クラウド型のSFA(営業支援システム)を比較|選定方法や導入するメリットを紹介
営業活動に必要な機能をクラウド上で提供する「クラウド型SFA(営業支援システム)」。営業活動の促進を目的に導入する企業が増えています。本記事では、クラウド型SFA(営業支援システム)の活用例や選定方法、各システムの比較、導入するメリットを紹介します。
目次
クラウド型SFA(営業支援システム)とは?
クラウド型SFA(Sales Force Automation)は、クラウド上で提供される営業支援システムのことを指します。営業活動に必要な顧客管理や案件管理、売上予測など、さまざまな機能を手軽に利用できるのが特徴です。
導入の容易さや場所を問わずアクセスできる点が、クラウド型ならではの大きなメリットといえるでしょう。オンプレミス型と比べて初期コストが低く、アップデートも自動で行われるため、メンテナンスの負担も軽減されます。
クラウド型SFAとオンプレミス型SFAの違い
クラウド型SFAとオンプレミス型SFAの主な違いは、導入場所とコストにあります。クラウド型はオンライン上で利用できるため初期費用が低く、インターネットにさえ接続できれば場所を問わずアクセス可能です。また、クラウド型はメンテナンスが不要で、常に最新機能が使える点も魅力でしょう。
一方のオンプレミス型は自社のサーバーに設置するため、初期費用が高額になる傾向があります。ただし、自社専用となるため、カスタマイズ性についてはオンライン型よりも優れているといえるでしょう。
SFAは、用途やニーズに応じてクラウド型かオンプレミス型かを適切に選ぶことが重要です。
▷オンプレミス型SFAとは?クラウド型との違いやおすすめサービスを紹介
SFAとCRM(顧客管理システム)の違い
SFA(営業支援システム)は、営業活動に関わる案件管理や売上予測などをメインにサポートするツールです。一方のCRM(顧客管理システム)は、顧客情報や過去のやり取りの履歴を中心に管理することができ、顧客満足度を高めるために役立ちます。
SFAが営業効率を向上させることに重点を置くのに対し、CRMは顧客と長期的な関係を築くことを主な目的としたシステムです。それぞれの機能を理解し、効果的に活用するようにしましょう。
▷CRM(顧客関係管理)とは?機能や重要性など基本知識をわかりやすく解説
クラウド型SFAの活用例
営業活動の効率化を見込めるクラウド型SFAは多くの企業で導入されています。ここでは具体的な活用例について詳しく見ていきましょう。
外出先からの報告・情報収集
クラウド型SFAを活用することで、営業担当者は外出先からでも業務報告や情報収集を簡単に行えるようになります。スマホやタブレットなどの端末を使い、顧客とのやり取りや商談の進捗をその場で報告したり、必要な資料をすぐに閲覧できるため、タイムリーな対応が可能です。
このような利便性の高さから、都度オフィスに戻る必要がなくなり、業務効率が大幅に向上します。現場でのフレキシブルな対応を可能とするのがクラウド型SFAの強みなのです。
営業戦略の立案
クラウド型SFAは過去の営業データを一元管理できるため、効率的な営業戦略の立案にも役立ちます。成約率や顧客の反応を分析し、成功した手法や改善点を把握することができるためです。
過去のデータを基にすれば、どの顧客にどのようなアプローチが効果的かを予測し、具体的な戦略を立てることにも役立ちます。実績に基づいた戦略立案によって営業活動の精度を高めることができるでしょう。
営業目標の設定
クラウド型SFAを活用することで、過去の営業データなどを基に、個人やチームごとの営業目標を具体的に設定できます。現実的かつ達成可能な数値を見込むことができるだけでなく、各担当者の進捗状況が可視化されるのもメリットです。
チーム全体のパフォーマンスも把握可能なため、改善点を洗い出し、チームとしての戦略的なサポートにもつながります。
クラウド型SFAの選定方法
クラウド型SFAを導入するにあたっては、どのような基準で選べばよいのでしょうか。具体的な選定方法について見ていきましょう。
求める機能が搭載されているか
クラウド型SFAを選定する際には、自社の営業活動に必要な機能が搭載されているかを確認することが重要です。例えば、見積書作成機能や案件管理機能は、日々の営業業務を円滑に進めるための必須要素といえるでしょう。
自社の営業スタイルを具体的に把握し、そのサポートとなる機能が揃っているか確認することが、SFA選定の第一歩なのです。
搭載されている機能の例には以下のようなものがあります。
機能名 | 機能 |
顧客管理 | 顧客の名前や個人情報、過去のやり取り、売上などの管理機能 |
