【2024年】SaaSベンチャー・スタートアップ企業一覧!将来性や活躍できる職種

最終更新日時:2024/01/16

SaaS

Saasのベンチャー企業

今後もさらなる成長を遂げようとしているSaaS企業。SaaS業界の市場規模は右肩上がりになっており、引き続きSaaS企業の動向には目が離せないでしょう。そこで本記事では、SaaSベンチャー・スタートアップ企業について、厳選した企業一覧をご紹介していきます。

SaaSのサービス一覧

SaaSベンチャー・スタートアップ企業とは?

SaaSとは「Software as a Service」の略で、ベンダーが提供するクラウド上のソフトウェアを、インターネットを介して利用できるサービスを指します。SaaSの代表例としては、GoogleドキュメントやGメール、Microsoft Office365、Zoomなどのサービスが挙げられるでしょう。

近年、SaaSを利用する企業やユーザーが増えていることから、SaaSビジネスはIT・Web業界において特に大きな注目を集めています。ベンチャー・スタートアップ企業も次々とSaaS市場に参入しており、新たなサービスを生み出し、めざましい成長を遂げている企業も少なくありません。

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SaaSベンチャー・スタートアップの将来性

従来のソフトウェアはパッケージを購入し、パソコンにインストールして利用する形が主流でした。しかしSaaSはパッケージを購入する必要がなく、端末へのインストールも必ずしも必要ではありません。アカウントを作成するだけで簡単に利用を開始でき、利用料金の価格設定も手頃です。

また、インターネットが使える環境であれば場所やデバイスを問わずアクセスでき、オンライン上でのデータ保存や複数人での情報共有や編集も可能です。リモートワークなど働き方の多様化が進んだことで、近年SaaSを利用する企業が増加しており、SaaS業界は近年急成長を遂げる分野のひとつとなっています。

さらに、従来のビジネスの収益構造と異なり、サブスクリプションを導入していることも、SaaSビジネスの大きな特徴といえるでしょう。月額・年額で利用料が入ってくるため収益が安定しやすいことから、SaaS業界のベンチャー・スタートアップ企業に資金を投入する投資家も増えています。

総務省の「令和4年版情報通信白書」によると、世界におけるSaaSの市場規模は以下のように年々拡大しています。

年度世界におけるSaaSの市場規模
2017年618億ドル
2018年799億ドル
2019年968億ドル
2020年1,223億ドル

[出典:総務省「令和4年版情報通信白書 第2部情報通信分野の現状と課題 第6節国内外におけるサービス・アプリケーションの動向 クラウドサービス市場の動向」]

また同データによると、2024年にはSaaSの市場規模が2,337億ドルに達すると予測されています。今後もさらなる成長が見込まれていることから、SaaS業界のベンチャー・スタートアップ企業の将来性は高いといえるでしょう。

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SaaS業界の厳選ベンチャー・スタートアップ企業一覧

SaaS業界に参入しているベンチャー・スタートアップ企業は多数ありますが、その中でも特に注目度の高い企業を34社紹介します。

freee株式会社

freee株式会社は、Google出身の佐々木大輔氏が2012年7月に設立した会社です。「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、統合型経営プラットフォームを開発・提供し、2019年には東証マザーズ(現・東証グロース市場)への上場を果たしました。

同社では、主力サービスである「freee会計」をはじめ、給与計算や勤怠管理などを行う「freee人事労務」、会社設立や開業に必要な書類を一括作成する「freee会社設立」や「freee開業」、資金繰りを支えるためのクレジットカード「freeeカード」などを提供しています。

現在、同社は2023年10月に開始されるインボイス制度への対応を可能にするプロダクトの開発や、インボイス・確定申告関連の広告投資を加速させています。2023年6月期の売上高は前年比35%増の139億8700億円を見込んでおり、今後さらなる成長が期待されている企業といえるでしょう。

株式会社エス・エム・エス

株式会社エス・エム・エスは、2003年4月に設立されたSaaS企業です。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」というミッションを掲げています。

