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SDGsロゴの正しい使い方を解説!使用許可の申請方法やダウンロードのやり方について

2022/09/07 2023/08/01

SDGs

SDGsロゴ

日本でも様々な場所で目にするようになったSDGsロゴ。ロゴはSDGsへの取り組みをPRする上で欠かせませんが、使用の際には事前にルールを確認することが必要です。そこで本記事では、SDGsロゴの使用方法について、ガイドラインを確認しながら詳しく解説していきます。また、会社の資料や名刺など、具体的な利用シーンにおける対応方法も紹介します。

SDGsロゴとは?

SDGsロゴは、SDGsの取り組み内容や目的を多くの人に浸透させるために作成されたロゴです。スウェーデン出身のクリエイター、ヤーコブ・トロールベック氏によって考案されました。

SDGsは「持続可能な開発目標」を意味し、2015年9月に国連サミットで採択されました。2030年までに、貧困撲滅・平等な教育機会の確保・男女平等など17の目標達成を目指す取り組みです。

目標自体は17ですが、一つひとつの目標を達成するためには169のターゲットと232の指標をクリアする必要があります。多くの人に興味を持ってもらえるよう、取り組み内容をシンプルに伝えるため、SDGsロゴが作成されました。

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理解しておくべきSDGsの17の目標

SDGsで掲げられている17の目標は下記の通りです。

  • 1.貧困をなくそう
  • 2.飢餓をゼロに
  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 6.安全な水とトイレを世界中に
  • 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10.人や国の不平等をなくそう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう
  • 16.平和と公正をすべての人に
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

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SDGsロゴの種類

SDGsロゴは以下の4種類に分類できます。

  • SDGsロゴ・バージョン1(国連主体向け)
  • SDGsロゴ・バージョン2(非国連主体向け)
  • SDGs17のアイコン
  • SDGsカラーホイール

SDGsロゴのバージョン1は、国連のエンブレムが入っており、国連関連の組織しか利用できません。一般企業や団体はバージョン2を使います。

また、SDGsが掲げる17の目標一つひとつにアイコンが作成されています。字が読めない人にも内容が伝わるよう、各アイコンにはピクトグラムが用いられています。

そして、17の目標を別々の色で表現したのがカラーホイールです。カラーホイールは、ポスター・ピンバッジ・名刺などにも、利用されています。

種類概要備考
SDGsロゴ

(バージョン1・バージョン2)

  • バージョン1と2の違いは、エンブレムの有無
  • バージョン1は国連向け
  • バージョン2は一般企業や団体向け
  • 縦と横、カラーと白黒を使い分け可能
  • ロゴの種類によって、背景色やフォントなどのルールが変わる
17のアイコン
  • SDGsが掲げる17の目標ごとにアイコンを作成
  • ユニバーサルデザインを採用
  • ピクトグラムがデザインされている
  • カラー、白黒、反転カラー版を使用可能
カラーホイール
  • 17の目標を色で表現
  • ポスターやピンバッジなどに利用可能

[出典:国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」]

SDGsロゴを使用する場合の許可の有無

SDGsロゴを使用する際には、国連に許可を取る必要があるケースと、許可が不要なケースの2パターンがあります。それぞれの詳細について、確認していきましょう。

許可が必要なケース

SDGsロゴの使用に際して、国連からの許可が必要なケースは、以下の2つです。

  • 資金調達目的
  • 商業用途

資金調達目的は、SDGsの活動費用を工面するため、SDGsロゴを使用する場合が該当します。たとえば、SDGsの支援や普及促進を目指す団体を立ち上げる場合、国連からロゴの使用許可およびライセンス契約の締結が必要です。

一方、商業用途の使用とは、自社商品やキャンペーングッズにSDGsロゴを入れる場合が該当します。SDGsロゴが刻印されたクリアファイル・鉛筆・ピンバッジなどを販売する場合、国連からの許可とライセンス契約の締結が求められます。

許可が不要なケース

使用用途が資金調達目的と商業用途以外の場合は、基本的に許可は不要です。許可が不要なケースには、SDGsの認知度アップや理解向上など、情報目的の利用が該当します。

たとえば、SDGsに関する取り組みを社外にアピールする場合や社内広報への活用など、非商業的な目的の場合、国連から許可を取る必要はありません。ただし、有料セミナー開催時に配布するポスター・チラシ・招待券などに、SDGsロゴを使用する場合は、国連からの許可が必要です。

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SDGsロゴの使用許可の申請方法

SDGsロゴの使用許可を得るには、以下の内容を全て英語で記載しなければなりません。宛先は、国連本部のメールアドレス(sdgpermissions@un.org)となります。

<許可申請時の記載内容(英語)>

  • メールの件名は「SDG LOGO/ICON REQUEST」と記す
  • SDGsロゴの使用用途や使用目的を簡潔にまとめる
  • 使用用途をイメージできるよう、ロゴの入ったサンプルを添える
  • 使用用途がSDGsの精神に合致していることを説明する
  • サスティナブルビジネスの実践と素材について言及する
  • 2030年12月31日までの使用許可期間遵守を約束する

SDGsロゴのダウンロード方法

国際連合広報センターのページから、SDGsロゴをダウンロードできます。リンクは下記の通りで、サイトは日本語にも対応しています。

<SDGsロゴのダウンロードページ>

国連連合広報センター

なお、英語版のロゴは下記サイトからダウンロード可能です。

<SDGsロゴのダウンロードページ(英語版)>

国際連合(Communications materials)

SDGsロゴの使用方法

SDGsロゴを使用する際には、ガイドラインを確認し、ルールや禁止事項について事前に把握しておく必要があります。ガイドラインは、国連総合広報センターのサイトからダウンロードできます。下記リンクから、内容をご確認ください。

