制改正などでバージョンアップが必要な場合は追加費用が発生します。

会計ソフトを選ぶ際は、業務の頻度や予算、データへのアクセス状況などを考慮して、クラウド型・インストール型のどちらを選ぶかを決めましょう。

インストール型の会計ソフトおすすめ6選!メリット・デメリットやクラウド型との違い

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青色申告に対応しているか

確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。フリーランスであれば、一般的には、節税メリットの大きい青色申告に対応している会計ソフトを選ぶのがおすすめです。

白色申告は、必要書類が青色申告に比べて少なく、会計業務もシンプルですが、節税面でのメリットはあまりありません。一方で、青色申告は複雑な会計業務が必要ですが、最大65万円の特別控除が受けられるなど、節税面の大きなメリットがあります。

青色申告は、会計ソフトを利用すれば知識がない方でも簡単に確定申告書の作成が行えます。青色申告を検討している方は、青色申告の対応の有無を確認して会計ソフトを選びましょう。

青色申告におすすめの会計ソフト8選|ソフトを活用するメリットや選び方

フリーランスに必要な機能が搭載されているか

フリーランス向けの会計ソフトには、確定申告書作成や帳簿作成機能のほかに、フリーランスに必要な機能が搭載されています。

具体的には、請求書の管理・作成や請求書と連携して売掛金を入力できる機能、インボイス制度や電子帳簿法に対応した機能などがあげられます。

また、会計業務の専門家に仕訳や消費税改正業務などの質問ができるサービスのある会計ソフトでは、いつでも相談できる安心感を得られるでしょう。

外部サービスとの連携がしやすいか

会計ソフトは、金融機関やクレジットカードなどの外部サービスと連携可能な製品が多くあります。

特にフリーランスの場合、顧客管理ツールやプロジェクト管理ツール、支払いサービスなど、多岐にわたるサービスを使用することが一般的です。これらの外部サービスと会計ソフトのスムーズな連携は、効率的な業務運営や正確なデータの一元管理を実現します。

たとえば、顧客管理ツールとの請求データ連携は、手作業による入力ミスを防ぐことにつながります。また、銀行やクレジットカードとの連携は、自動的に入出金のデータを更新し、常に正確な帳簿を維持する助けとなるでしょう。

会計ソフトを選ぶ際は、必要となる外部サービスとの連携機能が搭載されているか、APIやプラグインの提供状況を確認することが重要です。

対応しているデバイスが豊富か

マルチデバイスに対応したアクセスの良さは、自宅や外出先など、さまざまな場所で作業することの多いフリーランスの方には、欠かせない機能の一つです。

デバイスごとの表示や操作性に違いがないか、特にスマートフォンやタブレットでの操作が容易であるかも重要な判断基準となります。対応デバイスの範囲や操作性を確認し、自身の業務スタイルに合致したソフトを選択しましょう。

中小企業におすすめの会計ソフト10選|利用するメリットや失敗しない選び方

フリーランスにおすすめの会計ソフト4選を比較

ここからは、フリーランスにおすすめの会計ソフト4選を厳選し、それぞれの特徴や機能を紹介します。

1.やよいの青色申告オンライン

やよいの青色申告オンラインは、登録ユーザー数280万人以上の実績を誇るクラウド型会計ソフトです。

初めての会計ソフトの利用でもわかりやすいインターフェースと操作性が評価されています。銀行明細やクレジットカードなどの取引データ、領収書などのスキャンデータは自動仕訳で入力の手間を軽減。さらに、料金プランによっては仕訳相談や確定申告相談が行えるため、会計知識に自信がない方でも安心です。

提供元弥生株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • セルフプラン:9,680円(税込)/年
  • ベーシックプラン:15,180円(税込)/年
  • トータルプラン:26,400円(税込)/年
導入実績登録ユーザー数280万人以上
機能・特徴
  • 取引入力・帳簿の作成
  • 確定申告書の作成
  • 自動取込・自動仕訳
  • 税理士・会計事務所連携
  • 金融機関連携 など
URL公式サイト

2.円簿青色申告

円簿青色申告は、フリーランスをターゲットにした無料の会計ソフトです。個人事業主やフリーランスの青色申告専用に開発され、税務処理に特化した機能が搭載されています。

シンプルな操作性を持つ一方で、仕訳の入力やデータの読み込み・書き出し、確定申告書の作成など必要な機能はしっかりと備えており、会計初心者から経験者まで幅広く利用されています。また、クラウドサービスとして提供されているため、場所を選ばず、いつでもどこでも業務を進めることが可能です。

機能制限や無料期間の設定もなく、すべての機能がずっと無料で利用でき、コストをかけずに高機能なサービスを受けられるのも、円簿青色申告の大きな魅力といえるでしょう。

提供元株式会社円簿インターネットサービス
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴
  • 取引入力
  • データ読み込み・書き出し
  • 期末整理表の作成
  • 総勘定元帳の作成
  • 勘定科目の設定 など
URL公式サイト

3.freee会計

freee会計は、クラウド上で動作する会計ソフトとして、フリーランスや中小企業から高い評価を受けているサービスです。

使いやすさと多機能性を兼ね備え、収支の入力から確定申告書の作成まで、一貫してシームレスに業務を進められるなど、青色申告を行う際のサポート機能が充実しています。

また、freee会計は外部サービスとの連携が強みとなっており、銀行口座やクレジットカード、さまざまなビジネスツールとの自動連携を実現。データ入力の手間が大幅に削減され、作業効率が向上します。