創業後は介護従事者向けの人材紹介事業を開始。その後活動領域を広げ、情報インフラの提供を主軸として行う企業として定着しました。現在は国内のみならず、アジア・オセアニア地域にも拠点を持ち、医療従事者向けの医療情報提供サービスを展開しています。

介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」は、国内の優秀かつ社会に有益なクラウドサービスに贈られる「第13回 ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2019」にて、ASP・SaaS部門の社会業界特化系分野で準グランプリを受賞しています。

株式会社チームスピリット

株式会社チームスピリットは、「すべての人を、創造する人に」という目標達成に向けて活動する企業です。株式会社東芝および東芝ソリューション株式会社でサービス開発を手がけていた荻島 浩司氏によって、1996年11月に設立されました。

同社では、勤怠管理や工数管理、経費精算などの業務を一元管理する、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を提供。デロイトトーマツグループが発表する TMT業界の収益(成長率)ランキング「2021年 日本テクノロジー Fast 50」において6年連続で受賞するなど、高い評価を得ています。

株式会社プレイド

株式会社プレイドは、楽天出身の倉橋健太氏によって2011年10月に設立された企業です。楽天市場事業におけるマーケティングやWebディレクションなどの包括的な業務で培ったノウハウを基に、デジタルマーケティングSaaS事業に参入しました。

「データによって人の価値を最大化する」というミッションを掲げ、CXプラットフォーム「KARTE」やNPSプラットフォーム「EmotionTech」などのサービスを展開。2020年には東証マザーズ(現・東証グロース市場)に上場を果たしています。

株式会社RevComm

株式会社RevCommは、三菱商事株式会社で海外マーケティングやM&A案件に従事した會田武史氏によって、2017年7月に設立されたスタートアップ企業です。「コミュニケーションを再発明し、人は人を想う社会を創る」をミッションに掲げ、AIを活用したITツールの運営を行っています。

同社の主力サービス「Mii Tell(ミーテル)」は、音声解析AIを搭載したクラウドIP電話であり、1,950社・4.8万人以上のユーザーに利用されています。デロイトトーマツミック経済研究所が発刊した市場調査レポート「対話型AIソリューション市場動向 2022年度版」にて、クラウドライセンス2021年度シェアNo.1を獲得しました。

株式会社アペルザ

株式会社アペルザは、株式会社キーエンスにてインターネット事業「iPROS(イプロス)」の立ち上げに参画した石原誠氏が、2016年7月に立ち上げた企業です。「ものづくり産業を世界につなぐ」をミッションに、ものづくり・製造業に特化したインターネットサービスの開発・提供を行っています。

同社の主力サービス「Apérza(アペルザ)」は、ものづくりや研究開発のための情報収集や比較選定、調達購買をワンストップで支援するポータルサイトです。ほかにも動画サイトやカタログサイト、ECモールを運営するなど、製造業の売り手と買い手をつなぐプラットフォーマーとして事業を展開しています。

エッグフォワード株式会社

エッグフォワード株式会社は、大手戦略コンサルティング会社にて国内PJリーダーや海外オフィスの立ち上げ・代表就任経験を持つ徳谷智史氏によって、2012年8月に設立されました。同社では「いまだない(EGG)を創り出し、人が本来持つ可能性(Egg)を実現し合う世界を創る」をミッションに掲げ、人材育成や活動支援を行っています。

現在同社が主軸としているのは、企画変革支援事業とプラットフォーム&イノベーション事業です。企画変革支援事業では、経営・戦略・組織・人材のコンサルティングや育成をワンストップで提供。プラットフォーム&イノベーション事業では、コンサルティング領域で培った知見を生かし、人材採用支援SaaS「Trail」や、2万人のビッグデータに基づく科学的アプローチによりマネジメント変革をもたらず「Management Compass」を展開しています。