<ガイドラインのダウンロードページ>

持続可能な開発目標 カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン

使用ガイドライン

ガイドラインには、SDGsロゴに関する詳細な内容が記載されています。具体的には、SDGsロゴの概要・種類・使用条件・使用許可期間・法的責任・免責事項・許可申請についてなどです。

また、ロゴの仕様や組み合わせ、禁止事項についてもまとめられています。活字書体や色の指定なども記載されているので、ロゴを正しく使用するためにも、事前にガイドラインに目を通しておきましょう。

禁止事項

ガイドラインに記載されている禁止事項は下表のとおりです。ロゴ・カラーホイール・アイコンに、手を加えることは禁止されています。

ロゴカラーホイールアイコン
禁止事項
  • 拡張や縮小をしない
  • 形を歪めない
  • 要素の位置を勝手に変えない
  • 活字書体を変えない
  • 他の色と混ぜない
  • DEVELOPMENTの “O” にカラーホイールを動かさない
  • 突き出しや斜角を加えない
  • 拡張や縮小をしない
  • 形を歪めない
  • 要素の位置や大きさを勝手に変えない
  • 色付けボックスに置かない
  • 色彩を変えない
  • トリミングしない
  • 突き出しや斜角を加えない
  • 影を付けない
  • カラーホイールの中心に色や線を加えない
  • アイコンをカラーホイールの中と上に置かない
  • SDGsロゴを中に置かない
  • 拡張や縮小をしない
  • 形を歪めない
  • 要素の位置を変えない
  • 活字書体を変えない
  • 色を変えない
  • トリミングしない
  • 突き出しや斜角を加えない
  • 影を付けない
  • 一部アイコンの混合またはグループ分けによって類型を作成しない
  • アイコンを取り出しグラフィック画像を作成しない

[出典:国連グローバル・コミュニケーション局「持続可能な開発目標 カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン」]

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SDGsロゴの利用シーン別の対応例

SDGsロゴの利用目的によって、企業が取るべき対応は異なります。以下4つのケースを例に、対応方法を確認しましょう。

  • 会社の資料での使用
  • Webサイトへの掲載
  • 名刺での使用
  • 自社のノベルティでの使用

基本的にSDGsロゴを利用して利益が生まれる場合、国連からの許可とライセンス契約の締結が必要になります。

ケース1.会社の資料での使用

会議や研修用資料など、社内向け資料にSDGsロゴを使用する場合、国連から許可を取得する必要はありません。ただし、使用するロゴの色によって、細かくルールが設定されているので、注意が必要です。

たとえば、カラー版の縦型ロゴを使用する場合、背景は白またはライトグレーに設定しなければなりません。一方、黒の縦型ロゴは、モノクロ印刷や白の背景を設定する場合のみ使用できます。

どのロゴを使うかで背景色が変わり、明度も指定されているので必ず確認しましょう。

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ケース2.Webサイトへの掲載

Webサイトへの掲載は、目的によって対応が異なります。SDGsの活動内容報告や活動支援の表明など、SDGsの認知度向上に向けた情報目的であれば、国連からの許可は必要ありません。ただし、先述した禁止事項をはじめ、ガイドラインに沿った使い方を守らないといけません。

一方、イベントやオリジナルグッズの販売をWebサイトで告知する場合、商業用途に該当します。国連からの許可とライセンス契約の締結が必要になります。

ケース3.名刺での使用

名刺にロゴを使用する場合も、情報目的ならば許可は不要ですが、ケースによっては商業目的と非商業目的のいずれかが判断しづらいこともあるでしょう。判断に迷った場合には、国連本部に見本を添付し、確認を取ったほうがいいでしょう。

SDGs ロゴ/ホイール/アイコンを名刺や文房具に使用することはできますか。

SDGs ロゴ/ホイール/アイコンは、特定の製品、サービスまたは活動に対する国連の支持を示唆する形で使用してはなりません(例えば、製品やサービスの販売促進または広告の文脈での使用など)。また、自己宣伝や個人的な財務利益の獲得を目的とする形でも使用してはなりません。

[引用:国際連合広報センター「よく寄せられる質問(FAQ)」より]

使用する場合、ロゴの種類によって、背景色・サイズ・フォントに関するルールが異なるので、注意が必要です。また、資金調達目的で利用する名刺(許可が必要)に、SDGsロゴ・アイコン・カラーホイールを組み合わせる場合、SDGsロゴが一番目立つようにしないといけません。

さらに、SDGsロゴやカラーホイールと企業ロゴを組み合わせる場合、「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」といった記載が必要です。上記の文言が欠けていると、SDGsロゴやカラーホイールを並べて表示できません。

ケース4.自社のノベルティでの使用

ノベルティグッズにロゴを入れる目的によって、判断は異なります。SDGsの概要やSDGsに関連する自社の取り組み事例紹介など、情報目的であれば許可は不要です。一方、自社商品の認知度向上や活動資金確保のため、ノベルティグッズを販売する場合は、国連への申請とライセンス契約締結が必要です。

SDGsの5つのPとは?実現に向けた取り組み例や重要な考え方

SDGsロゴはルールを守って適切に使用していこう

SDGsロゴは、社内資料作成やWebサイトへの掲載など、情報目的に使用する場合、国連から許可を取る必要はありません。一方、資金調達目的や商業用途に使う場合、国連への申請とライセンス契約締結が必要です。

また、SDGsロゴの使用方法に関しては、ガイドラインに沿った使い方が求められます。特にSDGsロゴを使用する場合、ロゴの種類によって背景色・フォント・サイズなど、適用されるルールの内容が異なるので、必ず事前に確認する必要があります。

SDGsロゴの使用方法に関するルールを守り、自社の取り組み事例を積極的に社外へアピールしていきましょう。

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