無料で使えるSFA(営業支援システム)12選比較!機能や選び方も解説
無料で利用できるSFAはさまざまな種類がありますが、どれが自社に合っている製品なのか迷ってしまいますよね。本記事では、無料で使えるSFAを12個紹介します。SFAの選び方や導入のポイントも記載しているので参考にしてください。
目次
SFAの主な機能
SFAに搭載されている主な機能は以下の7つです。
- 顧客情報管理
- 営業進捗管理
- スケジュール管理
- モバイル対応
- 売上予測
- ToDoリスト作成
- アラート機能
(1)顧客情報管理
顧客情報管理とは、会社名・担当者氏名・連絡先など、顧客情報全般を管理する機能です。SFA上に情報を保存しておけば、必要な時にすぐに情報を検索できます。わざわざ名刺を探す必要もなく、担当変更時の引継ぎ作業もスムーズに進められます。
また、名刺管理ソフトと連携しているSFAを導入すると、見込み顧客の情報管理も一元化が可能です。展示会やセミナーで名刺交換をした相手のデータをスマートフォンのカメラから取り込めます。
情報は項目ごとに自動分類されるため、営業担当者が入力作業を行う必要はありません。
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(2)営業進捗管理
営業進捗管理は、現在進行中の案件を顧客別に可視化する機能です。営業活動の効率化と売上拡大の両立が目的です。受注見込み・案件金額・受注予定日をSFAへ入力し、優先順位の高い案件を明確化します。
取り組むべき顧客案件を明確化することで、営業担当者へ行動の迷いを与えません。重要案件へ優先的に取り組める体制を整備し、無駄な行動を削減します。また、商談履歴や提案資料なども保存でき、受注に向けての課題をいつでも確認できます。
これまでのやりとりを整理でき、顧客ニーズを正確に反映した提案につなげられるでしょう。
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(3)スケジュール管理
スケジュール管理は、営業担当者一人ひとりの行動予定を可視化する機能です。行動予定を明確化し、会議の日程調整をスムーズに進められます。また、ToDoリスト作成やアラート機能と連動すると、業務の対応漏れを回避できます。
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(4)モバイル対応
モバイル対応はスマートフォンやタブレット端末を使い、外出先からSFAへのアクセスを実現する機能です。SFAには、ワークフローやファイル共有機能が搭載されています。
隙間時間に見積書の作成や日報報告を終えられるため、事務作業のために帰社する必要はありません。業務効率化によって残業代削減やプライベートな時間の増加など、企業と従業員双方にメリットをもたらします。
また、これまでの商談履歴もモバイル端末から確認できるため、万全な状態で顧客との商談に臨めます。
(5)売上予測
売上予測は、現在の売上・過去の実績・案件情報から売上を予測する機能です。売上予測の目的は、期初に立てた売上・利益目標の達成や適切な予算配分のためです。担当者別や商品別など、さまざまな角度から売上を予測できるので、売上予測の精度を高められるでしょう。
また、受注見込みが高い案件や競合他社がいない案件など、売上に直結しやすい案件に注力するよう、マネージャーが部下に指示を送れます。
(6)ToDoリスト作成
ToDoリスト作成は、営業担当者がやらなければならない業務を1つのリストにまとめる機能になります。処理すべき作業の明確化と対応漏れの防止が、ToDoリストを作成するメリットです。
見積書提出・問い合わせ対応・EDIシステムへの納期回答など、顧客によって対応すべき業務内容は異なります。期限内に対応ができなかった場合は顧客との信頼関係が悪化し、取引量減少や商流切替の可能性が高まるでしょう。
ToDoリストを作成しておけば、処理すべき作業と優先順位を明確化できます。また、アラート機能と連動すると、対応漏れのリスクをさらに小さくすることが可能です。
(7)アラート機能
アラート機能は、商談予定やこなすべきタスクを忘れないよう、警告を発する機能です。スケジュール管理やToDoリスト作成機能と連携して利用します。商談予定の勘違いや業務の対応漏れを防ぐのが、アラート機能の役割です。
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SFAの選び方
以下4つの点を意識してSFAの選定作業を進めてください。
- 自社の導入の目的に適った機能があるか
- コストが合っているか
- スマートフォンに対応しているか
- 誰にとっても使いやすいか
(1)自社の導入の目的に適った機能があるか
自社の導入の目的に適った機能があるかが重要です。たとえば、営業担当者の残業時間を削減するためにSFAの導入を検討していたとしましょう。その場合は、外出先で事務作業が行えるよう、見積書・請求書・日報作成機能が搭載されているかを確認してください。
データ分析レポートを搭載していると、営業担当者の強み・弱みを可視化でき、部署全体のパフォーマンスアップも図れます。SFAを選定する前に、自社がSFAの導入によってどのような目的を達成したいのか、明確化することが重要です。
