【BtoC向け】おすすめMAツール12選比較!選び方や料金・機能を解説

最終更新日時:2022/12/14

MAツール

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MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入で、BtoCビジネスの管理や営業を効率化しにくいといった課題が解決できます。この記事では、BtoCビジネス向けおすすめMAツール12選のご紹介や基本機能の概要、選び方などを詳しく解説します。

BtoCとBtoBの違いとは

BtoC向けMAツールを取り入れビジネスの効率化を検討しているなら、あらかじめBtoCとBtoBの違いについて押さえておくことが大切です。

ビジネスシーンでよく使用される重要な用語とはいえ、BtoCとBtoBの違いはわかりづらい点があります。ここでは、BtoCとBtoBの違いについて解説します。

(1)決裁に関わる人数

BtoCとBtoBという言葉の意味について見ていきましょう。

BtoC(Business to Customer)一般消費者向けにビジネスを行うこと
BtoB(Business to Business)企業(法人)向けにビジネスを行うこと

例えば、一般消費者向けに化粧品を販売することや手帳アプリを提供することはBtoCです。一方、企業向けに社内コミュニケーションツールを提供したり、オフィス用品を販売したりすることはBtoBに該当します。

そしてBtoCとBtoBでは、決裁に関わる人数が違うという大きな違いがあります。

BtoCでは、個人が製品を買うかどうか検討したり、実際にお金を出して買ったりする際には、本人しかそのプロセスに関わりません。

しかしBtoBの場合、会社が商品やサービスを購入する際には、さまざまな人が決裁に関わるのが一般的です。購入や導入が決定するまでに、会社内においてさまざまな人が承認を行い決裁がなされます。

そのため、BtoCとBtoBでは決裁に関わる人数が異なるのです。

(2)管理する見込み客

BtoCとBtoBでは、管理する見込み客の数も変わってきます。

BtoCでは一般消費者が見込み客となるため、管理しなければならない数は非常に膨大です。その分、データ量も大きくなるでしょう。

一方、BtoBはビジネスを行う対象が企業などの組織です。個人ではなく団体に対して事業を展開するため、BtoCに比べると見込み客の数は少なくなります。そのため、営業活動の対象数がBtoCほど膨大にならないのが特徴です。

したがって、管理する見込み客データの容量も、BtoCと比較するとそこまで多くありません。

(3)成約するまでの期間

BtoCとBtoBでは、契約や購入といった成約までにかかる時間が違うという点にも注目すべきです。

BtoCの場合は対象が一般消費者なので、成約までにあまり時間がかかりません。商品を購入したり、サービスに登録したりする際に関わるのは本人だけです。また、BtoC向け製品・サービスの価格はBtoBと比較すると安めに設定されています。

一方、BtoBの場合は、承認されるまでに時間がかかる場合が多いです。商品の購入やサービス導入の際には多くの担当者の承認を得る必要があります。また、企業向け製品・サービスは高額なものが多く、検討にかける時間が長くなりがちです。

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BtoC向けMAツールの基本機能

ここからは、BtoC向けMAツール導入にあたってチェックしておきたい基本機能をご紹介します。

MAツールを自社に取り入れるべきか迷ったときは、具体的にどのような機能が利用できるのか確認しておきましょう。

(1)さまざまなチャネルへの発信機能

BtoCビジネスにおいて、さまざまなチャネルを通して商品やサービスの情報をプロモーションしていくことが重要です。特に近年、SNSマーケティングをはじめ、インターネットやアプリを通じた販促が重視されているため、多くのチャネルで情報発信が可能なツールが好まれる傾向にあります。

従来から用いられてきたメールやWebサイトをはじめ、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNS、LINEなどのコミュニケーションアプリなど、多くのチャネルにおける発信機能を持っていることが、MAツールの基本機能として重要だといえるでしょう。

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(2)パーソナライズされた情報の発信

BtoCビジネスにおいて、見込み客の趣味嗜好や興味に合わせて情報発信できることが重要になります。BtoC向けのMAツールを活用することにより、見込み客一人ひとりに対してパーソナライズされた情報発信が可能です。

性別や年齢、居住地、興味関心に合わせた情報発信ができるため、効率的な見込み客獲得につなげることができます。

(3)他システムとの連携機能

昨今利用されているMAツールの多くは、外部システムやツールとの連携も容易に行うことが可能です。企業は、業務効率化のためさまざまな外部ツールを導入していることも少なくありません。そうした外部ツールとどれだけスムーズに連携できるかが、MAツール導入のカギの一つだといえます。

例えば、顧客管理を効率的に行うためのCRMツールと連携が可能であることは、MAツール導入の際に非常に重要です。顧客一人ひとりの基本情報と行動、興味などを一元的に管理できるため、商品開発や改良、営業におけるさまざまな意思決定に役立ちます。