株式会社Asobica

株式会社Asobicaは、「遊びのような熱狂で、世界を彩る」をミッションとして、2018年2月に創業された企業です。カスタマーサクセスプラットフォームの提供・運営を手がけており、主力サービス「coorum(コーラム)」は総額27.2億円の資金調達に成功しています。

coorumでは、顧客のリアルな声の収集やロイヤリティ・LTV向上のための分析、新規顧客獲得に向けたコマーシャルの展開といったサービスを利用可能です。株式会社カインズや江崎グリコ株式会社など多数の大手企業での導入実績があり、カスタマーサクセスにおけるさまざまな課題の解決を実現しています。

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Sansan株式会社

Sansan株式会社は、法人および個人向けクラウド名刺管理サービスの開発・提供を行っている企業です。三井物産株式会社にて米国・シリコンバレーにおけるベンチャー起業の日本向けビジネス展開支援に従事していた寺田親弘氏によって、2007年6月に設立されました。2019年には東証マザーズに新規上場、2021年には東証一部(現・東証プライム市場)に市場変更しています。

主力サービスである法人向け名刺管理サービス「Sansan」は、名刺管理サービス市場シェア82%を誇り、利用企業数は8,000社に上ります。また同社では、契約DXサービス「Contract One」、インボイス管理サービス「Bill One」などのサービスも提供しており、今後もさらなる成長が期待されています。

株式会社リンクアンドモチベーション

株式会社リンクアンドモチベーションは、株式会社リクルートにて組織人事のコンサルティングなどを経験した小笹芳央氏が、2000年4月に創業した経営コンサルティング企業です。行動経済学や心理学を用いた「モチベーションエンジニアリング」にて、企業変革支援を行っており、約20年間で2,000社以上の支援実績を誇ります。

同社が展開する「モチベーションクラウド」は、国内最大級の10,060社・312万人のデータベースをもとに組織状態の診断・分析が可能な組織改善クラウドサービスです。株式会社SUBARUや株式会社ベネッセホールディングスなど多数の大手企業で導入実績があり、2018年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」をはじめ数々の賞を受賞しています。

株式会社Leaner Technologies

株式会社Leaner Technologiesは、世界的コンサルティング会社・A.T.カーニーにて豊富な経験を積んだ大平裕介氏によって、2019年2月に設立されました。「調達のスタンダードを刷新し続ける」をミッションに掲げ、企業のコスト削減のための支出管理プラットフォーム「Leaner」を開発・提供しています。

Leanerは調達・購買部門向けのクラウドサービスで、ニデックモビリティ株式会社などの大手企業で導入されており、2020年9月には「ICCサミット KYOTO 2020 スタートアップ・カタパルト」にて優勝を収めています。2022年9月には累計資金調達額が10億円を突破し、組織拡大に積極投資するなど、将来有望なSaaS企業のひとつといえるでしょう。

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株式会社ラクス

株式会社ラクスは、「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」をミッションに掲げ、企業向けにクラウドサービスの提供やIT人材による支援などを行っている企業です。日本電信電話株式会社(NTT)出身の中村崇則氏によって、2000年11月に設立されました。

同社では中小企業向けにさまざまなSaaSを開発・運営しており、延べ80,000社を超える企業のサポートを行っています。累計導入社数No.1の実績を誇る経費精算システム「楽楽精算」をはじめ、販売管理システム「楽楽販売」や請求書電子化サービス「楽楽明細」などを展開し、バックオフィス業務の効率化に貢献しています。

株式会社カオナビ

人材株式会社カオナビは、「“はたらく”にテクノロジーを実装し個の力から社会の仕様を変える」というパーパスのもと、同名の人材管理システム「カオナビ」を開発・提供している企業です。

アクセンチュア株式会社での教育機関・官公庁の業務基盤整備や、株式会社アイスタイルでの人事部門責任者を経験した柳橋仁機氏によって、2008年5月に同社の前身である株式会社ジャパンオペレーションラボが設立されました。その後2012年よりカオナビ事業を開始し、2013年には社名を株式会社カオナビに変更しています。

