プロジェクトリーダーとは?役割や仕事内容・必要なスキルについて

最終更新日時:2023/11/13

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プロジェクトリーダーとは

「プロジェクトリーダー」とは、プロジェクトの成功率をさせるために、チームメンバーを率いて計画を実行していくポジションです。具体的には、どのような業務を行うのでしょうか。今回はプロジェクトリーダーの仕事内容や必要なスキルについて解説します。

プロジェクトリーダーとは?

プロジェクトリーダーとは、スケジュールに沿ってプロジェクトが進むよう、現場の舵取りをするポジションです。具体的には、チームメンバーの役割や責任を明確にし、タスクの進行状況を確認して指示を行います。また、必要に応じて業務の調整を行うこともあるでしょう。

加えて、プロジェクトに関連するリスクの特定や管理もプロジェクトリーダーの役割となります。実際に担う役割や責任範囲はプロジェクトの規模や内容によって異なりますが、チームメンバーをまとめる、関係各所と連携をとるなど、プロジェクトのスムーズな進行を期待されるポジションです。

プロジェクトマネージャーとの違い

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体の計画、実行、監督、完了後の処理などを担当するポジションで、多くの場合、プロジェクトリーダーよりも上級の職位として位置づけられます。具体的な業務内容は、プロジェクトのスコープ、時間、コスト、品質などの管理や、ステークホルダーとのコミュニケーションなどです。

つまり、プロジェクト全体のビジョンと方向性を決定し、対外的な対応も行うのがプロジェクトマネージャーで、現場における具体的な行動を指示・実行するのがプロジェクトリーダーです。

1つのプロジェクトにつき、プロジェクトマネージャーは通常1人ですが、プロジェクトリーダーは担当分野ごとに複数置かれる場合もあります。

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プロジェクトリーダーの主な仕事内容・役割

プロジェクトリーダーはプロジェクトの中核となるポジションのため、多岐にわたる重要な業務と役割を担います。ここでは、主要な5つの業務と役割をご紹介します。

プロジェクトの進行指揮

プロジェクトリーダーの大きな役割の1つが、プロジェクトの進行指揮です。プロジェクトの開始から完了までの各フェーズの進行状況管理、タスクの遂行に必要なリソースの確保や配分、期限内での納品、成果物の品質確保などを行います。

また、チームメンバー間のコミュニケーションを円滑にし、情報の共有や課題の解決に向けた取り組みを促すことも重要です。プロジェクトリーダーが適切な進行指揮を行うことで、プロジェクトは計画通りに実行され、目標を達成することができるのです。

さらに、予期せぬ問題が発生した場合に即座に対応策を講じ、プロジェクトの方向性を維持することもプロジェクトリーダーの役割です。

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プロジェクトの要件定義・設計

プロジェクトリーダーは、プロジェクトの初期段階である要件定義や設計のフェーズでも重要な役割を果たします。

要件定義とは、クライアントやステークホルダーからの要望を具体的化して整理し、プロジェクトの目的や達成すべきゴールを設定することを指します。続く設計フェーズでは、これらの要件に基づき、具体的な計画やスケジュール、手法を決定します。

この段階でいかに正確な定義づけと設計を行うかが、のちのプロジェクトの進行や成果物の品質に大きく影響します。そのため、プロジェクトリーダーはこれらのプロセスを効果的に進める必要があります。

働きやすい環境作り

プロジェクトリーダーは計画や実行などの技術的な面を担うだけでなく、チームメンバーが円滑に働けるようにサポートも行います。

働きやすい環境は、チームメンバーの生産性やモチベーションを高める重要な要素です。コミュニケーションがオープンであること、チーム内の対立をすばやく解消すること、適切なワークライフバランスの保持などは、働きやすい環境に欠かせない要素です。

さらに、プロジェクトリーダー自身がポジティブな姿勢を持ち、フィードバックや評価を適切に行うことで、チームメンバーとの間に信頼関係を築き上げることができます。このように、プロジェクトリーダーは、全メンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境の構築に努める必要があります。