営業活動管理 | 担当者が行った営業活動の記録を管理する機能 |
日報作成 | 日報の作成や保存を行う機能 |
見積書/請求書作成 | 見積書や請求書の作成を行う機能 |
売上管理 | 商品やサービスの売上状況を管理する機能 |
予実管理 | 予算と実績を照らし合わせ、進捗状況を確認する機能 |
ユーザーカスタマイズ | 各ユーザーが自身の使い勝手に合わせてカスタマイズできる機能 |
レポート機能 | システムに蓄積された売上状況や進捗に基づきレポート作成を行う機能 |
ToDo機能 | ToDoリストの作成や、設定した日時にリマインド通知する機能 |
▷SFAに搭載されている機能一覧|SFAでできることや導入メリットを解説
誰でも簡単に操作できるか
クラウド型SFAを選定する際は、システムを使う全社員が問題なく使いこなせるかどうかも重要なポイントです。高度な機能が豊富に備わっていても、操作が複雑すぎれば使いこなせず、導入効果が半減してしまいます。
そのため、誰でも直感的に操作できるインターフェースを備えているかや、わかりやすいガイド機能があるかどうかを確認し、社員全員がスムーズに使いこなせるシステムを選ぶ必要があるのです。システムの使いやすさが、業務効率向上のカギといってもよいでしょう。
柔軟にカスタマイズできるか
クラウド型SFAを選ぶ際には、業種や業務に合わせて柔軟にカスタマイズできるかも確認しておきましょう。各企業の営業スタイルや業界の特性に応じて必要な機能や画面レイアウトを自由に変更できるシステムであれば、業務効率の最大化につながります。
特に、複雑な業務プロセスを持つ企業にとっては、カスタマイズの自由度が高いSFAは強力なツールとなります。自社のニーズに合った形で運用できるかは重要な判断基準なのです。
セキュリティ対策が充実しているか
セキュリティ対策がしっかりしているかも、クラウド型SFAを選ぶ際の基準となります。例えば、多要素認証やIPアドレス制限などの機能が備わっていれば、データへの不正アクセスや外部への漏えいを防ぐことができるでしょう。
特に営業データは企業や顧客の重要な情報資産であるため、信頼できるセキュリティ対策が不可欠です。安心して利用できるシステムを選ぶことで、外部からの脅威に対するリスクを最小限に抑え、業務に専念できます。
費用はどのくらいかかるのか
クラウド型SFAを選定にあたっては、初期費用やランニングコスト、追加費用など、合計でどのくらいのコストが発生するかも確認しましょう。自社の利用規模やニーズに合った料金プランが提供されているかもポイントです。
費用面では、クラウド型SFAであれば初期投資が少なくて済みますが、機能追加やカスタマイズに伴う追加費用が発生する場合もあります。トータルコストを比較し、長期的な視点で導入を検討しましょう。
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既存システムと連携できるか
クラウド型SFAの導入による業務効率化を実現するためには、既存のシステムとの連携の可否についても確認する必要があります。
例えば、CRM(顧客管理システム)、在庫管理、受発注、名刺管理など、すでに導入されているツールと連携することができれば、データの一元管理が可能となり、無駄な作業が削減されます。システム間での情報の共有や自動化が進むことで、全体的な効率アップにつながるのです。
導入・運用のサポートを受けられるか
導入や運用に関するサポート体制が整っているかも忘れてはならない確認ポイントです。特に初めてSFAを導入する場合は設定や操作に戸惑うことがあるため、導入時のサポートが受けられるかを確認しておきましょう。
また、運用中に問題が発生した場合に迅速な対応を受けられることも重要です。丁寧なサポート対応によってトラブルを最小限に抑え、スムーズに運用を続けられるようにしましょう。
豊富な導入実績があるか
クラウド型SFAを選定する際、導入実績が豊富かどうかはシステムの有用性を判断する重要な基準だといえます。特に、自社と同じ業種への導入事例が多ければ、自社の業務に適したシステムである可能性が高いといえるでしょう。
また、多くの企業で採用されているシステムは、機能の安定性やサポート体制の信頼性が高く、安心して導入することができます。導入実績が豊富なシステムを選ぶことで、導入後の不安を軽減し、スムーズな活用を行いましょう。
クラウド型のSFA(営業支援システム)を比較
クラウド型SFAには多種多様なシステムがあります。ここではそれぞれのシステムの特徴やメリットを見ていきましょう。
