SaaSのメリット・デメリットを徹底解説!IaaS・PaaSとの違いや比較も

最終更新日時:2023/08/23

SaaS

SaaSのメリット・デメリット

クラウドサービスの一種であるSaaS。インターネット環境があれば簡単に導入することができるSaaSですが、果たして導入する必要性はあるのでしょうか。本記事では、そんなSaaSのメリットやデメリットについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

SaaSのサービス一覧

SaaSとは?

SaaSは「Software as a Service」の略で、ソフトウェアを個人のパソコンにダウンロードするのではなく、クラウド上にあるソフトウェアにアクセスして利用するサービスのことです。

従来はソフトウェアを購入して自社で管理していましたが、SaaSの場合、ユーザーはクラウド上のソフトウェアから自分が必要な機能のみ利用できるなどのメリットがあります。

SaaSの特徴

SaaSの特徴はインターネット環境があれば、端末や場所に関係なくいつでも利用できるという点です。

クラウド上にソフトウェアがあるため、インターネット環境と端末があれば、オフィス以外の場所からでもソフトウェアを使用できます。

リモートワークによる働き方が急速に広がっている中で、SaaSはリモートワークにも適しているといえるでしょう。

自分のノートパソコンにファイルがある場合、他のメンバーは同じファイルにアクセスすることができませんが、SaaSは複数のメンバーが同時に編集することもできるため、チームで作業する場合にパッケージソフトよりも効率的に進められます。

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SaaSで有名な企業やサービス

SaaSには日本・海外を問わずに様々なサービスが展開されていますが、その中でも代表的なSaaSサービスは下記の通りです。

  • Google Meet
  • Salesforce
  • Sansan
  • kinton
  • SmartHR
  • Zoom
  • Chatwork
  • マネーフォワード クラウド
  • HRMOS

上記のSaaSサービスだけでもビジネスシーンで欠かせないサービスばかりであり、もちろんこの他にも様々なSaaSサービスが提供されています。

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SaaSを導入する7つのメリット

ここからはSaaSを導入するメリットについて解説します。

SaaSは従来のパッケージソフトとは異なる特徴をもっていますので、SaaS導入の際の参考にしてください。

1.簡単に導入できてベンダーからのサポートを受けられる

SaaSは導入が非常に簡単で、ベンダーからのサポートも受けられるというメリットがあります。

パッケージソフトの場合、それぞれのパソコンにソフトウェアをインストールするという作業が発生しますが、クラウド上で動くSaaSは面倒な設定作業がありません。

インターネット環境さえあれば、どの端末からでもすぐに利用できるので、導入がとてもスムーズです。また、SaaSの多くはベンダーに問い合わせすることで、サポートが受けられます。

2.導入コストを安く抑えられる

SaaSはソフトウェアの開発が不要でユーザーを管理するコストも不要なため、導入〜運用にかかる様々なコストを安く抑えられるのが特徴です。

そのため、予算に余裕がない中小企業やベンチャー企業でも費用がネックにならずに導入しやすいのがメリットと言えます。

また、SaaSは使用する人数で費用が変わる従量課金制が多く、使わない機能を含んでいるパッケージソフトよりも無駄なコストがかかりません。

3.システム運用の負担を軽減できる

SaaSを利用すると、システム運用の負担を軽減できます。システムを自社で管理しようとすると、システム部門がセキュリティ対策を万全にしなければならないなど、負担がかかることが少なくありません。

しかしSaaSの場合、管理するベンダーがソフトのバージョンアップでセキュリティ対策をおこなっているため、自社での運用、管理の負担を軽くすることができます。

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4.場所や時間を問わずアクセスできる

SaaSはインターネットがある環境であれば、場所や時間を問わずにアクセスして利用することができます。もちろん、オフィスだけではなく、自宅などでも利用できるので、テレワーク推進にも寄与するのが特徴です。

なお、ログインや利用した場合にはログが残る仕組みになっているため、いつどこで誰がどの様な操作をしたのかが把握でき、ガバナンスの強化にも役立てることができます。

5.常に最新のサービスが利用できる

パッケージ型などのインストールして利用するサービスの場合、法が改正されたり、システムが古くなったりした場合には自らでアップデートをしなければなりません。

しかし、クラウド上で利用するSaaSでは管理しているベンダーが法改正やセキュリティ強化に応じて自動でアップデートしてくれるので自らで操作する必要がなくなります。

常時最新の状態にアップデートされているサービスを利用できるのはSaaSならではのメリットと言えるでしょう。

6.サブスクリプション方式で利用できる

SaaSはサブスクリプション方式での利用が可能です。

サブスクリプションとは一定の料金を支払うことで、指定の期間内はサービスをいくらでも使えるという仕組みであり、期間中はさまざま機能を好きなだけ試すことができます。

サブスクリプション方式は企業に継続して使ってもらいやすいので、ベンダーにとってもメリットがあるといえるでしょう。

7.デバイスのストレージを気にする必要がなくなる

SaaSはデバイスのストレージを気にする必要がありません。

パッケージソフトの場合、パソコンにインストールすると、ある程度のストレージを必要とし、最新版にアップデートしてさらにストレージの空きが減るということも少なくありません。

