ERPを導入して成功した事例!導入に失敗しないための秘訣

2023/10/25 2023/10/25

ERP(基幹システム)

ERPの成功事例

ERPを導入した際に得られる効果は、経験がなければ具体的にイメージすることは困難です。ERPの導入により、業務効率化や素早い経営判断に成功した事例を紹介します。導入に失敗しないための秘訣についても解説するので、導入時の参考にしてください。

ERPの導入に成功した事例を紹介

ERPとは会計・人事・生産・物流・販売といった、企業の基幹となる業務を効率化するためのシステムを指します。「企業資源計画」を意味する、Enterprise Resource Planningの略称です。

EPRを導入することで、バラバラに管理されていた情報や資源の一元管理が可能になり、部署をまたいで連携できます。業務の効率化だけではなく、全体を見据えた企業戦略を練るのにも役立つでしょう。

企業運営に役立つERPですが、導入を成功させるには実例を知り学ぶのが得策です。ERPの導入に成功した事例を6つ紹介するので、製品選びや導入方法の参考にしてください。

株式会社タイトーの導入事例

株式会社タイトーでは、約25年前のモジュールを使うなど基幹系システムのレガシー化が課題でした。現場ごとに最適化するための改修を重ねたことでシステムが複雑になり、業務の属人化が起こっていたのです。

そこで、新たなERPを導入することを決定し、社内環境の整備に踏み切っています。要件定義には約半年の時間をかけ、現場のニーズを組み込みつつ、システムの標準機能を生かした導入を実現しました。

導入の結果、部門ごとにバラバラだった受発注画面・商品マスタ・取引先マスタなどを統合し、全社員が同じシステムで作業できるようになったのです。属人化が解消できたことから、社員の育成・配置転換にも幅を持たせることが可能になったと評価しています。

[出典:GRANDIT株式会社 導入事例「株式会社タイトー様」]

エクスプライス株式会社の導入事例

Eコマース事業を展開するエクスプライス株式会社では、業務やシステムのブラックボックス化が問題となっていました。

今後も継続して事業を成長させるためには、現場のニーズに応えつつ、属人化の解消や内部統制の強化が必要であると考えていました。一貫したデータ管理を求めていたこともあり、希望が総合的に叶うERPを導入したのです。

ERPによって業務の標準化と内部統制の強化を実現し、属人化の解決に至っています。システム間の連携も行ったことで、業務上のミス削減や社員の負担軽減にもつながったのです。

[出典:GRANDIT株式会社 導入事例「エクスプライス株式会社様」]

旭化成カラーテック株式会社の導入事例

旭化成カラーテック株式会社では、もともと親会社と同じ基幹システムを使用していました。しかし、親会社が他システムに移行したことで、自社の規模に見合わない既存システムからの変更を余儀なくされたのです。

自社の規模に合ったERPの導入を検討する上で、スリムなシステム運用や既存システムとの連携が必要でした。さまざまなITレベルの社員が簡単に操作できることも考慮し、製品選びを行っています。

最終的に、カスタマイズ性の高さと既存システムとの親和性にこだわってERPを選択し、希望していた多くの要件を満たすことが可能となりました。グループ全体で共通するシステムとの連携など難しい課題もありましたが、柔軟性に優れたERPの選定が功を奏しています。

[出典:GRANDIT株式会社 導入事例「旭化成カラーテック株式会社様」]

株式会社東海理化の導入事例

固定資産の管理業務に課題があった株式会社東海理化では、自社開発の基幹システムを使用していました。手動での償却シミュレーション計算やエラーの発生で、運用に膨大な手間とコストがかかっていたのです。また、法改正のたびに手作業でメンテナンスしていたため、業務が非効率的になっていました。

ERPを導入したことで、これまで手作業で行っていた業務が自動化され、大幅な効率化に成功しています。システムは法改正時に無償でバージョンアップされるため、速やかに対応できるようになったのです。

[出典:株式会社ワークスアプリケーションズ 導入事例「株式会社東海理化様」]