Mazrica Sales
Mazrica Salesは、クラウド型のSFAであり、自動入力化とAIを用いることで営業組織をサポートします。AIが進行中の営業案件としてリスク分析を行い、類似案件についても直接アドバイスを行うため、現場で活用できるでしょう。
各担当の進捗状況はダッシュボードを使用することで直感的に共有できることから、リモートワークの促進にもつながります。名刺や議事録のスキャンもOCR機能によって自動文字起こしが可能です。見積書の管理やカスタム通知も設定でき、営業活動の活性化を実現できます。
提供元 | 株式会社マツリカ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 | 顧客管理、案件管理、行動管理、レポート機能、AI機能、名刺管理、モバイルアプリ、マーケティング機能、権限設定、見積書管理、一括名寄せ機能、カスタム通知、取引先の階層管理、BI(ビジネスインテリジェンス)、外部連携ツールほか |
URL | 公式サイト |
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MazricaSalesの資料請求はこちら>>Zoho CRM
Zoho CRMは、業種や企業規模を問わず、広く選ばれているクラウド型のSFAです。機能の先進性と使いやすさを追求している点に強みがあります。ワークフローやプロセス管理、キャンペーンなどを自動化することで、手間を最小限にしながら効果の最大化を目指せるでしょう。
また、Zoho CRMは分析ツールが豊富な点も特徴です。レポートやダッシュボードを自由自在に作成でき、AIの利用にも追加料金がかかりません。さらに、デザインやプログラミング言語を含めたフルカスタマイズも可能なため、自社に最適なシステムを構築することができるでしょう。
提供元 | ゾーホージャパン株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | ■年間契約
■月間契約
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機能・特徴 | 顧客管理、SFA/営業支援、営業分析、カスタマイズ、マーケティングオートメーション、チームコラボレーション、AI、セキュリティ、モバイルアプリ、開発者向け機能ほか |
URL | 公式サイト |
GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは、業績向上を実現できるNo.1営業管理ツールです。PCでもスマホでも簡単に情報を入力できるため、業務効率が向上します。GPT-4を標準搭載したAIアシスタントが要約作業を行うため、レポートやメールなどの文章作成の手間も削減できるでしょう。
商談履歴の更新を地図から行えるのも特徴です。さまざまな機能との連携も可能なため、営業活動を包括的に改善することができます。営業担当以外もリアルタイムで状況を確認でき、全社一体となって顧客へのアプローチやサポートを行うことができるでしょう。
提供元 | 株式会社ジーニー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 | シンプルな入力画面、AIアシスタント、地図から商談履歴の更新が可能、会社情報の項目のカスタマイズ、一覧画面から削除・編集が迅速に可能、営業担当以外もリアルタイムで状況把握、売上・進捗率・様々なグラフをリアルタイム出力、取引先との商談進捗を可視化ほか |
URL | 公式サイト |
ネクストSFA
ネクストSFAは、見込み顧客の獲得・育成から商談管理や顧客管理までを一元化できるクラウド型SFAです。平均して申込日の翌営業日から利用開始ができる迅速さや、何回でも無料でサポートを受けられる手厚さが魅力です。
案件権利や営業担当ごとの活動、データ分析など、受注に至るまでのステップを見える化します。受注後のサービス提供や顧客対応なども管理できるため、アップセルやクロスセルにもつなげることができるでしょう。代理店管理も可能なため、代理店との取引が多い企業にも向いています。
提供元 | 株式会社ジオコード |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 | メール一括配信、シナリオメール、スコアリング&トラッキング、アプローチ管理、データ分析、セールスマップ機能、企業管理、売上管理、請求書・見積書作成、Sales BI機能、名刺管理機能、AIアシスタントほか |
URL | 公式サイト |