▷SFAの運用成功に必要なポイントは?導入から定着まで失敗しないためのコツ
(2)コストが合っているか
コストが合っているかもSFAを導入するうえで大切になってきます。予算内に収められるよう、費用と機能のバランスを慎重に見極めてください。一般的にはSFAに搭載している機能が多いほど、費用が高くなります。導入後に機能を使いこなせるかどうか、正確に判断することが重要です。
不要な機能が多数搭載されていると社員が使いこなせず、高い投資に見合った効果が得られません。無駄な費用の発生を避けるためにも、必要最低限の機能を搭載しているSFAを選びましょう。また、初期費用と月額費用がどの程度掛かるかをチェックしてください。
初期費用やサポート代を無料にしているかどうかは、ベンダーによって異なります。月額費用は、ユーザー追加やオプションを利用しない限り、追加費用は発生しません。月額費用には、5〜10名分の利用料金が含まれているケースが多いです。
1ユーザーあたりの月額費用を算出すると、SFAのコストパフォーマンスを比較しやすくなります。
(3)スマートフォンに対応しているか
スマートフォンに対応しているかどうかも、SFAを選定する上で重要なポイントの1つです。スマートフォンで多くの作業を完結できれば、商談の合間や移動時間を有効に活用できます。事務作業や上司への報告をするためだけに、帰社する必要もありません。
また、商談に臨む前に過去の提案資料や商談履歴をスマートフォンから閲覧できると、気持ちに余裕が持てます。顧客の要望や受注に向けての課題も整理ができ、顧客の関心を惹きつけられる提案ができるでしょう。
(4)誰にとっても使いやすいか
誰にとっても使いやすいかを考え、操作しやすいSFAを選びましょう。使い勝手が悪いSFAを選ぶと情報の入力に時間が掛かり、かえって業務効率が悪化します。SFAで顧客情報や案件内容を管理する習慣も定着せず、想定していた効果は得られないでしょう。
ミスマッチを避けるためにも、無料トライアルを積極的に活用してください。無料トライアルは2週間〜1ヶ月間、無料でSFAを利用できる期間です。コストを掛けずに、機能性や操作性を確認できます。
仮に自社と相性が合わなかったとしてもコストは掛かっておらず、自社にダメージは残りません。
▷国産のおすすめSFA(営業支援システム)8選!各機能や費用など徹底解説
無料で使えるおすすめSFA11選
無料トライアルや無料プランが用意されているSFAを11個紹介します。・JUST.SFA
- Zoho CRM
- Knowledge Suite
- eセールスマネージャーRemix Cloud
- Sales Force Assistant
- F-RevoCRM
- FreeSFA
- Sales Cloud
- NICE営業物語Smart3
- Sales Hub
- intra-mart DPS for Sales
(1)JUST.SFA
JUST.SFAは、株式会社ジャストシステムが提供するSFAです。プログラミング言語を使用せずにSFAを設計しています。柔軟性に優れており、ビジネスモデルの変化に応じたオーダーメイドの改修を低コストで実現できます。
また、MAやチャットツールなど、さまざまな外部システムとの連携も可能です。効率的なマーケティング活動や社内コミュニケーションの活性化に役立つでしょう。
提供元 | 株式会社ジャストシステム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(2)Zoho CRM
Zoho CRMは、ゾーホージャパン株式会社が提供するSFAです。Zoho CRMの特徴は、多機能性であり、案件管理・ワークフロー・スコアリング機能などを搭載し、営業活動の効率化と受注率向上の両立を図れます。
AIやワークフローを活用し、ルーティンワークを自動化できる点もポイントです。営業担当者は限られた時間で多くの業務をこなせます。
また、Zoho CRMは、見込み顧客の情報収集・リードナーチャリング・マーケティング施策の管理など、MA機能も搭載しています。見込み顧客の購買意欲の高さに応じて提案内容を分けられるだけでなく、無駄な行動を削減できる点がメリットです。
そして、Twitter・Instagram・Facebookなど、各種SNSと連動しており、顧客の反応をリアルタイムで把握できます。新商品のプロモーションやイベント告知の効果測定を行うツールとしても活用できるでしょう。
提供元 | ゾーホージャパン株式会社 |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | ■年間契約
■月間契約
※SFA機能はプロフェッショナルプランから利用可能 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(3)Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、ナレッジスイート株式会社が提供するSFAです。名刺管理ツールやグループウェアなど、多くのシステムと連動できる点が特徴です。名刺情報の一元管理によって、担当変更時の引継ぎもスムーズに進められます。