発生しうるトラブルへの対応

プロジェクトの進行中、さまざまなトラブルや予期せぬ問題が発生することがあります。プロジェクトリーダーは、これらのトラブルに対する迅速かつ的確な対応を行います。

トラブルの原因を特定し、適切な解決策を実行しますが、この際、チームメンバーやステークホルダーとコミュニケーションを取りながら問題解決を図ることが大切です。

さらに、同様のトラブルが再発しないように、原因と対策を明確にしてチーム全体で共有することで、プロジェクトの最終的な成功につなげることができます。

チーム外の関係者との連携

プロジェクトリーダーは、チーム内のメンバーだけでなく、チーム外の関係者とも緊密に連携を取る必要があります。チーム外のメンバーとは、クライアント、社内上層部、他部署や外部のパートナー企業などです。

関係者との適切なコミュニケーションは、プロジェクトのスムーズな進行や成功の鍵です。プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーやクライアントにプロジェクトの進捗状況を定期的に報告し、そこで出た新たな要望や変更点などのフィードバックを適切にプロジェクトに反映させる役割を果たします。

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プロジェクトリーダーになるには?

プロジェクトリーダーのポジションに就くためには、実務経験と資格取得の2つからなる道筋があります。それぞれを詳しく見てみましょう。

実務を通して技術を学ぶ

プロジェクトや業務の中で直面する課題や困難に実践的に対応することで、技術面だけでなく、問題解決のスキルやチームでの働き方も学ぶことができます。そのため、実務経験の豊富さは、プロジェクトリーダーとしての大きな強みとなるでしょう。

また、実務を通じて得られる経験は、教育やトレーニングだけでは得られない深みがあり、自信にもつながります。技術の進歩や業界の変化に柔軟に対応するためにも、現場での経験は欠かせません。

関連性の高い資格を取得する

プロジェクトリーダーに関連する資格を取得しておくと、自身のスキルを効果的にアピールすることができます。

たとえば、PMP試験やプロジェクトマネージャ試験は、プロジェクト管理の知識と経験を認定する資格として広く認知されています。また、IT分野であれば、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験やPHP技術者認定試験など、専門性を示す資格も重要です。

資格を取得することで、技術的な専門性やマネジメント能力を証明することができ、キャリアのブラッシュアップや評価の向上につながります。

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プロジェクトリーダーに求められるスキル

続いて、プロジェクトリーダーとして求められる主要なスキルについても確認しておきましょう。

プロジェクトに関する「基礎知識」

プロジェクトリーダーのポジションを担うには、プロジェクトの概念や手法に関する基礎知識が不可欠です。

具体的には、プロジェクトのライフサイクル、要件定義の方法、スコープやリスクの管理など、プロジェクトマネジメントのフレームワークや技術が該当します。プロジェクトを効果的に進行するためには、適切な文書管理やコミュニケーションツールの活用といった周辺知識も重要となるでしょう。

こうした知識を持つことで、プロジェクトリーダーはプロジェクトを円滑かつ効率的に推進することができるようになります。

チームをまとめる「リーダーシップ」

プロジェクトリーダーが持つべき最も重要な能力の1つが、リーダーシップです。このスキルがあるからこそ、チームメンバーを同一の方向に導き、プロジェクト達成に向けて効果的に動かすことができるのです。

リーダーシップは、メンバーのモチベーションを高め、維持する能力、異なる意見や専門性を持つメンバーを調整する能力、そして常に冷静に判断し行動する能力といった、複数の能力を総合するものです。プロジェクト成功のためには、チーム全体を適切に統括・指導するリーダーシップを養っておく必要があります。

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コミュニケーションに必要な「ヒアリング力」

プロジェクトリーダーに欠かせないコミュニケーションスキルの中でも「ヒアリング力」は特に重要とされます。

ヒアリング力とは、他者の意見や要望を詳しく聞き出し、正しく理解する能力のことです。プロジェクトの進行中は、チームメンバーやステークホルダーからの情報やフィードバックを適切に収集できるよう、プロジェクトリーダーは注意深いヒアリング力を持つ必要があります。このスキルを持つことで、誤解や齟齬を減少させ、プロジェクトを円滑に進めるための細かな配慮が可能となります。

トラブルに対応する「問題解決力」

プロジェクトリーダーには、予見できないトラブルが発生した際、素早く効果的な解決策を導き出す、問題解決力が求められます。これにより、トラブルによるプロジェクトの進行の遅延や品質の悪化を防ぎ、チームを成功に導きます。

問題解決力を培うには、多様な状況での経験を積むことや異なる視点を持つメンバーとの協働、そして定期的なリフレクション(内省)が重要です。また、批判的思考や創造的な思考を養い、適切なリスク管理能力を身につけることも、問題解決力の向上に役立つでしょう。