InfAjast インフアジャスト
InfAjast(インフアジャスト)は、ミニマム構成で利用を開始できるクラウド型SFAです。ログイン認証やダッシュボード、個人設定などのベース機能があり、これに顧客管理や案件管理、日報管理など、必要な機能のみを選択してシステムを構築することができます。
ワークフロー機能では申請書のデザインを簡単に行うことができ、条件分岐を設定することで複雑な申請経路にも対応可能です。レポート機能も搭載しており、結果のグラフをダッシュボードに配置することで常に結果を意識した営業活動を行うことにもつながるでしょう。
提供元 | 株式会社エーエスピーコム |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | ■顧客管理プラン
■営業支援プラン
■フル機能プラン
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機能・特徴 | ダッシュボード、個人設定、グループウェア機能、顧客管理機能、日報管理機能、案件管理機能、KPIシート機能、ワークフロー機能、レポート機能、アライアンスオプションほか |
URL | 公式サイト |
ホットプロファイル
ホットプロファイルは、受注に必要な営業プロセスをワンストップで実行可能なクラウド型SFAです。新規開拓や顧客情報整理に必要な企業情報として480万社以上を搭載したアプローチデータベースと、必要な顧客情報が集約されたプロファイルデータベースの2つで営業の生産性を高めます。
使い勝手が良く低コストな点も特徴で、他社製品からの乗り換えが簡単な点やサポート体制が充実している点など、導入のハードルが低いのが魅力です。機能は段階的に追加できるため、まずは必要な機能だけに絞って導入するのも選択肢の一つでしょう。
提供元 | 株式会社ハンモック |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | データクレンジング/名寄せ、名刺データ化、人脈可視化、企業属性情報の自動付与、人事異動/企業ニュース、お客様カルテ、顧客深耕、営業報告、案件管理、レポート、営業アプローチリスト、タスク管理、目標管理、ホットレコメンド、HOT通知、メール配信/管理、Web行動把握(企業/個人)、スコアリング、セミナー管理、オンライン名刺交換、Webフォーム作成、フォーム営業、SalesForce連携、Kintone連携、API連携ほか |
URL | 公式サイト |
Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、ユーザー数無制限かつ低コストで運用ができるオールインワンの営業支援システムです。マルチデバイス対応で、オフィスでも出先でも同じように活用することができます。そのため、テレワークを推進したい企業にも適しているといえるでしょう。
名刺をスムーズにデジタル化できるほか、オンラインでの名刺交換や顧客データとして保存・活用も可能です。さらに最短3ステップで入力が完了する営業報告によって顧客情報を効率的に蓄積することができます。
提供元 | ブルーテック株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 | 営業支援・顧客管理、名刺デジタル化、Web名刺交換、メール配信、Webフォーム作成、スケジュール・文書管理、スマートフォンアプリ、SSO(シングルサインオン)、API連携、類似企業抽出エンジンほか |
URL | 公式サイト |
eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは、豊富な導入実績を誇り、シンプルな操作性で営業現場からの評判も高いクラウド型SFAです。顧客情報の一元化とリアルタイムな情報共有が可能なため、情報の属人化を解消し、営業担当者同士または全社での協力体制を築けます。
さらに、営業活動が見える化されることで課題の早期発見や適切な戦略立案にもつながるでしょう。AIコンシェルジュ機能も搭載されており、営業担当者の負担軽減に役立つほか、接点を持つべき顧客が表示される地図機能も便利です。
提供元 | ソフトブレーン株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 | 顧客管理、案件管理、日報管理、スケジュール管理、名刺OCR・デジタル化、地図機能、esm AIコンシェルジュ、商品別案件管理、ターゲッティングリストの自動作成、案件シナリオ、商談管理、アナリティクス(分析)、予算管理・グラフ分析、名刺OCR・デジタル化、スマホアプリ、人脈管理、基幹システム・データ連携、タイムライン(社内SNS・チャットツール)、Excel連携機能ほか |