カオナビは社員の人材情報を一元管理し、データを共有して有効活用できるタレントマネジメントシステムです。清水建設株式会社や日清食品ホールディングス株式会社など多数の企業で導入されており、利用企業数は約2,500社に上ります。また、経済産業省後援「第2回 HRテクノロジー大賞」において統合マネジメントサービス部門優秀賞を受賞しています。

Wovn Technologies株式会社

Wovn Technologies株式会社は、「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」をミッションに掲げ、2014年3月に設立された企業です。札幌大学在学中に独学でプログラミングを習得し、ゲーム開発事業での職務経歴を持つ林鷹治氏が立ち上げました。

同社の主力サービスは、WEBサイトを多言語化するシステム「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」です。高品質な翻訳に定評があり、サントリーホールディングス株式会社や三井住友カード株式会社など、世界18,000サイトで利用されています。

株式会社メドレー

株式会社メドレーは、2009年6月に設立された医療ヘルスケア関連の企業です。「医療ヘルスケアの未来をつくる」をミッションに掲げ、地球や社会に貢献できる会社を目指しています。

同社が提供・運営する人材採用システム「ジョブメドレー」は、医療ヘルスケア分野において日本最大級の規模を誇っており、会員数は150万人を突破。また、オンライン診療システム「CLINICS オンライン診療」や、患者のための医療情報サービス「MEDLEY」を提供するなど、患者と医療機関双方がテクノロジーの恩恵を受けられるプラットフォームづくりに注力しています。

株式会社ユーザベース

株式会社ユーザベースは、梅田優祐氏・新野良介氏・稲垣裕介氏の3名によって、2008年4月に設立された企業です。

現在共同代表Co-CEOを務める稲垣裕介氏は、金融機関のデータベース設計や構築に携わった経歴を持ちます。同じく共同代表Co-CEOの佐久間衡氏はUBS証券投資銀行本部でのM&Aや資金調達などの財務戦略アドバイザリーなどに従事した後、2013年に同社に参画しました。

同社では経済情報を活用したBtoBビジネスを展開しており、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」やスタートアップ情報フォーラム「INITIAL」など、ビジネスパーソンに向けた複数のサービスを提供しています。

株式会社アンドパッド

株式会社アンドパッドは、建設業向けのプラットフォームを運営する企業です。総額約87億円の資金調達に成功したスタートアップ企業で、Forbes JAPAN「Japan’s CLOUD TOP10」において、2018年・2019年連続で受賞しています。

同社が提供する「ANDPAD」は、施工管理や図面の確認、受発注などの業務を一元管理できるクラウド型の建設プロジェクト管理サービスです。さまざまな現場でスマートフォンアプリを中心に利用されており、利用社数は15万社以上、ユーザー数は41万人に上ります。国交省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されており、建設業界のDX化に貢献しています。

スローガン株式会社

スローガン株式会社は、日本アイ・ビー・エム株式会社でのシステムエンジニアや関連会社でのプロダクトマネージャー経験を持つ伊藤豊氏によって、2005年10月に設立された企業です。「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」というミッションの下、キャリアやメディア、SaaSなどの事業を展開しています。2021年11月には東証マザーズ(現・グロース市場)に新規上場しました。

メディア・SaaS領域では、新産業領域での活躍を目指すイノベーション人材向けのビジネスメディア「FASTGROW」を運営し、ベンチャー・スタートアップ企業の採用広報やブランディングなどを支援しています。また、2016年にはグループ会社のチームアップ株式会社を設立し、クラウド1on1ツール「TeamUp」を提供するなど、積極的に事業を展開しています。

株式会社オロ

株式会社オロは、「Technology × Creative」をスローガンに掲げ、最先端の技術分野に挑戦する企業です。1999年1月に創業し、2017年に東証マザーズに新規上場、2018年には東証一部(現・東証プライム市場)に市場変更しました。国内の支社・グループ会社に加え、中国や台湾、マレーシアなどのアジアにも拠点を展開するなど、グローバルに活動しています。