ハナマルキ株式会社の導入事例

味噌や塩こうじの製造・販売を行っているハナマルキ株式会社は、人材不足や業務の属人化に悩んでいた企業です。部門ごとに別のシステムを使っていたため、すべてのシステムを理解していないと業務が進められなかったり、マスタの作成・変更に手間がかかったりしていました。業務プロセスの見直しも含めて、ERPを導入をすることにしたのです。

法改正にも自動で対応するクラウド型のERPであったため、システム改修の作業削減につながっています。さらに、ペーパーレス化を推進できたことで紙を使う業務も減ったほか、テレワークが可能となりました。総じて5割の業務削減を実現し、一部の業務は対応人数を減らしても稼働できる状態になっています。

[出典:ProActive C4 導入事例「ハナマルキ株式会社」]

株式会社クボタの導入事例

株式会社クボタでは、国内の農機ビジネス環境に対応するため、業務改革が必要であると考えていました。また、稼働から20~30年経過した基幹システムは、長年の改修によりブラックボックスと化してたのです。グループ会社ごとに個別のシステムを使用していたことで、情報の一元管理ができないことも課題でした。

そこで、関連企業13社で共通のERPを段階的に導入することにしました。会社ごとに固有だったシステムはERPで統合され、事務作業の標準化や全体の在庫状況の一元管理を可能としたのです。さらに、販売管理から会計までを統一することで情報の二重登録がなくなり、業務が大幅に効率化しました。

[出典:ProActive C4 導入事例「株式会社クボタ」]

ERPとは?意味や基幹システムとの違いを簡単にわかりやすく解説

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ERPの導入メリット・できることについて

ERPを導入すると、業務の効率化をはじめとする多くのメリットが得られるのです。ERPの導入メリットやできることについて、詳細に解説します。

情報の一括管理ができる

ERPを導入することで、企業全体の情報を一括管理できるようになります。これまで複数の部署やシステムごとに管理していたデータを集約できるため、情報共有がスムーズになるのです。

また、情報を活用しやすくなるので、業務の効率化や意思決定のスピードアップにもつながります。最新の正確なデータを用いた分析が可能になり、有効な経営戦略を立てやすくなるでしょう。

業務の自動化に役立つ

ERPでデータ連携を行えば、これまで手作業で行っていた業務を自動化できます。複数の情報をシステムがまとめてくれるので、個別に集計・抽出する手間が必要ありません。情報が膨大なほど時間がかかる作業ですが、ERPを使えば大幅な時短が可能です。

業務の自動化によって作業効率が上がり、人的ミスも減らせます。作業にかける人員や時間の削減にもつながるため、総合的なコストカットが叶うのです。

業務に関する情報が可視化される

ERPは企業に関する情報を一元管理しており、常に最新の状況を可視化できます。データの可視化により、企業全体の状況に合わせた素早い意思決定を促すのです。

データはダッシュボードやレポート機能などで共有でき、経営層への伝達もスムーズに行えます。包括的で新鮮なデータによって、迅速かつ適切な経営判断が可能となるでしょう。

内部統制を強化できる

ERPを導入することで、企業の内部統制を強化できます。企業データが集約されるため管理統制を敷くことができ、法令遵守への対応も統一可能です。

個別のシステムでデータを管理していると、担当者やツールの仕様によってセキュリティポリシーに差が生じます。属人化も招きやすく、データの不正利用や流失に気づきにくいことは否めません。

ERPによって内部統制が強化されることで、社員の不正やコンプライアンス違反、情報管理に関する事故を防げるでしょう。

ERPのメリット・デメリット|目的や導入の流れを紹介

ERP導入の失敗例

ERPは導入するだけで効果が出るわけではありません。適切に導入・運用しないと失敗につながる恐れがあります。

ここでは、ERP導入の失敗例について解説します。

想定以上にコストがかかる

ERPの導入・運用にはコストがかかるため、自社の規模や導入目的、予算に合わない製品を導入してしまうと、コストかかかってしまいます。

オンプレミス型は初期費用がかさむ反面、ランニングコストがほとんどかからないのが魅力ですが、反対に初期費用の割安なクラウド型は、月額費用などのランニングコストがかかります。