しかしSaaSはすべてクラウド上で使用するため、デバイスのストレージを圧迫することなく、安心して利用できます。

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SaaSを導入する6つのデメリット

SaaSは非常に使いやすく、便利なサービスですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

ここからはSaaSを導入するデメリットについて解説します。

1.社内のセキュリティ整備が必要になる

SaaSは社内のセキュリティ整備が必要です。SaaSはクラウド上で利用するものの、社内のインターネット環境だとアクセスに制限がかかっている場合があるためです。

そのため、SaaSの利用にあたっては社内のセキュリティガイドラインを見直さなければなりません。

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2.カスタマイズ性が低い

SaaSはベンダーが提供しているサーバーでサービスを利用するため、基本的には自社のニーズに合わせてカスタマイズして利用することはできません。

カスタマイズ性には優れていないため、利用する際には将来的にカスタマイズの必要がないか確認しておきましょう。SaaSを活用するにはソフトの特性をよく理解し、自社がSaaSの仕様に合わせることが必要です。

3.メンテナンスにより利用制限がかかることがある

SaaSの改修やバージョンアップは自社の都合で調整できず、ベンダーの都合でおこなわれます。バージョンアップ中やメンテナンス中は利用できずに制限がかかってしまうことを理解しておきましょう。

なお、メンテナンスには事前に告知が行われるので、早いタイミングで情報をキャッチし、使えないことによる不具合が生じない様に対策をするのが大切です。

4.データ移行をスムーズにおこなうことが難しい

SaaSのデータ移行はスムーズにおこなうことが難しいため、注意しましょう。

利用しているSaaSのサービスを別のものに切り替える場合、今のデータを次に使うSaaSに移行しなければなりません。

しかし仕様が違う場合がほとんどのため、サービスを移行しにくかったり時間がかかったりというデメリットがあります。

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5.ランニングコストが課題になる可能性がある

SaaSを利用する上では月額料金・年額料金が発生するのが一般的であり、利用する上ではランニングコストが発生します。コストは利用する人数が増えたり、オプションを追加したりすると当初のコストよりも多額になります。

そのため、費用が膨らみすぎてしまい予算を圧迫するリスクがある点には注意が必要です。

SaaSを利用する上では、短期的な費用だけではなく、中長期的な視点を持って将来的にどの程度の予算が発生するのか考えておきましょう。

6.サービスが停止してしまうと利用できなくなる

ベンダー都合でSaaSのサービスが停止し、利用できなくなることがあります。

パッケージソフトであればパソコンにインストールされている間はずっと同じソフトを使えますが、SaaSはクラウド上での利用となるため、ベンダーがサービスを停止するとその時点から利用できなくなるのです。

ベンダーからのお知らせなど、利用しているSaaSに関する情報には気をつけておきましょう。

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SaaSを開発する上でのポイント

ここからはSaaSを開発する上でのポイントについて紹介していきます。

フルスクラッチでしか開発できない

SaaSは既存のツールやシステムを利用せずに一からシステムを作り上げるフルスクラッチでしか開発することができません。そのため、開発する上では高度な技術と知見が必要になることを理解しておきましょう。

SaaSを開発するためのSaaSはどのサービスからも提供されていないので注意が必要です。

インフラへの技術投資が必要となる

SaaSを開発する上では提供するための環境を整備するための技術投資が必要となり、多額の資金が必要とされています。

また、SaaSでは利用するユーザー数が増加する上では環境を整備するためのアップデートも必要です。そのため、システム開発だけの費用だけではなく、インフラへの費用も必要となる点を理解しておきましょう。

SaaSとは?基礎知識やPaaS・IaaSとの違いをわかりやすく解説!

SaaSとIaaS・PaaS・ASPそれぞれとの違い

SaaSと似たようなサービスに、IaaS・Paas・ASPがあります。

それぞれの言葉は聞いたことがあっても、一体どのような違いがあるかわからない方も多いのではないでしょうか。

ここからはSaaSとIaaS、PaaS、ASPそれぞれの違いについて解説します。

SaaSとIaaSの違い

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、ネットワークやサーバシステムが利用可能なサービスです。

IaaSは企業に対してシステム稼働に必要なネットワークやサーバシステムを提供しています。

つまり、IaaSを利用すると企業は自社でネットワークやサーバを持たなくてもよくなるのです。

SaaSがソフトウェアを提供するのに対し、IaaSはインフラのみを提供している点が異なります。

【解説】IaaS・PaaS・SaaSとは?各定義や違いをわかりやすく解説!

SaaSとPaaSの違い

PaaSは「Platform as a Service」の略で、開発に必要となるプラットフォームを提供しているサービスです。

企業はPaaSが提供しているOSやプラットフォームを利用することで、開発環境構築の手間が省けて、システム開発をスムーズに進められます。

SaaSはユーザーが利用するソフトウェアを提供するのに対し、PaaSは開発環境に必要なサービスを提供しているという点が違いです。

SaaSとASPの違い

ASPは「Application Service Provider」の略で、ソフトウェアやソフトウェアが動く環境を提供するサービスです。

ASPには当初、インターネット上でソフトウェアが動く環境を提供している事業者という意味がありましたが、今は環境だけでなくサービスも含めてASPと呼ばれています。

SaaSはクラウド上で提供されるソフトウェアを指す言葉であるのに対し、ASPはサービス提供事業者そのものを指すという点が違います。

ただし、SaaSとASPを同じ言葉としてとらえられる場合もあるので確認するときには注意してください。

SaaS・クラウド・ASPの違いとは?正しい定義やPaaS・IaaSとの比較

SaaSのメリット・デメリットを理解して導入しよう

本記事では、SaaSのメリットとデメリットを紹介しました。

SaaSは企業が必要としているソフトウェアを、インターネット環境さえあれば場所も時間も関係なく利用できるサービスです。

企業にとってはシステムを管理する必要がないため、システム部門の負担を軽減できます。

またパッケージソフトと違って費用も抑えられるため、どの業界でも活用できるサービスといえるのではないでしょうか。

今回紹介してきたSaaSの特徴やメリットとデメリットを参考にして、ぜひSaaS導入を検討してみてください。

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