同社の主力サービスのひとつ「ZAC」は、広告・IT・コンサルティング業といった知的サービス業に特化したクラウドERPです。ベンチャーから上場企業・大手企業まで900社以上で導入されており、「第15回 ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2021」では基幹業務系 ASP・SaaS部門において「サービス連携賞」を受賞しています。

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株式会社Skillnote

株式会社Skillnoteは、「人材の成長を科学し ものづくりをアップデートする」をミッションに掲げ、製造業向けに人材育成の支援を行っている企業です。信越化学工業株式会社にてアジア・欧米のグローバル企業とのプロジェクトに多数参画した経験を持つ山川隆史氏によって、2016年3月に設立されました。

同社が開発・提供する「Skillnote(スキルノート)」は、製造業に特化した人材スキル管理システムです。社員のスキルを見える化し、現場の計画的な人材育成と配置を実現します。現場の運用に合わせたサービス設計となっており、航空事業や医薬などの高度な品質や複雑な工程が求められる業界・業種で多数の導入実績があります。

株式会社データX

株式会社データXは、「スマートデータ社会の実現」をミッションに掲げ、マーケティングツール「b→dash」の開発・提供を行う企業です。株式会社リンクアンドモチベーションにて大手企業から中小中堅ベンチャー企業の組織人事・採用コンサルティング事業に従事した経験を持つ安部泰洋氏によって、2010年4月に設立されました。BtoB×SaaS領域で最大規模となる、累計総額約145億円の資金調達に成功した企業としても知られています。

主力サービスである「b→dash」は、データマーケティングツール業界シェアNo.1を獲得しており、世界でも有数のビッグデータプラットフォームです。BOXIL SaaS AWARD 2023にて「BOXIL SaaSセクション MAツール(BtoC) 部門 第1位」に輝くなど、数々の賞を受賞しています。。

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社は、「チームワークあふれる社会を創る」という企業理念のもと、チームワークを支援するためのグループウェアの開発・提供を行う企業です。青野慶久氏・高須賀宣氏・畑慎也氏の3名によって、1997年8月に設立されました。現在、日本国内に10拠点と、アメリカやオーストラリア、中国、マレーシア、ベトナムにも拠点を展開しています。

同社の主力製品である「kintone」は、開発の知識がなくても、最短3分で業務アプリの作成が可能なクラウド型の業務アプリ開発プラットフォームです。日産自動車株式会社やANA成田エアポートサービス株式会社といった有名企業を含む2万社以上で利用されています。

株式会社SmartHR

株式会社SmartHRは、宮田昇始氏によって2013年1月に設立された企業です。「労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる」をミッションに掲げています。

同社の主力サービスである「SmartHR」は、人事・労務の業務効率化やデータ活用による組織改善を実現するクラウド人事労務ソフトです。さまざまな労務手続きのペーパーレス化や効率化はもちろん、社員データを一元管理し、タレントマネジメントや組織のパフォーマンス向上につなげることができます。登録社数は5万社以上、幅広い業種・業界で使用されています。

株式会社フツパー

株式会社フツパーは、2020年4月に設立された比較的新しい企業です。創業者である大西洋氏は、日東電工株式会社でICT部門の法人営業に従事した後、Webサービスの開発やイスラエルでの事業立ち上げに挑戦するなど精力的に活動している人物です。上位2%のIQ指数を持つ人間しか加入できないとされるMENSAの会員でもあります。

同社では「最新テクノロジーを確かな労働力に」をミッションとして、外観検査AI「メキキバイト」や、異常検知IoTソリューション「振動大臣」といった製造業向けAIサービスを提供。食品メーカーや金属部品メーカーなどさまざまな業界で導入されており、製造ラインの無人化や工数削減などを実現しています。