提供元freee株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン■年払い
  • スターター:1,078円(税込)/月

    ※年額:12,936円(税込)/年

  • スタンダード:2,178円(税込)/月

    ※年額:26,136円(税込)/年

  • プレミアム:3,647円(税込)/月

    ※年額:43,780円(税込)/年

■月払い

  • スターター:1,628円(税込)/月
  • スタンダード:2,948円(税込)/月
  • プレミアム:年払いのみ
導入実績40万事業所以上(2022年12月末時点)
機能・特徴
  • 確定申告
  • 電子申告
  • 取引登録
  • 受発注管理
  • レポート機能
  • SSL暗号化
  • 二段階認証
URL公式サイト

4.マネーフォワードクラウド確定申告

マネーフォワードクラウド確定申告は、高いユーザビリティを誇るクラウド型会計ソフトです。特にフリーランスや個人事業主をターゲットに、確定申告業務を容易にするための機能が多数搭載されています。

銀行やクレジットカードとの直接連携もサポートしており、資金の流れをリアルタイムで把握できるほか、仕訳ルールの学習機能や青色申告に必要な書類の自動作成など、多くの支援機能を実装。セキュリティ面でも、データ暗号化や暗号化されたデータを保存するサーバーへのアクセス制限など、ユーザーの情報を守るための取り組みが行われているため、安心して利用できます。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用要問い合わせ
料金プラン

■年額プラン

  • パーソナルミニ:880円(税込)/月

    ※年額:10,560円(税込)/年

  • パーソナル:1,078円(税込)/月

    ※年額:12,936円(税込)/年

  • パーソナルプラス:3,278円(税込)/月

    ※年額:39,336円(税込)/年

■月額プラン

  • パーソナルミニ:1,078円(税込)/月
  • パーソナル:1,408円(税込)/月
  • パーソナルプラス:年払いのみ
機能・特徴
  • 仕訳ルール学習機能
  • 領収書や取引データの自動取込
  • 勘定科目自動提案
  • Mac対応
  • 取引明細自動取得
  • レポート共有 など
URL公式サイト

フリーランスが会計ソフトを導入する際の注意点

会計業務の大幅な効率化を実現する会計ソフトですが、導入する前に確認しておきたい注意点があります。

フリーランスが会計ソフトを導入する際の注意点を3つ紹介します。

無料版は機能が制限されている

多くの会計ソフトでは、ユーザーが使い勝手や操作性を確認できるように無料版を提供しています。しかし、無料版は機能制限やデータ量、取引数などに上限が設定されているケースがほとんどです。

たとえば、月次報告や高度な分析機能、多様なデータエクスポートオプションなど、ビジネスの成長とともに必要となる機能は、有料版でしか利用できないことも多いでしょう。

無料版は、操作性の確認としては非常に有益ですが、ビジネスのスケールやニーズに応じて必要な機能やサポートを得るためには、有料版へのアップグレードを検討する必要があります。

無料で使えるおすすめの会計ソフト12選|主な機能や比較ポイント

情報漏洩などのリスクがある

会計ソフトを導入する際、最も懸念されるのは情報漏洩のリスクです。会計ソフトには、取引先情報や金融機関のアカウント情報など、個人情報や機密性の高いデータが含まれています。

特にクラウド型の会計ソフトの場合、データは外部のサーバーに保存されるため、セキュリティの保護が不可欠です。サービス提供者のセキュリティ対策や認証システム、データ暗号化技術を確認しましょう。

また、ユーザー自身も強固なパスワードの設定や二段階認証の導入、定期的なパスワードの変更など、基本的なセキュリティ対策を実践することが求められます。

しかし、完璧なセキュリティは存在しないため、会計ソフトを選ぶ際だけではなく利用する際の習慣や意識の向上も非常に重要です。

利用者側で定期的なデータのバックアップをとることで、万が一のデータ漏洩やロスの際のリスクを最小限に抑えられるため、忘れずに行いましょう。

製品によって操作性が異なる

会計ソフトの導入を検討する際、製品ごとの操作性の違いは大きな選定ポイントとなります。ユーザーインターフェースやメニュー構成、ショートカットキーの配置など、細かい部分での違いが使用感や効率性に大きく影響を及ぼします。

フリーランスの場合、会計財務の知識の有無にかかわらず会計業務を自分自身で行うことが多いため、直感的に操作できる会計ソフトを選びましょう。また、定期的にアップデートや改善が行われるソフトでは、時間とともに操作性が向上する可能性があるため、サポート体制やアップデートの頻度もチェックポイントです。

無料トライアルやデモ版があれば積極的に利用し、操作性を確かめましょう。

フリーランスの経理業務には会計ソフトがおすすめ

フリーランスが会計ソフトを導入することで、確定申告のスムーズな実施やお金の流れの可視化など、さまざまなメリットを得られるとともに、効率的で正確な会計処理が実現できます。

しかし、会計ソフトを選ぶ際は自身のニーズやビジネススタイルにあったものを比較検討し、セキュリティに気を配ることも大切です。

最適な会計ソフトを選び、経理業務を効率的かつ安全に遂行することで、ビジネスの成功により一層近づくことができるでしょう。

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