URL | 公式サイト |
JUST.SFA
JUST.SFAは、自社オリジナルのSFAをノーコードで実現できる点が大きな特徴です。プログラミング知識不要で営業活動に必要となるさまざまな要素を追加し、自社に最適なカスタマイズを行えます。新規開拓や既存深耕、ルートセールスなど、さまざまな営業スタイルに合わせることも可能です。
外部システムとの連携もスムーズで、サポート体制も充実しているため、安心して導入することができます。
提供元 | 株式会社ジャストシステム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 顧客管理、案件管理、活動管理、プロセス管理、集計・分析、レポーティング、帳票出力、スケジュール管理、CSV連携、API連携、Webhook、基幹連携、Excel連携、名刺管理、スケジュール連携ほか |
URL | 公式サイト |
クラウド型のSFAを導入するメリット
クラウド型SFAを導入することで得られる具体的なメリットを見ていきましょう。
手間・費用を抑えられるため導入ハードルが低い
クラウド型SFAは、サーバや専用ハードウェアの設置が不要なため、初期費用や手間を大幅に抑えられる点が大きなメリットです。システム導入のハードルが低く、中小企業でも気軽に導入できます。
また、クラウド型のため保守やメンテナンスはプロバイダー側で行われます。自社で手間をかける必要なく常に最新の環境でシステムを利用できる点も魅力でしょう。
どこからでもアクセスできるため使い勝手が良い
クラウド型SFAは、インターネット環境さえあれば場所を選ばず、PCやスマホ、タブレットなど、さまざまなデバイスでアクセスできる点もメリットでしょう。
外出先や自宅でもリアルタイムで営業情報を確認したり、データを更新したりできるため、時間や場所に縛られることなく、効率的に業務を進められます。リモートワークが増加する現在、こうした柔軟性は企業にとって大きなメリットとなるでしょう。
クラウド型のSFAを導入するデメリット
クラウド型SFAには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。続いては、デメリットについて見ていきましょう。
システムの仕様が決まっている
クラウド型SFAのデメリットの一つとして、ベンダーによって機能やレイアウトがある程度決められているため、カスタマイズ性が低い点が挙げられます。自社の業務に合わせた細かい調整が必要な場合、既存のシステムでは対応しきれない可能性があるのです。
特に独自の営業フローを持つ企業にとっては、柔軟性の不足が課題となり得ます。こうした制約があることをあらかじめ理解し、自社のニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。
セキュリティリスクがある
クラウド型SFAでは、データがインターネットを介してクラウド上に保存されるため、セキュリティリスクが発生する可能性があります。不正アクセスやデータ漏えいといったリスクがオンプレミス型と比べて高いとされるため、特に機密情報を取り扱う企業にとっては注意が必要です。
リスクを避けるためには、多要素認証や暗号化といったセキュリティ対策がどれだけ充実しているかを確認し、安全性を確保することが重要です。適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることができます。
サービスの提供が終了する可能性がある
クラウド型SFAのデメリットとして、サービス提供が終了した場合、システム自体を利用できなくなるリスクも挙げられます。ベンダーがサービスを終了すると、データの移行や代替システムの導入が必要になる可能性があり、業務に大きな影響が及んでしまうことも考えられるでしょう。
契約前にベンダーの信頼性やサポート体制を確認し、将来にわたって安定運用が見込めるサービスを選ぶことが重要です。
クラウド型SFAを比較し自社に最適な製品を導入しよう
クラウド型SFAは、営業活動の効率化やデータ管理の強化に大きなメリットをもたらします。各製品にはそれぞれ特徴があるため、自社に最適なシステムを選ぶことが重要です。機能やコスト、セキュリティ、カスタマイズ性などをしっかり比較し、業務に合ったツールを導入しましょう。
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