これらのスキルを持つプロジェクトリーダーは、困難に直面してもチームメンバーに安定感を与え、プロジェクトを着実に進行することができます。

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適切な判断を下すための「管理能力」

「管理能力」は、多様な情報や状況を整理し、リソースやタスク、時間を効果的に配分・監督する力を指します。また、プロジェクトの進捗を正確に把握し、逸脱や遅延が生じた場合には速やかに対策を講じる能力も、管理能力に含まれます。

さらに、リスクを未然に回避するための判断や、状況に応じた優先順位の設定もプロジェクトリーダーが担う業務です。

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プロジェクトリーダーにおすすめの資格

プロジェクトリーダーとしてのスキルを証明し、キャリアをさらに向上させるための資格は数多くあります。ここでは、特におすすめの資格をいくつか見てみましょう。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネジメントの知識と技術を評価する日本国内の資格認定試験です。この資格を取得することで、プロジェクトの計画から完了までの一連のフローを理解し、戦略的な思考と実行力をもって効果的にマネジメントを行う能力があることを証明できます。

プロジェクトリーダーとしての信頼性や専門性を高めるために、取得をおすすめする資格です。

PMP試験

PMP(Project Management Professional)試験は、世界的に認知されているプロジェクトマネジメントの資格試験で、PMI(Project Management Institute)が主催しています。この資格は、プロジェクトマネジメントの基準と実践、プロジェクトのライフサイクル、領域ごとの知識エリアなど、広範なトピックを網羅しています。

PMP資格の取得は、国際的なプロジェクト環境での高度なマネジメントスキルと知識を保有していることの証明となるため、多国籍のプロジェクトやグローバルなビジネスの現場で活躍したいプロジェクトリーダーは、取得しておくべき資格といえるでしょう。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、情報技術に関する高度な知識と実務経験を有する者を対象とした日本のIT技術者のための資格認定試験です。

システム全般の設計や開発、運用のスキルをはじめ、プロジェクトマネジメントやシステムの品質保証など、幅広い知識領域をカバーしているため、資格取得により、IT関連のプロジェクトの中心となって活躍できる可能性が広がるでしょう。プロジェクトリーダーとしてIT関連のプロジェクトを担当したい場合、この資格を取得しておくと、専門性と信頼性を高めることができます。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、Web開発言語であるPHPの知識と技術水準を認定する試験です。この試験では、PHPを使用したプログラミングの基本的な概念から、セキュリティやデータベース連携といった高度なテクニックまで、多岐にわたるトピックが出題されます。

PHPのプロフェッショナルとしての技術力と専門性を証明できる資格のため、Webアプリケーションの開発や、PHPを主要技術として使用するプロジェクトのリーダーを目指す技術者にとって、資格取得はキャリアアップの一助となるでしょう。

プロジェクトマネージャーの平均年収

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの進行を統括し、成功に導く役割を持つポジションであり、その重要性から一定の報酬が見込まれます。

日本におけるプロジェクトマネージャーの平均年収は、経験年数や業界、企業の規模、担当するプロジェクトの規模や複雑性によって大きな幅があります。駆け出しの段階では数百万円からスタートすることが多いですが、経験と実績を積むことで、1,000万円以上の年収を得ることも十分可能です。特に、大手IT企業やグローバル企業ではさらに高い収入も期待できるでしょう。

ただし、高い報酬に見合うだけの重い責任とプレッシャーが伴うポジションであることを理解しておく必要があります。

プロジェクトリーダーはプロジェクトチームの責任者

プロジェクトリーダーは、ビジネスのプロジェクトを成功に導く鍵となる存在です。その役割は、プロジェクトの全体的な方向性の確立や、チームメンバー間の調整、進捗の管理、トラブルの解消など多岐にわたります。さらに、他部署やステークホルダーとの連携を強化する役割も持っています。

プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャーとは業務内容や求められる役割が異なることも覚えておきましょう。

プロジェクトリーダーには、リーダーシップ、ヒアリング力、管理能力など、多様なスキルが求められ、その能力を証明する資格も多数存在します。資格取得は、早期のキャリアアップの実現だけでなく、プロジェクトリーダーとしての市場価値を高める結果にもつながるでしょう。

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