見込み顧客のデータも保存しておけるため、前任者と何度もやりとりを重ねる必要はありません。
また、グループウェアには、スケジュール管理・ファイル共有・メッセージ機能など、さまざまな機能が搭載されています。他部署との連携強化や社内コミュニケーションの活性化につなげられるでしょう。
提供元 | ナレッジスイート株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(4)eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは、ソフトブレーン株式会社が提供する国産型SFAです。ユーザーからの評価が高く、導入企業数は5,500社を突破しました。eセールスマネージャーRemix Cloudの特徴は、ユーザーインターフェースに優れている点です。
情報が整理されたシンプルな画面設計によって、直感的な操作を実現することが可能です。営業担当者の活動状況や案件の進捗状況も一目で把握でき、マネージャーは的確な指示を部下に送れます。
また、マルチデバイス対応もeセールスマネージャーRemix Cloudの大きな魅力です。一度入力した内容がノートPCやタブレット端末など、複数の端末に自動反映されます。そのため、営業担当者は活動内容を何度も入力をする必要がありません。
名刺管理ツールやweb会議ツールとも連動しており、テレワークでの業務効率改善にも寄与します。
提供元 | ソフトブレーン株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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導入実績 | 5,500社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(6)Sales Force Assistant
Sales Force Assistantは、株式会社NIコンサルティングが提供するSFAです。新規開拓・ルートセールス・リピートサイクル型など、自社の営業スタイルに合わせて製品を選択可能です。
新規開拓と既存営業のバランス型や会計事務所向けなど、豊富なラインナップを取り揃えています。また、無料のスマートフォンアプリを利用すると、名刺データの取り込みや顧客情報の収集を効率化できます。
提供元 | 株式会社NIコンサルティング |
初期費用 | クラウド:55,000円 |
料金プラン | ■クラウド
■オンプレミス
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(7)F-RevoCRM
F-RevoCRMは、シンキングリード株式会社が提供する統合型顧客管理システムです。SFAだけでなく、マーケティングや販売管理など、1台のシステムに多くの機能を搭載しています。
中小企業からの評価が高く、導入企業数は20,000社を突破しました。従業員数が50人であれば、1人あたり月額11,000円(税込)で利用できます。
提供元 | シンキングリード株式会社 |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | SaaSプラン
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導入実績 | 20,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(8)FreeSFA
FreeSFAは、インターマン株式会社が提供するオープンソース型のSFAです。オープンソースとは、ソースコードが公開されているソフトを指します。無料で利用できるだけでなく、修正やカスタマイズを自由に施せる点がメリットです。
FreeSFAは、対面営業と電話営業に必要な機能のみを搭載したシンプルなSFAです。顧客情報管理・コンタクト履歴・訪問件数の達成状況など、必要最低限の機能しか搭載していません。機能性や操作性はデモサイトから確認できます。
提供元 | インターマン株式会社 |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 0円 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(9)Sales Cloud
Sales Cloudは、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するSFAです。ユーザーインターフェースに優れ、多くの業務を効率化できます。ワークフローによって、注文書の作成・経費精算・値引きの承認など、日々のルーティンワークを自動化できます。
承認プロセスはクリックやドラッグ&ドロップで、簡単に変更可能です。また、スマートフォンアプリには、多くの機能が搭載されています。顧客情報の更新・電話会議への参加・音声通話の記録など、スマートフォン1台で多くの業務をこなせるのもポイントの1つです。
提供元 | 株式会社セールスフォース・ドットコム |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(10)NICE営業物語Smart3