(4)コンテンツ作成

MAツールには、コンテンツ作成の機能も備わっています。商品やサービスのプロモーション施策を行うにあたってWebサイトなどが必要な場合であっても、MAツールを使えばWeb制作担当者や制作会社に依頼せずとも容易にコンテンツ作成が可能です。

便利なコンテンツ作成機能が整備されたMAツールなら、コンテンツ制作において専門スキルを特に必要としません。したがって、専門担当者へ依頼する工程を省略し、スムーズにプロモーション施策を打ち出すことが可能です。

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BtoC向けMAツールの選び方

MAツールを取り入れて商品改良、販促、営業を効率化するには、自社に適したMAツールを選ぶ必要があります。IT活用が重要視されている昨今、あらゆる業界のマーケティング部門でMAツールが採用されていますが、それはMAツールの種類が多岐にわたるからです。

ここからは、おすすめのBtoC向けMAツールを選ぶためのポイントを解説します。

自社に最適なMAツールの選び方とは?目的や機能など選定ポイントを解説

(1)必要な機能が備わっているか

まず大切なのは、必要な機能が搭載されており、ビジネスの効率化が実現できるかどうかです。

特に、対応しているチャネルの数や種類は非常に重要です。どのようなチャネルにおいてプロモーションを活性化させたいのか検討したうえで、搭載されている機能をチェックすれば、より自社に合ったMAツールを選べるでしょう。

例えば、SNSでの集客を強化したい場合は、SNSでの情報発信に強いBtoC向けMAツールが望ましいです。

(2)CRMなどと連携できるか

既存システムとの連携における柔軟性も、重視すべき点です。自社でスムーズに動かせるツールでなければ、かえって業務効率を下げてしまいかねません。

特に、CRMツールとの連携のしやすさは欠かせないポイントです。基本的に多くの製品がCRMとスムーズに連携できるようになっていますが、製品によって対応していない場合もあるため、確認が必要です。

さらに、営業支援システム、生産管理システム、社内のコミュニケーションツールなど、連携したいと考えている各種システムとの相性についても、事前に確認しておくことをおすすめします。

(3)インターフェイスは使いやすいか

MAツールの操作性や見やすさなども重要なポイントです。

MAツールの操作に関わる全員が、ITに強くないケースもあります。この点、感覚的に理解できるわかりやすい操作性なら、専門知識がなくても使いやすいため、導入するメリットになります。

特に、各種コンテンツ制作のしやすさは非常に大切です。Web制作スキルがなくても簡単にコンテンツ制作ができれば、大幅な業務効率化やコスト削減が見込めます。

(4)料金が適正かどうか

BtoC向けMAツールは、決して安くはありません。そのため、料金とともにコストパフォーマンスや費用対効果を総合的に検討する必要があります。

機能が優れている高価なMAツールでも、使いこなせなくては費用が無駄になってしまいます。コストパフォーマンスや費用対効果とともに使いやすさも見極めて、導入を検討する必要があるでしょう。

(5)サポートは受けられるか

BtoC向けMAツールを選ぶ際には、サポートの手厚さも重視しなければなりません。機能性の高いMAツールは、さまざまな機能が搭載されているだけにうまく使いこなせない可能性があるからです。

MAツール提供会社のサポートが受けられれば、活用できないといった状態を防げ、費用対効果を高めることにもつながります。

(6)対応データ量が適正か

BtoCでは膨大な量の顧客データを取り扱うため、対応データ量についても検討しておくことが大切です。

しかし、具体的なデータ容量については、扱っている製品やサービスの種類、業界の規模によって変わってくるのが一般的です。そのため、「BtoC=大きいデータ量が必須」と決めつけてはいけません。

重要なのは、適切なデータ容量を見極めることなので、提供会社とも細かく打ち合わせを行い、導入すべきツールを決めていくのがポイントです。

(7)無料トライアルがあるか

正式導入前に実際の使用感をチェックするためにも、無料期間が設けられているMAツールのほうが導入しやすいでしょう。いきなり有料版で運用しなければならないと、期待していた使用感や効率性が得られないといった不利益が生じるからです。

特に、初めてBtoC向けMAツールを取り入れるなら、無料版で試せるものを実際に使ってみて適切なMAツールを選択することが大切です。

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BtoC分野で人気のおすすめMAツール12選

ここからは、BtoC向けMAツールの中でおすすめのツール12選をご紹介します。具体的な機能や使用感、おすすめできるポイントはツールによって異なるため、違いを比較して自社にマッチするものを見つけていきましょう。

(1)Marketing Cloud Account Engagement

Marketing Cloud Account Engagementは、営業支援システムのSalesforceが手がけるMAツールです。営業とマーケティングを連携し、顧客管理とプロモーションを一元管理、効率化してくれます。

ツールにより成約に近い見込み客を洗い出し、それに合わせて成約にしっかりとコミットできるWebサイトや問い合わせフォームなども制作可能です。

(2)Marketo Engage

Marketo Engageは、Adobe社が提供するMAツールです。顧客一人ひとりの行動を追跡し、見込み客の洗い出しを行ってくれます。全世界で5,000社以上に導入事例があり、十分な実績を持つからこそ信頼性が高いのもおすすめポイントです。

