スポーツSDGsとは?スポーツ庁の役割や実際の取り組みについて

最終更新日時:2022/12/09

SDGs

SDGsの目標を達成するため、さまざまな取り組みが行われている中、スポーツを通した活動に注目が集まっています。本記事では、スポーツの力でSDGsの目標を達成する活動について、スポーツ庁の役割や実際の取り組みを解説します。

スポーツSDGsの概要

スポーツSDGsは、スポーツの力を通じてSDGsの目標達成を目指す取り組みです。

そもそもSDGsとは、2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」を指します。この目標は持続可能な世界を実現させるためのもので、2030年までの達成を目指す17の目標と、それに紐付く169のターゲットが設定されています。

そして、SDGs達成にスポーツの持つ力で貢献しようという考え方が「スポーツSDGs」です。スポーツ庁ではスポーツSDGsの取り組みでSDGsの認知度向上だけでなく、スポーツの価値向上も目標に掲げています。

[出典:スポーツ庁「スポーツSDGs」]

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スポーツとSDGsにはどのような関係があるのか

スポーツは人々の健康維持に貢献するだけでなく、性別や年齢にかかわらないコミュニティ能力の強化といった教育的な役割を持ちます。そのため、2000年にSDGsの前身であるMDGsが発足されて以来、スポーツはMDGsにおける8つの目標を達成するのに重要な役割を果たしたと国連でも認められました。

そして、SDGsにおける各目標においても、達成にはスポーツが潜在的能力を備えていると期待されています。

例えば、SDGsの「目標3:すべての人に健康と福祉を」であれば、スポーツを行うことで健康を維持できるだけでなく、アクティブなライフスタイルが精神的な安定にもつながる効果が期待できるでしょう。

このように、スポーツはSDGsの各目標を達成するのに重要な役割を担っているのです。

[出典:国際連合広報センター「スポーツと持続可能な開発(SDGs)」]

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スポーツ庁が行ってきたSDGs達成のための取り組み

ここからはスポーツ庁が行ってきた、SDGs達成に向けた具体的な取り組みをご紹介します。

開発と平和のためのスポーツの国際デー

第一回オリンピックが開催された1896年4月6日を記念して、国連では4月6日を「開発と平和のためのスポーツの国際デー」と定めています。

スポーツ庁では2018年のこの日に、当時のスポーツ庁長官である鈴木大地氏をはじめ室伏広治さん・美濃越舞さん・森井大輝さんなど世界的に著名なアスリートより、スポーツの力によってSDGs達成を呼びかけるビデオメッセージを配信しました。

この取り組みには、SDGsの認知度向上だけでなく、スポーツそのものを盛り上げていこうという思いも込められています。

Our Global Goals

「Our Global Goals」は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が行うプロジェクトのひとつで、世界全体の課題にスポーツ界全体で取り組もうという理念のもと活動を行う団体です。

そして、スポーツ庁は東京2020オリンピック・パラリンピックの開催によりスポーツへの関心が高まるタイミングで、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とパートナーシップを締結し、「Our Global Goals」の広報を行いました。

スポーツ庁は、この取り組みによりスポーツSDGsのムーブメントを高めていこうと考えています。

関西SDGsフォーラム

2018年10月16日に行われた「関西SDGsフォーラム」では、当時のスポーツ庁長官であった鈴木氏が基調講演を行いました。

「世界を変える スポーツとSDGsの力」と題された基調講演では、スポーツの人々を巻き込む力や集める力を活用して、SDGsの認知度向上を目指し、SDGsを身近な存在として感じてもらうことでSDGs達成に近づくことを伝えています。

SNSを活用した情報発信

スポーツ庁では、スポーツSDGsを知ってもらうためのSNSを活用した情報発信も継続的に行っています。

スポーツSDGsの理念や目的に賛同した各ユーザーが、「#SportsSDGs」をつけて投稿することで、SNSの拡散力を活用し、多くの人にスポーツSDGsを知ってもらおうという取り組みは、これまでSDGsとの接点がなかった人たちへの情報発信など、興味を持ってもらえるきっかけとなりました。