NICE営業物語Smart3は、株式会社システムズナカジマが提供するSFAです。kintoneを基にSFAを設計しており、システムの拡張性や柔軟性に優れています。アプリを組み合わせれば、簡単に機能を追加できます。
アプリの追加はクリックとドラッグ&ドロップで完了するため、プログラミング知識は必要ありません。また、不動産・IT・建設業など、さまざまな業界に対応した専用テンプレートが用意されており、アプリ開発の手間を大幅に削減できます。
提供元 | 株式会社システムズナカジマ |
初期費用 | 110,000円(税込)(kintone初期設定費) |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(11)Sales Hub
Sales Hubは、HubSpot株式会社が提供するSFAです。世界中の企業に導入されており、導入企業数は約16万社を誇ります。Sales Hubの特徴は、部署全体のパフォーマンスアップにつなげやすい点です。
購買意欲向上に成功したメールの内容をテンプレート化し、部署内で共有します。テンプレート化によって、メールの作成時間を短縮できる点もメリットです。
また、顧客との通話を自動録音し、AIが会話内容を分析します。購買意欲や商品への関心を高めた内容を可視化して、今後の行動に反映できるでしょう。また、顧客ごとに営業プロセスの設定と自動化を行うことで、ルーティンワークの工数を大幅に削減可能です。
提供元 | HubSpot株式会社 |
初期費用 | 0円 |
料金プラン |
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導入実績 | 158,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(12)intra-mart DPS for Sales
intra-mart DPS for Salesは、株式会社NTTデータ イントラマートが提供するSFAです。クラウド・プライベートクラウド・オンプレミス、3種類から導入形態を選択できます。
クラウドは、初期費用が発生せず、インフラ環境を構築する必要もないため、コストを抑えられる点が魅力です。
一方、プライベートクラウドは、自社専用のクラウド環境を構築する形です。拡張性や柔軟性を維持しつつ、セキュリティレベルを高められる点がメリットです。
また、オンプレミスは、カスタマイズ性とセキュリティレベルを最大限追求できます。ただし、多額の費用が必要です。インフラ環境は自社で構築しないといけず、セキュリティに関する豊富な知識を持つ人材が必要になります。
そして、見込み顧客管理・名刺管理・オリジナル帳票作成など、多彩な機能を搭載している点も魅力の一つです。
提供元 | 株式会社NTTデータ イントラマート |
初期費用 |
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料金プラン | ■クラウド
■プライベートクラウド
■オンプレミス
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導入実績 | 8,900社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
SFA導入のポイント
ミスマッチや稼働率低下を避けるためにも、以下2つのポイントを意識してSFAの導入作業を進めてください。
- ツール導入の目的を定める
- 運用のルールを作っておく
(1)ツール導入の目的を定める
SFAの導入によって、どのような目的を達成したいかを明確化してください。営業活動での課題可視化や見込み顧客への売り込み強化など、目的によってSFAを見極めるポイントも異なります。そのため、SFAの選定作業をする前に、営業活動での課題を社内で共有しましょう。
(2)運用のルールを作っておく
SFAを運用する上での社内ルールを決めましょう。営業担当者によってSFAを活用する機会にムラが出ると、データを正確に抽出できません。顧客情報や成功事例の共有もスムーズに進まず、部署全体のパフォーマンスアップは難しいでしょう。
データ入力のタイミングを統一するためには、毎週金曜日に案件の進捗状況や行動プロセスを更新するなど、ルールの設定が必要です。また、導入〜運用まで一貫したサポートを受けられるベンダーのSFAを選択するのも、有効な選択肢です。
▷SFAの平均費用はどれぐらい?主な営業支援システムの価格を徹底比較!
無料トライアルなどでSFAで試しながら、自社に最適なツールを選ぼう
SFAは、営業活動の効率化を図るために導入するツールです。SFAの導入によって、オフィス外から見積書の作成や日報提出ができる環境が整います。事務作業のために帰社する必要はありません。
また、受注見込みの高い案件や競合他社のいない案件など、売上に直結しやすい案件を可視化できます。重要案件に集中して取り組める環境を整備し、無駄な行動を削減しつつ受注率向上につなげることも可能です。
この記事で紹介したSFAの選び方やおすすめのSFAを参考に、選定作業を進めてください。
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