株式会社インフォマート

株式会社インフォマートは、フード業界向けBtoBプラットフォームの運営を行うことを目的として、村上勝照氏によって1998年2月に設立された企業です。2006年に東証マザーズに新規上場、2015年には東証一部(現・東証プライム市場)に市場変更しました。

同社が運営する「BtoBプラットフォーム」は、従来アナログで行われていた見積や販売、購買といった商行為をIT化し、効率化を実現するシステムです。利用社数は86万社以上、BtoBプラットフォーム上の年間流通金額は30兆円にも上り、フード業界をはじめさまざまな業界から多くの支持を得ています。

SaaS導入の際の選び方やポイントは?注意すべき点も解説!

BizteX株式会社

BizteX株式会社は、2015年7月に嶋田光敏氏が創業した企業です。テクノロジーの力を利用し業務効率を上げることで、世界のワークスタイルを変化させていくことを目標としています。創業当初はシードラウンドでありながら4,000万円の資金調達を達成。2018年には「第12回 ASPIC IoT・AI・クラウドアワード 2018」にて、ASP・SaaS部門 支援業務系分野で先進技術賞を受賞しています。

同社の主力サービスである「robop」は、直感的なUIの使用で簡単にロボットが作成できるデスクトップ型RPAです。パソコン画面上に映るほぼすべての操作の自動化が可能で、インストール型のソフトはもちろん、自社開発ツールや独自の管理画面にも対応しています。

株式会社TOKIUM

株式会社TOKIUMは、黒﨑賢一氏によって2012年6月に設立された企業です。「時間革命で体感寿命を延ばす」をミッションに掲げ、経費精算・請求書管理など支出管理サービスの提供の開発・提供を行っています。

主力サービスの「TOKIUM」は、請求書受領・経費精算・文書管理といった経理業務を一元管理できる支出管理クラウドです。累計導入企業数は1,000件に上り、株式会社アルペンやエクシオグループ株式会社といった大手企業でも導入されています。

2022年には金融系大手ベンチャーキャピタル複数社から約35億円の資金調達に成功するなど、今後の成長が期待されている企業です。

スマートキャンプ株式会社

スマートキャンプ株式会社は、2014年6月に古橋智史氏によって設立された企業です。「テクノロジーで社会の非効率をなくす」をミッションに設定し、SaaSやISの開発・提供を行っています。現在は株式会社マネーフォワードの子会社となっており、シナジー効果と今後の成長が期待されています。

同社が運営している「BOXIL SaaS」は、法人向けSaaSの比較や資料請求ができるSaaS比較サイトです。機能、料金、導入事例などの製品情報を網羅しており、10,000件以上の口コミと10,000通り以上の比較から、自社に最適なサービスを探すことができます。累計掲載数は700社以上、BOXIL会員数は13万人を超えており、SaaSマーケティングプラットフォームとして多くの企業に利用されています。

株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワードは、ソニー株式会社、マネックス証券株式会社といった大手企業での勤務経験を持つ辻庸介氏によって、2012年5月に設立された企業です。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに掲げ、個人向け・法人向けの金融系Webサービスを提供しています。

代表的なサービスである「マネーフォワードクラウド」は、経理や人事労務における業務を効率化する事業者向けバックオフィスSaaSです。会計や請求書作成、経費精算、給与計算などさまざまなクラウドサービスが提供されており、個人事業主や中小企業から大手企業まで多くの事業者に利用されています。

同社は2017年に東証マザーズに上場し、2021年には東証一部(現・プライム市場)に市場変更。現在も日本のフィンテック業界の中心的存在として、成長を続けているベンチャー企業です。

シタテル株式会社

シタテル株式会社は、「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」をミッションに掲げ、衣服産業が抱える課題の解決に取り組む企業です。米シリコンバレーにて、IT・テクノロジーを駆使したシステムの開発や法律に関する知見を深めた河野秀和氏によって、2014年3月に設立されました。2019年には「2019 Red Herring Top 100 Asia」を受賞するなど、アジアの革新的な企業としての地位を高めています。