この取り組みは広がりつつあり、実際にスポーツクラブや企業といった団体が「#SportsSDGs」をつけて投稿を行っています。

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スポーツSDGsに関する取り組み

スポーツ庁における活動だけでなく、スポーツSDGsに関する取り組みは、国や業界を問わず、広がりつつあります。実際にどのような取り組みが行われているかをご紹介していきましょう。

誰でも平等にスポーツを楽しめる世界へ

誰でも平等にスポーツを楽しめる世界を目指すため、地域に密着したスポーツ大会や講習会が開催されています。

陸上・水泳・バレー・ウォーキングなど競技内容は幅広く、年齢や性別にかかわらず運動に関する知識や技術などを学ぶ機会を提供し、健康生活を支援しようという取り組みです。

例えば、ナイジェリアのジガワ州では、宗教の関係で男の子がサッカーの練習をしているあいだ、女の子は家の手伝いに励んでいることが多いといいます。そこで、男女問わず子どもたちが参加できるサッカー大会を開催し、宗教に関係なくスポーツを楽しむ機会を創出しています。

スポーツを通して平和の素晴らしさを実感

スポーツを通じて平和の素晴らしさを実感してもらおうという取り組みも、代表的なスポーツSDGsと言えるでしょう。全国各地で開催されている「平和マラソン」は、この取り組みのひとつです。

また、アフガニスタンの女性は長年にわたり、家父長制・宗教・国の伝統といった背景からスポーツができませんでした。しかし、スポーツが社会から前向きに受け入れられ始めると同時に、女性アスリートも活躍の場を広げ、ジェンダー平等の推進や女性の権利の主張を積極的に行っています。

スポーツで国境を超えた相互理解と友好を促進

国境を超えた相互理解や友好を促進すると考えられているのが、オリンピックをはじめとしたスポーツ大会の開催です

国際的なスポーツ大会は、アスリートや市民同士の国境を越えた交流の機会を創出します。また、オリンピックのような大規模な世界大会となれば、国家間の交流の機会にもなるでしょう。

スポーツは言葉を交わす必要がないため、生まれた国や言語に関係なく時間や体験を共有できるものです。その特性を活用した交流や相互理解は、まさにスポーツSDGsのメリットであり、醍醐味とも言えます。

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スポーツ関連企業が行う取り組み

最後に、スポーツSDGsを促進するべく、スポーツ関連企業が行なっている取り組みについても、ご紹介させていただきます。

美津濃株式会社

「ミズノ」の名称で知られる総合スポーツ用品メーカー美津濃株式会社では「ダイアモンドスポーツ事業」を行っています。同社は創業以来、野球に関する多くの製品を提供していることから、野球を通じて社会に貢献しようと考えました。

そこで、ダイアモンドスポーツ事業では、グラブといった野球品の修理を行うワークショップを日本・アメリカで開催したり、地域コミュニティーの形成へ貢献したりしています。

また、熱中症対策のひとつとして、夏場のシューズ内の温度上昇を防ぐ「白スパイク」を提案。それまで高校野球では、シューズの表面カラーは「ブラック」を指定する規定がありましたが、2020年からは「白スパイク」が解禁されたという事例もあります。

[出典:美津濃株式会社「SDGsの取り組み | サステナビリティ」]

アディダス ジャパン株式会社

アディダス ジャパン株式会社では「RUN FOR THE OCEANS」というイベントを開催しました。

このイベントは、イベント参加者が10分走るごとに、プラスチックボトル1本分相当のプラスチックごみを、アディダスと海洋環境保護に取り組む団体であるパーレイが沿岸地域から回収するというものです。

対象地域は全世界で、ランニングだけでなくジョギング・ウォーキング・車いすでの参加もカウントされるため、誰もが参加できるイベントとなっています。このイベントに協力する企業は多く、著名なアスリートやスポーツ団体・大学なども参加しています。

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スポーツSDGsは目標達成において重要な役割である

スポーツは、言語・人種・性別・経済的格差などの違いに関係なく、誰もが楽しめるものです。こういった特徴はSDGsの理念と通ずるものがあることから、SDGs達成にはスポーツが重要な役割を担っていると考えられています。

スポーツの力で人々の健康を守るだけでなく、人と人とのつながりや豊かな社会づくりのためにも、スポーツSDGsに積極的に取り組んでいきましょう。

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