外部システムとの連携における柔軟性も高く、具体的には700件を超えるシステムと組み合わせて使用できます。

(3)SATORI

SATORIは、見込み客を増やすことをコンセプトに掲げる知名度の高いMAツールです。国産のMAツールなので、外国産よりも国内のツールを利用したいという企業に特におすすめです。

購買意欲の高まった見込み客に対してはオートでの販促が可能となっており、「見込み客がいても適切なアプローチができない」という営業課題も素早く解決してくれます。

(4)b→dash

b→dashは、マーケティング部門のDX化を目指す企業におすすめのMAツールです。2017年度ベンダー別売上金額シェアナンバーワンを獲得している実績もあります。

ノーコードで簡単に分析ができるため、専門スキルがなくても簡単に扱えるのがメリットです。業種別にさまざまなテンプレートが用意されており、テンプレートを選ぶだけで準備から分析までスムーズに行えます。

(5)List Finder

List Finderは、特に中堅企業から高い支持を得ている人気のMAツールです。誰でも簡単に操作できることがコンセプトとなっており、導入しやすさ・サポート品質などの点で高い評価を獲得しています。

導入する際には、List Finderの担当コンサルタントが徹底サポートしてくれます。勉強会や相談会も実施してくれるため、ITシステムに慣れていない企業にぴったりのMAツールです。

(6)PROBANCE

PROBANCEは、顧客ニーズをつかむことに長けているBtoC向けMAツールです。一般消費者が悩む情報の多さを解消し、的確なアプローチ方法で成果を上げることに貢献してくれます。

ツールを使いこなせず困らないよう、導入後は手厚いサポートを受けられるのもおすすめポイントです。多くの取引から培ったノウハウを活かし、ツール活用を支援してくれます。

(7)Liny

Linyは、LINEアカウント運用による販促効果を高めてくれるおすすめのMAツールです。国内における導入企業の数は3,500社以上にも及びます。

LINEアカウントを効率的に運用できないと悩む企業に最適のツールです。ユーザー一人ひとりの属性や好みに合わせて、最適となる情報発信をオートメーションで行ってくれます。

(8)Marketing Hub

世界120か国・120,000社以上に導入実績を持つHubSpot社のMAツールです。Marketing Hubはさまざまなチャネルに対応しており、SNSマーケティングなどの効率化に貢献してくれます。

メールフォームやチャットボットなどの作成も可能であり、販促や営業に活用できます。経験豊富なサポートチームが、ツール活用のためのフルサポートを行ってくれるのもおすすめポイントです。

(9)BowNow

BowNowは、導入実績9,400社以上・継続率98.4%という高い実績が魅力のMAツールです。温度感の高い見込み客を見つけてスコアリングを行い、一人ひとりに対する効果的なアプローチを提案してくれます。

フリープランから利用できるため、まずはお試しとして導入してみたい企業にもぴったりです。サイトにタグを埋め込むだけで簡単に利用できるのも魅力です。

(10) GENIEE MA

GENIEE MAは、定着率99%という高い実績を誇るMAツールです。直観的な操作性と簡単に設定と分析が可能で、見込み客の獲得につなげられます。

メールやLINE、SMS、Web/アプリプッシュ通知など多くのチャネルに対応しているため、多種多様なニーズを持つ顧客一人ひとりにアプローチすることが可能です。

(11)Kairos3

Kairos3は、営業のための商談を作るツールをコンセプトに掲げるMAツールです。MAツールと営業支援ツールが組み合わさっており、営業と販促の両方をスムーズに効率化してくれます。

中小企業・大企業問わず多くの企業に導入されており、取引実績は1,600アカウント以上です。関心度ランクで顧客が分けられるため、営業の優先度を素早く整理できます。

(12)Aimstar

Aimstarは、ノーコードでデータ分析が可能なBtoC向けおすすめMAツールです。エンジニアに依頼することなく簡単に顧客データの分析ができ、適切なアプローチ方法を見出すことが可能です。

また、数々の大企業への導入実績を持ち、機能性が高いことでも有名です。専門知識を持たない人員でも簡単にデータを把握でき、操作性に優れています。

BtoC向けMAツールの導入で顧客のニーズを満たしましょう!

BtoC向けビジネス成功の秘訣は、顧客ニーズを満たせる商品やサービスを最適なプロモーション方法で発信していくことです。しかし、実行することは決して簡単ではありません。

そこで、効率的な商品やサービスのプロモーションを可能にしてくれるのが、BtoC向けMAツールです。MAツールは必要なチャネルで必要なプロモーション方法をデータ分析によって洗い出してくれるため、顧客への最適なアプローチが可能です。

自社に合ったおすすめのBtoC向けMAツールを選び、マーケティング部門の業務効率化を目指すとともに、利益向上へつなげてみてはいかがでしょうか。

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