同社のメインサービスである「sitateru CLOUD(シタテル クラウド)」は、アパレル事業を展開する企業の業務効率化や生産体制強化を支援するプラットフォームです。1,900社以上のサプライヤーと提携し、サプライチェーンの最適化や生産性向上を実現しています。アパレル事業者をはじめ、小売や宿泊、エンターテイメントなど幅広い業種で利用されており、アパレルクラウドサービスにおける累計導入クライアント数No.1の実績を誇ります。

株式会社カケハシ

株式会社カケハシは、2016年3月に中尾豊氏によって設立された企業です。中尾豊氏は医療従事者の家系に生まれ、武田薬品工業株式会社にてMRとして勤務した経歴を持ちます。また、経済産業省主催の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」での優勝経験や、内閣府主催の「次世代ヘルスケア」に有識者として招聘された経験もある人物です。

同社では豊富な知識と経験を基に、薬局のサポート事業や薬局DXを推進するプロダクトを展開しています。主力サービスである薬局体験アシスタント「Musubi」は、服薬指導のサポートや在庫管理など、さまざまな業務を効率化できるとして医療業界から定評があります。

ウォンテッドリー株式会社

ウォンテッドリー株式会社は、「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションに掲げ、ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営を行う企業です。ゴールドマン・サックス証券での勤務や、フェイスブック ジャパンに初期メンバーとして参画した経験を持つ仲暁子氏によって、2010年9月に設立されました。2017年9月には東証マザーズ(現・グロース市場)に新規上場しています。

同社が運営する「Wantedly」は企業と労働者が気軽に出会えるSNSで、給与や福利厚生といった条件だけではなく、企業のミッション・ビジョン・バリューにもフォーカスしているのが特徴です。登録会社数は43,000社、個人ユーザー数は350万人を突破しており、大手企業からベンチャー・スタートアップ企業まで幅広く利用しているサービスです。

株式会社マツリカ

株式会社マツリカは、「世界を祭り化する」をミッションに掲げ、SaaS営業支援ツールの開発・運営をはじめ、コンサルティング業務やインターネットインフラ開発を行う企業です。株式会社ユーザベースにて営業部門、マーケティング部門及び顧客サポート部門の統括責任者を歴任した経験を持つ黒佐英司氏によって、2015年4月に設立されました。

同社の主力サービスである「Senses(センシーズ)」は、営業活動に必要な顧客、案件、行動、名刺などの情報を一元管理できるクラウド営業支援ツールです。AIが案件の受注確度や案件のリスク分析や類似案件を直接アドバイスしてくれるAI機能など、画期的で便利な機能が搭載されているのが特徴です。富士フイルム和光純薬株式会社や東芝テック株式会社など多くの企業で導入されており、国産SFA/CRMとして大きく注目されています。

株式会社オープンエイト

株式会社オープンエイトは、「人の気持ちを動かす、質の高い情報を体験できる世界を創造する。」をミッションに掲げ、AIと動画クラウドサービスをコア事業とするテクノロジー会社です。株式会社博報堂での勤務を経て、化粧品口コミサイト「@cosme」の運営会社である株式会社アイスタイルで取締役兼COOや、CMOなどを歴任した経歴を持つ髙松雄康氏によって、2015年4月に設立されました。

同社が提供する「Video BRAIN(ビデオブレイン)」は、誰でも簡単に動画制作・編集ができるクラウド型の動画編集ツールです。AIが素材(写真・映像)とテキストを解析して、自動でマッチングを行ってくれるAIサポート機能が搭載されているため、簡単に高品質なストーリー性のある動画を作成できます。動画マーケティングを推進している企業から高い支持を得ており、イオン九州株式会社や中国電力株式会社、株式会社ブルボンなど、700社以上の企業で導入されています。