そのため、ERPを導入する際は、必要な機能や自社の規模に合った製品を選ぶようにしましょう。

導入が目的になっている

ERPの導入が目的となってしまい、導入後の運用ができていない場合は効果を感じにくいでしょう。ERPを使って解決したい課題や達成したい目標など、導入目的が不明瞭だと適切な運用につながりません。

導入目的を明確にし、目的を達成できるような運用を行うことが大切です。また、既存の業務プロセスをそのまま活かせるとは限らないため、目的に応じてERPを組み込んだ内容へと見直しましょう。

実現できない目標を設定してしまう

ERP導入時に実現できない目標を設定してしまい、達成が困難になる場合もあります。現状からあまりにかけ離れた目標を設定してしまうと、達成までの道筋が見えず、ERPの効果を十分に感じられないでしょう。

ERPを導入する際は、現状を正確に把握し、実現可能な目標を設定することが大切です。運用する中で日々改善を行えば、徐々に理想的な運用に近づけられます。

クラウドERPとは?種類や比較ポイント・導入するメリットとデメリット

ERPを導入する上でのポイント

ERPの導入前後において、成功するためのポイントがいくつか存在します。ERPを導入する上でのポイントを知り、適切な運用へとつなげてください。

業務プロセスを明確にする

ERPは業務プロセスを明確にし、整理してから導入することが大切です。業務プロセスが曖昧なままでは、ERPを導入すべき工程が分かりません。

そのため、ERPを組み込むことで生じる変化に対応するためにも影響が及ぶ業務すべてを把握しておきましょう。業務プロセスが明確に可視化されれば、システム化すべき工程とそうでない工程が浮かび上がり、的確にERPを導入できます。

目的を絞って部分的に導入する

目的を絞って部分的にERPを導入するのが成功の鍵です。初めから大規模な導入をしてしまうと、部署間での連携や新しい業務プロセスの浸透などに時間がかかり、失敗しやすくなります。

まずは1つの部署やチームのみで完結する小さな業務から導入するのがおすすめです。運用・改善する中で、効果を実感できるようになったら徐々に領域を広げていきましょう。

費用対効果を算出する

ERPを導入する際は、費用対効果を算出し、各製品を慎重に検討しましょう。ERP導入によって自社の課題がどのくらい解決するのか、導入費用に見合った効果が得られるのか確認する必要があります。

投資収益率を計算し、費用対効果を正確に測定するのがポイントです。収益率が低ければ製品や機能が合っていないか、業務プロセスが適切でない恐れがあります。必要に応じて各要素を見直し、改善効果の測定も同様に行いましょう。

現場担当の意見を聞き出す

現場の状況に見合わない製品を選んでも効果が出ないため、現場社員にもヒアリングを行い、適切な製品を選ぶようにしましょう。

また、導入後も現場担当の意見を定期的に聞くことが大切です。運用中の気づきや要望に耳を傾け、改善を検討しましょう。現場担当の意見に柔軟に対応することで、より効果的なERPの運用ができるようになります。

業務プロセスを見直す

既存の業務プロセスを見直し、ERPを組み込める内容に再構築しましょう。システムに合わせて改善すれば、ERPの導入・運用にありがちな失敗を予防できます。

業務プロセスの見直しは、ムダな業務の削減や業務の最適化にもつながります。また、業務プロセスをシンプルにすることで、ERPの標準機能のまま適応できる業務が増えるのもメリットです。

SCMとは?ERPとの違いや特徴・導入するメリットとデメリットを紹介

ERPの国内外シェア・市場規模|クラウドERPがシェアを伸ばしている理由とは?

ERPの成功事例を参考に導入を判断しよう

ERPは業務の効率化に寄与するほか、迅速で正確な経営判断を可能にします。導入に成功した他社の事例を参考にすることで、ERPの具体的な取り入れ方がみえやすくなるでしょう。

なお、ERPの導入を成功させるには、さまざまなポイントに注意する必要があるため、今回の事例を参考にしてERPの導入を成功させましょう。

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ビズクロ編集部
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