MaaSとは?SaaSとの違いは?メリットや5段階のレベルについて解説

SaaSベンチャー・スタートアップで活躍している職種

SaaS市場が急速に拡大していることから、将来性が期待できるSaaS業界のベンチャー・スタートアップ企業への就職・転職に興味を持つ人が増えています。しかし、一口にSaaS企業といってもさまざまな職種があり、それぞれ必要とされるスキルや適性は異なります。

ここでは、SaaSベンチャー・スタートアップ企業で活躍する、重要な役割を担う職種について解説します。

フィールドセールス

フィールドセールスとは、簡潔にいえば営業のことです。顧客と直接商談することで、需要を獲得する作業を担います。他の職種で開発された商品やサービスを売り出し、利益につなげるのが主な仕事です。コミュニケーションの取り方次第で商品・サービスの売れ行きが変わるため、重要な役割を持ちます。

フィールドセールスでは、外部の顧客のところに訪問し、ニーズを把握しながら需要を獲得する必要があるため、忍耐力や精神力が欠かせません。前向きな方やスポーツ経験のある方に向いているといわれています。

【解説】SaaS営業の仕事内容とは?必要なスキルや今後のキャリアについて

インサイドセールス

インサイドセールスは、会社から電話やメール、オンライン会議ツールなどを通して顧客を獲得する方法です。直接顧客の会社に訪問することはないため、インサイドセールスと呼ばれています。

顧客需要の把握や情報の整理といった業務だけでなく、非対面での商談を担うこともあります。インサイドセールスを活用することで、出張費や交際費などの費用面、移動にかかる時間や従業員への負担が削減可能です。多数の顧客に対して営業活動ができるという利点もあります。

マーケター

マーケターは、マーケティング業務を担当する職種です。商品の企画・開発や需要の分析、経営戦略の考案といったように、営業活動を開始する前の業務を担います。実際に売り込みをするのはマーケターではありませんが、商品が売れるようにするための道筋を作るのがマーケターの仕事です。

データの分析力や収集力などが必要となり、大きな責任も伴います。ただし、成果が分かりやすく比較的スキルを積みやすいというメリットもあります。

エンジニア

エンジニアは工学に関する専門知識を保有する人材(職種)のことです。システムエンジニアやAIエンジニア、IoTエンジニア、ネットワークエンジニアなど複数の種類が存在します。

エンジニアはそれぞれの分野において、顧客満足度や商品・サービスレベルの向上を目指すための業務を担います。専門的な知識やスキルが求められる職種です。人材が不足していることもあり、SaaS業界でも高い需要があります。

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスとは、顧客に直接働きかけを行いマーケティングを成功に導くことです。具体的には、顧客満足度の向上や継続率の向上を目指します。

カスタマーサポートと類似する職種ではありますが、カスタマーサポートが顧客からの行動を受ける姿勢であるのに対し、カスタマーサクセスは自ら直接働きかけを行うという点が異なります。クレーム処理や問題解決をするだけでなく、成功体験を与えることがカスタマーサクセスの仕事です。

【SaaS】カスタマーサクセスにおけるオンボーディングとは?必要性や進め方

SaaSベンチャー・スタートアップ企業をチェックしておこう

SaaSとはクラウド上で利用できるソフトウェアです。一口にSaaSといっても、営業支援やバックオフィス、人事向けといったさまざまな分野があり、さらに製造業や建設業などの業界に特化したサービスもあります。

SaaSビジネスを展開するベンチャー・スタートアップは非常に多く、将来有望な企業が続々と生まれています。多額の資金調達に成功し、急成長を遂げている企業も少なくありません。

SaaSの市場規模は年々拡大しており、今後も伸びる可能性が高い業界です。DX推進に取り組む企業が増えている中、さらなる成長が期待されるSaaS業界のベンチャー・スタートアップ企業の動向もチェックしておきましょう。

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ホームページを開設する方法!必要なものや手順・費用をわかりやすく解説

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ホームページのアクセス解析で分かること|解析後の改善方法やおすすめの解析ツール

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中途採用者の給与の決め方|決定するまでの流れやトラブル事例について

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